魔々勇々
コルレオとハロハロの対話が印象的でした。ハロハロの目がずっと隠されている演出も面白いですね。
エンドへの対処を聞かれた際のコルレオの返事も良かったです。「理由のない涙なんてない」というのは名言ですね。その後の「それを聞かずに~」という台詞も良かったです。
終盤、コルレオが紋章術を使うと決めるシーンにも惹き込まれました。彼の言葉がエンドに届くのか、気になるラストでした。
少し引っかかったのは、紋章術の名前に違和感があったことです。正直ちょっと発音しづらいなと思ってしまったんですよね。また、コルレオの名前の由来があまりにも立派で、はっきり言って彼が名前負けしているように見えてしまう点も少し残念でした。
全体的には、ふたりの勇者の描写が印象的で、コルレオの台詞も熱く、面白かったです。掲載順と展開的に終わりが近いのかなとも感じましたが、エンドとの決着が描かれれば中途半端な印象にはならないのかなとも考えております。とにかく、勇者と魔王の結末を見守らせていただきます。
鵺の陰陽師
冒頭の学郎の辛そうな表情が印象的でした。「皆、ごめん」という台詞からも無念さが伝わって来ますね。
その後、一般男子達のリアクションに非常に癒されましたw特に「皆と違って~」というモノローグがシンクロしているシーンが面白かったですw膳野の家族構成が明かされたことも嬉しかったです。
拓郎の墓参りに行く、という展開も自然ですし良いですね。ちなみに本編とは関係ないですが、兵一が予想以上に小柄で良い意味で驚きました。
学郎に対して厳しい態度で接していた彼女が、自分の過去を打ち明ける流れも印象的でした。「十分だ」という台詞も印象的でした。ラストの四衲の笑顔も良かったです。
メインキャラだけではなく、クラスの男子達の描写も多く大満足でした。掲載順は不安ですがまた学郎の成長も見られそうなので、新たな展開に期待させていただきます。
グリーングリーングリーンズ
静かに戦略を練る珀の表情が印象的でした。「無謀の一歩手前」という表現も良かったです。
ホールのすぐ近くまでボールを寄せた際の集中の描写にも惹き込まれました。その後の「人生初の~」というナレーションも良かったです。
珀のショットを見た撫子の表情にもグッと来ました。彼女の言う通りホールアウトまで勝負の行方は分からないので、とても惹き込まれるラストでした。
集中する珀や美しいショットを決める撫子の姿が印象的で、一気に読めました。掲載順は少し不安ですがコンペは盛り上がっていると思うので、最後までしっかり見守らせていただきます。
ツーオンアイス
天雪の過去があまりにもおぞましく、ページを開いたまましばらく見入ってしまいました。具体的な描写はないのに想像出来てしまうところが恐ろしいですね。直前に小さく挟まれたコマで加害者が推測出来るのも、読むのは苦しいですが演出としては見事でした。
今回のエピソードがロランとの関係の掘り下げに繋がっているのも上手いと感じました。過去に描かれていた「天雪は秘密主義」「ロランのことは兄のように思っている」という台詞の背景が今回で理解出来ました。
それでも天雪のペアへの憧れは本物なんですね。隼馬と綺更を見て「きっと良い演技をする」と考えるシーンに惹き込まれました。ラストの「こんなの全部間違ってる」というモノローグも辛いですが印象的でした。
少年誌としてはかなり挑戦的なエピソードで、恐ろしいのに目が離せませんでした。掲載順と展開的に終わりが近い気もするのですが、天雪のおぞましい過去をボカしつつもしっかり描写したというのはすごいことだと思います。次回以降は隼馬と綺更の出番になりそうなので、こちらも見守らせていただきます。
累々戦記
禅が起こした事件の顛末が非常に悲惨で、目が離せませんでした。「お前が弱いから」という台詞が特に辛かったです。
全てを聞いた弥宵の反応も印象的でした。「クラスメイトなんだから関わらないのは難しい」という台詞が彼らしくて良かったです。
ラストに現れた蒼葉の師匠も興味深いキャラですね。不思議な空間で蒼葉がどんな修行をするのか、良い意味で気になるラストでした。
蒼葉の過去に惹き込まれましたし面白かったのですが、やはり掲載順と展開的に終わりが近いのではと感じました。ストーリーの流れがかなり急ぎ足になっている気がします。
ただ、以前もこのブログに書きましたが、禅との決着が描かれれば中途半端な印象にはならないのかなとも思います。まずは戦いの前の修行を見守らせていただきます。
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