2023年6月24日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年29号感想 2/2



ドリトライ


冒頭の生野のモノローグに惹き込まれました。やはり凛のことを思うがゆえの行動だったんですね。

リング外に吹き飛ばされても根性で復活する青空にもグッと来ました。「オメェの拳にゃ~」という台詞も良かったです。

青空を恐れて我を忘れる生野の描写にも惹き込まれました。生野の拳に触る凛の「その手は~」という台詞も印象的でした。青空がボロボロになりながら笑うラストも良かったです。


ただ、技や威力の描写がほぼないまま心の強さで圧倒する、という展開には正直納得出来ませんでした。青空の攻撃が分かりやすく解説されていたのは試合の序盤だけでしたし、その後はほとんど気合いで闘っていたようにしか見えないんですよね。

生野が押し切られる理由としては、はっきり言って弱かったと思います。短くて良いので青空の修行、練習の描写も必要だった気がします。

全体の熱さは好きなのですが、納得出来ないまま試合が終わってしまったなというのが正直なところです。今後の展開での巻き返しに期待させていただきます。



一ノ瀬家の大罪


ずっと気になっていた颯太の正体がラストで明かされ、惹き込まれました。「この夢は~」という台詞の真意も意味深ですね。また、颯太や夢について色々と知っていそうな幸恵の描写も印象的でした。

翼と詩織の会話シーンも興味深かったです。翔と美奈子が颯太について全く触れない理由なども気になります。

最後の展開で翼が大切にしていたカメラの謎なども明らかになりましたね。次週以降で颯太の人物像なども描かれるのかなと感じました。


ただ、颯太の正体はほぼ予想出来ていましたし、夢の仕組みが不明のまま彼のことが分かっても正直すっきりしないんですよね。少しずつ謎を解いて盛り上げて行く、という構造にしたこと自体は正解だと思うのですが、順番がおかしい気がします。夢と現実がごっちゃな点も結局そのままですよね。

全然秘密が明かされないという問題が多少改善されたのは好印象でしたが、掲載順も下がっていますし、やはり謎を引っ張りすぎたのではとも考えてしまいます。夢についてもある程度の決着が見られましたし、ラストが近いのかもしれませんね。なんにせよ、結末を見届けたいと思います。



人造人間100


鵠のキャラに惹き込まれました。中でもあしびの「この人~」というモノローグには彼と同じくゾクッとしました。

絢子がふたりいた、という展開も面白いですね。まだ彼女を信じようとするあしびも健気で良かったです。

ラスト、シリアスな流れと移動遊園地というギャップのある組み合わせにも惹き込まれました。どんな人造人間が関係しているのかも気になります。


ただ、冒頭の強盗犯の描写は正直違和感がありました。武器がトンカチという点も引っかかりましたし、被害を未然に防げなかったことで鵠の格が下がってしまっているような印象も受けたんですよね。事前に犯人を見抜いて取り押さえる、くらいの描写が欲しかったところです。

掲載順的にも終わりが近いのかなとも思うのですが、新章に入りましたしもう少し続く可能性もありそうですね。なんにせよ、絢子との再会まではしっかり描いて欲しいです。



テンマクキネマ


姫希と雪尾のやりとりが熱くて良かったです。元が格闘技のぶつかりあいを想像していたシーンも笑えましたw

その後に見せた新たな姫希の演技もとても良かったです。姫希をしっかり評価しつつ、親心ゆえに厳しく接しているという雪尾の描写にも説得力がありました。

ラストは元と同じくハラハラしました。雪尾が今後渚にどう絡んで来るのかとても気になります。


ただ、今回も現場の描写に終始していたのは正直問題ではと思ってしまいました。このブログでも何度か書いていますが、展開の遅さに引っかかってしまうんですよね。撮影のシーンは短めにして、雪尾が脚本に気付く場面を中盤くらいに描いたほうが良かったのではと感じます。

個々のシーンは良かったのですが、はっきり言って本筋が進まなかったなとも思ってしまったんですよね。掲載順も落ちていますし、今後はスピードを上げないと厳しい気がします。



りは「掲載順から見ても、
残念ながらスタートダッシュには失敗したと思って良さそうですねー。
映画の全体的なストーリーが伝わって来ないのが問題ではと感じます」




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週刊少年ジャンプ2023年29号感想 1/2



アスミカケル(新連載)


心優しく争いごとを嫌うちょっと冴えない主人公、二兎が、知らず知らずの内に身に付けていた技術を活かせる格闘技の世界に入って行くという展開が熱くて面白かったです。ときおり入る眼鏡好きの描写も良かったですw

二兎以外のキャラも印象的でした。心身ともにたくましい奈央、真っ直ぐで友達思いの親友優也、認知症が進んでも格闘センスは衰えていない祖父の獏など、それぞれのキャラがしっかり立っていますね。特に獏に関しては「若い頃に身に付けた技術やセンスは失われない」という設定がリアルで惹き込まれました。

一旦は面倒な喧嘩を避けようとするも、奈央や優也のために不良達と戦う二兎も良かったです。密かに様子を見守っていた奈央が、二兎の耳を見てその実力に気付くシーンも良いですね。ラストのモノローグも印象的でした。


主人公の二兎に好感が持てましたし、見せ場もしっかり描かれており、面白かったです。二兎の日常がどう変わって行くのかに期待させていただきます。



キルアオ


勝負の内容が良い意味で馬鹿馬鹿しくて笑ってしまいましたw決闘前の遼、高田、馬場の反応も好きですw

シンの攻撃をかわしながら逃げ続ける十三も見ごたえがありました。戦いを通じてノレンへの気持ちを自覚する展開も良かったです。恋愛感情ではなく庇護欲が芽生えているという描写が自然で、スッと受け入れられました。

家庭科部にシンがやって来るラストも良かったです。その後のノレンの表情も好きですw


種類は違っても、十三もシンも真剣にノレンを思っているという描き方に説得力があり、最後まで一気に読めました。シンとの勝負が決着したので、新展開も楽しみです。



鵺の陰陽師


前回に引き続き、クラスの男子達のリアクションに笑ってしまいましたw特に「悲しそうな目をしてる」と「夜島の席~」が好きですw

新キャラのミステリアスな陰陽師、代葉も気になるキャラですね。あくまでも冷静に学郎と鵺の関係を探るシーンはハラハラドキドキしました。

ボロを出さないようにしようと決めた学郎のもとに、いつもと変わらない調子の鵺がやって来るラストも良かったです。代葉と鵺がどんなやりとりをするのか興味深いですね。


リアクションなどで笑いどころをちりばめつつ、新キャラもしっかり描写するという構成が上手く、面白かったです。代葉の登場で更にストーリーが動きそうなので楽しみにしています。



暗号学園のいろは


予想以上に重かった綿菓子の過去に惹き込まれました。享楽達の主張も慕の話もそれぞれ正しいのでしょうね。また、昔の綿菓子のデザインも華があり良かったです。

暗室を使ったタッグバトルという展開も面白かったです。難易度的には決して高くないものの、間違えれば大切なものを失うという展開は盛り上がりますね。ちなみに現時点では見分けがつきません。

ラストの享楽の表情も印象的でした。綿菓子が仲間に向けてどんなメッセージを送っているのかも気になります。


享楽、綿菓子、慕の関係がしっかり描かれており、新たなバトルも印象的で、面白かったです。次週以降の流れと決着にも期待させていただきます。




りは「キャラの過去の描写に惹き込まれることが多いです。
勝負の行方がどうなっても、綿菓子には味方でいて欲しいです!」




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2023年6月17日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年28号感想 2/2



暗号学園のいろは


愁嘆の正体にとても惹き込まれました! 意外ですが納得の行く展開でもありました。ちなみにさいしゅうたんと脱臭炭って少し似ていますよねw

バトルの内容も面白かったです。パーティゲームかと思いきや、相手の謬がバッチリA組対策をしていたという描写がベタですが良かったです。

決着の仕方にも納得出来ました。いろはの自分への序列がカギになっていたんですね。

ラストの慕の台詞も非常に興味深かったです。次週以降の綿菓子の反応がとても気になります。


ずっと考えていた愁嘆の正体やチーム全員で挑むゲームなどがしっかり描かれ、面白かったです。今後のバトルの行方にも期待させていただきます。



メグを見てあげる(読み切り)


思春期特有の思い込みと見せかけて本当に超常的な能力を持っている妹(メグ)と、それに気付かせないように振る舞う兄という組み合わせが面白かったです。メグの植物づくしのコーディネートや、兄のTシャツにDON'T GROWと書かれているなどの小ネタも笑えましたwメグの能力で帽子から芽が出ている演出も面白かったです。

序盤でサラッと血筋の秘密が明かされるという構成も斬新で良かったです。兄の中二病的な過去も笑えましたw

部屋の中がどんどん植物で満たされて行くシーンも面白かったです。ラストは兄と一緒にメグにツッコミを入れてしまいましたw


室内で兄妹がやりとりしているだけ、というストーリーでしたが、小ネタや設定が斬新で面白く読めました。ギャグ漫画としての連載も期待出来そうな題材なので、またメグ達に会いたいです。



テンマクキネマ


元がプロの現場を見学するという展開が面白かったです。ケーブルに興奮するシーンも笑えましたw

レトロな衣装を纏った姫希もとても可愛かったです。華やかな見た目に反して思った以上に重い内容のストーリーだったというシーンも面白かったです。

監督の雪尾も興味深いキャラですね。彼のラストの台詞の真意も気になります。


ただ、この展開はもっと早くに描いておくべきだったのではとも思ってしまいました。渚の撮影もまだまだ終了の気配がないのに、他の現場を見に行くというのは正直横道にそれているように思えてしまうんですよね。渚の撮影をスピーディーに進めた上で、もっと序盤に現場の描写を入れたほうが良かった気がします。

プロの現場のシーン自体は良かったのですが、やはり展開の遅さには引っかかってしまいました。掲載順的にもそろそろ改善したほうが良いのではと思います。



人造人間100


キャラクターの掘り下げがとても印象的でした。ボスの描写が特に良かったです。「後悔は~」という台詞にも惹き込まれました。

100とボスの取引のシーンも良かったです。100が条件を示す際の表情も印象的でした。

絢子の真意と、彼女の兄である鵠も興味深いですね。緊迫した展開ですが、ラストのあしびのリアクションは笑えましたw


ただ、絢子に関しては印象的なシーンが少なかったため、敵対する可能性が描かれてもあまり感情移入出来なかったというのが正直なところです。もう少しキャラクター性などを描いて欲しかったと思ってしまいます。

ストーリーもかなり動きましたし、終わりが近い気もします。引っかかる部分もありましたが、あしび達とNo.1や絢子の再会は見届けたいです。




りは「モートセーフ内も緊迫して来ましたね。
あしびの活躍にも期待したいです!」



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週刊少年ジャンプ2023年28号感想 1/2



キルアオ


新たな刺客、シンのキャラに良い意味で驚きました。自己紹介で噛みまくった上、ノレンの魅力に完全にやられてしまうという展開に笑ってしまいましたw

ノレンに厳しい対応をされるものの更に惚れ直す、という描写も良かったです。ふざけた格好なのに十三の後ろをとるシーンにもグッと来ました。

大体予想はしていましたが、十三とシンが戦うことになるラストにも惹き込まれました。また、ノレンが十三に渡した万年筆の謎も興味深いですね。


ただ「嘘の彼氏を連れているのに本音以外で告白されたら殴る」というノレンの行動は正直矛盾しているように見えてしまいました。ふざけている相手には「本気じゃないでしょ?」とはっきり突きつける、くらいでも良かったのではと思います。

意外だったシンの性格、独特すぎるファッションの理由、万年筆の秘密など、惹き込まれる描写が多かったのですが、肝心の告白について引っかかってしまったのは少し残念でした。十三とシンのバトルでの巻き返しに期待させていただきます。



鵺の陰陽師


前回から引き続き、学郎の慌てぶりに笑ってしまいましたw七咲の連絡先を聞き出せないという描写と、付き合っているという誤解を解くために学校中を練り歩くというシーンが面白かったです。学校の他の美女達も気になりますね。

声をかけてくれた生徒会長(灼)が幻妖にとり憑かれており、腕相撲を通して彼の幻妖を祓うことになる、という展開にも惹き込まれました。助けを求める灼に応える学郎がかっこ良かったです。暗躍する鵺も印象的でした。

ラストの七咲の「迷わなかったね」という台詞にとても共感出来ました。「私男の人と~」という台詞にもキュンとしてしまいました。


笑える描写が多く、展開もスピーディーで、学郎の活躍もしっかりと描かれており楽しかったです。今後のオカルト部の活躍にも期待させていただきます。



ドリトライ


冒頭の生野の過去に惹き込まれました。妹(凛)が話していた通り、元は仲の良い兄弟だったんですね。

疲労しつつも生野の攻撃に耐え続け、反撃する青空も印象的でした。セコンドでの「勝てる」という台詞も良かったです。

氷で腕を冷やされる生野の表情にもゾクッとしました。試合結果はもちろん、生野の今後も気になります。


ただ、生野の腕が今の状態になった理由には正直納得出来ませんでした。栄養もロクに摂れていなかったはずなのに一撃で勝てるほどの攻撃力を身に付けた、というのははっきり言っておかしいでしょう。

また、終盤の生野の奥の手にも正直引っかかってしまいました。あの状態ではパンチに全く力が入らないと思います。

ベタな展開が多いのは嫌いではないのですが、気になる描写が多く、はっきり言って話に集中出来ませんでした。スポーツものでは必殺技などは非現実的でも、修行描写などにはリアリティがないと駄目だと思うんですよね。改善しないと人気の獲得は厳しいと思います。



一ノ瀬家の大罪


今回はラストでひとつの謎が明かされ、ゾクッとしつつも惹き込まれました。そこに至るまでのストーリーで家族達や中嶋がしっかり描かれているのも良かったです。

特に幸恵に関して不気味な演出が多かった印象ですが、何となくこれはミスリードかなと考えています。ただ、夢の中の「約束」という台詞は気になりますね。耕三本人が未登場だったことにも何か意味があるのでは、と思います。

また、薬を使った人物と手紙を送った人物は別なのかなとも考えています。耕三の部屋についても興味深いですね。


ただ、正直家族全員が疑わしいので手紙の送り主を推理する気になれないんですよね。耕三が犯人なら意外だとは思いますが、一番怪しくない人物が犯人、というのも正直わりと多い展開な気がします。

最後の展開には惹き込まれましたが、肝心の手紙にあまり興味を持てなかった点は残念でした。あまり謎を引っ張らず、手紙の詳細などは早くに描写してしまったほうが良いと思います。




りは「設定は興味深いのですが、
問題点がなかなか改善されないなというのが正直なところです。
納得出来ないまま謎ばかりが重なってしまっているんですよねー」




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2023年6月10日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年27号感想 2/2



テンマクキネマ


元の映画への情熱に惹き込まれました。天幕が元に撮影を頼んだ理由も分かって良かったです。

姫希の追加シーンの描写も印象的でした。メンバー達の協力を得て、群衆をボカしながらカメラを回す撮影方法に惹き込まれました。

ラストの元と姫希の会話も良かったです。読者としても無事に初日が終わったことにホッとしました。


ただ、少し前から書いていることですが、やはり展開の遅さが気になります。そろそろ映画を撮り終えてコンテストに応募する、などの動きがないと正直間延びした印象になってしまうと思うんですよね。また、映画の内容がほぼ分からないままという点にも引っかかりました。

根性で撮影を乗り切る元の描写などは良かったのですが、肝心な問題点は改善されていなかったなとも感じました。次週以降のスピーディーな展開に期待させていただきます。



暗号学園のいろは


多夕に痺れました! 敵でも味方でも恐ろしすぎるというキャラはベタですが良いですね。「今度はアタシの~」という台詞が彼女らしくて素晴らしいです。

慕が先鋒を会場内に隠している、という序盤の展開にも惹き込まれました。ちなみに繰り返して読めば違和感には気付けましたが、初見では完全にスルーしてしまいました。

相手の先鋒の千変万歌も印象的でした。ここで退場となるのは惜しいので、また出て来て欲しいです。

ちなみに本編とはあまり関係ないですが、いろはと享楽の距離の近さも印象的でした。特にバトルを見守る際、いろはの肩を支える享楽が良かったです。


先鋒戦が印象的で、一気に読めました。次週以降のバトルにも期待させていただきます。



人造人間100


前回に引き続き、100の表情が印象的で良かったです。特に「ごめんね」のシーンは影の使い方も上手く、ゾクッとしました。

同じくNo.1の無邪気で残酷な表情にも惹き込まれました。中でも「こいつを~」の場面が印象的でした。

終盤はあしびの絶望が伝わって来て胸が痛かったです。No.1を倒すために100が協力してくれない、というのは辛いですね。


ただ気になったのは、モートセーフの隊員が全く話に絡んで来なかったことです。上位のメンバーが出払っている、とは描かれていましたが、だからといって本部がガラ空きというのは正直不自然でしょう。中位以下の隊員しかいなくて全員返り討ちにされた、くらいの描写は欲しかったところです。

新たな展開を予想させるラストには惹き込まれたのですが、細かい部分に引っかかってしまったのは残念でした。次週以降のあしびの動きに期待させていただきます。



一ノ瀬家の大罪


ようやく耕三と幸恵が再登場しましたね。ストーリーも動いて全体的に惹き込まれました。

何となく耕三の現状は予想出来ていたのですが、実際に見てみるとやはり辛かったです。けれど幸恵の「嬉しいはずよ」という台詞にはとても共感出来ました。

終盤の展開も気になりますね。耕三の部屋にあったメモは字の形から彼本人のものではと思うのですが、翼に警告を送った人物は誰なのだろうと考えております。


ただ、結局今回も謎の部分は解決しなかったなとも感じました。夢の真相をストーリーの終盤で明かすなら、事故の詳細などはもう描いてしまっても良いのではと思うんですよね。話の正確な把握も難しくなりますし、興味深い設定は全て引っ張れば良いというものではない気がします。

全体的なストーリーは良かったのですが、ずっと続いている問題点はそのままだなというのが正直な感想です。近い内に現状を打破して欲しいです。




りは「読んでいて疲れる展開が続いているなというのが正直なところです。
謎を引っ張りすぎてストレスがたまる構成になっては本末転倒な気がします」




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週刊少年ジャンプ2023年27号感想 1/2



キルアオ


男子の追及から逃げ回る十三の描写が面白かったです。ちなみに第一話から登場していた女子二人の名字が分かったのも良かったです。

殴りかかって来た男子を撃退する十三もシンプルにかっこ良いですね。その後のノレンのツッコミも笑えましたw

ラストの刺客も気になる存在ですね。外見のイケメンさとおしゃぶりのギャップが興味深いです。


ただ少し前から思っていたのですが、十三の通う学校にガラの悪い生徒が多すぎることは正直気になりました。ノレンも入学したということはそれなりの名門校のはずなのに、十三に因縁をつけたり暴力を振るうキャラが散見されるのは問題だと思います。もう少し見せ方を工夫して欲しかったところです。

最後のキャラには惹き込まれたのですが、全体的な設定に引っかかってしまったのは残念でした。次週以降、ユニコーンの活躍などでの巻き返しに期待させていただきます。



都会の鬼と田舎の狸(読み切り)


有能だけれど協調性に欠ける鬼と、妖怪としては未熟だけれど周囲の環境や人間を大切にする化け狸の組み合わせが楽しかったです。半妖達が様々な仕事をこなしているという設定も面白いですね。

安全だと思われていた田舎に凶悪な妖怪が現れるという中盤の展開にも惹き込まれました。自分の病弱さを活かして陽動する狸と、狸を認めて初めて笑う鬼が特に印象的でした。

助けられた若い夫婦が鬼と狸に感謝するシーンにもグッと来ました。ラストの鬼の「今日はそぼろか?」という台詞も良かったです。


少し気になったのは、手書きの文字がかなり多いように感じた点です。正直見づらいなと思えてしまい、一瞬読む手が止まってしまったんですよね。

全体的には、すっきりとした絵柄や真っ直ぐなストーリーに好感が持てて、楽しい作品でした。連載にもしやすそうな題材なので、また鬼と狸の活躍を見てみたいです。



鵺の陰陽師


前回に引き続き、七咲の描写が印象的で良かったです。基本的に七咲が学郎を守りながら戦う、という流れでしたが、最終的には学郎もしっかり活躍しており好印象でした。七咲とのスキンシップに対する反応は薄いものの、終始ワタワタしているので見ていて楽しかったです。

七咲の戦闘シーンも良かったです。服装(霊衣)もセクシーですし、特に学郎を抱えたまま後ろ蹴りするシーンに惹き込まれました。

終盤、本部らしき場所で報告をする七咲も印象的でした。ラストの「内緒!」という台詞も良いですね。


バトルも無駄に長引かず一話で終わり、新たな展開への期待も高まり、面白かったです。鵺はもちろん、学郎と七咲のタッグも楽しみにしています。



ドリトライ


青空の作戦がベタですが良かったです。ラストの黒岩の台詞も印象的でした。

冒頭の青空が生野のパンチに耐えた、という展開にも惹き込まれました。家庭の事情に触れたことを素直に謝罪する青空も良かったです。

生野の妹と青空のやりとりも前回に引き続き印象的でした。生野が変わってしまった理由も気になります。


ただ、気になる点もいくつかありました。まず、試合時の生野の腕は多少太いだけで常識の範囲内に収まっていた点に引っかかってしまいました。もちろん今週の描写がおかしい、ということではなく、初登場の際の腕の描き方は極端すぎたのではと思ってしまったんですよね。

そして、全く練習の描写がないまま試合を始めてしまったことも問題では、と感じました。ガードや基本的な攻撃くらいはしっかり覚える展開が必要だったと思います。

面白いと感じる展開もあるのですが、問題点も目立ってしまっている印象です。次週以降の試合での巻き返しに期待させていただきます。




りは「生野に関しては初登場時のインパクトを狙いすぎたのかもしれませんねー。
今のところ試合は良い意味で現実的なので、
生野も常識的なデザインのほうが自然だった気がします」





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2023年6月3日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年26号感想 2/2





人造人間100


冒頭の100の過去に惹き込まれました。記憶の真相や、博士の「サヤ」という台詞の意味がとても気になります。

ピンチになり、100の表情が豊かになったことも印象的でした。特に指を攻撃された際の顔にはハラハラしましたが惹き込まれました。

もうひとつの能力を思い出すという終盤の展開も熱いですね。「だがあしびを~」という台詞も良かったです。


興味深い設定も描かれ、面白かったです。100の能力の詳細や、バトルの行方にも期待させていただきます。



鵺の陰陽師


学郎のネガティブさと、新キャラの七咲が印象的でした。特にお礼の言い方を必死にシミュレーションする学郎に笑いましたw

七咲に誘われてオカルト部を作る、という展開もベタですが良かったです。途中で七咲が学郎の手をとるシーンにグッと来ました。

ラストで明かされた七咲の正体も良かったです。これで陰陽師関連の設定も色々と明かされそうですね。


少しだけ残念だったのは、七咲の見せ場だった「忘れろビーム」がダンガンロンパのパロディだった点です。決めゴマはオリジナルのほうが印象も良いと思うんですよね。七咲の表情はとても可愛かったので余計に引っかかってしまいました。

全体的にはベタですがストーリーも一気に進み、七咲も魅力的で、楽しかったです。話数を重ねるごとに面白さが増している気がしますし、次回以降部活内での描写にも期待したいです。



テンマクキネマ


撮影現場のドタバタ感が楽しかったです。部活メンバーの特技や役割が明かされたのも良いですね。

髪形や衣装を変えてなぎさになった姫希にもグッと来ました。見惚れる元やメンバー達にとても共感出来ました。

ラストの新たなショットを追加撮影する、という展開も面白かったです。姫希の「作品の為に~」という台詞も良いですね。モノローグで校務員に謝る元も好きですw


ただ、メンバーの掘り下げなどは良かったのですが、今回登校シーンを撮影するだけというのは正直物足りない気がしました。もう7話ですし、早めに作品を完成させてしまったほうが盛り上がると思うんですよね。

また、以前にも書きましたが、やはり渚のストーリーが読者にほぼ伝わって来ないことも残念に感じます。おおまかな内容が分かれば今回の撮影ももっとワクワクしたと思います。

キャラの掘り下げや撮影のスタートなど、期待していたシーンが描かれたことは良かったのですが、問題点は改善されていないなとも感じたんですよね。次回以降の巻き返しに期待させていただきます。



一ノ瀬家の大罪


詩織の荒んだ態度の理由が切ないですが良かったです。特に「あのときさっさと~」という台詞にグッと来ました。

その後、泣いている詩織の隣に座る翼も印象的でした。「でも詩織が~」という台詞がとても良かったです。

終盤の展開も気になりますね。翼の夢にはまだまだ秘密がありそうですし、颯太の「お前の夢はまだ終わっていない」という台詞もとても興味深いです。


ただ気になったのは、前回予告されていた耕三と幸恵が一切登場しなかったことです。最終ページの予告は基本的に正しいことが多いので、今回は悪い意味で驚いてしまいました。ちょっとしたミスで読後感が損なわれるのはもったいないと感じます。

また、以前にも何度か書きましたが、問題が解決しない内に別の展開が描かれるという構成は正直見ていて疲れるんですよね。意外性のある展開は連発すれば良いというものでもないと思います。

翼と詩織の描写には惹き込まれましたが、問題点は改善されていなかったなというのが正直なところです。翼の夢の真相や耕三と幸恵の描写での盛り上がりに期待させていただきます。



暗号学園のいろは


集まった兵長達の会話が面白かったです。C組教官の醇乎のキャラも興味深いですね。

いろはがクラスメート全員の影響を受けている、という描写も良かったです。特に「禁止したんは~」という台詞が好きですwちなみに迷路は時間をかければ解けました。

ラストの享楽の台詞も気になりますね。今後のとんぼの掘り下げに期待したいです。


本格的なバトルに入る前振りのような話でしたが、それぞれのキャラが面白く一気に読めました。掲載順は少し不安ですが、他のクラスとのバトルも楽しみにしています。




りは「クラス対抗に臨むメンバーも気になりますねー。
それぞれの強みを活かして欲しいところです」




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週刊少年ジャンプ2023年26号感想 1/2



ドリトライ


試合を望む青空と、対戦相手の生野の描写が印象的でした。優華の「拳闘はリングに~」という台詞も良かったです。

生野の妹と青空のやりとりも印象的でした。特に落とした弁当を青空が食べるシーンにグッと来ました。

ラストの生野にもインパクトがありました。青空がどう立ち向かうのかも興味深いです。


ただ、個人的に王道の熱血スポーツを期待していたので、デザインが強烈すぎるキャラが初戦の相手というのは正直残念でした。前回までは多少気になる部分はあってもあくまでリアル路線だったんですよね。正式なボクシングではないと言っても最低限のリアリティは大切にしたほうが良いと思います。

また、生野の見た目が魔人探偵脳噛ネウロの至郎田にかなり似てしまっていることも引っかかりました。有名作品と被るデザインは避けるべきだと思います。

初戦が決まったことにはワクワクしたのですが、はっきり言ってそれ以上に問題点が目立ってしまっていた印象です。試合本番での巻き返しに期待させていただきます。



キルアオ


コタツの言葉の意味がはっきり描写されていて良かったです。十三も言っていましたが、ミツオカ製薬の真意も気になるところですね。

ラーメン屋を出た際の十三とノレンのやりとりも良かったです。特にノレンの「こんなんでいいんだけどなあ」という台詞にグッと来ました。

そして、前回同様ラストが衝撃的でした! 周りの反応や、十三がどう対処するのかもとても興味深いです。


ただ、少し前から思っていたのですが、正直十三が元の姿に戻る必要性をあまり感じられないんですよね。中学生なら卒業の頃にはかなり成長しますし、むしろ若返ったならプラスなのではと思ってしまいます。理不尽すぎる条件を満たしてまで身体を戻す意味があるのかな、と思えて、引っかかってしまいました。

ミツオカ製薬についてやノレンの行動など、惹き込まれるシーンは多かったのですが、肝心な部分が気になってしまったことは残念でした。ノレンの言葉でどうストーリーが展開して行くのか、次回以降に期待させていただきます。



君と餃子とエイリアン(読み切り)


感情を理解出来ない殺し屋のキヨコと、食欲第一の宇宙人、ネトのバディが良かったです。キヨコがターゲットに友情の意味を尋ねる冒頭にも惹き込まれました。

その後、キヨコとネトが敵のアジトに乗り込む展開も熱かったです。鮮やかに敵の背後に回るキヨコが特にかっこ良かったです。

ラストのアメリカンドッグを食べるツーショットにもグッと来ました。「違っても~」というキヨコのモノローグも印象的でした。


少しだけ引っかかったのは、キャラや絵柄にチェンソーマンの影響を強く感じてしまった点です。絵柄はもちろん、キヨコはアサ、ネトはパワーにかなり似てしまっているんですよね。特にネトは内面もパワーにかなり近いものを感じました。

全体的は、クオリティの高さが十分に伝わって来て面白かったです。モノローグの描き方なども好きなので、岡田先生の更なる成長に期待させていただきます。



必要十分の私たち(読み切り)


コンプレックスを抱える女子高生ふたりが自分を好きになるために一歩ずつ進んで行く、という展開がベタですが良かったです。王子様と呼ばれるイケメン女子の理久と、男子からモテモテの美少女真奈というペアなので、画面が華やかなのも好印象でした。

真奈が理久のために起こした行動も良かったです。着替えた理久もとても可愛かったですし、真奈の「私もね~」という台詞も印象的でした。

ふたりが出会った際の回想シーンも切ないですが惹き込まれました。理久の「着たい服なんて~」という台詞と、真奈の「それだけのことが~」という台詞にグッと来ました。


逸茂先生はレイルウェイ/ゲイトウェイ(真面目な男子と派手めで明るい女子の交流が中心の青春作品。中盤から一気に伏線が回収されて行く)の頃から知っているのですが、代原の今回もとても面白かったです。本作は読み切りで完結していると思いますが、いつか連載作品も読んでみたいです。



りは「先生のストーリーはもちろん、
絵柄や世界観も好きなんですよねー。
新作も楽しみにしています」




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