2022年12月29日木曜日

短期連載(打ち切り)作品解説 クロス・マネジ

クロス・マネジ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

新品価格
¥418から
(2022/12/30 08:31時点)



短期連載(打ち切り)となった作品について注目、分析する記事です。今回は週刊少年ジャンプ2013年34号にて最終回を迎えたクロス・マネジについて書かせていただきます。あらすじや設定につきましてはこちらをご覧ください。

それでは短命に終わったことから、打ち切りの理由になったと思われる問題点について考えて行きます。



1 メインキャラの魅力が伝わりにくかった


主人公(櫻井)とヒロイン(深空)を含めて、メインキャラに分かりやすい魅力がなかったというのが正直なところです。ストーリーや絵と同じくらい、特にメインキャラの個性は大切だと思うんですよね。

まず櫻井は、厳しいようですが外見、内面共に地味すぎました。「スポーツ経験があり冷静で、未知のラクロスについてもしっかり学んで戦略を立てられる」という設定は良かったのですが、他の魅力を感じにくく、正直目立たないけれど優秀なキャラ、で終わってしまったんですよね。主人公としては扱いづらかったのではとも思います。

ヒロインの深空も可愛いのですが外見的な特徴がほぼなく、新たな読者の獲得などは難しかった気がします。また、次の項目で詳しく解説しますが性格は強引な面が悪目立ちしてしまっており、好感を持ちにくかったです。


他の主役校のメンバーもはっきり言って華がなく、ラクロスというユニフォームも可愛いスポーツを扱っていたのにもったいなかったなという印象です。画力は高く特に女子の表情は魅力的だったので余計残念でした。

正直、対戦校の和峰やもものほうが容姿、性格共に印象に残っています。また、ダイエット後の能登も可愛らしかったので、初めからこちらのデザインで良かったのではとも思ったんですよね。絵の魅力を活かしたキャラ作りが出来ていなかったなと考えてしまいます。



2 キャラクターに好感を持てない描写が多かった


先ほどの項目でも触れましたが、特にヒロインの深空が問題だった印象です。冒頭は「着替えを見られたことを理由に をラクロス部のマネージャーにする」という展開だったのですが、正直違和感があったんですよね。あくまでも不可抗力ですし、主人公を脅すようなヒロインに好感は持ちづらいです。

もちろん深空の脅迫はきっかけのひとつだっただけで、櫻井は徐々にラクロスに興味を持って行くのですが、出だし部分の掴みには失敗していたと言わざるを得ません。櫻井がサッカーでの挫折を経験していたので無理矢理スポーツに巻き込まれると被害者に思えてしまい、深空の魅力を感じにくかったんですよね。

また櫻井の友人鳥海がラクロス部のマネージャーになった櫻井を馬鹿にするシーンが序盤で描かれているのですが、はっきり言って不快でした。元々悪役として登場しているならともかく、友人設定だったので腹が立ってしまいました。ちなみに本作はキャラクターに声優さんの名前を引用しているため、モデルになった方に失礼では、とも思ってしまったんですよね。


正直、ヒロインや友人キャラに不快な設定はいらない気がします。基本的には読者が引っかかるだけでプラスにならないと思うんですよね。作品に必要な描写かどうかをしっかり判断して欲しかったです。



3 題材やストーリーが地味だった


主人公が女子スポーツ部のマネージャーとして陰から選手達を支えて行く、という部分は斬新ですし好きなのですが、正直地味になりがちな設定だとも思います。その予感通り、少年漫画としては華やかさに欠ける部分が目立ってしまった印象です。

櫻井が縁の下の力持ち的なポジションなので、派手な活躍が難しいんですよね。実際、裏方に徹していた上どちらかといえば地味なキャラだったので、マネージャーとしては優秀でも人気は出づらいだろうなと思ってしまいました。陰で動く主人公なら、いっそ外見は美男子にするなどのほうがバランスがとれたのかもしれません。

そもそもラクロスは日本ではあまり浸透していないスポーツのため、マネージャー視点で描くこと自体かなり難しい気がします。メジャーではない競技をメインに扱うなら、主人公は参加者のほうがルールなども分かりやすくなるんですよね。ジャンプだとヒカルの碁やアイシールド21はこのタイプでヒットしましたよね。主人公は深空にして、櫻井は男子視点担当の副主人公くらいのポジションのほうがラクロスについては伝わりやすかったのでは、と思います。

また、深空達が所属するラクロス部は新設されたばかりの弱小で、試合での見せ場などが少なかったのも印象に残りにくかった理由のひとつだと思います。初心者達が一歩ずつ成長して行くタイプのスポーツ漫画も個人的には好きですが、特にジャンプではスタートダッシュが重要ですし、他の部分の派手さがないと厳しかっただろうなとも感じるんですよね。


ラクロスという華やかなスポーツをテーマにしているのに、他の要因で地味になってしまっていたという印象です。主人公のデザインを見直す、実力のある選手を追加するなど、少し設定を変えるだけで結果は違っていたのではと思います。



キャラクターの地味さや言動の問題が目についてしまい、またストーリーで盛り上げることも出来ていなかったというのが正直なところです。ラクロスに着目した点や主人公の設定は良かったのですが、長所を活かせないまま終わってしまったんですよね。

対戦校(蝶蘭女学院)の和峰のほうが魅力的だったのも短命だった理由のひとつではないかと思います。櫻井が蝶蘭のマネージャーだったらもっと人気になったのでは、とどうしても考えてしまうんですよね。「ラクロスに関しては初心者だけれどマネジメントの才能を秘めた主人公と、ラクロスの強豪校」というのは相性も良い気がします。

画力が高くキャラクターも描き分けられていましたし、試合も深空達の活躍は少なかったものの迫力のあるシーンもしっかり描写されていたため、光るものは感じる作品でした。魅力的な部分をしっかり描いて、KAITO先生には更に活躍して欲しいです。



りは「色んな部分の地味さが足を引っ張ってしまったのかもしれませんねー。
絵柄やテーマの華やかさを活かせば人気に繋がったのではと思います」




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2022年12月28日水曜日

週刊少年ジャンプ2023年4・5合併号感想 2/2



残り火(読み切り)


繊細で温かさのある絵に惹き込まれました。演出や構成も上手いですね。登場キャラクターは非常に少ないですし旅の描写も淡々としているのに、ミラが成長後に母(ラズロ)のことを知るラストまで一気に読めました。

序盤で世界についての悲しい事実が描かれ、単なる異種族同士の育児漫画ではないと判明するシーンもグッと来ました。竜達も好き好んで戦争を始めたわけではないでしょうし切ないですね。

設定上ラストはミラが離れて行ってしまうことになるのかなと思っていたのですが、最後の決断にも惹き込まれました。ミラが生きた証はしっかり残ることになりそうですね。


少し気になったのは、荒廃した世界で子育てをする、というあらすじ自体はそこまで目新しくないかなと感じたことです。保護者側が異種族という設定も正直珍しくないですし、ジャンプの読み切りでも昨年掲載された機械仕掛けのアイオライトがほぼ同じテーマを扱っていましたよね。新人さんの入選作としてはとてもクオリティが高いとは思うのですが、ラスト以外にも新鮮な描写を挟めればもっと面白くなったのではと感じます。

全体的には、切ないけれど優しい読後感の残る良い作品でした。長所を伸ばして、 白先生にはもっと活躍して欲しいです。



大東京鬼嫁伝


けろるとみゃーこの意外な活躍が印象的でした。特にみゃーこは家賃の問題も解消されそうで良かったですねw

神血について更なる情報が明かされたのも興味深かったです。ヤンキーのバットにしか見えない葬薙も好きですw

バトルについては、愛火と進太の描写も良かったです。中でも愛火との約束を思い出す進太が印象的でした。「世界平和~」という台詞もグッと来ました。


ただ、かなりの強敵だと描かれていた四女(こりん)との決着があっさりしすぎでは、とは正直感じました。新展開のために早めにバトルを切り上げるのは悪くないと思うのですが、最強だとされていたこりんの描写はもっと欲しかったんですよね。先週までにしっかり掘り下げておくか、あと一週程度なら戦闘シーンを続けても良かったのではないでしょうか。

また、特に進太が葬薙を振る場面が迫力に欠けることなども気になりました。せっかくかっこ良いシーンなのに、動きが分かりにくいんですよね。

四姉妹とは決着しましたし新たな展開が気になる回ではあったのですが、引っかかる部分が解消されていないのは残念でした。ラストの進太はちょっと心配ですがw次週以降の改善に期待させていただきます。



ギンカとリューナ


ギンカとシェヘラザードの出会いが印象的でした。なかなかシリアスでしたが、作品の雰囲気を壊さない描き方が上手いですね。また、以前のギンカが意外とイケメンっぽいのも良かったですw

バトル中のギンカも良かったです。今まで以上に圧倒的な強さを感じる描写に惹き込まれました。「昨日まで~」という台詞が特に印象的でした。

シェヘラザードの狂気も健在でしたね。ギンカへの憎しみと執着、そして身勝手に世界を変えたがる姿にゾクッとしました。

また、アネモネの姿にも安心しました。戦闘の経過によって、シェヘラザードがアネモネに詫びるような状況になったシーンも良いですね。


回想もバトルも印象的で、一気に読めました。掲載順は不安ですが今のバトルはとても興味深いので、ギンカとシェヘラザードの戦いの決着も楽しみです。




りは「雪だるま姿のギンカまでかっこ良く見えて来るのが上手いですねー。
   今のバトルがとても面白いので、掲載順の回復にも期待です!」




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週刊少年ジャンプ2023年4・5合併号感想 1/2



暗号学園のいろは


前回同様、キャラクターの情報が少しずつ明かされるプロフィール欄が面白かったです。特に享楽の内容はインパクトがありますねw先週の「KISS~」は伏線だったのでしょうかw

また、縁沙のキャラもとても良かったです。鉛筆を持っていなかったことの真相や素顔が明かされるシーンなど、ベタですが惹き込まれました。彼女の才能を見抜いていたいろはのすごさも伝わりますね。

暗号はもちろん、寸暇とそぼろの関係も良い意味で気になりました。寸暇がかけていた派手な眼鏡が活かされるシーンは特に驚きました。


いろはのチームメイト達の才能が分かり、暗号も興味深く、一気に読めました。暗号の難易度は高いですが次号まで時間もありますし欄外にヒントも書かれているので、出来るだけ解読してみようかなと思います。



イチゴーキ!操縦中


生徒会長、桐佳のキャラに笑いましたw溢れるカリスマ性で他の生徒達を従わせている、という設定自体は定番だと思うのですが、自力ではほぼ動かないというのは斬新すぎますねw

一剛木の描写も良いですね。特に「人とこの~」という台詞が好きですwまた、ずっと追われていたのにも関わらず身体を張って桐佳を助けるシーンもグッと来ました。

ラスト、桐佳が一剛木に惹かれているらしい描写も意外ですが良かったです。エナジードリンクが伏線になっているのも上手いですね。


担任の先生、フラワー、桐佳と、新キャラがそれぞれ印象的で面白い展開が続いていますね。桐佳が一剛木に接近する話もまた見てみたいです。



人造人間100


お互いの約束を大切にするあしびと100、あしびに理解を示すルカ、それぞれのキャラの個性が立っていて良かったです。特に「自分の傷は癒えない」というあしびのモノローグが印象的でした。

あしびのもとへ向かうために100がとった行動も良かったです。大迫力の滑空シーンにはとても惹き込まれました。

終盤の展開も面白いですね。ルカが話す内容も気になりますし、焦った様子を見せる100と即答するあしびに笑いましたw


中盤までは主にあしび達の約束について描かれ、終盤で新たな展開を予感させる構成が上手いですね。ルカがどんなことを語るのかにも期待させていただきます。



あかね噺


何となく予想はしていましたが、あかねのピンチに正直笑ってしまいましたwあかねは十分可愛くて魅力的ですが、やはり花魁とは全くタイプが違うとも感じます。

また、再び描かれたうららと禄郎の会話も良かったです。色々と密談をしているようで気になるふたりですよね。禄郎の酔いしれたような表情も新鮮でグッと来ました。

あかねの稽古風景も良いですね。まゆらの「師匠の噺を~」という説明も分かりやすかったです。また、あかねの集中力には読者としても驚きました。

終盤の展開にも惹き込まれました。「悪くない」のに「合っていない」というのはなかなかの難問ですよね。


久しぶりに本格的な稽古に臨むあかねや、うららと禄郎の謎めいた関係などの描写が印象的で面白かったです。あかねがどう状況を打開して演目を習得するのか、次週以降も楽しみです。



一ノ瀬家の大罪


詩織について調べる翼と中嶋の描写が面白かったです。こっそり詩織達に近付き、会話のキーワードから相手を特定する中嶋の優秀さも印象的でした。

前回に引き続き、詩織についての謎も興味深いですね。状況だけを見るといわゆるパパ活かなとも思うのですが、それだと普通すぎる気もするんですよね。失った妹の代わりとして振る舞っている、などの可能性も考えています。

秀太も気になりますね。少なくとも表には下心的な部分は出ていないので、詩織をどう思っているのか興味深いです。


ちょっと気になったのは、ラストに明かされた詩織の部屋にあまり闇を感じなかった部分です。うさぎのぬいぐるみが大量に飾られている、というのは確かに異様なのですが、正直翼と比べるとインパクトに欠けるんですよね。また、第一話でドアを開けた際あんなにショックを受けるかなとも思ってしまいました。

ただ、詩織にはまだまだ秘密が多いでしょうし、今後に期待しています。秀太の本心も含めて次週以降の展開が楽しみです。




りは「タイザン先生なら詩織の秘密にもひとひねり加えて来る気がします。
秀太の職場についても気になりますねー」




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2022年12月22日木曜日

短期連載(打ち切り)作品解説 デビリーマン

 

デビリーマン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

新品価格
¥418から
(2022/12/23 06:33時点)



短期連載(打ち切り)となった作品について注目、分析する記事です。今回は週刊少年ジャンプ2015年42号にて最終回を迎えたデビリーマンについて書かせていただきます。あらすじや設定につきましてはこちらをご覧ください。
それでは短命に終わったことから、打ち切りの理由になったと思われる問題点について考えて行きます。


1 主人公(和)の描写が足りなかった

ずば抜けた頭脳を持ち、悪魔の力を活用して大金を稼いで行く少年、平和が主人公なのですが、彼の才能の秘密や生い立ちについてほとんど明かされなかったことが残念でした。とてもワクワクする設定で和の正体は最後まで楽しみでしたが、分からないままで正直モヤモヤが残ってしまったんですよね。
また、和の秘密を推測出来るようなシーンが少なかったことも問題だと思います。伏線らしき描写もほとんどなかったので、考察などで盛り上がることも難しかったんですよね。
ファンタジー要素の強い作品なので、良い意味で何でもありな部分を活かして欲しかったです。たとえば両親共にある分野の天才で血を受け継いでいる、でも、実は人間以外の種族だった、でも納得出来たと思うんですよね。
ちなみに読み切りの際は最終盤で和の正体が明らかになり、面白いオチに繋がっていました。連載でこれを活かせなかったのも残念なところです。

ラストの「和様の正体は~」というマドギワーの台詞は好きなのですが、やはり作中で描いたほうが良かったのではと考えてしまいます。謎めいた部分を残して余韻を演出するにしても、伏線などは欲しかったんですよね。


2 ファンが熱狂するようなキャラクターがいなかった

あどけない少年の和とちょっと怖い見た目のマドギワーというダブル主人公なのですが、正直ふたりとも人気が出やすい設定ではなかったと思います。デザイン自体は個人的に好きですが、少年漫画の定番からは外れているんですよね。
人間と異種族のコンビを主役にする場合、どちらかは一定以上の年齢の美男子にしないと難しい気がします。たとえばジャンプだとヒカルの碁やDEATH NOTEはこのタイプでヒット作になりましたよね。和は可愛いですが年齢が少し幼すぎますし、マドギワーにも分かりやすいかっこ良さはない、というのは扱いにくかったと思います。
また、マドギワー以外の悪魔もおどろおどろしいデザインが目立っており、こちらもファンは多くなかったのではと感じます。もう少し愛嬌があれば、設定的にもモンスターズ・インクのような人気に繋がりやすかったと思うので残念なところです。
そして、敵キャラも厳しいようですが魅力に欠けていた印象です。悪魔の能力も頭脳戦向きでないものが多く、また惹き込まれる志を持つキャラもほとんどいなかったため、和達との対決もいまいち盛り上がらなかったんですよね。
女子キャラクターも可愛いのですが、出番が少なくやはりファンは増えにくかったのではと考えております。女子については、ヒロイン格のるりがおせっかいすぎて少し鬱陶しく見えてしまったのも惜しかったです。

主役コンビのどちらかに熱狂的なファンがいればまた違った結果になったと思うんですよね。最終回で一瞬だけ描かれた成長後の和がとても良かったので、和の年齢を上げるだけでもヒットに繋がった気がします。


3 メインとなる設定に違和感があった

悪魔は邪悪な心の持ち主にしか見えず、能力を貸す契約を結べるのも悪人とだけと説明されているのですが、肝心の和がそこまでの悪人には見えず最後まで引っかかってしまいました。マドギワーの前の契約者、富戸も最後に和と同じくマドギワ―のための選択をしているため、やはり矛盾を感じたんですよね。
もちろん和はずる賢いキャラでしたが、基本的にターゲットにするのは明るみに出ていない犯罪者だったので義賊のようにも感じたんですよね。和の正体がはっきり分かれば悪人のみという設定も受け入れられたのかもしれませんが、前述の通り最後までそれは明かされなかったので正直納得出来ませんでした。
たとえば「悪魔と契約出来るのは大きな野望と優れた頭脳の持ち主だけ」などならもっと受け入れやすかった気がします。これなら他の悪魔や契約者が和達の仲間になる、などの展開も作れたのでは、と思います。

重要な設定に矛盾を感じてしまう、というのはやはり問題だったと思います。そもそもジャンプで完全な悪人を主人公にすること自体難しいでしょうしね。契約についての描写は見直したほうが良かったのでは、と考えてしまいます。


メインキャラふたりにファンが増えるような設定がなかったことも痛かったと思いますし、主人公の和についての描写も足りず、話に乗り切れないまま終わってしまったなと感じております。和が「基本的に善人には手を出さず犯罪者をこらしめる」と描かれているのも、正直契約についての設定と矛盾しており気になってしまったんですよね。
第一話はとても面白かったと思いますし、和もマドギワーも内面はとても魅力的なので惜しかったところです。少しデザインを変えたり、もっと早くに和の正体について描写すれば全く違う印象になったはずなんですよね。
読み切りの際は和の秘密がラストに活かされる構成が上手かったですし、連載版の最終回も和とマドギワーの絆が伝わって来て、意外性もありとても良かったです。ストーリーはもちろんデザインのセンスも感じるので、福田先生には長所を大切にした作品をまた描いて欲しいです。




りは「読み切りの際の良さを活かせなかったのは惜しいですねー。
ただ最終回が良い意味で衝撃的で、
とても印象に残った作品です」







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2022年12月21日水曜日

週刊少年ジャンプ2023年3号感想 2/2



あいつはオカルト(読み切り)


暗い画面の中、淡々と話が進むのに惹き込まれてしまう、不思議な作品でした。正直先週の告知などでは茅野の表情に不気味さを感じたのですが、微笑んでいるだけのようですね。実は柳原のほうがただ者ではない、という展開も予想の範囲内でしたが面白かったです。

ふたりが山中を調査する場面が特に印象的でした。はっきりと幽霊などが描かれているわけではないのにどこか怖い、という描写が上手いですね。

ラストの「ねぇねぇ~」という茅野の台詞も良かったです。台詞はほのぼのしているのに、暗転や時計の不調などで恐怖の余韻が残る最後でした。


ただ主役ふたりが落ち着きすぎているので、連載などになった場合ちょっと盛り上がりに欠けるかなとも思ってしまいました。リアクションの出来るメインキャラなどがいれば違うかもしれませんね。

主人公が情報収集と操作を担当している、という設定も面白く、一気に読めました。三木先生は改造人間ロギィの頃から知っているのですが、良い意味で作風がガラッと変わりましたね。個人的には静かな雰囲気を楽しめる今回の読み切りのほうが好きです。

ほんのりと恐怖を感じるホラーというのはジャンプにもあまりないジャンルですし、また茅野や柳原に会いたいなと感じました。ふたりの掘り下げなども見られると嬉しいです。



ギンカとリューナ


熱いバトルと、シェヘラザードの恐ろしい言動に惹き込まれました。リューナへの執着にゾクッとしますね。リューナの「自分が寒さに~」という台詞も印象的でした。

リューナを庇うアネモネも良かったです。その後の回想とシェヘラザードの行動も常軌を逸しておりハラハラしました。アネモネが震えていたのも当然ですね。

そこに駆けつけるギンカも熱かったです。メインキャラのピンチは長く続くと読者としてはストレスになってしまうことが多いので、現段階でギンカが助けに来る展開は上手いですね。またギンカも言っていましたが、ベレッタの地味な活躍も嬉しかったです。


少しだけ気になったのは、アネモネの過去が約束のネバーランドのエマ達と似てしまっていたことです。数年前に終了したばかりのヒット作なのでやはり思い出してしまったんですよね。子供達は魔術師学校に入学したと聞かされていた、などであれば違う印象になったのではと感じました。

シェヘラザードの恐ろしさも存分に描かれましたし、ギンカの登場とシェヘラザードの反応に惹き込まれて全体的には面白かったです。次週以降はいよいよギンカとシェヘラザードの関係も明かされそうなので、楽しみにしています。



大東京鬼嫁伝


冒頭のホラーな演出と四女からの電話に惹き込まれました。先週から思っていましたが、四姉妹の序列がどのように決まったのかも気になりますね。

姉妹の正体も良い意味で分かりやすく印象的でした。正直今まで愛火やむくろの変身シーンのインパクトが薄かったので、これくらい大きく変えてくれたほうが映えるなと感じました。

進太が覚醒する場面も良かったです。愛火と同じくらい活躍出来るようになればもっと盛り上がるのではと思います。


少し気になったのは、進太が力に目覚める大事なシーンが黒子のバスケのゾーンの描写と似ていると思えてしまったことです。目の描き方が変わること自体は定番ですし良いのですが、光が走っているように見えるのはちょっと問題ではないでしょうか。少し工夫が欲しかったところです。

そして前回から引き続き、正直四姉妹の見分けがつかないことも気になりました。バトルは面白いのに、相手を把握しづらいせいで乗り切れないんですよね。

まつりやつむぎとの絆など、印象的な場面も多いので細かい部分で引っかかるのは残念でした。掲載順も不安ですが、次週以降、進太の秘密や今回の決着の描写での巻き返しに期待させていただきます。




りは「見た目は可愛らしいうさぎなのに凶暴、という設定は良いのに、
見分けがつかないのは惜しいですねー。
四姉妹は因縁の相手のようですし、デザインをしっかり考えて欲しかったところです」



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週刊少年ジャンプ2023年3号感想 1/2



あかね噺


禄郎の描写はもちろん、可楽杯の際の記者樫尾の再登場も良かったです。写真や映像の使用許可はとっていたことなどから、身勝手な人物ではないと分かって何だか安心しましたwあかねのファン、という台詞も好印象ですね。

阿良川一門と柏家一門の対比も分かりやすくて良かったです。禄郎の会がどうなるかは、読者としても楽しみです。

また、禄郎の開口一番についても、ずっと描かれていたヘッドフォンが伏線になっていて良い意味で驚きました。音楽的なセンスは確かに落語にも活かせそうですよね。

今は冷静かつ寛容な性格に見えるので、かつての禄郎の人物像も意外でした。先週の「出る杭を~」という言葉は昔の自分とあかねが重なって見えたからこそだったのかもしれませんね。ラストに樫尾から気合いを貰うあかねもとても良かったです。


開口一番、樫尾の再登場、かつての禄郎など見どころが多く、面白かったです。うららや禄郎から影響を受けたあかねの成長にも期待させていただきます。



一ノ瀬家の大罪


良い意味で歪な一家団欒の描写に惹き込まれました。家族でカレーを作るシーンと、翼と詩織の口喧嘩が特に印象的でした。改めて一家の秘密への興味が高まりますね。

また、予告されていた通り詩織の登場が多いのも良かったです。元々気になっていたキャラなので、ラストの相手も含めてとても興味深かったです。「記憶を取り戻すために頑張ってるの」という台詞とも関係しているのかなと考えております。

翼と中嶋のシーンが描かれているのも良いですね。特に募金活動を命じられている、というのはリアリティがありました。


少し引っかかったのは、今週の時点で翼と中嶋が充分親密になっているように見えたことです。前回の最後の距離感がとても良かったので、もう少しよそよそしさなどを出したほうが自然だった気がするんですよね。

また、やはり表情などの描写が見辛いことも引っかかりました。今回は詩織の描写が印象的だったので、次週以降絵のほうの改善にも期待させていただきます。



イチゴーキ!操縦中


一剛木、ミサオ、フラワー、それぞれのキャラが立っていて面白かったです。特にヤバい花の吸い方をして、一剛木の体内に入っても夢だと思い込めるフラワーに笑いましたw一剛木の操縦が上手い、という設定も良いですね。

フラワーに敵対心を燃やすミサオも面白かったです。「イチゴーキと一番~」という台詞は何気に熱いですよね。ツインテールも可愛かったです。

ラストの「いつの間にか解決してる」という一剛木のモノローグにも笑いましたがw新たに登場した委員長も興味深かったです。アオリの「めちゃモテ」も良いですねw


キャラの個性が強く、横暴な教師の問題も一話で解決されて気持ち良く読めました。委員長が一剛木達にどう絡んでくるのかにも注目したいと思います。



人造人間100


新キャラのルカの描写がとても印象的でした。正体や能力に意外性があって良いですね。人造人間の歴史や彼らに関係する組織の存在も興味深かったです。

ルカの誘いに対するあしびの返事も説得力がありました。ルカの作戦を上回るために自分の腕を噛むシーンにグッと来ました。

最後に駆け付けた100も大迫力ですが、ルカも人間離れしているので圧倒出来るかどうかは疑問ですね。次週が気になるラストでした。


ただ、運転テクニックについては正直少し引っかかりました。ワープについての説明にはなっていない気がするんですよね。ルカの正体は良かったのでここは残念でした。

全体的には、スピーディーな展開と大迫力の見せ場に惹き込まれました。ルカとの戦いの結果がどうなっても面白くなると思うので、次週にも期待させていただきます。



暗号学園のいろは


いよいよ兵長決めが始まるようで、暗号も含めてワクワクしました。クラスメートの掘り下げも興味深いですね。「1年A組唯一の~」という説明も面白いですw

享楽がいろはを指名する展開も良い意味で驚かされました。その後のいろはの機転もとてもあざやかですね。

メンバーに加わった縁沙もとても気になります。鉛筆すら持っていなかったのは全く問題が解読出来なかったからなのか、もしくは別の理由だったのか、今後明かされそうですね。


個性豊かすぎるクラスメート、いろはの発想、兵長選抜など、見どころが多く面白かったです。いろはと享楽はもちろん、縁沙や他のクラスメートが兵長決めにどう関わって来るのかにも期待させていただきます。



りは「ついつい暗号解読の前にページをめくってしまいますがw
それでも面白いです。兵長決めの際の暗号も楽しみですねー」




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2022年12月14日水曜日

週刊少年ジャンプ2023年2号感想 2/2



 一ノ瀬家の大罪


前回まで重い展開が続いていたこともあり、今週は少し光が見えた気がして印象的でした。他の家族のことも知りたいですし、中嶋とのエピソードを今区切っておくのは正解だと思います。

これでチャラ、という翼の行動が終わるまでは辛かったですが、中嶋と少し歩み寄れたという展開は良かったです。また、クラスメートや担任には不快感はあるものの、納得出来る描写でした。ちなみにクラスメート達はともかく担任は経験が浅いようですし、悪人というより対応が間に合っていないのかなとも考えております。

翼のために動く中嶋にはグッと来ました。先週も描かれていましたが、元々は少し内気で善良な少年だったんでしょうね。ラストシーンも距離感も印象的で、ふたりを心から応援したくなりました。


ちょっと気になったのは、翼がやり返すシーンがしつこいかなと思えたことです。正直画面的にも汚いですし、中嶋に対してはやりすぎのようにも感じてしまったんですよね。一旦解決、という流れも正直無理があると思います。

また、残飯の作画には気合いを感じたのに、キャラの輪郭や表情が歪んでいるように見えてしまう点も引っかかりました。当然かもしれませんが、人物の描写に力を入れて欲しかったです。

少しモヤモヤはしますが、ラストシーンが良かったことは確かなので次週の新たな家族のエピソードにも期待させていただきます。一ノ瀬家の秘密が掘り下げられれば嬉しいでです。



ギンカとリューナ


熱いバトルシーンに惹き込まれました。今回はまだ描かれなかったリューナの奥の手も興味深いですね。リューナがしっかり頭を使って戦っているのも好印象でした。

ギンカとシェヘラザードの関係に触れられたのも良かったです。片目を隠していることは前回も気になっていたのですが、何か事情があるようですね。また、恨み以外の感情も抱いている感じがします。

アネモネがモノローグで語っていたように、シェヘラザードの子どもっぽさは魔術の強さよりも恐ろしいですね。彼女がリューナに興味を持ったシーンはゾクッとしましたが、印象的でもありました。


戦闘シーンに迫力があり、ギンカに関わる設定も登場し一気に読めました。まずは、書庫での静かだけれど全力のバトルを見守らせていただきます。



大東京鬼嫁伝


多数のキャラクターが登場しましたし、本筋もグッと動きましたね。進太がかばねから渡されたお守りのようなアイテムも気になります。まつりが興奮していたように、愛火の振袖もとても可愛かったです。

個人的に気になっていたまつりの前職が明かされたことも良かったです。コミュ力が高く酒好きな彼女なら稼げていたというのも頷けますw

それぞれのキャラの過ごし方も個性豊かで楽しかったです。特にけろるとつむぎが好きでした。つむぎは出番こそ少な目ですが、機械に強く冷静で何気に頼もしいですよね。

祖父のメッセージの続きが明らかになった後、もののけが襲って来るシーンはゾクッとしました。危険なもののけ達が迫っているのは確かのようですね。ささいな違いを見抜いて立ち向かう進太がかっこ良かったです。


少し引っかかったのは、また新たなもののけ娘が出て来た上数が多かったことです。何度かこのブログでも書いていますが、正直覚えきれないんですよね。また、特に顔の描き方が既存キャラとあまり変わらず、厳しいようですが冒頭で混乱してしまいました。

掲載順は心配ですが進太達に襲いかかろうとするシーンとラストの引きは良かったので、次週に期待させていただきます。もののけ娘の能力は怖そうですが少し楽しみです。



ヒトメボレサンダーボルト(読み切り)


少し冷めた様子の主人公と、ドジだけれどひたむきなヒロインの組み合わせが微笑ましかったです。ヒロインの表情がとても可愛く、特に泣き顔に惹き込まれました。地獄にいるらしい祖母や雲建式住宅などの小ネタも笑えましたw

気絶した主人公がヒロインの家に運ばれる、という展開もベタですがドキッとしますね。また、ふたりがお互いの祖父や祖母から恋愛を勧められているのも面白かったです。

ラストシーンも良いですね。お互いをビリビリさせる関係になりそうですw


いわゆる代原のようですが、絵も話も可愛く読んでいて楽しい気分になれました。 里庄先生は紅葉の棋節のときから知っていますが、当時から魅力的だった女子が更に可愛くなっていたと思います。連載にもしやすそうな題材なので、またふたりに会いたいです。



りは「困難も多そうなふたりですが、今後を考えるだけでワクワクします。
続きを読みたい、と思えるラブコメは良いですねー」



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週刊少年ジャンプ2023年2号感想 1/2



人造人間100


あしびの機嫌をとるために不自然に持ち上げる100に笑いましたwちなみにあしびが正式に100、と呼んでいたので、当ブログでも入力の楽なこちらを使わせていただきますw

また、人造人間との駆け引きにも惹き込まれました。100が最強だと明言されていたので正直2話以降のバトルが盛り上がるのか心配していたのですが、個性を活かして自分の得意なフィールドで罪を重ねている、というのは良い意味でハラハラしますね。興奮状態の100があしびの思い通りに動くシーンも笑いましたw

やったことは許されませんが、人造人間の「私たちは死ぬまで~」という台詞は切なかったです。あしびの「何でそれだけじゃ~」という反応も考えさせられました。また、人造人間以外の敵が現れたのでは、というラストにも惹き込まれました。


少し気になったのは、あしびが水中からメモを投げる場面です。どうやって書けたのかも分かりませんし、肝心の気泡が割れてしまっているんですよね。一瞬穴が空いただけならすぐ修復されてしまう、などの説明が欲しかったです。

全体的にはバトルにも良い意味で驚かされましたし、最後のシーンも印象的で面白かったです。少しハラハラしますが、次週以降のあしびと100も見守らせていただきます。



暗号学園のいろは


初めて自力での解読に挑むいろはがかっこ良かったです。綿菓子や多夕のヒントも上手いですね。

また、綿菓子に比べて今まで台詞の少なかった多夕のシーンが増えていたのも印象的でした。彼女も色々と謎めいていますね。

前回に引き続き、綿菓子の描写も良かったです。「いるんですね」という台詞が特に印象的でしたし、過去に何かあったのかなと感じました。

決着について意外な強かさを見せるいろはも面白かったですw凍も感心していましたし、やはりいろははスマートグラスの持ち主に相応しいようですね。また、現時点では読み解けないというメッセージもとても気になりました。


暗号バトルはひとまず落ち着きましたが、次回また新展開になりそうですね。暗号の真の意味も含めて興味深いエピソードが続いているので、次週以降も徐々に謎が明かされることに期待させていただきます。



あかね噺 


うららがあかねに声をかけた理由が説得力もあり良かったです。禄郎も言っていましたが、やはり落語家の中でも感じ方は様々なんですね。また、うららの望みについても気になりました。

また、あかねがうららやまゆらとバーで語り合うシーンも新鮮で印象的でした。あかねが女性の先輩とじっくり話すことは今までなかったので、こういった場面を見られるのは嬉しいですね。

特に「それでも我を通したから~」といううららの台詞にグッと来ました。彼女に心酔はしているものの、常識人なまゆらも好きです。

新しく習う演目が前座噺ではない、という展開も良い意味で意外でした。あかねがどう演じるのか、不安ですが期待も高まりますね。うららの出番もしばらく続くでしょうしワクワクします。

「後者なだけだよ」とあかねを励ます禄郎も相変わらずイケメンですねwずっと興味を持っていたキャラなので、彼の噺について少し触れられたラストもとても良かったです。


あかねは無事に新たな道へ進めそうですし、うららの願いや禄郎の噺などまた面白い設定が登場して楽しかったです。まずは禄郎の開口一番に期待させていただきます。



イチゴーキ!操縦中


冒頭の自動書記する一剛木とその内容に笑いましたw後半のメモは青春と関係ない気がしますw

新たに登場したフラワーも良いキャラですね。意外な素顔もベタですが面白かったです。外見は東京リベンジャーズのドラケンが元ネタでしょうかw

一剛木のツッコミも光りますね。特に「今までどれだけ~」という台詞が好きですwまた、ミサオの自転車の補助輪も地味ながら笑えましたw

初めの目的は一応達成できた、というラストも良かったです。なかなかハードな親友ですねw


少し気になったのは、ミサオの表情のパターンが少ないかなと感じたことです。焦ったり泣いたりが多いですし、元々のデザインは可愛いのに正直デフォルメがあまり魅力的ではないんですよね。変顔のシーンもヒロインらしく可愛く描いても良いのでは、と思います。

全体的にはフラワーのキャラも面白く、引き続き最後まで楽しませていただきました。レギュラーも増えたということで、次週以降にも期待させていただきます。




りは「少し引っかかる部分はあるものの安定した面白さですねー。
フラワーとの登校はなかなか青春なのではと思いますw





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2022年12月9日金曜日

短期連載(打ち切り)作品解説 ボーンコレクション

 

ボーンコレクション 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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短期連載(打ち切り)となった作品について注目、分析する記事です。今回は週刊少年ジャンプ2020年38号にて最終回を迎えたボーンコレクションについて書かせていただきます。あらすじや設定につきましてはこちらをご覧ください。
それでは短命に終わったことから、打ち切りの理由になったと思われる問題点について考えて行きます。


1 主人公に好感が持てなかった

周囲と比べると能力が低く、通常の術は使えない陰陽師の少年カザミが主人公ですが、正直彼を応援出来ず読んでいて苦痛になる部分が多かったです。キャラ造形の失敗を感じざるを得ませんでした。
カザミは妖怪の力を借りる妖怪術ならば上手く扱える、という設定なのですが、安易にこの術を使ったことが原因で、幼少期に河童の友人かわのしんを失うことになってしまったと描かれています。しかし、第一話の段階で別の妖怪に同じ術をかけようとしているんですよね。
はっきり言ってこの時点で疑問に思いました。真っ当な感覚を持っていれば、かわのしんの一件を戒めに力を封じるのではないでしょうか。自分の弱さに悩みつつも、友人を追い詰めたことを反省しており禁術は使わない、という描写のほうがずっと好印象だったはずです。
また、ヒロインの白羅への接し方も良くなかったと思います。白羅に女性的な魅力は感じていたのに「結婚するのは違うな」と考えているシーンは、正直とても無責任に見えてしまいました。
その他にも、自分の兄が強敵に苦戦していると知った際「ざまあみろ」と発言したのも不快でした。単純に性格が悪いとしか思えなかったんですよね。

厳しいようですが、好感を持てるシーンがほとんどなかったというのが正直なところです。ナンパな態度でもやるときはやる、かわのしんのことを反省しており修行の末に新たな術を身につけるなど、主人公らしくかつ印象の良くなる展開が欲しかったところです。


2 主人公とヒロインの関係にときめかなかった

ヒロインの白羅との出会いがきっかけでストーリーが大きく展開するのですが、カザミと白羅の関係に正直魅力がなかったんですよね。初対面のシーンなどは面白かったですが、その後は印象的な場面が少なかった印象です。
先ほどの項目でも書きましたが、まずカザミに好感が持てなかったことが一因だと思います。白羅を女性として見ているのに「スタイルの良い美人の近くにいられて役得」としか考えておらず、真摯に接することがなかったんですよね。
鼻の下を伸ばす程度なら男子高校生らしいですし微笑ましいと感じられますが、やはりそれ以上にヒロインを大切にする描写が欲しかったところです。同じようなタイプの主人公だとうる星やつらのあたるなどが浮かびますが、あたるはカザミ以上に軽薄なもののパワフルに行動していますし、ヒロイン達のために身体を張るような場面やラムを真剣に想っているシーンもしっかり描かれているんですよねカザミにはそれが足りなかった気がします。
また、ヒロインの白羅も尊大かつ傍若無人で、描写が難しかったかなと思います。正体はがしゃどくろという大妖怪ですし癖の強い性格自体は個人的には受け入れられたのですが、内面が女性として魅力的だったかと考えると厳しいようですが違う気がするんですよね。

ラブコメ要素もキーになる作品で主人公とヒロインにときめかないというのは、正直かなり問題だったと思います。カザミに好感が持てなかった上、白羅との相性もイマイチだと感じてしまいました。魅力的なキャラを作った上で、主人公とヒロインが並んだときに読者がどう思うかを考えて欲しかったです。


3 噛み合わない設定が多かった

全体的にコメディタッチで進んでいましたが、妙に重い描写が挟まれることがあり正直引っかかりました。特に何度か触れているかわのしんの設定はやはり問題だったと思うんですよね。カザミに友人を失ったことへの反省が見られなかったことは、厳しいようですが最後まで気になってしまいました。
また、登場する妖怪はアレンジした和風のデザインが多かったのですが、途中でいきなりデフォルメの強い「ミルクボーイ」という妖怪が描かれて引っかかりました。はっきり言って作品の雰囲気ともミスマッチだったと思います。コンビ芸人が由来なのでしょうが、唐突すぎてパロディネタとしても笑えなかったんですよね。
そして、ヒロインの白羅は「人になるため自分の妖力を使い切ってもらうことを願っている」と描写されており、タイトルと漫画の内容も合っていなかったんですよね。骨を集めるという要素はほとんど描かれなかったなというのが正直なところです。

ひとつひとつは細かいかもしれませんが、噛み合わない設定が多いとやはり集中出来なくなってしまいます。読者の混乱を避けるためにも、全体的な流れに沿って設定を作り込んで欲しかったところです。


まずカザミに好感を持てなかったことがかなり問題でしたし、他にも気になる部分が多くそのまま終わってしまったなというのが正直なところです。一話の時点で主人公の印象が悪くても二話や三話辺りで覆すような描写があれば違ったはずですが、結局カザミを見直せないままでした
ボーンコレクションは読み切りが個人的にとても好きだったのですが、連載時に変更された部分がマイナスに働いていると感じてしまった点も残念でした。読み切りでは骨を集めることがテーマになっていましたし、カザミは「白羅にこき使われつつも、自分を救ってくれた彼女を一途に想っている」という設定だったんですよね。何故この要素を活かせなかったのかなと考えてしまいます。
ただ、絵柄は個性的で好きですし、雲母坂先生はデザインセンスの優れた方だと思うんですよね。特に白羅を含む女子キャラはしっかり描き分けられておりますし可愛かったです。連載ではデフォルメが強く絵の魅力も出し切れていなかった気がするので、主人公の設定をしっかり練った上で、女子の描写を活かした作品をまた読んでみたいです。



りは「読み切りが良かったので、
変わってしまって残念に思う部分も多かったです。
やっぱり主人公の好感度は特に大切ですよねー」





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2022年12月7日水曜日

週刊少年ジャンプ2023年1号感想 2/2



暗号学園のいろは


高難易度の暗号がとても印象的でした。ちなみにこの感想を書いている時点では全く見当が付いていませんw

新キャラのCGも含めて、凍の描写も前回に引き続き良かったです。いろはを気に入っていることは間違いなさそうですね。また、いろはの「男女」という台詞を否定していないので、性別は女子で良いようですねw

享楽も存在感がありました。「材料費だけで~」と線菓子を止めるシーンが特に印象的でした。

意外な特技を披露した後、いろはが大切なものを賭けた暗号の解読を持ちかけられるという展開にも惹き込まれました。ちなみに「女子より可愛い」という点に触れられていたのも面白かったですw

終盤のピンチも、いろはや凍には申し訳ないですがワクワクしてしまいました。暗号の答えも持ち越しですし、とても興味深いです。


いろはサイドが暗号と危機をどう乗り越えて行くのか、期待の高まる回でした。無理そうな気もしますがw暗号についても考えつつ次週を楽しみにしています。



ギンカとリューナ


書庫で出会った本と魔術師の描写が印象的な回でした。魔法についての説明も分かりやすかったです。また、今まで元気いっぱいの描写が多かったので、回想シーンで涙を流しているリューナにもグッと来ました。

魔術師ヘラが語る魔法の歴史も面白かったです。本来使われていた詩のように長い呪文というのは今後も登場しそうですね。「キレイでしょ?」のコマも印象的でした。

ヘラに好感を持てたところで正体が明かされる構成も上手かったです。ベレッタに迫るシーンも恐ろしかったですが、次回以降の展開に少しワクワクしてしまいました。


リューナ達が来週どう対応するのか、色々予想しながら待ちたいと思います。不安もありますが、リューナ達の強さを信じたいところです。



大東京鬼嫁伝


大晦日にも関わらずまたもトラブルに巻き込まれる進太の様子が楽しかったです。冒頭のおでんを作り終えた愛火も可愛いですね。

どことなく魔女を思わせるデザインのもののけ娘、むくろのキャラも面白かったです。みゃーこやたぬきよとはまた違った意味で愛火に執着していたんですねw縁を切るように迫られて、少し迷いつつも「普通の女の子だ」と答える進太もかっこ良かったです。

その後、愛火のバトル後に明らかになったむくろの正体にも驚きました。変身が解けたところも可愛くて好きですw愛について語る愛火の台詞が自分を棚に上げているように聞こえてしまうシーンも笑いましたw

むくろが驚くほど身近な場所に地下空間を作っていた、という描写も、今後の鍵になりそうで印象的でした。ラストの来年について語るシーンも良いですね。特に愛火の「来年の話を~」という台詞と笑顔に惹き込まれました。


ただ、愛火やむくろがせっかく可愛いのに描き方が安定していないように思えてしまったのは残念でした。コマによって顔が違うように見えてしまうんですよね。

また、たぬきよとの戦闘中に愛火が変身したときも感じましたが、今回のむくろも正直変化が分かりにくいんですよね。もう少しギャップを表現して欲しかったところです。

そして、進太が基本巻き込まれてばかりな点もだんだん気になって来ました。希少な血を狙われるのは仕方ないかもしれませんが、自分から活躍するような話も読んでみたいところです。

特殊能力を持っていて美少女に囲まれた主人公というとゆらぎ荘の幽奈さんのコガラシなどが浮かびますが、コガラシは力を活かしてガンガン除霊して行くところが爽快だったんですよね。進太も積極的になって良いのではと感じます。

最後の一家団欒のシーンなどは微笑ましく、進太と愛火の仲の進展も感じられる点も良かったと思います。掲載順が下がっていることは心配ですが、既存のキャラを掘り下げて進太を活躍させるなどの巻き返しに期待したいです。



りは「新しい女子が起こしたトラブルを解決する、という展開だけだと
正直飽きてしまうんですよねー。
パターン化するにしても既存のキャラを大切に描いて欲しいです」



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週刊少年ジャンプ2023年1号感想 1/2



人造人間100(新連載)


「理想の人間に囚われた博士に生み出された人造人間と、優秀な血を持つ少年」という斬新な設定が、読み切りに引き続き面白かったです。絵も個性がありますし画力も高いですね。

ストーリーも主人公コンビが凄惨な事件を解決するという熱い流れが良かったです。特にNo.100の縫い目が明らかになってからのバトルは迫力がありました。

また、あしびの「自分が受けた痛みを~」や回想シーンの姉の「だってあしびが~」など、グッと来る台詞が多いのも魅力的でした。あしびの血を「極上の香餌」と表現していたのも印象的ですし、言葉のセンスが光りますね。あしびとNo.100が町の中に向かって行くラストも良かったです。


ひとつ気になったのは、正直No.100のデザインは読み切りのほうが魅力的だったなと感じたことです。表情が隠れているのがミステリアスで、得体の知れなさに惹き込まれたんですよね。

ただ今の外見が悪いわけではないですし、一話は展開もスピーディーで楽しかったです。あしびとNo.100の約束の行方を見守っていければと思います。



イチゴーキ!操縦中


冒頭の酷すぎる顔のスペアを作る操に笑いましたwこの行動が終盤で活かされる構成も上手いですね。

授業風景も面白かったですが、強盗が乱入して来るという急展開に惹き込まれました。強盗の勢いと、対抗しようとしていたのにあっさり腰を抜かす操が面白かったですw

その後、屍フェイス群に笑いましたがw一剛木がクラスメートに声をかけられるラストも良かったです。ただ秘密を守れるのは助かるでしょうが、確かにチョロすぎて少し心配にもなりますねw


操のボケと一剛木のツッコミが面白く、絵的なインパクトも強く安心して笑えました。クラスメートや先生の掘り下げにも期待したいです。



一ノ瀬家の大罪


翼と中嶋の回想と現状が交互に描写される演出に惹き込まれました。現状と過去にギャップがありすぎるのが辛いですね。

特に小学生時代の翼が印象的でした。この頃はむしろ明るい少年だったようですし、家庭にも問題はなさそうですよね。中学入学の際に家の事情でサッカーをやめたらしいので、同時期に家庭で何かが起きたのかなと考えております。

ラストシーンも良かったです。いよいよ翼が何かを思い出したのかもしれませんね。


ただ、数話に渡り翼の周囲の凄惨なシーンが続くのは重苦しいなとも正直感じます。辛くて離れてしまう読者も少なくないでしょうし、そもそもストーリーのメインは一ノ瀬家の秘密で翼の学校生活ではないと思うんですよね。他の家族もしっかり描いて欲しいところです。

また前回から引っかかっていましたが、翼や中嶋の泣き顔が多すぎるのも問題な気がします。男子の涙は肝心なときに描写されるからこそグッと来ると思うんですよね。

現状では厳しいようですが、ふたりとも泣いてばかりだなとしか感じられません。また、キャラの顔の差が分かりにくい部分も気になりました。

興味深い設定なので、今後翼以外のキャラの掘り下げなどに期待したいです。次週辺りで翼の話に区切りが付けばストーリーも盛り上がるのではと思います。



あかね噺


前回に引き続き、うららの噺の世界に惹き込まれました。女性の色気を芸に昇華しているという描写がとても印象的ですね。観客に感情移入して落語を楽しめました。

うららの師匠しゃ楽について触れられたのも良かったです。紅一点の弟子ではなく、うららがたったひとりの弟子だったんですね。

彼女の語る自分の芸を見たくなった、という理由も非常に納得出来ました。まだ詳細は分からないものの、元々うららは夜の世界で働いていたようですね。


あかねのリアクションや八正の解説も印象的で、うららの噺への理解が少し深まった気がします。うららの姿を見てあかねがどう成長するのかも楽しみにしています。



りは「うららの異名もかっこ良くて好きです。
ドクロが並ぶイメージ図も壮観ですねー」



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2022年12月2日金曜日

短期連載(打ち切り)作品解説 メタリカメタルカ

 

メタリカメタルカ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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(2022/12/3 06:44時点)



短期連載(打ち切り)となった作品について注目、分析する記事です。今回は週刊少年ジャンプ2010年41号にて最終回を迎えたメタリカメタルカについて書かせていただきます。あらすじや設定につきましてはこちらをご覧ください。
それでは短命に終わったことから、打ち切りの理由になったと思われる問題点について考えて行きます。



1 既存作品の影響を強く受けていた

中でもHUNTER×HUNTERにかなり似てしまっている点が引っかかりました。独特の世界観のファンタジーなのである程度要素が被ること自体はもちろん理解出来るのですが、許容範囲を超えてしまっていた印象です。
主人公のルカが父親を探してある分野のプロを目指している、という設定や、楽観的でおバカな性格などは完全にゴンですよね。また、序盤の鋼探索士(ミネア)の試験編もハンター試験を彷彿とさせる展開だったなという印象です。もちろん試験編自体は少年漫画の定番ですし構わないのですが、HUNTER×HUNTERの影響を受けたシーンが他にも多かったためあまり印象が良くなかったんですよね。
ちなみに、ルカが「サポートメンバー」を「しぽしぽめんだん」と聞き間違えるシーンも非常に気になりました。ゴンは馬鹿正直でも芯の強さを感じられる主人公なのに、ルカはただ子どもっぽいばかりでイライラしてしまいました。
また厳しいようですが、ギャグとしても強引すぎて面白くないんですよね。既視感が強い上に笑えるわけでもないというのは正直かなり問題だったと考えております。
そして絵柄についても、画力自体は高いと思うのですが真島ヒロ先生などに似てしまっており個性は薄かったと感じます。こちらは強く影響されたとは思いませんが、読者の印象に残るように工夫して欲しかったところです。

ストーリー、設定、絵柄ともに既視感が強く、はっきり言って作品ならではの良さを感じにくかったというのが正直なところです。HUNTER×HUNTERも真島先生の作品も名作ですし、これだけ似てしまっているなら影響元の漫画を読めば良いのではと考えてしまうんですよね。
特に、ルカがゴンに似てしまっている上魅力に欠けている点が気になりました。主人公に好感を持てないと作品も人気にならないと思うんですよね。ゴンからの影響を良いほうに活かし、ルカならではの魅力を表現して欲しかったです。


2 メインキャラのバランスが悪かった

主人公のルカ、メタルシティで出会ったヒロインのシノ、手先が器用なガトーという三人がメインで話が進んで行くのですが、シノやガトーとルカの関係性が薄く、友情や絆を感じにくかったというのが正直なところです。一致団結のシーンなどが少ないことも問題だったと思います。
ルカがデザイン的にも幼かったのに対し、シノ達はむしろ大人びており絵としてのバランスも良くなかった気がします。仲間ではなく、兄弟や保護者と子どものように見えてしまったんですよね。
また、ガトーはシノに一定の興味を抱いているのに対し、ルカは冒険の途中でふたりと出会った上最後までしっかりとした友情を築けていなかったため、肝心の主人公が置いてけぼりになってしまっている感じもしたんですよね。シノかガトー、どちらか一方でもルカと元々親しければまた違っていたはずです。

絵や設定的に三人組のバランスが悪く、厳しいようですが最後までひとつのチームになれている感じがしませんでした。あくまでも主人公を中心に他のメンバーを考えたほうが面白くなったと思います。


3 金属や鋼探索士(ミネア)の設定が分かりにくかった

ルカや父はレアメタルを探し求める鋼探索士と描かれていますが、分かりにくい設定だったというのが正直なところです。メインとなる部分が十分に伝わらないと、読む気が失せてしまうんですよね。
金属についてはレア度や収集の難易度などによってランク付けされており話に活かせれば面白くなったと思うのですが、絵での描き分けが難しいせいか、メタルの魅力が理解出来ませんでした。ランクや文字での説明を示すだけではなく、もっと掘り下げて欲しかったです。架空の物質だからこそ丁寧な描写が必要だったはずです。
読者に金属の魅力が伝わらないまま話が進んでしまうため、ルカが試験で持ち帰ったメタルが試験官に絶賛されるというシーンなども盛り上がりに欠けていた印象です。デザイン的にも迫力がなく、メタルのすごさが分からなかったんですよね。
また、鋼探索士についても描写が少なく、最後までどんな職業なのか伝わりにくかったと感じます。ルカの金属の形を自在に変えられるという能力や父の偉大さも同じく理解出来ませんでした。

重要な設定を表現しきれていないというのはやはり問題だったと言わざるを得ません。特にファンタジー作品では、こういった部分を上手く説明することがヒットに繋がると思います。絵やストーリーの中で金属や鋼探索士の魅力が十分に描かれていれば結果は違ったはずです。


まず既視感の強さに引っかかってしまい、キャラや独自の設定で挽回することも出来ていなかったというのが正直なところです。最後まで似たストーリーの人気漫画が頭に浮かんでしまう作風だったんですよね。
金属の設定自体は魅力的ですしキャラクターのデザインなどもとっつきやすく、面白くなるのではという雰囲気は感じたのですが、結局最後まで盛り上がりに欠けていた気もします。RPG的な世界観なので、レアメタルや鋼探索士の設定をもっと活かしたオリジナリティのある冒険を描ければ結果は違ったはずです。
画力は高いと思いますし、良い意味でベタな少年漫画を作るという狙い自体は正解だったと考えております。独自性を大切にして、水野先生には挑戦を続けて欲しいです。




りは「お気に入りの漫画に引っ張られすぎると
既視感の強い作品になってしまうのかもしれませんねー。
オリジナリティを出せるようにしっかり設定を考えて欲しかったです」




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