2023年4月29日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年21・22合併号感想 2/2



超巡!超条先輩(読み切り)


どこまでも真っ直ぐな女性警官、直と、ひねくれ者の超能力巡査、超条のかけあいが楽しかったです。超能力捜査官が一般社会に溶け込んでいる世界観の描き方も上手いですね。

ヒロインの直は名前の通り素直かつ直情的ですが、どことなくぶっとんだ部分もあり面白かったです。特に「邪を封じるノリで~」という表現が好きですw

超条も態度はかなり悪いのですが、根拠のない悪口を言われたり面倒ごとばかりを押し付けられたりしているので同情してしまう部分もありました。何だかんだ市民からの依頼は全てこなしている点も好感が持てますね。

そんなふたりがバディを組んで迷子の犬を探す、という展開にも惹き込まれました。意外と真面目に捜査する超条と、事件の真相がとても良かったです。直の「タイムアタック的な~」というツッコミも好きですw

直がかなりタフなので、超条に振り回されていても笑えるんですよね。ラストの「投げて~」という心の中も良かったですw


沼先生らしいキャラの会話劇が見られて、最後まで一気に読めました。超条も直もとても好きなキャラなので、是非連載でも読んでみたいです。



ゲリラ食堂(読み切り)


殺し屋の待機場所に謎の屋台がやって来る、という冒頭部分に惹き込まれました。職務を全うしようとする平次郎と、終始マイペースな大将のかけあいも良かったです。

料理や食べ物に関する豆知識やコメントが多いのも面白かったです。特にビールが出て来るまでの流れに平次郎が思いを馳せるシーンが好きですw

最後まで大将や屋台の正体が分からない部分にも惹き込まれました。大将の「お客様が~」という台詞もとても良かったです。


独特の読み味があり、短いですが不思議と惹き込まれる作品でした。正直前作のタイムパラドクスゴーストライター(芽が出ない漫画家が未来のジャンプを入手したことから始まるSF作品)は引っかかる部分も多かったのですが、今回はラストもほのぼの出来て良かったです。長期連載向きの題材ではないと思いますが、オムニバスなどでまた見てみたいです。



暗号学園のいろは


暗号トランプの解読と、いろは対匿名希望の展開に惹き込まれました。冒頭の匿名希望の「合併号や~」というモノローグも好きですw

いろはならではの方法で解読していたのも良かったです。「あなた以外の~」という台詞も印象的でした。

その後、いろはの言葉で匿名希望が兵器を外すシーンもとても良かったです。口調は変わらないんですねwいろはの「4番目」という台詞も好きです。

詳細は分からないものの、ラストシーンの凍も印象的でした。電脳世界大戦という言葉の意味が気になるところですね。


解読や勝負の行方が印象的で、一気に読めました。兵長選抜の結果と、凍の企みに期待させていただきます。



人造人間100


冒頭の成功を喜ぶあしびとミンミンが可愛かったです。絢子の「あなたの痛み~」という台詞にも惹き込まれました。戦えるようになったあしびを見て100が心配しなくなった、という描写も印象的でした。

その後のあしびの回想シーンにも惹き込まれました。ロングヘアの姉は過去にも何度か描かれていますし、今後も鍵になりそうですよね。あしびの「俺が姉さんを~」という台詞が現在につながっているのも上手いですね。

また、No.1の登場にも惹き込まれました。従者らしき人物と「八百家の末裔~」という台詞がとても印象的でした。


ただひとつ気になったのは、モートセーフの外観が大きく変わってしまっていたことです。もちろん今回のデザインのほうが良いとは思うのですが、突然すぎて戸惑いました。単行本で外観が修正されたようですが、もう少し初めのデザインに寄せた変更でも良かったのでは、とも考えてしまうんですよね。

全体的にはあしびの回想や1の登場など、重要そうなシーンがいくつも描写されており惹き込まれました。あしび達と1が出会えば物語も大きく動くでしょうね。今後の展開を見守らせていただきます。



りは「1は色々な意味で強敵になりそうですよね。
すぐではないにしろ倒さなければならない相手なので、
あしびの成長に期待です!」



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週刊少年ジャンプ2023年21・22合併号感想 1/2



キルアオ


新キャラがどちらも印象的でした。今回掘り下げられた遼はもちろん、ラストに登場したノレンも気になります。

十三と遼が勉強を通して親交を深めて行く展開にも惹き込まれました。真面目で純粋な彼に心を打たれるシーンは、大げさですが共感も出来ましたw

その後、嫌味なキャラをコンパスで撃退する場面も印象的でした。終盤で描かれた蜂の正体も興味深いですね。


ただ、今回の悪役の描写には正直ちょっと引っかかりました。見ず知らずの相手にいきなり絡んで来る、という展開がまず疑問でしたし、ベタですが肩がぶつかったこと因縁をつけてくる不良、などのほうが自然だったのではと思ってしまうんですよね。第一話の不審者はまだギャグとして容認出来たのですが、今回はひたすら不快で正直入り込めませんでした。

友人との勉強会やラストには惹き込まれたのですが、十三の見せ場にも関わって来る悪役に違和感があったのは残念なところです。今後は十三がノレンにどう接して行くのか期待させていただきます。



一ノ瀬家の大罪


祖父母の描写に切ないですが惹き込まれました。真相を知ってから読み直すと、カレーのシーンなどが伏線になっているんですね。部屋の全容が描かれたページにもゾッとしました。

新たなループに戸惑う翼も印象的でした。特に耕三との思い出の場所に行ってしまう場面が辛かったです。

幸恵の「これ以上~」という台詞も切ないですね。ループ前、病気のことで幸恵も悩んでいたのかもと考えると胸が痛かったです。ラストの「まだ夢を~」という台詞にも惹き込まれました。


予想していなかった展開で、最後まで目が離せませんでした。ただ、実は幸恵も、という可能性もまだ残っている気もします。次号は翼が行動を起こすようなので、少しでも良い方向に変われるように願いたいです。



テンマクキネマ


姫希のふいっ、が可愛かったですwスケジュールや予算が限られているというのはハラハラする要素ですが、逆にどう乗り越えて行くのか楽しみにもなりました。

元の友人達がふたつ返事で撮影を引き受けるシーンも印象的でした。新市組、という表現にもグッと来ました。

そして、天幕の正体も引き続き気になりますね。もしかしてペンネームで活動していたのかな、とも考えております。


ただ前回から少し引っかかっていたのですが、天幕が元を脅す場面が多いことは正直気になりました。まだキャラの全容も掴めていないのに脅迫してばかりだとはっきり言って不快なんですよね。ヒカルの碁のように佐為(幽霊側)に脅す気はなくても体調が影響する、人間のほうも幽霊を利用する、など描写に工夫が欲しかったところです。

また天幕については、自分の作品を中学生に撮らせて満足なのかという点も疑問に感じました。元はあくまでも映画好きの学生なので、ちょっと引っかかってしまったんですよね。彼に頼んでプロダクションなどに脚本を送ってもらうほうが良いのではとどうしても考えてしまいます。

面白い部分も多かったのですが、気になる描写や設定も増えて来てしまったのは残念なところです。映画の撮影自体は興味深いので、まずは渚の完成を見届けたいと思います。




りは「天幕に好感が持てず元に同情してしまう、というのは正直良くない要素ですねー。
元との絆がもっと深まってからなら、祟るなどの軽口も笑えたと思います」



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2023年4月22日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年20号感想 2/2



暗号学園のいろは


全体的にシリアスなシーンが多かったですが、ところどころで多夕が和ませてくれました。特に「誰かに昔~」という台詞が好きですw

ポーカーの駆け引きも前回に引き続き面白かったです。特にチェンジを利用する享楽と鹵獲、更にその上を行く匿名希望、という展開に惹き込まれました。

いろは対匿名希望になってからの各人の反応も良かったです。多夕の「アタシはもっと~」という台詞と享楽の「私のたゆたん~」という台詞がとても印象的でした。

終盤でいろはがとった行動も良かったです。新たな解凍で匿名希望に立ち向かえるのか、次週が気になるラストでした。トランプについては解読出来ていないものがほとんどですが、冒頭の享楽の役がヒントになるのかなとは思っております


ただ少し気になったのは、ポーカーのルールが曖昧なままだった部分です。そもそもチェンジ可能なインディアンポーカーも存在するみたいなんですよね。チェンジが切り札、という展開とは矛盾してしまうので正直引っかかりました。

キャラクターの個性が表れていた点は良かったのですが、それだけに見せ場で引っかかってしまったことは残念でした。勝負の行方と、いろはの新たな作戦での巻き返しに期待させていただきます。



人造人間100


あしびの修行やバトルはもちろんですが、モートセーフ内部の描写も興味深かったです。また、あしびの筋肉を見て喜ぶ100も印象的でしたw

ミンミンの出番も結構あり嬉しかったです。特にラストの絢子との戦闘前にあしびに見せた、強気な笑顔が良かったです。

モートセーフ内の人々との交流を経てあしびが自分の強みに気付く、という展開にも惹き込まれました。中でも「痛みというストッパーは~」というモノローグがとても印象的でした。


ただ、肝心のあしびの戦闘方法自体は予想の範囲内で、正直新鮮さはなかったんですよね。アンデッドアンラックとかなり印象が被ってしまう点も残念でした。また、アンデッドアンラックのような工夫がなく、画面がひたすらグロテスクに思えてしまうところも引っかかりました。

終盤までは楽しく読めていたのですが、ラスト部分が気になってしまったのが残念でした。次回以降新展開だと思いますので、巻き返しに期待させていただきます。



イチゴーキ!操縦中(最終回)


終わってしまいましたね。内容と話数から見て打ち切りと判断して良いでしょう。

ただ、展開は最後まで面白かったなと思います。冒頭の「コンスタントに~」という文で既に笑ってしまいましたw一剛木とミサオの進展は少し唐突でしたが、回想の一剛木の「オレらもうちょっと~」という台詞にはちょっとキュンとしてしまいました。

ミサオのドレス姿もとても綺麗でした。濃すぎるキャラ達によってトラブルが多発する、という展開も良かったですw一剛木の「人生の節目~」という台詞にも笑いましたw

「機械的で~」という一剛木のナレーションもグッと来ました。ラストは少し不穏でしたが、一剛木とミサオなら乗り越えられると信じています。


敗因としては、そもそも第一話の印象があまり良くなかったことがひとつ挙げられるかと思います。第一話の段階では一剛木のデザインもグロテスクに感じましたし、改造人間になる経緯も正直重くて笑えなかったんですよね。

ただ、それ以降はどんどん面白くなって行ったなという印象が強いです。特にクラスメートや汰木先生などのサブキャラの登場で各人の個性も伝わりやすくなりましたし、アオリやナレーションでも笑えることが増えて良かったんですよね。

また、時間を飛ばしたこともギャグとして成立していますし、ラストがまだ続きそうな内容ではあるものの一剛木とミサオの関係も決着したため話としては上手くまとまっていたと思います。そのため今回は個別記事の作成は予定しておりません。

林先生、お疲れ様でした。これからも可愛い絵柄や好感の持てるキャラを活かしたギャグを描いてくれると嬉しいです。




りは「終盤、時間を飛ばす展開も面白くて印象的でした。
林先生、お疲れさまでした。
また新作を読んでみたいです」


週刊少年ジャンプ2023年20号感想 1/2



キルアオ(新連載)


凄腕の殺し屋だった中年男性が中学生として学校生活をやり直す、というあらすじが面白かったです。荒んだ世界しか知らなかったからこそ普通の勉強が楽しすぎる、という設定に説得力がある点も良かったです。

主人公の十三のキャラも良いですね。慣れない学校生活に苦戦する姿は何だか可愛らしかったです。また、自分を馬鹿にして来たクラスメートを素早く助けるシーンにグッと来ました。

変質者から救われた彼女達が、終盤で少し十三に歩み寄るのも良かったです。ラストで十三がメッセージのやりとりに困惑しているのも好きですw


読み切り時代から知っている作品ですが、クラスメート達の不快さがなくなった点が特に良かったかなと感じます。授業や行事を通して十三が学校に馴染んで行くんだろうなと予想出来るんですよね。

主人公のキャラや活躍がしっかり描かれ、惹き込まれる一話でした。今後も十三の学校生活に期待させていただきます。



テンマクキネマ


姫希のキャラに良い意味で驚きました。元と楽しそうに映画トークをするシーンが特に印象的ですね。ラストで視聴覚室にやって来た場面にも惹き込まれました。

元の掘り下げも良かったです。的確な演出を次々と提案出来るあたり、監督としての才能があるのでしょうね。渚の脚本を読んで号泣するシーンも好きですw

天幕についての謎も深まりましたねー。世には出ていなかったけれどプライベートで本当に白河監督と組んでいた、などかなと予想しています。


ただ、肝心の「渚」のすごさがいまいち伝わって来ないことには正直引っかかりました。現時点では大まかなストーリーすら分からないので、はっきり言って元や姫希に感情移入出来ないんですよね。

全体的にはキャラの掘り下げも多く一気に話も進み、最後まで飽きずに読めました。まずは渚の完成を楽しみにしています。



一ノ瀬家の大罪


幸恵の掘り下げと最後のシーンが印象的でした。今まで彼女の描写が控えめだったため余計に驚かされました。ラストの行動の理由についても、意図的なのか病気が原因の事故なのかなど興味深いですね。

颯太が過去の翼を思い出す冒頭部分も印象的でした。今は大分年上に見えますが、本来は翼と同年代だったのでしょうか。以前も感じましたが、家族や親戚だったという可能性もありますね。

一ノ瀬家で福井に行く展開にも惹き込まれました。颯太への疑念はあっても基本的には楽しい旅行だったので、余計に最後の幸恵のコマの恐ろしさが増しますね。


ただ、あくまでも「夢」だと明言されているため、衝撃的なシーンにも正直あまり感情移入出来ないんですよね。ラストについても結局はループが始まるだけなので、ちょっと飽きて来たなとも思ってしまいます。また、福井に直通の新幹線はないのでその点も気になってしまいました。

ずっと気になっていた幸恵についてじっくり描かれた点は良かったのですが、引っかかる部分も多かったという印象です。次週以降も彼女が掘り下げられるようなので、新たな展開について期待させていただきます。



りは「今週のラストも衝撃的ではあったのですが、
同じ系統のストーリーが続いているので
正直あまり惹き込まれないんですよねー」




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2023年4月15日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年19号感想 2/2



イチゴーキ!操縦中


先週以上にとんでもない場所から物語が始まっておりいきなり惹き込まれましたw突然魔王と戦い出すというのも急展開すぎますねw

ありえない場所にあっさりと集合する同級生達にも笑ってしまいましたw特に阿川が夢を叶えたという描写が良かったですw

同窓会がきっかけで乗り越えられた、という終盤の展開も面白かったです。最終的には平和に解決出来て良かったですねw


材料集めについてはしっかり描かれたかなと思うのですが、今後のストーリーが気になりますね。笑える展開が続いているのでまだまだ一剛木達を見守りたいですが、最終回を迎えても物語は綺麗に締めくくられるのではと思います。何にせよ、一剛木達のこれからを見届けたいです。



人造人間100


あしびの絢子への反応が新鮮でした。彼女に張り合う100も可愛かったですw

また、絢子とミンミンのキャラが立っているのも良かったです。絢子の本性に気付いているミンミンも魅力的ですし、目のスパークルを活かす絢子にも惹き込まれました。

出番は多くないものの、ボスも存在感がありました。ヒューゴがあしびに期待している様子も良いですね。絢子に見惚れながらもしっかりと挑もうとするラストのあしびも印象的でした。


ただ、核についての説明には正直引っかかりました。失敗率が高すぎて、モートセーフが非人道的な組織に思えてしまったんですよね。

全体的には新キャラ達に惹き込まれる展開が多く、面白かったです。あしびは絢子を攻略出来るのか、次回以降を見守りたいと思います。



宇宙おじさん(読み切り)


不審者にしか見えなかった中年男性(宇宙おじさん)が終盤本当に世界を救う、という展開がベタですが良かったです。特に「俺のエネルギーは~」という台詞には不覚にも感動してしまいましたw

宇宙おじさんを信じる純粋な少年、たかしのキャラも良かったです。彼が持って来たケツ太郎もなかなか面白そうで気になりますw

「チヤホヤされたいだけ」と言いつつしっかり異星人を倒してくれる宇宙おじさんはかっこ良かったです。ラストはまた通報された様子でしたが、終盤の活躍はたかしを含む住人達がしっかり見ていたようなので、また平和に暮らせると良いなと感じました。


主要キャラ達の好感度が高く、シンプルで笑える読み切りでした。読み切り向きのネタな気はしますがギャグも好きなので、また宮澤先生の作品を読んでみたいです。



ギンカとリューナ(最終回)


終わってしまいましたね。内容と話数から見て打ち切りと判断して良いでしょう。

ただ、展開的には惹き込まれるところも多く良かったです。冒頭のリューナの記憶に関する描写が既に印象的でした。古代魔術の結果は切なかったのですが、ギンカ達が落ち込む中リューナ本人はケロッとしているというシーンはちょっと笑ってしまいましたw

その後、故郷の山に行く展開も良かったです。特にリューナがギンカと同じ魔術で魚を捕まえるシーンにグッと来ました。泣き顔にも惹き込まれました。

記憶のことを承知の上でギンカが「友達になってくれ」と言うシーンもとても良かったです。ラストの海でのふたりも眩しいですね。「信じたいんだ」というギンカのモノローグも良かったです。


敗因としては、やはりギンカの活躍ばかりが目立っていたことがひとつ挙げられるのでは、と考えております。ほぼ最強に近い力の持ち主なので、バトルなどで出番が多いと正直緊張感がなくなってしまうんですよね。技の発動に条件などが付いていれば違う結果になったのではと思います。

ですが、それ以外は魅力を感じる点も多かったです。特にギンカが到着するまでリューナひとりが戦っていたヘラとのバトルや、終盤のギンカの回想などは好きでした。ギンカ以外の活躍を増やす、序盤である程度ギンカの過去を明かしておくなどの工夫をすればもっと読者も惹き込まれたと思います。

また、マガラカの行方やギンカの身体についてなど解決していないことはあるものの、ラストは爽やかでしたしマガラカとの戦闘もしっかり描かれたので、中途半端な印象は受けませんでした。そのため今回は個別記事の作成は予定しておりません。

渡辺先生、お疲れ様でした。可能性を感じる作品でしたし、次回作に期待させていただきます。



りは「メインキャラのバランスを調整出来れば
大きく化けた可能性もある作品だったと思いますー。
渡辺先生、お疲れ様でした」



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週刊少年ジャンプ2023年19号感想 1/2



テンマクキネマ(新連載)


メインキャラ達がそれぞれ個性的で面白かったです。天幕と姫希はデザインも華やかで見ていて楽しいですね。逆に主人公の元が没個性的なのも「映画愛以外は模範的な優等生」という特徴が表れているようで上手いですね。

元については映画への情熱に説得力がある点が特に良かったです。多少苛立ちつつも天幕の相手をする人柄の良さも魅力的ですね。

また、自信家でアクションがオーバーな天幕も面白かったです。脚本家としての実力は確かなようなのでその部分も気になりますし、サブスクの映画に夢中になっているシーンはちょっと可愛かったですw

出番は少なめですが、ヒロインの姫希にも惹き込まれました。今のところクールな印象を受けますが、元が代筆した脚本の良さを認めて「自分を使って欲しい」と伝えるラストにギャップがありとても良かったです。


主要キャラ達をしっかりと覚えられる第一話で、とてもワクワクしました。元達の映画はもちろん、白河監督と天幕の関係なども興味深いです。第二話にも期待させていただきます。



妖精の飼い方(読み切り)


希少なペットを飼育するほのぼのとした物語かと思いきや、ラストで良い意味で裏切られました。世界観について明かされる中盤のシーンにも惹き込まれましたし、短い中で上手く盛り上がりが作られていましたね。

妖精の描写も特にベッドに寝転がるシーンが印象的でした。主人公のカズヤが夢中になるのも分かる気がします。

カズヤとヒロインのマリのやりとりも良かったです。特殊な世界だからこそ、このふたりも助け合って生きているのだろうなと感じられました。

終盤のカズヤが妖精と自分を重ね合わせる場面も良かったです。この前振りがあったからこそ、ラストの衝撃が増しますね。


林先生は金未来杯参加作品のLIFE LIAR FROM HELLも好きだったのですが、今回はガラッと雰囲気の違う漫画でしたね。いわゆる代原のようですが、キャラクターもしっかり立っていましたし最後は驚かされる印象的な作品でした。読み切り向きの設定だと思いますが世界観などに惹き込まれたので、また林先生の漫画を読んでみたいです。



暗号学園のいろは


いろはのベットの結末が意外ですが面白かったです。鹵獲のイケメン女子ぶりも光りますが、享楽への台詞には思わず笑ってしまいましたw

また、トランプの暗号についての説明にも納得出来ました。教官の「解けないんじゃなくて~」という台詞がとても印象的ですね。

後半の享楽の活躍にも惹き込まれました。「反省する悪役令嬢」というキャッチコピーも良かったです。


キャラの個性がしっかり立っており、会話のやりとりも面白く一気に読めました。結末や暗号について考えつつ次週を楽しみにしています。



一ノ瀬家の大罪


翼の記憶についての真相が意外ですが納得出来ました。ちょっとした言葉から真実に気付く耕三の優秀さも光りますね。

また、ふたりの回想シーンも印象的でした。特に耕三の「いつまでも泣いて~」という台詞が良かったです。

現代で翼が耕三に真相を告白するシーンもグッと来ました。翼の話を信じ、過去と同じ不器用な愛情を見せる耕三がとても良かったです。次回はいよいよ記憶やループの真実が明かされるようで続きが気になります。


ただ、ラストシーンが先週とほぼ同じだったことは正直残念でした。後で意図が分かるのかもしれませんが、リアルタイムだとはっきり言って手抜きでは、と思えてしまうんですよね。

耕三が魅力的だっただけに最後のシーンは余計にガッカリしてしまいました。次回以降の巻き返しに注目させていただきます。




りは「展開はもちろん、絵も先週とほぼ同じなのは正直引っかかります。
颯太の答えで盛り上がることを願いたいです」



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2023年4月8日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年18号感想



フォローミー、ゴースト(読み切り)


インフルエンサーにまとわりつく承認欲求のゴーストを写真によって除霊する、という設定が斬新で面白かったです。ゴーストに洗脳されると危険な行為に走ってしまう、という描写もリアリティがあり惹き込まれました。

ヒロインでインフルエンサーのバンリと陰陽師の血筋のカメラマン、オレンジのかけあいも楽しかったです。特にバンリがオレンジと一緒にいる理由が「一番可愛く撮ってくれるから」という場面が彼女らしくて良かったです。ふたりの出会いやバンリがインフルエンサーになった理由などがしっかり描かれているのも好印象でした。

ゴーストの標的となったファンの少女を助け出す展開もベタですが良かったです。バンリの強さや図太さにオレンジも少女も惹かれている、という描写にとても納得出来ました。


斬新な設定を描き切っており、バンリ達のデザインもお洒落で最後まで楽しく読めました。連載にもしやすそうな題材なので、是非またバンリやオレンジに会いたいです。



一ノ瀬家の大罪


前回に引き続き、美奈子と翔の会話が印象的でした。特に翔の痛々しさが切なかったです。

その後、美奈子が泣きながら翔を止めるシーンにも惹き込まれました。中でも「ありえないよ」という台詞が印象的ですね。

また、ラストシーンも興味深いですね。切なさも感じるのですが、事故で状況が変わったはずなのに翼の記憶が消えている理由や、逆に耕三は何故ループのことを覚えているのかなど、とても気になりました。


謎は深まりましたが、美奈子や翔の描写にとても惹き込まれました。次回は耕三が行動を起こすようなので、そちらにも期待したいです。



暗号学園のいろは


冒頭の匿名希望についての説明が面白かったです。特に凍の「ズルいから強いんじゃない」という台詞がとても印象的でした。

また、兵長選抜の最終戦が投票から始まるという展開にも良い意味で驚きました。ちなみに自分の性格について冷静に分析する享楽にちょっと笑いましたw

本戦のポーカーも興味深いですね。正直ほとんど解読は出来ていないのですが、left chestはハート、クローバーと49のカードはクローバーの7かなと考えております。


匿名希望についての描写やポーカーのルールに惹き込まれ、一気に読めました。いろはの逆転や、トランプの暗号の説明にも期待させていただきます。



イチゴーキ!操縦中


冒頭の四年経ったという描写に早速笑いましたwせいぜい数年かと思っていたのですが、一気に大人っぽくなりましたね。

その後の別の世界線からやって来た未来の自分達と行動を共にする、という展開も面白かったです。かなりシリアスで重い未来なのに、途中で観光を楽しむ現在の一剛木達に笑いましたw

終盤のふたりのたくましさも良かったです。ラストの未来の一剛木の「飛び回る~」というツッコミも好きですw


順調に材料集めも進んでいますし終わりは近いのかもしれませんが、ストーリーがワンパターンにならず毎週楽しいです。一剛木とミサオの幸せな未来を見届けたいです。



人造人間100


冒頭の恐ろしい実験描写に惹き込まれました。このシーンがヒューゴ達の力の秘密に繋がって行く描き方が上手いですね。

施設の中に隠されていた能力の源にも納得出来ました。あしびが手に入れた治癒力がどう活かされていくのかにも期待したいです。

終盤に出て来た絢子とミンミンも気になるキャラですね。とりあえずあしびの修行は色々と前途多難な気がしますw


ただ、あしびの強化された能力の判明がちょっと早すぎでは、とも正直感じました。ヒューゴの行動も唐突に思えましたし、あしびが様々なことを試した結果治癒力に気付く、などでも良かったと思います。

全体的には、淡々とした回でしたが今後に繋がるような描写が多く面白かったです。まずはあしびの能力の開花に期待させていただきます。



ギンカとリューナ


冒頭のひとりで釣りをするギンカが切なかったです。「どこから間違えた?」という自問自答にも惹き込まれました。

妹との回想シーンも前回に引き続き良かったです。出番は多くないものの、貧しい暮らしにも負けない明るく健気な姿がとても魅力的ですね。「ほらこんな~」という台詞が特に良かったです。

カルラとの会話を経て、リューナについて改めて考えるギンカのシーンも印象的でした。ベレッタ達のもとに行くラストも良かったです。キラーンと光る目にはちょっと笑いましたw


正直、展開と掲載順的に終わりが近い気はしますね。もう少しリューナを目立たせれば結果も違っていたのでは、とも思います。

ただ、ギンカの過去が明かされリューナの記憶についてもしっかり描かれるなら美しい物語になるのではとも感じます。何にせよ、ギンカの作戦に期待させていただきます。



大東京鬼嫁伝(最終回)


終わってしまいましたね。内容と話数から見て打ち切りと判断して良いでしょう。

展開としては、冒頭の愛火が進太を助けるシーンにグッと来ました。その後、突然たぬきよと怪童が参戦するシーンも笑えましたw

ピンチを抜け出した進太と愛火が雑なペアルックを着ている場面も良かったですw進太の「俺は弱い人間だ」という台詞も切ないですが印象的でした。

進太の言葉にも動じず、いつも通りに「好き」と告げる愛火の表情もとても可愛かったです。その後、進太が愛火に「ありがとう」と伝える場面にグッと来ました。ラストの花札家の描写も笑えますねw


ただ、ラスボスらしきキャラにほとんど触れられなかったこと、ラブコメ要素もメインのはずなのに進太と愛火の関係が進展しなかったことなど、問題点も正直目立っていた印象です。序盤から中盤にかけては、新キャラが登場してはすぐにいなくなってしまうという展開が続いていたことも読者が離れてしまう原因だったのでは、と思います。

また、単純に分かりにくい描写やコマ割りも多かったんですよね。読み切りや第一話はクオリティが高かっただけに悪い意味でギャップを感じてしまいましたし、これも敗因だった気がします。

好きなキャラも多かったので終了は残念ですが、振り返ってみると違和感も多かったなと思ってしまいます。大東京鬼嫁伝につきましては後日新たに個別記事を作成する予定です。




りは「週刊連載のペースが合わなかったのかもしれませんねー。
仲間先生、お疲れ様でした」



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2023年4月1日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年17号感想 2/2



桐律のキリツ(読み切り)


派手で少し荒れているヒロインの入賀と、真面目すぎる生徒会長、桐律の組み合わせが楽しかったです。特に桐律は笑えるシーンが多く、冒頭のお婆ちゃん暴走列車に早速惹き込まれましたw

その後の入賀の掘り下げも良かったです。周囲に反発するために服装を乱していたのかもしれませんね。

桐律を誘惑しようとしたものの、彼の対応が予想外すぎて逆に驚いてしまう、という展開も面白かったです。「お友達から!」という台詞に純粋さが表れていますねw

ラストのきっちりした制服を着た入賀もとても良かったです。「そう~」というモノローグにもグッと来ました。


ただ、真面目すぎる男子と派手で少し荒れた女子、という設定自体にはそこまで斬新さを感じなかったというのが正直なところです。個人的には好きな組み合わせなので、舞台設定を変えるなどの工夫をしても良かったかなと思います。

全体的にはふたりのやりとりが可愛く、とても惹き込まれました。連載にもしやすそうな題材なので、オリジナリティを加えた上でまた入賀や桐律に会いたいです。



暗号学園のいろは


冒頭、休息日に歓喜するいろはが面白かったですwクラスメート達の提案にそれぞれの個性が表れているのも良いですね。

中でも鹵獲がお菓子作りという意見を出したことには少し驚きました。終盤でその理由が描かれる構成も上手いですね。

その後、全員が協力しながらバウムクーヘンを作る展開も面白かったです。ちなみに本編とはあまり関係ないのですが、無印の不揃いバウムが好きなので躾に共感しましたw

最後の鹵獲の台詞と、キャンプファイアーを囲むいろは達もとても良かったです。ラストの匿名希望と凍の会話も意味深ですね。兵長選抜の続きもとても楽しみです。


鹵獲の掘り下げや休日の描写が面白く、一気に読めました。クラスメート達の素顔も少しずつ分かって来ましたし、兵長選抜の最終戦にも期待させていただきます。



ギンカとリューナ


ギンカの過去が切ないですが良かったです。少年時代のデザインも好きですし、圧倒的な魔力を持っていた理由にも納得出来ました。

その後、成長した彼が起こした行動には胸が痛みました。ずっとギンカを支えていたウサギの正体にも惹き込まれました。

リューナのために離れることを選んだ、という終盤の展開も切なかったです。「俺はもう間違えない」というモノローグがとても印象的でした。


もう少し早くギンカの過去を描いていればもっと人気も上がったのでは、と感じるくらい回想シーンに惹き込まれました。ベレッタやアネモネも登場した現代の場面も印象的でした。終わりは近いのかもしれませんが今後のギンカとリューナの関係もしっかり描かれそうなので、物語は綺麗に締めくくられるのではと期待しております。



大東京鬼嫁伝


冒頭の制服姿の愛火が可愛かったです。担任教師、山川先生の描写も印象的でしたw

また、おばとの会話についての回想にも惹き込まれました。黒蛭之神耶姫と葬薙が今後の鍵になりそうですね。

そして、終盤の急展開も印象的でした。特に進太の「今日だったとしても~」というモノローグが切なかったです。


ただ、正直流れが終わりに向かっているように見えるので、今から愛火達が学校に行くのは唐突では、とも思ってしまったんですよね。この展開を描くのはもっと早い段階のほうが良かった気がします。

全体的には、おばの話の内容や新たなピンチに惹き込まれました。黒蛭之神耶姫がいわゆるラスボスになるのかなも思いますが、最後までしっかり見守らせていただきます。



りは「今まで以上の強敵になりそうですが、
進太と愛火なら乗り越えられると信じています!」




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週刊少年ジャンプ2023年17号感想 1/2



一ノ瀬家の大罪


冒頭の翼のいる世界についての描写にとても惹き込まれました。こうなるとやはり真相を知っている颯太の正体が気になります。家族か病院の関係者ではと予想していたのですが、今週号の時点ではまだ分かりませんね。

また、美奈子の一日も切ないですが印象的でした。特に病院で翼に謝り続けるシーンは胸が痛みました。

ラストの美奈子と翔のやりとりも、辛いですがとても惹き込まれました。翼以外の家族のモノローグが描かれていた点なども納得出来ますし、同じ夢というのは今後も鍵になるのでは、と考えております。


ただ前々回辺りから気になっていたのですが、真実が終始颯太から語られる形になってしまっていることには正直引っかかりました。耕三という優秀な存在もいるのですから、彼の力を借りつつ翼達が少しずつ謎を解明して行ったほうが盛り上がったのではと思います。

全体的には色々な設定が明かされましたし、特にラストの美奈子と翔の会話は重要になりそうで、とても続きが気になります。世界の仕組みや颯太の正体が分かるまで、しっかり見守らせていただきます。



影ノ罪忍(読み切り)


辻田先生の再登場が早く驚きました。内容も様々な要素がプラスされているものの、前回の「影と主」がベースになっていますね。

内容についても、追われる身の主人公がヒロインや少年に一飯の恩を返す、というベタな展開ですが面白かったです。特に初対面の際にヒロインの緋花が心助の正体に気付いている描写が良かったです。

悪党の屋敷に乗り込んで行く心助もかっこ良かったです。特に「屈する事のねぇ~」という台詞が印象的でした。ラストの村人達に囲まれている心助の描写も微笑ましかったです。


ひとつだけ引っかかったのは「チャンス」や「プロ」などの外来語が特に説明もなく登場していたことです。ギャグシーンや銀魂のような世界観の作品なら気にならないのですが、時代物だとギャグでもない場面で外来語を使用されると引っかかってしまうんですよね。

全体的には、熱さも印象的で面白かったです。ラストのナレーションでも心助の今後が語られていましたし、是非連載でも読んでみたいです。



イチゴーキ!操縦中


冒頭から色んな意味で怒涛の展開で笑ってしまいましたw「サクサク進む」という一剛木のモノローグも好きですw

その後、一剛木のためにこっそり動くミサオにはちょっとグッと来ました。「人間は生きている限り~」という台詞も何気に熱いですよね。

終盤の囚人達が間違った方向に更生し始めるシーンも面白かったです。一剛木からミサオへの「やっぱりすげぇなぁ」という言葉も良かったです。PJとサラの対面シーンも笑いましたw


順調に材料集めは進んでいますが、この流れなら物語はしっかり締めくくられるのかなと思います。今後も笑える展開を楽しみにしています。



人造人間100


人造人間(33)の回想シーンが切なかったです。先週も触れられていましたが、美しい手の少女が最期に発した「ありがとう」の言葉がとても印象的でした。

正直33に同情の余地はないと思いますが「明日もこの屋敷に~」というモノローグにはグッと来ました。育てて来た子ども達と幸せな食卓を囲む幻が切ないですね。「使い方さえ間違えなければ」というあしびの言葉にもグッと来ました。

今後の厳しい戦いを予感させる終盤の展開にも惹き込まれました。モートセーフのメンバーについても期待が高まりますね。


ちょっと引っかかったのは、美しい手の少女がかなり中性的で最後まで少年のように見えてしまっていたことです。ずっと「彼女」と呼ばれていて正直気になってしまったんですよね。33に保護されて以降は女性らしい成長も遂げた、などの描写のほうが納得出来たのではと思います。

また、33の過去自体はとても良かったのですが、登場して間もないためちょっと感動が薄れてしまったんですよね。展開が早いのは良いのですが、回想を描くならもっとキャラをじっくり描写したほうが盛り上がったのではとも感じます。

切なさと盛り上がりが上手く同居していて面白かったのですが、それだけに引っかかる部分があったのが残念でした。ラストのヒキが良かったので、次回以降明かされる能力の秘密も楽しみにしています。




りは「展開の緩急のバランスは難しいと思いますが、
33のエピソードはもう少し長めでも良かった気がします」





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