2023年1月26日木曜日

週刊少年ジャンプ2023年8号感想 2/2



人造人間100


モートセーフの内部について更に詳しく明かされて興味深かったです。戦闘員以外も生活しているんですね。

また、ボスの出した結論にも良い意味で驚きました。人造人間達に対する見解や、チェスの駒にたとえる表現に惹き込まれました。

あしびに与えられた任務や、劇場で活動しているロキシーというキャラについても気になりますね。ただ、ロキシーはデザインや表情などからして何となく人造人間ではないのでは、とも考えております。ボスの真意も知りたいところですね。

終盤、100の「でもでもだって」という台詞には笑いましたがwラストはシリアスな雰囲気でしたね。あしびの選択や、ふたりの活動がどうなって行くのか興味深かったです。


物語が大きく展開したわけではないですが、設定の描き方が上手く惹き込まれました。あしびや100の動きを今後も見守って行きたいです。



ギンカとリューナ


冒頭、少し歩み寄れた様子のベレッタとアネモネが微笑ましかったです。特にアネモネには療養が必要だと思いますが、また出て来てくれると嬉しいですね。

マガラカの物語と新キャラ、ノスフェラトゥも印象的でした。今までの描写からして、マガラカの伝承については都合良く改変されている可能性が高いでしょうね。

ラストにも惹き込まれました。町民から慕われているノスフェラトゥの秘密と、刃物を持っていた少年の周りで何が起こったのかがとても気になりました。


ただ本編とはあまり関係ないのですが、途中の「実るは太るは~」という表現にちょっと引っかかりました。この場合「は」ではなく「わ」が正しいですよね。細かいとは思うのですが、結構大きなコマだったので気になってしまったのも事実です。

全体的には、ベレッタとアネモネのシーンや新たな展開に繋がりそうな設定が描かれ一気に読めました。掲載順はやや不安ですが、ノスフェラトゥがどんな風に掘り下げられるのか今から楽しみです。



大東京鬼嫁伝


新キャラの怪童と、もののけに深く関わる職業、祭士連がとても興味深かったです。進太の祖父についても今後更に掘り下げられるかもしれませんね。

序盤のけろるの活躍も良かったです。自分が逮捕される光景の妄想も面白かったですw

ラストシーンも良い意味で衝撃的でした。愛火はもちろんですが、進太がどう反応するのかも気になりますね。


少し引っかかったのは「進太に薬が効かない」という台詞です。眠ってしまったのですから薬が無効だったわけではないですよね。回復が早いことに驚かせたほうが自然だったと思います。

怪童や新たに明かされた設定には引っかからずに読めましたが、前回と同じく細かい部分が気になってしまったのは残念でした。掲載順も芳しくないままですよね。

ただ最近興味深い描写も増えて来たので、個人的には期待もしています。ちなみに怪童は少年っぽい外見ですが、現時点では女子の可能性も結構残っていそうですよね。色々予想しながら次回を待ちたいと思います。



りは「怪童はデザインなども結構好きなのですが、
だからこそ細かい部分が気になってしまうのが残念でした」



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週刊少年ジャンプ2023年8号感想 1/2



 一ノ瀬家の大罪


秀太の反応に良い意味で驚きました。うすうす勘付いていたけれど翼が接触して来たのでとぼけている、という可能性も考えられそうですが、詩織の年齢を誤解していたこと自体は間違いない気がします。

詩織の回想シーンも印象的でした。記憶を取り戻すために頑張っている、という台詞は本当だったんですね。また、翼についての記憶が一瞬戻った場面も興味深かったです。

ラストの父、翔の描写にも惹き込まれました。彼がどんなことを隠しているのか、また次回以降の旅行で何が起こるのかとても気になりました。


ただ、翼と比べて詩織の秘密についてはあっさりしすぎではとも正直感じました。秀太の言葉が事実ならはっきり言って大したことはされていませんし、全然思い出せないけどそれでも良いか、という結論は正直読者としては拍子抜けなんですよね。もちろん詩織についてはまた描写されるのかもしれませんが、秀太との関係について掘り下げられないのなら部屋については答えを示す、などの工夫が欲しかったところです。

全体的にはスピーディーでしたし、翔について興味が湧く最後も印象的で良かったです。次回センターカラーということで、旅行編にも期待させていただきます。



イチゴーキ!操縦中


癖の強すぎるサッカー部に笑いましたw「ユニフォームも~」という一剛木のツッコミが的確ですねw途中の解説に「めっちゃ」が多いなどの小ネタも笑えましたw

中でも主将の寧丸はインパクト抜群ですね。ボールに濃厚なキスをするシーンが特に良かったです。

試合中のミサオの「これでハンドにならないでしょう」という作戦も斬新すぎて笑いましたw終盤の一剛木の「誰かのために~」というモノローグも熱くて良かったです。オチの激白にも笑いましたw


インパクトの強いゲストキャラが多く、最後まで面白く読める展開が続いていて良いですね。次回以降も一剛木とミサオの動向を笑いながら見守りたいです。



あかね噺


あかねとジャンボのデート風景にキュンとしました。恋愛的にどうなるかは分かりませんが、ふたりとも気が合うのは確かなようで嬉しいです。

また、ジャンボの「笑ってるならよくね?」という台詞にも惹き込まれました。ジャンボはどう見ても美男子というタイプではないですが、落語界の外にいるからこそあかねにアドバイス出来る良い男だなと思います。

ラストシーンも印象的でした。あかねの「近くて遠い噺」がどう仕上がったのか気になります。


ジャンボと談笑するあかねと、最後の自信に満ちた表情に惹き込まれる回でした。あかねが新たに覚えた演目に期待させていただきます。



暗号学園のいろは


いろはと凍のやりとりと、謎めいたダンス動画が印象的でした。ちなみに個人的にはベリーダンスと能のいろはが好きですw元チア部という設定も良いですね。

またもや描かれたいろはの才能も光りますね。ちょっとした暗号ならささっと解けるようになったという描写と、凍の反応から「自分よりも先にそぼろ達に声をかけていた」と見抜くシーンがかっこ良かったです。

そして、途中の多夕のシーンも印象的でした。享楽の「たゆたん」という呼び方も意味深ですね。

ラストも良かったです。あの動画に込められた意味がとても気になりました。


ただ今回、特に冒頭のふたつの暗号が少し強引ではと感じました。凍からの手紙の暗号は黒い丸が同じ行に書かれていた場合解読が不可能ですし、正方形を作るという課題についての説明もかなり分かりにくかったんですよね。謎解きがメインの作品なので少し残念でした。

全体的には印象的な場面が多く、ラストにも惹き込まれて面白かったです。ダンス動画の暗号についても色々考えてみたいと思います。




りは「動画で問題を示す、という展開自体斬新で良いですねー。
映っている人物についても気になりました」



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2023年1月21日土曜日

短期連載(打ち切り)作品解説 バディストライク 

 

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短期連載(打ち切り)となった作品について注目、分析する記事です。今回は週刊少年ジャンプ2016年10号にて最終回を迎えたバディストライクについて書かせていただきます。あらすじや設定につきましてはこちらをご覧ください。
それでは短命に終わったことから、打ち切りの理由になったと思われる問題点について考えて行きます。


1 メインキャラが地味だった

主役ふたり(荒狼、安導)を含めて、メインキャラ達が印象に残りにくかったというのが正直なところです。これは前作クロス・マネジでも感じた問題だったんですよね。
まず主人公である荒狼と安導のデザインがいまいちだったのでは、と思います。髪型が黒髪のショートで被ってしまっているのが単純に問題だった気がするんですよね。
リアル路線のスポーツものを描くためにあえて目立たない髪にしたのかもしれませんが、漫画としてはある程度のデフォルメ、記号化も必要だったのではと感じます。たとえばNARUTOのナルトとサスケ、僕のヒーローアカデミアのデクと爆豪、黒子のバスケの黒子と火神など、ヒット作の主役とライバル、主役と準主役は髪型や髪色ですぐに区別出来るようなデザインになっていますよね。
漫画は基本的に白黒ですし、読者に分かりやすいキャラクターデザインを心がけるなどの工夫も必要だったと思います。バディストライクの場合、やはりアップの横顔の際など荒狼と安導の区別が難しかったんですよね。
その他にも特に主役校(麒麟児高校)のキャラ達が総じて地味で、はっきり言って最後まで名前を覚えられないキャラもいました。また、試合のシーンがほぼないことも痛かった気がします。主人公達以外のキャラは選手としての強みなども描かれておらず、余計記憶に残りにくくなってしまったんですよね。

厳しいようですが、まず主役ふたりのデザインに魅力を感じにくかったと言わざるを得ません。髪だけではなく、顔立ちなどに特徴がなかったことも問題だったと思います。
いっそ荒狼と安導のどちらかは華やかな美男子にするくらいでちょうど良かったかもしれませんね。試合での選手としての描写も必要だったのではと感じますし、主人公校のメンバーにももう少しインパクトが欲しかったところです。


2 主役達の関係や過去の描き方のバランスが悪かった

主人公のひとりである安導は野球一直線で図太い性格、といったキャラだったのですが、終盤で突然かなり重い過去が描かれ困惑してしまったというのが正直なところです。読み返すと伏線らしき描写ももちろん確認出来るのですが、それでもかなり急だと思ってしまいました。明るく見えていたキャラが実は心に傷を抱えていた、という設定自体はむしろ好きなのですが、上手く描かないと作品やキャラのミスマッチが気になってしまう展開だとも思います。
ちなみにこの回想シーンで荒狼との関係が改めて掘り下げられるのですが、はっきり言ってとても湿っぽく感じてしまったんですよね。シリアスな少女漫画で男女が出会う場面などなら納得出来たのですが、少年誌の主役ふたりの関係性としては相応しくないのではと思ってしまいました。
こう感じた理由のひとつに、正直元々ふたりの関係性がしっかり描かれていなかったことが挙げられるかと思います。熱い友情や絆が確立していれば意外性の演出として面白かったかもしれませんが、そもそも試合のシーンもほぼなくふたりのコンビネーションをあまり感じられなかったので、過去を掘り下げられても唐突だとしか思えなかったんですよね。

回想については終盤の展開なので短命に終わった理由とは違う気もするのですが、 荒狼と安導の関係性が伝わらなかった、というのはやはり問題だと思います。タイトルにもバディ、と入っている以上、ふたりの絆は大切に描写して欲しかったところです。


3 特に最終回が雑すぎた

こちらは完全に連載終了が決まってからの展開だとは思うのですが、本作の問題点を考える上では欠かせないので挙げさせていただきます。厳しいようですが、最終回は真剣に描いているのか疑ってしまうような展開で読んでいて非常に戸惑いました。直前まで存在すら全く描写されていなかったキャラの紹介ばかりだった上、超能力にしか見えない必殺技を駆使するキャラが多く、リアル路線だったそれまでが正直無駄になってしまうようなラストだったんですよね。
過去に出て来たキャラがほぼ全員再登場する、というストーリー自体は早期に終了した作品でもよく描かれますが、最終回が新キャラばかりというのはやはり単純に引っかかってしまいました。これは過去に印象的な対戦校などを出せなかったことが問題だったとも言えますね。
また、新キャラのインパクトが強調されていたため、主役ふたりの描写がほとんどなかったことも気になりました。最終回だからこそ、しっかりとふたりのバディを見届けたかったというのが正直なところです。

最終回の雰囲気がガラッと変わってしまったことは、もちろん短命に終わった直接の原因ではないと思います。ただ厳しいようですが、過去の展開を台無しにするような姿勢で描いていては、もう少し連載が続いていてもどの道破綻していただろうなと考えてしまうんですよね。早期に終了する場合でも、最後まで丁寧に描写すれば印象は良くなったはずです。


正直主人公達に惹かれませんでしたし、その後も盛り上がることなく終わってしまったなという印象です。また、キャラが地味、試合に入るまでが長すぎるというのはクロス・マネジでも感じたことなので、改善が見られず残念でした。積み上げて来た展開を最終回で台無しにしてしまったことも問題だったと思います。
ダブル主人公の作品を描く場合、やはりどちらのキャラも立たせないと成功しないと思うんですよね。試合の描写はもちろん、デザイン面での工夫も欲しかったところです。
クロス・マネジの頃から絵柄は好きですし、地味な主人公達とはいえ、バッテリーが絆を深めて行く物語だと示されていた第一話は好きでした。強みを活かして、KAITO先生には今後も頑張って欲しいです。



りは「必殺技が多数登場するスポーツ漫画自体は好きですが、
最終回でいきなり描かれると唐突感が拭えませんねー」





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2023年1月20日金曜日

短期連載(打ち切り)作品解説 最後の西遊記

 

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(2023/1/21 07:08時点)



短期連載(打ち切り)となった作品について注目、分析する記事です。今回は週刊少年ジャンプ2019年38号にて最終回を迎えた最後の西遊記について書かせていただきます。あらすじや設定につきましてはこちらをご覧ください。
それでは短命に終わったことから、打ち切りの理由になったと思われる問題点について考えて行きます。


1 話や設定が重すぎた

主人公の龍之介に目と手足に障害を持つ義妹、コハルが出来る、というところから物語が始まるのですが、コハルのことも含めて設定が重すぎたというのが正直なところです。他のストーリーもスカッとするような部分が少なかったんですよね。
第一話の序盤で「父から突如学校も休んで付きっきりでコハルの世話をすることを命じられる」というシーンが描かれているのですが、はっきり言ってこの時点でかなり重苦しい気分になりました。介護の苦労の描写がリアルだったので、余計に龍之介が可哀想に見えてしまったんですよね。
もちろんこれは後の話への伏線で、コハルは龍之介にとっても大切な存在になって行くのですが「子どもに介護を押し付ける」という父の行動には正直かなり嫌悪感が湧きました。息子に理由を話せないというのは分かるのですが、ひとりになった際に謝罪の言葉を呟くなど、せめて読者にだけは父が苦悩していると伝わる場面が欲しかったところです。
当時から虐待に等しい行いとしか思えませんでしたし、今連載されていたらヤングケアラーとして更に批判が集まったのではとも考えてしまいます。はっきり言って、少なくとも第一話で描く内容ではなかったと思います。
また、龍之介が「学校生活を楽しんでいる小学生」だったのもこの展開と相性が悪かった一因な気がします。他誌になってしまいますが、たとえば金色のガッシュ!の清麿のように「学校を退屈に思っている中学生」などなら印象も違ったと思うんですよね。
龍之介の設定だと、コハルの世話を命じられたことには同情心しか湧かないんですよね。アイアンナイトの個別記事でも書きましたが、やはり小学生と重く暗い物語は基本的に合わないのではと感じます。この点については次の項目で詳しく解説いたします。

他にも「すぐに再生出来るから」と大怪我を負うような攻撃が何度も描写されるなど、ダークな世界観に引っかかってしまったというのが正直なところです。少年誌に合っていたとは言えませんし、主人公の年齢についてももう少し考えて欲しかったと思ってしまいます。


2 メインのキャラクターデザインに惹かれなかった

先ほどの項目でも少し触れましたが、龍之介、コハルが子どもの設定だったのも正直ヒットに繋がりにくかった理由だと思います。外見も年相応に幼く、かっこ良さや可愛さより子どもっぽさを先に感じてしまったんですよね。
こちらもアイアンナイトの記事に書きましたが、ダークな世界観と龍之介達の年齢の相性も良くなかったと思います。容姿だけでももっと大人っぽければ感じ方も違ったかもしれませんが、幼い少年少女に困難ばかりが襲いかかる、というのはジャンプでは難しい題材なんですよね。
龍之介やコハル以外でも、後にふたりの師匠になるニロが三十代とされているのに同年代にしか見えない点なども気になりました。特殊能力を持つキャラなのでそのせいなのかなとも思ったのですが、最後まで説明がないため引っかかったままだったんですよね。龍之介の両親などは年相応に描かれていたので余計に気になってしまいました。

主人公達の子どもっぽさに引っかかりましたし、他のメインキャラのデザインも気になってしまったのは残念なところです。逆にメインキャラのひとりであるエステルは小学生ではあるのですが龍之介達より年上で、お姉さんっぽさが魅力的な美少女という特徴もしっかり伝わって来て良かったです。龍之介達の年齢だけでも見直せば違う結果に繋がったのではと思います。


3 設定が複雑だった

短命に終わったものの、龍之介の誕生の背景や彼とコハル達の使命などはしっかり描かれている本作ですが、設定が複雑でとっつきにくかったというのが正直なところです。まだ情報を整理出来ていない内に次の設定が明かされるので、ストーリーを把握しづらかったんですよね。
龍之介やコハルの名前が伏線になっている点は良かったのですが、明治文学などを扱っていたのも理解を難しくしていた一因だと思います。特に少年達にはそこまで馴染みのない題材ですし、上手く描かないと面白さには繋がらない気がするんですよね。
また、他の要素が増えて肝心の西遊記の設定を感じにくくなったのも残念でした。最終的にはきちんと活かされていたのですが、中盤は違う文学作品を元ネタにした要素の描写ばかりだったため、はっきり言って脱線しているようにも見えてしまったんですよね。

よほど作品が軌道に乗っている場合は別にして、難しい設定がいくつも登場する、というのは読者離れが進んでしまう展開のひとつだと思うんですよね。テーマだった西遊記が終盤まであまり描かれなかったのも残念だったので、構成を考えて欲しかったです。


正直第一話の時点で印象が良くありませんでしたし、キャラの設定や世界観の暗さで更に読む気が薄れてしまったんですよね。特に序盤はしっかり構成を考えたほうが良かったのではと思います。
また、テーマの西遊記があまり活かされていないように見えてしまったのも問題だったと感じます。第一話に引っかかったのは確かですが西遊記が題材の、現代を舞台にしたダークファンタジー」という部分は面白そうだと思ったので、しばらく描写がないのは残念でした
ただ、前作無刀ブラックの頃から画力は非常に高いと思いますし、龍之介達が世界中の人々に見守られながら脅威に立ち向かって行くラストシーンなどはとても魅力的でした。構成や設定をしっかり考えて、野々村先生には今後も頑張って欲しいです。


りは「正直、第一話でつまずいたのが痛かったと思います。
重い世界観の話を作る場合、
読者が不快にならないようにバランスをとらないとヒットは難しいんですよねー」




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2023年1月11日水曜日

短期連載(打ち切り)作品解説 獄丁ヒグマ

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短期連載(打ち切り)となった作品について注目、分析する記事です。今回は週刊少年ジャンプ2019年24号にて最終回を迎えた獄丁ヒグマについて書かせていただきます。あらすじや設定につきましてはこちらをご覧ください。

それでは短命に終わったことから、打ち切りの理由になったと思われる問題点について考えて行きます。



1 主人公(ヒグマ)の考え方がよく分からなかった


地獄から脱獄した亡者を送り返す、というのがヒグマの役目なのですが、自分の使命について過剰に葛藤するシーンが多く共感出来なかったというのが正直なところです。相手は悪人なので、きっちり罪を裁いたほうが主人公らしかったのではと思うんですよね。

読者としては同情出来ない悪人が多かったので、余計にヒグマが躊躇う理由が分からなかったんですよね。また、亡者の描き方がブレてしまっているように感じたのも残念でした。この点については次の項目で詳しく解説いたします。

他の部分に関しても、教師に遅刻を咎められても反省しない、辛い戦闘が待ち受けていると知っているはずなのに友人と談笑する、など好感の持てる描写が少なかった印象です。普段は目立たなくてちょっとヘラヘラしている、というキャラなのは分かるのですが、内面を理解出来ず厳しいようですが不気味に感じてしまいました。


正直、考えを理解しにくいキャラというのは主人公としては扱いづらいと思います。日常生活の描写については解釈が別れるかもしれませんが、やはり悪人には容赦をしない、という性格のほうが人気に繋がりやすかったのではと感じます。



2 囚人の描き方や物語の方向性が定まっていなかった


先ほど少し触れたように、亡者の人物像などが理解しづらく物語に入り込みにくかったというのが正直なところです。メインキャラだけではなく、敵キャラの魅力も大切だと思うんですよね。

特に序盤のストーリーの流れが直後にいきなり変わったように思えて、厳しいようですが戸惑ってしまいました。初期は数話で解決するエピソードが続いており亡者が引き起こす事件もそこまで深刻なものではなかったのに、突然「母親を操り子どもを殺させる」という罪人(泥梨ノ狐鉄)が登場するんですよね。絵柄の可愛さも相まってあまり重い事件は起きないのかなと感じていたので、はっきり言って恐ろしすぎて受け入れられませんでした。

また、泥梨ノ狐鉄についてはそもそも設定もよく分からないまま終わってしまったという印象です。初めは少年として描かれていたのに途中で正体が「子を愛せなかった母」だと描写され、今までの姿は何だったのかという説明もないままでした。子どもに愛情を注げなかったことについても、ただ単に泥梨ノ狐鉄の内面の問題だったのか、自分は望んでいないのに周囲に出産を強いられたなど同情出来る理由なのか、全く描かれていなかったんですよね。


物語の流れが突然変わり、また要因となった亡者についても掘り下げられておらず、この辺りで離れた読者は多かったのではと思います。第一話も「脱獄した悪人が引き起こしたちょっとした問題をヒグマが解決する」という展開だったので、急な路線変更は失敗だったのではというのが正直なところです。



3 デザインの魅力を感じにくかった


ヒグマのデザインは使命を果たす際の衣装も含めてとても良かったのですが、それ以外のキャラの見せ場の描写が正直魅力に欠けていたという印象です。はっきり言って予想を上回るデザインなどが出てこなかったんですよね。

まず、アヤハが分霊者(閻魔に力を与えられたヒグマの助手や部下のような存在)として目覚めるシーンは服装が地味だった上、そもそも変化も分かりにくかったと感じました。メインの女子キャラが覚醒する、という上手く描ければ盛り上がるシーンだったはずなのに「衣装もよく見えないし変化も地味だな」としか思えなかったのは残念なところです。

そして、ヒグマの傍にいてずっと顔を隠していた分霊者の正体もほぼ同時に明らかになるのですが、正直かなり期待外れでした。ストーリーの途中で容姿が描かれるキャラは、やはりベタでも美形のほうが盛り上がるんですよね。ジャンプだと呪術廻戦の五条が目隠しを外すシーンなどは非常に印象的でしたよね。

実はヒグマの身近にいた人物だった、という展開自体はアリだと思うのですが、そもそも分霊者としての姿しか描写されていなかったので驚きに繋がらなかったんですよね。ヒグマの日常生活でも傍にいた、としっかり描かれていれば少し違ったのでは、と考えております。

ちなみに終盤、ヒグマの親戚が彼にそっくりだと言及されるのですが、これも疑問に感じてしまいました。目のデザインは同じですが、全体的な容姿は似ているとは言いがたい気がしたんですよね。


画力自体は決して低くないと思いますし絵柄も可愛くて好きなのですが、デザインのセンスをあまり感じられなかったなというのが正直なところです。やはりキャラや衣装が魅力的なほうが話にも惹き込まれると思うんですよね。



ストーリーが展開するにつれてヒグマの考え方や物語の流れへの違和感が増して行き、段々作品に入り込めなくなってしまったんですよね。デザインや見せ場に惹かれることが少なかったのも残念なところです。

基本的に「亡者が起こす小さなトラブルをヒグマが解決して行く」という展開がメインで良かったのではと思います。ヒグマののんびりとした性格にもこちらのほうが合っている気がするんですよね。また、敵への裁きを躊躇う、キャラの素顔が魅力に欠けるなど、悪い意味でベタを外してしまっているシーンが多いのも正直問題だったと思います。

ただ、第一話はとても面白かったですし、普段は目立たないヒグマが獄卒人としての役目を全うする際はかっこ良く変身する、という設定も好きでした。帆上先生は今も系列の雑誌で頑張っていますし、ストーリーの方向性やデザインを練った上で活躍されることを願っています。



りは「特に少年漫画だとある程度ベタな展開も必要なんですよねー。
ただ、第一話の掴みなど光る部分も多く感じる作品でした」




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2023年1月10日火曜日

短期連載(打ち切り)作品解説 SWOT

SWOT 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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(2023/1/11 07:01時点)



短期連載(打ち切り)となった作品について注目、分析する記事です。今回は週刊少年ジャンプ2010年51号にて最終回を迎えたSWOTについて書かせていただきます。あらすじや設定につきましてはこちらをご覧ください。

それでは短命に終わったことから、打ち切りの理由になったと思われる問題点について考えて行きます。



1 画力がネックだった


杉田先生の初連載作品だった斬と比較すれば画力自体もかなり上がり絵も見やすくなっていたと感じるのですが、分かりにくい部分も多かったというのが正直なところです。特にコマ割りなどは読みづらかったです。

バトルやアクションが主体だと高い画力が求められる傾向が強いと思いますが、それに応えられていなかったんですよね。少なくともキャラクターの動きを読者に伝えられないとヒットは難しかったのではと感じます。

そして、デザインの個性が薄く、キャラを覚えにくいのも残念でした。主人公の学崎は髪や眼鏡も特徴的で良かったのですが、他の生徒達は結構似通ってしまっていたんですよね。女子も表情などはとても可愛かったのですが、やはり描き分けには問題があった気がします。


斬からの成長自体は感じたものの、まだ画力が不足していたのだと思います。戦闘シーンなどが多い作品では、絵でも魅せられないとなかなか人気に繋がらないんですよね。ジャンルが違えばまた別の結果になっていたかもしれないので、惜しいとも感じます。



2 能力(カクゴ)の設定が分かりにくかった


学崎を含むバトルに参加するメインキャラ達は、自分の能力に覚醒した場合カクゴや裏カクゴといった奥義のようなものを使えるようになるのですが、この設定が分かりにくかったというのが正直なところです。初登場時の説明を見てもイメージが湧きづらく、結局最終回まで疑問が残ってしまいました。そもそもカクゴという要素自体、描写が唐突だったんですよね。

特に、後半で裏カクゴが描かれた際は厳しいようですが戸惑いました。正直カクゴとの差が曖昧でしたし、カクゴについても把握出来ていないのに新たな設定が加えられ、読みにくくなってしまったとも感じます。

大切な能力については丁寧に描写したほうが良いと思うんですよね。解説が多くて一見とっつきにくく感じても、能力の情報が最初に明かされていれば、その後のストーリーは逆に伝わりやすくなるのではと思います。また先述の通り画力もネックになっており、絵的な迫力を感じづらかったのも残念なところです。


カクゴという設定自体は面白そうだったのですが、完全には理解出来ないまま終わってしまったという印象です。また、そもそもHUNTER×HUNTERなど他のファンタジー、バトル漫画で定番の設定なので、目新しさがなかったとも思います。

もう一段階上の奥義がある、という展開も熱かったのですが、元々のカクゴについての描写が分かりにくく、盛り上がりに欠けてしまったかなと思います。絵での表現にも工夫が欲しかったです。



3 不良、ヤンキー漫画というジャンルを活かせていなかった


荒れた高校を舞台にした不良能力バトル、といったジャンルなのですが、そもそもかなり扱いが難しいテーマだったかなと思います。言葉の内容が乱暴なのもネックになっていた気がするんですよね。

連載当初でもヤンキーものは正直流行のジャンルではなかったんですよね。不良が多数登場するということで保護者世代が積極的に子どもに勧めるような内容でもないですし、幅広い読者の獲得は難しかったのではと思います。

ヤンキーや不良をテーマにするなら、むしろ仲間との絆のような人間ドラマをメインに描いたほうがヒットに繋がりやすかった気がします。実際はファンタジー的な能力やそれを使ったバトルが主に描写されていたので、ヤンキー漫画としては魅力を感じにくくなってしまった気がするんですよね。

また、せっかく面白い設定があるのにほぼ学校内でのバトルに終始してしまっており、小さくまとまっているという印象も受けてしまいました。ファンタジー要素を描いたヤンキー漫画というと東京リベンジャーズなどは代表的な人気作だと思いますが、こちらは主人公(タケミチ)の目標が非常にドラマチックですし、初期段階で学外のキャラが複数登場し、友情もしっかり描かれている点などが上手かったんですよね。SWOTもジャンルやファンタジー的な設定をもっと活かして欲しかったです。


当時のジャンプでは珍しいジャンルで成功を狙う、という発想は良かったのですが、結局ヤンキーや不良という設定を活かせていなかったなというのが正直なところです。ファンタジー要素をもっと上手くプラス出来れば違う結果に繋がった気がするんですよね。



まず画力が気になってしまいましたし、世界観や能力の設定で巻き返すことも出来ていなかったなというのが正直なところです。個人的にキャラクター達は好きでしたが、ヒットに繋がるほどの人気は出ていなかっただろうなとも思います。

ヤンキー、不良漫画という万人向けではないジャンルですし、やはりもっと工夫が必要だったのではと感じます。ファンタジー的な能力の設定は面白くなりそうだったので、魅せ方を変えるだけでも読者の反応は良い意味で違ったと思うんですよね。

ただ斬からはかなり成長を感じましたし、特に学崎とヒロインのねねのやりとりが好きでした。女子の表情もとても可愛かったですし、ファンタジーやラブコメ要素の強いヤンキー漫画などならもっと面白くなったかもなと考えております。杉田先生は現在ジャンプ系列の雑誌で頑張っているので、今後も応援したいです。



りは「惜しい点が多かったのは確かですが、
成長を実感出来たのは良かったと思います。
ジャンプ本誌でも杉田先生の作品を見たいです!」



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2023年1月9日月曜日

週刊少年ジャンプ2023年6・7合併号感想 2/2



一ノ瀬家の大罪


冒頭の翼と詩織の兄妹喧嘩に惹き込まれました。翼が幼い頃の詩織についても思い出しかけているので、とりあえずふたりは実の兄妹なのかなと考えております。

詩織の描写も前回に引き続き興味深いですね。特に「私だって~」という台詞が印象的でした。秀太には単なる好奇心や金銭目当てで近付いているわけではなさそうですね。

父、翔と翼の会話シーンも良かったです。記憶がないのに懸命に翼に助言する翔が好印象でした。だからこそ、彼の抱えている秘密も気になりました。

ラスト、みっともない姿を晒しながら詩織のために動く翼にもグッと来ました。詩織も心を揺さぶられた様子でしたね。


ただ、前回のラストで印象的に描かれていた詩織の部屋がほぼ活かされなかったことなどは気になりました。秀太の真意なども不明ですし、正直展開が遅く見えてしまったんですよね。部屋についてはある程度事情を明かして残りは次号、などでも良かったのではと感じました。

翼と詩織の喧嘩、翔からのアドバイス、ラストシーンなど、印象的な場面が多かったことは確かなので、今後は秀太についての描写などで盛り上がるよう期待させていただきます。もう少しテンポが早いと更に嬉しいです。



暗号学園のいろは


冒頭、スマートグラスについて説明してしまういろはに笑いましたw享楽のツッコミも的確で好きですw

また、クラスメート達の秘密にも良い意味で驚きました。誰がどんな物を持っているのか、今後の描写が楽しみです。

暗号の解読も面白かったです。三枚に共通する文字には気付いたのですが、それ以降は自力では難しかったです。新たに明かされたいろはの才能も光りますね。

その後、クラスメート達に夢を宣言するいろはもかっこ良かったです。「賛成にしろ~」という享楽の台詞もグッと来ました。

今回の暗号の真意と、凍からの誘いが描かれたラストも印象的でした。兵長決めも凍からの手紙の内容も興味深いですね。


謎解き、凍の兵器について、いろはの新たな才能など、見どころが多く面白かったです。兵長決めもまだ続きそうなので、他のクラスメートの掘り下げなども含めて次号以降に期待させていただきます。



ギンカとリューナ


シェヘラザードとの戦いが決着しましたね。ギンカは師を超えるという偉業を成し遂げたんですね。

また、新キャラのメトセラとロックも印象的でした。特に魔術学会会長のメトセラが良かったです。ギンカの変化は体型だけではない気がしますw

シェヘラザード以外の上級魔術師も良い人物ばかりではない、というシーンも緊張感がありますね。メトセラが語るギンカの人物像も印象的でした。

新たな目標が示されたシーンは不安もありますがワクワクしました。ギンカの「だがまあ~」という台詞もとても良かったです。

ロックが同行する展開も意外でしたが面白かったです。ギンカを敬っているのにリューナを邪険に扱う場面に笑いましたw欠片を取り戻すまでには困難も待っているでしょうが乗り越えて欲しいですね。


バトルの結末や新キャラの描写が印象的で、派手なシーンは少ないものの面白かったです。最後に新たな展開を予感させる演出も上手いですね。豊穣の地での一行にも期待しています。



大東京鬼嫁伝


進太、愛火、けろる、みゃーこの友情が印象的でした。進太以外の人間達が動いているような描写も興味深いですね。

また、みんなを労うという意味があるのは分かるのですが、一行が出かけたラーメン屋がのっけから怪しすぎて笑ってしまいましたwただ「雑誌にも載っている」とのことだったので、今回登場したのは本来の店主ではなく、他の不審者や、店主を乗っ取った人物なのかなと予想しております。

ラスト、みんなを守ると決意したけろるのみが取り残される展開にも惹き込まれました。ラーメン屋の店主と花札家の地下にあったマークの関係も含めて、次回が気になりますね。


少し引っかかったのは、進太達が入浴するシーンが正直唐突ではと感じたことです。すぐラーメン屋に向かうのかと思っていたので、いきなり入浴の描写が入ってちょっと混乱したんですよね。「どうせならさっぱりしてから食べよう」など、簡潔で良いので理由を描いて欲しかったところです。

入浴シーンに関しては、女子達のボディラインがほぼ描写されていないことも気になりました。厳しいようですがこれではサービスシーンとは言えないと思います。


一行の絆と新たな脅威の存在、大ピンチのけろるなど見どころの多い回だったのですが、細かい部分でまた引っかかってしまい残念でした。最後のけろるは興味深かったので、危機を乗り越えられることを願っています。




りは「全体的には面白い展開なのに
つまらない部分で引っかかってしまうのは惜しいですねー。
けろるの活躍での巻き返しに期待したいです」



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週刊少年ジャンプ2023年6・7合併号感想 1/2



イチゴーキ!操縦中


一剛木の不調から始まるドタバタが面白かったです。特に妙に可愛いzドールハウスのようなミサオの部屋が好きです。

その後、ノープランのため速攻でウイルスに土下座するミサオに笑いましたがw「せめてイチゴーキには~」という台詞にはグッと来ました。

最終的に彼女のために行動する一剛木も良かったです。オチも予想の範囲内ではありますが笑いましたw


主人公が調子を崩す、というベタな展開ですが、最後まで飽きずに読めました。一剛木が早く治ってまた笑わせてくれることを願っていますw



ラックラック(読み切り)


島袋先生らしい、また新年に相応しいおめでたい作品で一気に読めました。運を操る、という設定自体はそこまで目新しくないと思うのですが、熱く面白いバトルものに昇華しているのが上手いですね。

読み切りの中でキャラがしっかり立っているのも良いですね。ラックとゲスのコンビ感も印象的ですし、悪役のズボミスも憎たらしくて惹き込まれました。

「人生は運次第」というズボミスの持論は正直納得してしまう部分もあったのですが、だからこそ「運を分け与える」というラックに説得力があり爽快でした。ラックの能力が明かされたのも熱かったです。

運に縋っていたゲスが最後にラックに送って来たメッセージは、読者としても嬉しくなりました。また、ラックが向かおうとしていたパワースポットの正体も意外で良かったです。


連載にもしやすそうな題材ですし、他のネオパワースポットも気になる読み切りでした。ラックとゲスはもちろん、他の運使いもまた見てみたいです。



人造人間100


対人造人間組織、モートセーフ内の描写が印象的でした。人造人間達を止める方法も予想の範囲内ではありましたが惹き込まれました。

また、100とルカの会話シーンも良かったです。100の表情が見えない演出にゾクッとしました。結局100にとって都合の良い契約内容になっていた、というのも恐ろしいですね。

その後、真実を聞いた上であしびが出した結論に惹き込まれました。ラストのツーショットにもすご味を感じました。


少し引っかかったのは、モートセーフの建物のデザインがスタイリッシュではないように思えてしまったことです。何故三角形なのかも不明ですし、他に特徴的な部分もないんですよね。中で暮らす人々の服などは個性的で良かったのでそこは残念でした。

全体的には組織についての説明も分かりやすく、ゾクッとするシーンも多く面白かったです。あしびと100が組織内でどう動くのかに期待させていただきます。



あかね噺


本番まであまり時間がないんですね。具体的なスケジュールが明かされると読者としても良い意味でハラハラします。

ぐりこやこぐまとの会話シーンも印象的でした。ぐさぐさと突き刺さる言葉が良いですねw

また、あかねの覚えている噺の数が少ない理由も明かされましたし納得出来ました。こぐまの「足掻きなよ」という台詞も良かったです。

そして、お茶汲み完成のために頑張るあかねにも惹き込まれました。リサの進路が分かったのも嬉しいですね。うららからのダメ出しには申し訳ないですが少し笑ってしまいましたw

「寿限無とは全然違う」という描写も説得力がありました。だからこそ余計に難しいんですね。

終盤、ジャンボを頼る展開には良い意味でとても驚きました! 前々から書いていますがふたりの組み合わせがとても好きなのでキュンとはしたのですが、正直心配ですw

ただ、どう考えてもジャンボは女性の扱いには慣れていないと思うので、逆に廓話に出て来る男性像には近いような気がするんですよね。あかねがジャンボをからかいたいと思ったりすれば、花魁の気持ちを掴むきっかけになるのかなと予想しております。


ジャンボの言葉通り、突っ走るあかねが不安だけれど楽しい回でした。あかねとジャンボのツーショットが好きなので、彼があかねの力になってくれることを願っています。




りは「心配なのは確かですが、ジャンボの登場は嬉しいです。
彼はやるときはやる男だと信じています!」




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あけましておめでとうございます



少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

昨年はこのブログを開設して自分の考えをまとめることが出来て充実した一年でした。

今年も色々な作品についてガンガン感想を書いて行くつもりなので、何卒よろしくお願い申し上げます。



りは「あけましておめでとうございます。
楽しい作品に出会える一年でありますように!」



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