2023年7月29日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年34号感想 2/2



テンマクキネマ


秋津の掘り下げに惹き込まれました。初期の頃から何気なくイケメンぶりが描かれていますよね。

姫希と彼のやりとりも印象的でした。実は元のことを尊敬していた、という描写も説得力があり良かったです。秋津の作った曲を聴いてみたくなりました。

ラストに元が合宿を発表する流れも印象的でした。渚の舞台となる街で何が起こるのか楽しみです。


ただ、結局今回も撮影がほぼ進まなかったことは残念に感じました。秋津が作曲する展開はもっと短くても良いのではと思ってしまったんですよね。

また、映画がどこまで撮り終わっているのか分からないので、合宿でどの程度撮影が進むのかも読めないんですよね。このせいで海に行くことへのワクワク感が薄れてしまっている気がします。

キャラクターの個性がしっかり描かれている点などは良かったのですが、やはり展開の遅さに引っかかってしまいました。特にジャンプでは制作過程ばかり見せられる流れに飽きる読者も多いでしょうし、問題点を改善しないと人気の獲得は厳しいかと思います。



一ノ瀬家の大罪


展開がスピーディーで、良い意味で驚きました。颯太が翼を拒絶しなかったことは読者としても嬉しいです。

颯太の現在の家族達も個性的ですね。特に前回から気になっていたけんたの詳細が描かれたことが良かったです。彼らの家に翼が馴染んで行く流れにも説得力がありました。

ゼリー、生姜焼き、ケーキなど、温かい手料理が振る舞われる様子にも惹き込まれました。ラストの一家団欒のシーンは幸せそうなだけに恐ろしかったです。


ただ、結局颯太がしたことはただの誘拐では?としか思えなかった点には引っかかってしまいました。文乃は成人済みでしょうしどんな関係だろうと当人達の自由ですが、けんたにしたことは許されないと思います。

また、はっきり言って歪な関係なのに笑顔でテレビに映っていたことも気になりました。警察などが観ていたら逮捕されるだけでは、と思ってしまったんですよね。三人の関係性はおおむね考えていた通りでしたが、けんたについては文乃の連れ子や弟という設定で良かったと思います。

そして、翼がいきなり颯太の居場所を特定しているなど引っかかる点も多く、結局これも夢なのでは?という疑問も生まれてしまいました。だとすると、正直考察すること自体に意味がなくなってしまうんですよね。

次週以降の展開は気になりますが、はっきり言って颯太については疑問しか残らないんですよね。今のような話を続けていては、掲載順の回復は難しいかと思います。



人造人間100


冒頭の100の活躍に惹き込まれました。満身創痍でそれを見る絢子との対比も良かったです。

あしびと絢子の最後の会話も印象的でした。特に地図を渡すシーンにはグッと来ました。

その後の100と絢子のやりとりも良いですね。最終的に絢子はとても人間らしい姿を見せたということでしょうね。

彼女のおかげでNo.1の根城が判明した、という終盤の展開にも惹き込まれました。いよいよラストバトルになりそうですね。


ただ、絢子の退場シーンがかなりあっさりしており、その点には引っかかってしまいました。賛否両論のキャラだとは思いますが、主要人物だったのですからもう少しページを割いても良かった気がするんですよね。

また、長い間普通に喋っていたのに急に力尽きる、という流れにも引っかかりました。あしび達に最後の言葉を伝えるのなら、息も絶え絶えにするなどの演出が必要だったと思います。

キャラ同士のやりとりが印象的で、話も一気に進んだことには惹き込まれましたが、気になる部分も多かったというのが正直なところです。掲載順と展開的に終わりが近い気もします。しかし最終決戦はしっかり描かれそうなので、読者としても最後まで見守りたいと思います。



ドリトライ


虹村が常に逃げ回っている、という描写が印象的でした。引き続き青空の父の事件の真相も気になりますね。

爆受転巌を受けてピンチになる、という展開もベタですが良かったです。虹村のほうが技が洗練されている、という流れも自然で説得力がありました。

それでも爽やかな笑顔を浮かべる青空にグッと来ました。父が書いた三つ目の秘訣は何なのか、それを試合中に見つけ出すことが出来るのか、良い意味で次回が気になる引きでした。


ただ、作画が改善された点は良かったのですが、青空が修行中とは別人レベルに変わってしまっているように見えて気になりました。また、虹村の攻撃を避けるシーンは動きがよく分かりませんでした。

それでも引っかかる部分は随分少なくなって来たのですが、展開的に終わりが近い気もします。ただ、決着はしっかり見届けたいと思います。




りは「最終回が近いのだとしても、
父の事件の詳細と三つ目の秘訣についてはしっかり描いて欲しいです!」




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週刊少年ジャンプ2023年34号感想 1/2



アスミカケル


二兎達の壮大な兄弟喧嘩から目が離せませんでした。モノローグで二兎が語っていた「ここが分水嶺だった」という言葉の意味も気になります。

わざと二兎を煽る一狼も印象的でした。かなり態度が悪いように見えますが、これは意図的なのかなとも思います。

ピンチになった二兎が激昂せず、泣きながら気持ちを訴えるシーンにもグッと来ました。一狼にやり返すラストも印象的でした。


特に二兎が泣き出すシーンには良い意味で驚かされました。とても気になる引きだったので、ふたりの勝負を最後まで見守らせていただきます。



キルアオ


天馬の人物像がはっきりして来ましたね。傲慢という印象は変わりませんが、天馬なりに競技を楽しもうとしているという描写に説得力があり良かったです。

その天馬を十三が本気にさせた、という展開にも惹き込まれました。天馬との一対一での楽しそうな様子が印象的でした。実年齢相応の語りに突っ込まれるシーンも良かったですw

ラストのふたりのアップも印象的でした。勝負の行方がますます気になります。


内面は全く異なる十三と天馬だけれど、それぞれ対決を全力で楽しんでいるという描写が印象的で面白かったです。試合の結果にも期待させていただきます。



アイスヘッドギル


父から受け継いだ技で仇を追い詰める、という展開に惹き込まれました。音と匂いでギルの存在を把握するガルドも良い意味で恐ろしかったです。

斧を使った技が次々と繰り出されるのも熱かったです。個人的には斧追いが好きです。宿屋の主人がギルにドレキの面影を見出すシーンにもグッと来ました。

ガルドを追い詰めた後、更なるピンチが襲うという終盤の展開にも惹き込まれました。敵のデザインもおどろおどろしくて好きです。


ただ、せっかく新たな街に着いて父の仇を倒したのに、そのことが話に大きな影響を与えていないというのは問題かなと感じました。ドレキの素晴らしさを認めているのは今のところ宿屋の主人だけで、誤解していた住民達がドレキを信じるようになる、などの展開がないんですよね。

前回に比べて引っかかる描写は少なく、ギルの技もかっこ良いものが多かったのですが、ギルの大きな目標である「父の汚名を晴らす」という部分に進展がないことは残念でした。しかし新たなリッチにどう立ち向かうのかは気になるので、次週以降に期待させていただきます。



殺陣ロール(読み切り)


大量の執事を抱えていた理由、タイトルと異名の意味などが終盤で明かされる構成が見事でした。主人公、花音も高飛車なようで誰よりも周りの人達を大切にしている、というキャラで好感が持てました。

絵柄やコマ割りに独特のセンスを感じられる点も良かったです。特に銃弾の軌道を枠線に見立てているページが好きです。

時事いとのやりとりで締めるラストも綺麗ですね。これからも花音は町のために戦い続けるのだろうな、とワクワクしました。


前作の「ウパ野ルパ子は一般人」も個性的で好きな作品でしたが、今作もとても良かったです。元々地力のある先生だったと思いますが、画力などがますます磨かれた気がします。

花音の両親についてなどまだ詳細が描かれていない情報も多いですし、連載でまた読んでみたいなとも感じました。小園江先生の自己ベスト更新に期待させていただきます。



暗号学園のいろは


匿名希望の非道さと強さがとても良かったです。何気にうさぎの帽子を被っているシーンも好きですw

冒頭の覆面を使ったトリックにも惹き込まれました。シンプルですが見事に騙されてしまいました。

B組の三人が出題した暗号もそれぞれ個性的で良かったです。ちなみにQ96は比較的すぐに解けました。

ラストの家雪と接吻のやりとりも印象的ですね。接吻の返事や、家雪の活躍も気になるところです。


キャラの個性がしっかり描かれており、展開もスピーディーで、一気に読めました。鬼ごっこの顛末はもちろん、他クラスとの会話にも期待させていただきます。



鵺の陰陽師


横柄な態度だった辻田が学郎を見直す、という展開がベタですが良かったです。馬鹿にされていたにも関わらず躊躇いなく辻田達を助ける学郎にもグッと来ました。

代葉の過去などが少し明かされたのも良いですね。由緒正しい家系で何不自由なく育ったのかと思いきやかなり苦労していた、という設定に惹き込まれました。

上記の積み重ねがあっただけに、ラストのバーベキューのシーンはグッと来ました。安物の肉に対して「今までで一番おいしかった」と言う代葉がとても良かったです。


キャラ同士の関係の変化や代葉の更なる掘り下げなどが印象的で、面白かったです。今後の学郎の修行にも期待させていただきます。




りは「新キャラやベタな展開の描き方が上手くて安心して読めます。
辻田達の再登場も楽しみです!」



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2023年7月22日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年33号感想 2/2



一ノ瀬家の大罪


ラストが非常に意味深でしたね。「新しい家族」の真偽はもちろん、個人的には子どもと母の正体が気になりました。子どもの外見はけんたそっくりですが、母は明らかに別人ですよね。颯太との関係も含めてとても興味深いですね。

翼の颯太へのモノローグにも惹き込まれました。「本当は分かってたのかな」という言葉が切なかったです。家族が壊れて行く過程にも説得力がありました。

また、事故の際の颯太の行動も印象的でした。現時点では、心中を引き起こそうとしていた美奈子達をギリギリで颯太が止めた、という説を考えております。


ただ、さんざん引っ張っていた颯太の部屋には特別変わったところはなく、はっきり言ってかなり拍子抜けでした。本人が隠されている、もしくは居場所に関する重要な手がかりが残されているなどの展開を期待していたんですよね。カメラや写真が置かれている、というだけならさっさと描いてしまって良かったと思います。

また、やはりどこが夢でどこが現実なのか分かりにくく、話の把握が難しいと感じます。颯太が車に飛び込む場面などは良いシーンだとは思うのですが、結局これも夢なのかもと考えると、真剣に読む気が失せてしまうんですよね。

全体的には惹き込まれたのですが、引っかかる描写も多く正直残念でした。ただ、家族については気になるので、次週以降に期待させていただきます。



人造人間100


冒頭の大暴れする100に惹き込まれました。「私の痛みは~」という考え方も彼女らしくて良いですね。

また、人造人間達の戦略が描かれた点も良かったです。卑劣な手段だとは思うのですが「あいつら~」というモノローグには共感してしまいましたw

ラスト、強力なタッグに勝つため牢縛眼を使う絢子も印象的でした。「明日私よりも~」という言葉がとても良かったです。


あしびの活躍は控えめだったものの、100、敵の人造人間達、絢子と鵠など、それぞれのキャラ性がしっかり表れていて面白かったです。絢子の行く末は気になりますが、最後まで見守らせていただきます。



ドリトライ


虹村のいるリングにやって来た青空の表情がかっこ良かったです。「父親に似た~」という虹村の台詞もゾクッとしましたが印象的でした。

青空が自力で虹村の技を見破っている、という描写も良かったです。しっかりと対応する姿に成長を感じました。

父が残した奥義を食らわせ、虹村を驚かせる終盤の展開も熱かったです。ラストの青空の表情にもグッと来ました。


ただ、肝心の修行方法がダイジェストで終わってしまった上、分かりにくかったのは正直問題だったと思います。そして、拳の跡が付いた鉄板が地面に散らばっているという冒頭の描写は、違和感のほうが勝ってしまいはっきり言って入り込めませんでした。ちなみに細かいかもしれませんが、技名が記載された際のフォントが地味すぎる点も気になりました。

大きな作画の乱れがなかった点は良かったのですが、主人公の奥義に関する描写に引っかかってしまい、正直楽しめない部分が多かったです。掲載順も回復していませんし終了が近いのかなとも思いますが、虹村との戦いは見届けさせていただきます。



テンマクキネマ


秋津の家の詳細や、家での撮影風景が面白かったです。特に「問題ないように思える部屋のシーンなのに引きで確認すると殺風景」という描写が印象的でした。

元達を友達と言われて照れる姫希も可愛かったです。部屋のセットを手伝っている最中やラストの笑顔がとても魅力的でした。

メンバーの努力の結果完成したなぎさの部屋も良かったです。個人的には尾藤が持って来た漫画がテーブルに積まれているところがリアルで好きです。


ただ、今回も撮影自体は家での場面しか撮れておらず、やはり進みが遅いと感じました。どの程度まで撮影が終わっているのかも分からないため、余計に間延びした印象になってしまうんですよね。また、文化祭のようなドタバタした雰囲気は確かに楽しいのですが、ここが一番の見せ場というのは正直引きが弱すぎると思います。

姫希の表情や全員で部屋を作り上げる展開など光る部分は感じましたが、肝心の問題点は解消されていないなとも思ってしまいました。掲載順も回復していませんし終わりが近いのかなとも考えてしまいますが、渚の完成は見届けたいです。




りは「正直、大きな盛り上がりがないまま話が進んでしまっている印象ですー。
もっと短い動画を最初に仕上げる、渚の全体のあらすじをしっかり示すなどの
工夫が必要だったと思います」


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週刊少年ジャンプ2023年33号感想 1/2



アイスヘッドギル


宿屋の主人がドレキのことをよく知っていた、という展開が意外で良かったです。今までドレキを真っ当に評価しているキャラがいなかったので、ここで主人のようなキャラを描くのは正解だと思います。

サナに本を託そうとするギルも良かったです。「この流れで~」という台詞もコミカルで和みました。

敵の血追いの卑劣さも印象的でした。その分ギルの真っ直ぐさが際立ちますね。ギルが必殺技を披露するラストにも惹き込まれました。


ただ、分かりづらいシーンに引っかかってしまったことも事実です。特に、サナが刀を避けて弾き返すシーンは動きが理解しにくく混乱しました。「ノロマな奴じゃな」という台詞も彼のものなのかどうか初見だと分かりづらく、話に集中出来ませんでした。

ちなみに細かいかもしれませんが、本が凍ってしまうような寒さなのに服を脱いで平気なのか?という部分も気になりました。小さな違和感ですが、読者が引っかかってしまうような描写は極力なくすべきだと思います。

ドレキの情報が少し明かされた点など光る部分もありましたが、欠点のほうが目立ってしまっていたというのが正直なところです。今後のバトルや、サナの描写での巻き返しに期待させていただきます。



キルアオ


ツボなギャグが多く、シンプルに面白かったです。特にノレンの「新しい~」が好きですw

また、笑える雰囲気の中でシンや天馬の掘り下げがしっかり描かれていたところも良かったです。正直ふざけているように見えてしまう体質に反して、意外と重い過去がありそうなシンの描写も印象的でした。

天馬のキャラも良いですね。「今やっている競技全てでぶっちぎりになりたい」という宣言は傲慢ですが、インパクトがあり良かったです。天馬に実力を見抜かれた十三がどう立ち回るのか、という部分も興味深いですね。


笑えるシーンもキャラの掘り下げも印象的で、一気に読めました。勝負の行方や十三達の作戦にも期待させていただきます。



アスミカケル


プロや年上が集まった中でもはっきりと苦言を呈することが出来る二兎がかっこ良かったです。優也を傷付けられた怒りが伝わって来ました。

また、ヒロキも面白いキャラで好きでした。一狼への憧れで必死に更生して格闘の世界に入った、という流れに説得力があり良かったです。

兄弟対決の行方もシンプルに気になります。正直今二兎が勝利するのは難しいかなと思うのですが、何か可能性は示して欲しいところです。


二兎やヒロキの掘り下げが印象的で、面白かったです。試合の結果や一狼の真意などにも期待させていただきます。



鵺の陰陽師


女子の水着姿はもちろん、新キャラ達も印象的で面白かったです。特にまだ台詞の少ない町田が気になります。何となく、学郎が昔プールで助けた女子に似ている気がするんですよね。

学郎の回想シーンも説得力があり惹き込まれました。善意の行いを誤解されてからかわれる、というのはトラウマになって当然ですよね。

昔に囚われる学郎に気力を取り戻させる代葉もとても良かったです。特に額をくっつけるシーンはドキっとしました。


画面も華やかで、前回に引き続き代葉の魅力がしっかり描かれており、楽しかったです。対決の行方にも期待させていただきます。



暗号学園のいろは


対決方法に良い意味で驚きました。三角鬼ごっこ、シンプルですが盛り上がりそうなゲームですね。ちなみにクオッカといろはのやりとりには笑ってしまいましたw

また、アンヴァリットの特技の描写も良かったです。いろはが苗字に反応していましたし、まだ他にも秘密がありそうですね。

終盤の作戦会議も印象的でした。ラストシーンのF組の得体の知れなさにも惹き込まれました。


三角鬼ごっこのルール、アンヴァリットの掘り下げ、まだまだ詳細が分からず恐ろしいF組など、印象的な描写が多く面白かったです。次週はいよいよ本格的に対戦がスタートしそうなので楽しみです。



りは「センターカラーに向けての盛り上げが見事ですねー。
A組のチームワークに期待させていただきます」




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2023年7月15日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年32号感想 2/2



暗号学園のいろは


他のクラスの対応に良い意味で驚きました。初戦で強さを見せつけたことでA組が逆に不利になる、という展開はシンプルに面白いですね。

その状況を打破するべく動く鹵獲がかっこ良かったです。人望モンスターという評価にも納得です。匿名の「悪役が~」という台詞も好きですw

多夕を味方にするべく再びリポグラムを挑む流れも良いですね。ダイソンの空気清浄付きヘッドホンの話にも笑いましたwこの商品自体知らなかったのですが、面白いですね。

バトルの経過や決着、いろはの作戦はもちろん、嚇音の描写も印象的でした。マダミスのときから思っていましたが、凍との関係が気になります。

ラストの選抜メンバー勢ぞろいの絵もとても良かったです。いろはから多夕への質問の答えも興味深いですね。


良い意味で予想していなかったストーリーで、一気に読めました。次の対決の結果や、多夕、嚇音の描写にも期待させていただきます。



テンマクキネマ


天幕の素性が意外ですが良かったです。白河監督との絆を感じるシーンが多く、惹き込まれました。

監督の作品に名前が載っていなかった理由にも納得出来ました。天幕本人が表に出ることを望んでいなかったんですね。

元を選んだ経緯が描かれたのも良かったです。ラストでそれをはぐらかす天幕の表情にも惹き込まれました。


ただ「そもそも天幕は自分の出自を忘れていたのでは?」という部分には正直引っかかってしまいました。天幕瀧飛虎の名前が残っていない理由を元に尋ねられたとき「何でだっけ? 記憶がところどころ抜け落ちている」と答えていましたよね。

以前の設定と矛盾してしまっているのではという点は気になりました。わざととぼけていたのだとしても、それをはっきり描写しないと駄目だったと思います。

渚の撮影が順調だと触れられていたことは良かったのですが、矛盾に引っかかって話に入り込めませんでした。天幕の過去自体は印象的だったので、今後の巻き返しに期待させていただきます。



人造人間100


絢子や鵠の師匠、紅武の描写が印象的でした。剣術はからっきしだけど人間的に尊敬出来る相手だった、という設定に惹き込まれました。

擬態する人造人間と戦う100も良かったです。「どうせ死なないなら~」という台詞が何とも彼女らしいですね。

また、絢子が今回で退場とならなかったことにも安心しました。冷静に100の異常さを判断しているシーンが印象的でした。


回想シーンや無双する100など、惹き込まれるシーンが多く面白かったです。掲載順はまだ不安ですが、No.1との戦いや絢子への疑惑が決着することを願いたいです。



ドリトライ


虹村と青空の父の関係が印象的でした。虹村が語った出来事にはさすがに何か裏があるのでしょうが、真相が気になるところですね。

生野が虹村の異常性を察知するシーンも印象的でした。注射器を持ち出す虹村は恐ろしいですが、狂気じみた表情に惹き込まれました。

ラストの青空の表情も良かったです。更なる修行で虹村を超えるという決意にグッと来ました。


作画の不安定さは気になりましたが、虹村が語る過去も印象的で、面白かったです。掲載順的に終わりが近い気もするのですが、虹村との勝負の行方を見守らせていただきます。



一ノ瀬家の大罪


家族それぞれの叫びが切なく、惹き込まれました。特に美奈子の描写が印象的ですね。初めは正直かなり身勝手に感じたのですが、終盤彼女なりの葛藤が伝わって来て胸が痛くなりました。

幸恵が倒れた理由も気になりますね。睡眠薬のせいかなとも思ったのですが、あそこまで深刻な状況になっているとなると別の原因もあるのではと思います。

颯太について触れられていたのも良かったです。ラストのリビングでのシーンもかなり重いですが惹き込まれました。


ただ、あまりにも暗い展開が続き、見ていて気が滅入ったのも事実です。今回に至るまでの積み重ねがあれば感じ方も違ったと思うのですが、消化不良な話が続いたため「謎を引っ張られた後に急に重いシーンを読まされた」という印象にもなってしまったんですよね。

先週までの謎を引っ張り続けるストーリーを考えると、現在の掲載順は妥当かなとも感じます。今週は暗くとも話には惹き込まれたので、巻き返しに期待させていただきます。



りは「消化不良な展開と重いシーンの相性は正直良くないと思いますー。
今回のラストを描くなら、それまでにいくつかの謎の答えをきっちり示したほうが
盛り上がった気がします」




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週刊少年ジャンプ2023年32号感想 1/2



アスミカケル


兄の掘り下げがとても印象的でした。現状は正直結構不快なキャラとして描かれていますが、何となくそれだけではない気がしています。

MMAには興味を持ったけれど兄と絡むことになるなら、という二兎の葛藤にもとても共感出来ました。奈央目当てで外出を決めるシーンも良かったです。肝心の奈央がジャージ姿だった、という展開にも笑いましたw

ラスト、横暴な兄に戦いを挑む二兎もかっこ良かったです。争いごとは嫌いだけれど周囲をいたずらに傷付けるのは許せない、という二兎の内面がよく表れていますね。


二兎はもちろん、兄の描写も印象的で一気に読めました。会わない間に二兎がどれだけ力を付けられたのか、次週以降の展開に注目して行きたいです。



アイスヘッドギル


ギルを助けてくれたサナが実は盗みを働くキャラだった、という展開に惹き込まれました。ただの悪人ではなく一族を助け出すため、という理由があるのもベタですが良かったです。

父の手記を奪われても、怒りを露にせずサナと話すギルも印象的でした。「本なら貸してあげる」という台詞が彼らしいですね。サナの真意を見抜くシーンにも惹き込まれました。

サナを助けるため崖に飛び込むラストも印象的でした。サナが今後どんな立ち位置になるのかも気になります。


ただ、キーキャラとなるであろうサナに正直あまり好感が持てなかったんですよね。一族のために多少強引にでも金を集めなければならない、という行動原理は分かるのですが、善良な雇い主にも横柄な態度をとっており引っかかってしまいました。

また、サナがターゲットにしていた男性が完全な悪人ではなかったのも問題だったのではと思います。読者からするとせいぜい乱暴者、とという印象しか持てないので、彼から金や宝石を盗んだサナが正しいとは思えないんですよね。

ベタででも「悪党からのみ金品を盗む義賊」のようなキャラのほうが分かりやすかった気がします。現状では内面もあまり掘り下げられていない上、やっていることに共感も出来ないんですよね。

新たな街に上陸する展開やギルの人柄の良さが伝わって来た部分は良かったのですが、肝心のサナの描写に引っかかってしまい残念でした。次週以降の巻き返しに期待させていただきます。



キルアオ


家庭科部を馬鹿にした天馬への怒りがしっかりと伝わって来ました。リベンジに燃える十三とアネゴの会話も良かったです。

自分の言動を反省するノレンも印象的でした。その後、シンと鬼頭が傷を抉りまくるシーンに笑ってしまいましたw穏やかだけれど家庭科部を大切に思っている鬼頭も地味ながら良いキャラですね。

スピード感のあるフットサル対決も印象的でした。ラストの十三の「缶けりなら~」という台詞も良かったです。


熱いシーンと笑える描写が多く、一気に読めました。次回センターカラーということで、更なる盛り上がりに期待させていただきます。



鵺の陰陽師


前回から引き続き、キャラのリアクションが笑えて良かったです。特に学郎の「10日後の俺~」と七咲の「誰一人として~」が好きですw

七咲と代葉の絡みが描かれたのも良いですね。オカルト部の美女三人の絵も華やかで惹き込まれました。

表情は乏しいものの意外と人間味のある代葉の描写も印象的でした。きっちり計算してパンケーキとクリームソーダを頼むシーンと、食事券を使うため学郎に接触する場面がとても可愛かったです。


キャラクターがしっかり立っており、それぞれのリアクションも良く、面白かったです。次回は海に赴くことになりそうなので、更なるキャラの掘り下げに期待させていただきます。



りは「七咲、代葉と鵺とはまたタイプの違う美女が登場し、画面も華やかで楽しいです。
学郎の内面のかっこ良さがだんだん目立って来ているところも良いですね」




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2023年7月8日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年31号感想 2/2



一ノ瀬家の大罪


幸恵と耕三の回想が切ないですが良かったです。特に40年後に触れる台詞が印象的でした。ふたりの出会いも可愛らしくて良かったです。

また、翼と幸恵のやりとりも印象的でした。幸恵がモノローグで「私は辛くて~」と語っているので、翼が耕三の部屋を訪れた際の出来事にはまだ真相が隠れていそうですね。

ラストにも惹き込まれました。次週、家族が幸恵にどう対応するのか気になります。


ただ、颯太について何も描かれなかったことは正直引っかかりました。前回の最後がとても印象的だったので、今週幸恵と耕三がメインだったことには悪い意味で驚いてしまったんですよね。少なくとも部屋についてはしっかり描写するべきだったのではと思います。

今回もラストは良かったのですが、また期待を裏切られるのではと心配にもなってしまいます。掲載順も低迷中ですし、謎を明かさないまま引き延ばすのはやはり問題ではと感じます。



暗号学園のいろは


凍と接吻のやりとりがとても印象的でした。特に凍の「持続可能な~」と「俺はいい話より~」という台詞にグッと来ました。いろはへの期待の大きさも良くわかりますね。

今回初めてじっくり描写された接吻も面白いキャラですね。特に彼女の戦略(ゆめ)が印象的でした。

ラスト、いろはや享楽とすれ違う凍も良かったです。三人がどう戦って行くのかという部分も気になりました。


第一話から登場しているのにも関わらず謎の多かった凍と、最近描かれたばかりの接吻が同時に掘り下げられており、とても興味深かったです。次週以降のバトルの続きにも期待させていただきます。



テンマクキネマ


元が尾藤を選んだ理由と、彼との回想シーンが印象的でした。「島田は尾藤が良い」という台詞の説得力が増しましたね。

姫希の衣装選びも良かったです。実際に決まった服はもちろん、大きな襟のブラウスとスカートの組み合わせも個人的には好きでした。

監督として尾藤にしっかりアドバイスをする元も良いですね。ラストのどんどん撮影を進めて行こう、というシーンにも惹き込まれました。


ただ、今週も結局ワンシーンの撮影だけで終わってしまったことは正直引っかかりました。尾藤の演技と過去をメインにして、後は一気に進めても良かったと思うんですよね。12話で短い動画も完成していない、主人公もようやく才能を見せ始めたというのはやはり遅すぎる気がします。

掲載順も上がっていませんし、そろそろ読者が離れて行ってしまうのではと不安です。今後のスピードアップに期待したいと思います。



人造人間100


あしびと絢子が共に動くことになるスピーディーな展開が良かったです。No.1の襲撃と絢子の関係も気になるところですね。

擬態する人造人間の描写にもゾクッとしました。瞬時に絢子から鵠へと変わる様子が特に恐ろしかったです。

終盤に描かれた、絢子が自己犠牲を厭わない人間を嫌う理由にも惹き込まれました。彼女の本質はずっと変わっていなかったんですね。


ただ、あしびの「本物が絶対にしない行動を確かめないと攻撃出来ない」という考え方には正直引っかかりました。個人的には「いくら見た目が似ていても偽物は偽物」だと思っているので、全然共感出来なかったんですよね。

また、絢子はともかく鵠は印象が薄いので、ピンチに陥ってもはっきり言ってハラハラ出来なかったんですよね。もう少しキャラ付けが必要だったのではと思います。

ラストには惹き込まれましたが、肝心のあしびの考え方がよく分からず、納得出来ないまま話が進んでしまった気がします。掲載順的にも終わりが近いのではと思いますが、絢子の真意や戦いの行方は最後まで読ませていただきます。



ドリトライ


序盤の黒岩のパフォーマンスに惹き込まれました。観客の興奮によって青空がリング上に送られてしまうシーンも面白かったです。

すっかり虎威組に馴染んだ様子の生野と凛も微笑ましいですね。彼らの協力で青空が修行を始める展開にも惹き込まれました。

対戦相手候補の虹村もとても印象的でした。青空の父とどんな関係なのか興味深いです。


ただ、正直前回以上に作画が不安定でその点には引っかかってしまいました。生野の絵も崩れていますし、虹村のデザインは更に酷いと感じました。顔の描き方が歪んでいますよね。

話がスピーディーだった点は良かったのですが、それ以上に作画の粗が気になってしまいました。掲載順も低いままですし、今からでも見直さないと人気の獲得は厳しいのではと思います。




りは「話が進むにつれて作画が粗くなって行く、というのは
前作でも感じた問題点だったんですよねー。
改善が見られないのは正直残念です」



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週刊少年ジャンプ2023年31号感想 1/2



アイスヘッドギル


きこりの青年ルド、彼の義妹ハイジとの出会いを通じてギルが成長する展開に惹き込まれました。婚約者のアリスンがリッチになってしまったというルドの境遇が切なかったです。

リッチとは容赦せずに戦い、なおかつアリスンの記憶は尊重するというギルの行動も良かったです。アリスンの「ハイジがひとりになっちゃう」という台詞も切ないですがグッと来ました。

終盤、ルドがギルに礼を言うシーンも良かったです。心配するルドに対して「知ることが大事」と言うギルが印象的でした。


ただ、リッチについての設定には引っかかりました。まだ設定を飲み込めていない内に「リッチ」と連呼されても話に入り込めないんですよね。

また、ルドがリッチという言葉を大して疑わずに受け入れているシーンも気になりました。前回の描写では「おとぎ話のようなもの」とされていたのに、知り合ったばかりの相手の言うことを簡単に信じられるものでしょうか?

個人的には、リッチとなったアリスンと「旦那」と呼ばれていたリッチの関係が掘り下げられなかったのもマイナスでした。元々夫婦なのでしょうが、詳細が分からないまま終わってしまったなと感じます。男女タッグの敵という面白い設定なのに、活かせていなかったのはもったいない気がします。

序盤で勝手に家に入り込んだギルがルド達といつの間にか打ち解けているという流れも少し唐突ではと思ってしまいました。ルドが単なる空腹ではなく高熱で倒れておりそれを看病した、などのシーンを入れたほうが自然だった気がします。

ギルの台詞やラストには惹き込まれたのですが、引っかかる部分も多かったというのが正直なところです。ですがまだ序盤ですし、今後設定を整理した上でストーリーを進めてくれることを願いたいと思います。



キルアオ


ユニコーンがようやく登場しましたね。天馬は正直失礼でイラっとするキャラでしたが、インパクトを与えるという意味では良かったのではと思います。ラストの十三の「家庭科ナメんな」という台詞にもグッと来ました。

冒頭の家庭科部の風景も印象的でした。部員達がマイペースに好きなことをやっている、という雰囲気が良かったです。

何気にシンも家庭科部に馴染んでいる様子でしたよね。十三との針についてのトークに笑いましたw


少し引っかかったのは「中身も外見もハイスペック」とされていた天馬が正直かなり不快な性格だったことです。悪気はないのだとしても言動が失礼すぎますし、事前の評価と違うかなとは思ってしまったんですよね。

全体的には、インパクトの強いキャラが登場し、十三のかっこ良さもしっかり描かれ、面白かったです。個人的に家庭科はかなり大切な教養だと思っているので、十三の活躍に期待させていただきます。



鵺の陰陽師


学郎を背負いながら指導、戦闘する鵺がとても印象的でした。「君は逃げていい時も~」という台詞も良かったです。

技や武器の設定にも惹かれました。特に代葉の眇の鴉合が好きです。鵺の技名には笑いましたw

ラストの鵺の提案も気になりますね。代葉との関係が今後どうなって行くのかにも注目したいです。


鵺の描写と戦闘シーンがかっこ良く、一気に読めました。鵺の提案が学郎達にどんな影響を与えるのかも楽しみにしています。



アスミカケル


早々に兄が登場して良い意味で驚きました。第一話で奈央も名字に反応していましたし、明日見家の武術の詳細が気になるところですね。

二兎と義時のバトルも引き続き面白かったです。二兎への礼儀としてしっかり戦う義時が好印象でした。奈央と一緒に二兎の実力に興奮しているシーンも良かったです。

奈央の教えで二兎が不利な状況を打ち破る展開も熱かったです。優也の「二兎は~」という台詞にとても共感出来ました。


スピーディーかつ熱い展開が続き、面白かったです。武術についてはもちろん、兄の描写にも期待させていただきます。




りは「あらゆる展開が早くて飽きずに読めますねー。
ちょっと不穏な空気も漂っていますが次回の展開が気になります」



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2023年7月1日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年30号感想 2/2



一ノ瀬家の大罪


颯太の掘り下げがとても印象的でした。冒頭から中盤にかけて彼の優秀さや人柄の良さを描き、後半で一気に重い展開に入って行くという構成が上手かったです。頭脳明晰な好青年なのに最初は下手な写真ばかり撮っていた、というギャップにも惹き込まれました。

翼が持っていたカメラについての描写も印象的ですね。ただ、これについては颯太の誤解なのかもという気がします。

ラストの幸恵の台詞も意味深ですよね。彼女の部屋の秘密はほとんど明かされていなかったので、何か関係しているのかな、と考えております。


ただ、これだけ家族に影響を与えた颯太のことに現実でもほとんど触れなかったのは何故?という疑問は正直残ってしまいました。忘れようとしていた、ということなのかもしれませんが、それでも引っかかってしまうんですよね。今週の掘り下げ自体はとても良かったのですが、やはり唐突感は拭えませんでした。

掲載順も上がっていませんし、一気に設定が描かれた気もするので、終わりが近いのかなとも思ってしまいます。ただ、翼が部屋で何を目撃するのかという点には期待しております。



ドリトライ


序盤の生野と凛のやりとりと、彼らを見つめる青空が印象的でした。生野達を救った優華の計らいも良いですね。

その後の青空と生野のやりとりにもグッと来ました。終盤で生野と凛がきちんとした服を着ていたのも良かったです。

本格的な練習に入った青空の描写も印象的でした。試合中ずっと気になっていたので、技について触れられた点も好印象でした。

黒岩の強さや技術についても気になりますね。ラストは青空と一緒に驚いてしまいました。


ただ、今回かなり絵が乱れておりその点には引っかかりました。特に観戦中の生野など、キャラクターが小さく描かれているシーンは正直誰だか分からないレベルで顔が崩れてしまっていますよね。

先週までと比べて展開は好きだったのですが、作画が不安定で話に集中出来なかったことは残念でした。掲載順も低めですし、話はもちろん絵のクオリティも上げないと今後厳しいかと思います。週刊連載のペースは大変でしょうが、ストーリーや作画の改善に期待したいです。



テンマクキネマ


雪尾とのやりとりと、姫希の回想が良かったです。特にずっと孤独だった姫希が元の存在に救われている、という描写が印象的でした。

終盤、本格的な撮影開始のシーンが描かれたのも良かったです。他のキャスティングがずっと気になっていたのですが、その点に触れられていたのも好印象でした。尾藤の活躍にも期待したいです。

撮影方法や演出について話し合う元と天幕にも惹き込まれました。びっしりと書き込まれた元の脚本がとても印象的でした。


ただ、やはり展開の遅さには引っかかりました。正直、今回で夏休み半ばまで進めて撮影もほぼ終わらせる、くらいのペースでないと飽きる読者が増えて来てしまうと思うんですよね。物語開始の時点で一学期終了間近だったのに今回で夏休み突入、映画も半分も完成していないというのは、はっきり言ってかなり問題な気がします。

また、雪尾が特に中身に反応することなく渚の脚本を返す、という流れにも引っかかりました。姫希の事務所に話さないことを条件に撮影に口出しする、などの盛り上がりが欲しかったところです。

掲載順も上がっていませんし、正直このままだと人気の獲得は難しいと思います。夏休みに入ってストーリーが加速することを願いたいです。



人造人間100


冒頭の絢子と鵠の過去に惹き込まれました。彼女達の師範も人造人間の被害者だったということなのでしょうね。

また、遊園地のアトラクションを利用して優れた人間を見付ける、という設定も面白かったです。あしびと鵠の考える絢子の人物像が異なっている、という描写も印象的でした。

ラスト、それぞれがほぼ同時に絢子を見付けるという展開なのも良かったです。どちらが本物なのか、正しい選択をしたのはあしびか鵠か、答えが気になる最後でした。


ストーリーも一気に進み、絢子達の掘り下げも印象的で、面白かったです。掲載順的に終わりが近い気もしますが、絢子の真意を見届けたいと思います。




りは「緊迫した展開でもありましたねー。
個人的には絢子の退場はもったいないと思うので、
今後も登場して欲しいです」




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週刊少年ジャンプ2023年30号感想 1/2



アイスヘッドギル(新連載)


父の無罪を証明するために王都から島へと逃げ延びた主人公、ギルに好感が持てて良かったです。斧使いという設定もちょっと珍しいですし、絵的にも映えるので良いですね。謎の存在に身体を乗っ取られた住民、ザクロとのバトルシーンも迫力がありました。

彼と共に暮らすメラもとても印象的でした。金のことしか考えていないように見えて、誰よりも島の平和を願っているという描写が良かったです。ラストのギルとのやりとりもグッと来ました。

興味深い設定も多かったですね。ギルの父ドレキにかけられた疑惑の真相はもちろん、悪人は死後地獄でリッチとなるという言葉の意味、ドレキの手帳にトロル文字が書かれていた理由など、次週以降が楽しみになる要素がちりばめられている印象でした。


なかなか重い境遇の主人公でしたが、ギル自身が基本的に前向きなこと、厳しいけれどメラが愛情を注いでいることが上手くクッションとなっており、一気に読めました。謎めいた部分も多いので、少しずつ設定が明かされて行くことに期待させていただきます。



アスミカケル


奈央のインパクトが全体的に強く、面白かったです。特に学校で修行を始めようとするシーンは笑いましたwその後の「言ってしまうと君の~」という台詞も好きです。

彼女の父、義時も奈央に負けず劣らずキャラが強くて良いですね。二兎が感じていたように親馬鹿なのは間違いないでしょうが、奈央を本気で心配していることも確かだと思います。彼女の大怪我の真相は読者としても気になりますね。

何故か二兎が義時と対決することになる、という展開もインパクトがあり良かったです。窮地から脱する二兎と、義時が彼の実力を見抜くシーンに特に惹き込まれました。勝負の行方が興味深いですね。


前回から熱いストーリーが続いており、シンプルに面白かったです。二兎はもちろん、義時がどんな作戦に出るのかにも注目したいと思います。



鵺の陰陽師


代葉の目的が意外ですが惹き込まれました。鵺との対決方法にはもっと驚きましたがw彼女らしい選択とも言えますね。

学郎と密着しながらのゲーム対決も良かったですが、代葉と契約中の幻妖、狂骨も印象的でした。美女が多かったのでイケメンの登場は映えますね。

鵺が学郎を瞬時に取り返すシーンにも惹き込まれました。コメディ調だった雰囲気が一転するラストも良かったです。鵺と代葉の戦いはもちろん、学郎の安否も興味深いですね。


良い意味で予想出来なかった展開が続き、ラストにも惹き込まれ、面白かったです。ストーリーのテンポが良く代葉のキャラも早速立って来ましたし、次週以降の更なる掘り下げに期待させていただきます。



キルアオ


テストに励む十三達と、バーでの夕食風景が印象的でした。十三を見守るママのキャラも良かったです。ノレンの「おねーさん」という表現も好きですw

コタツの計らいで瑛里とふたりで食事をすることになった、という展開にも惹き込まれました。特に瑛里の「中学生は~」という台詞がとても良かったです。

そして、夜の十三を尾行していたノレンが彼への疑惑を深めるラストも印象的でした。彼女に追及される流れになりそうですが、十三がどう対応するのか気になります。


新キャラも面白く、ラストシーンも印象的で、一気に読めました。次回、ノレンが十三にどんな言葉をかけるのかにも期待させていただきます。



暗号学園のいろは


トリック自体はある程度予想出来ていましたが、決着が爽やかで良かったです。最後の慕の行動の意味も気になりますね。ちなみに個人的にはこっとんも好きですw

享楽とこっとんwの問答も印象的でした。あだ名以外だと多夕の自己採点結果が興味深いですね。

いろはのアドバイスで全員がダンスするという展開も面白かったです。最終的にこれがヒントになったという流れも上手いですね。

ラストに登場したB組の面々も強烈ですね。ちなみに台詞の意味はツイッターなどのヒントで何とか解けました。なかなか厳しい評価ですね。


バトルの結末も爽やかで、次に繋がるラストも面白く、一気に読めました。次の対決にも期待しております。




りは「厳しい戦いは続きそうですが、まずはいろは達におめでとうと言いたいです。
バトルを通じてクラスメートとの絆が深まった感じも良いですね」




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