2023年7月15日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年32号感想 1/2



アスミカケル


兄の掘り下げがとても印象的でした。現状は正直結構不快なキャラとして描かれていますが、何となくそれだけではない気がしています。

MMAには興味を持ったけれど兄と絡むことになるなら、という二兎の葛藤にもとても共感出来ました。奈央目当てで外出を決めるシーンも良かったです。肝心の奈央がジャージ姿だった、という展開にも笑いましたw

ラスト、横暴な兄に戦いを挑む二兎もかっこ良かったです。争いごとは嫌いだけれど周囲をいたずらに傷付けるのは許せない、という二兎の内面がよく表れていますね。


二兎はもちろん、兄の描写も印象的で一気に読めました。会わない間に二兎がどれだけ力を付けられたのか、次週以降の展開に注目して行きたいです。



アイスヘッドギル


ギルを助けてくれたサナが実は盗みを働くキャラだった、という展開に惹き込まれました。ただの悪人ではなく一族を助け出すため、という理由があるのもベタですが良かったです。

父の手記を奪われても、怒りを露にせずサナと話すギルも印象的でした。「本なら貸してあげる」という台詞が彼らしいですね。サナの真意を見抜くシーンにも惹き込まれました。

サナを助けるため崖に飛び込むラストも印象的でした。サナが今後どんな立ち位置になるのかも気になります。


ただ、キーキャラとなるであろうサナに正直あまり好感が持てなかったんですよね。一族のために多少強引にでも金を集めなければならない、という行動原理は分かるのですが、善良な雇い主にも横柄な態度をとっており引っかかってしまいました。

また、サナがターゲットにしていた男性が完全な悪人ではなかったのも問題だったのではと思います。読者からするとせいぜい乱暴者、とという印象しか持てないので、彼から金や宝石を盗んだサナが正しいとは思えないんですよね。

ベタででも「悪党からのみ金品を盗む義賊」のようなキャラのほうが分かりやすかった気がします。現状では内面もあまり掘り下げられていない上、やっていることに共感も出来ないんですよね。

新たな街に上陸する展開やギルの人柄の良さが伝わって来た部分は良かったのですが、肝心のサナの描写に引っかかってしまい残念でした。次週以降の巻き返しに期待させていただきます。



キルアオ


家庭科部を馬鹿にした天馬への怒りがしっかりと伝わって来ました。リベンジに燃える十三とアネゴの会話も良かったです。

自分の言動を反省するノレンも印象的でした。その後、シンと鬼頭が傷を抉りまくるシーンに笑ってしまいましたw穏やかだけれど家庭科部を大切に思っている鬼頭も地味ながら良いキャラですね。

スピード感のあるフットサル対決も印象的でした。ラストの十三の「缶けりなら~」という台詞も良かったです。


熱いシーンと笑える描写が多く、一気に読めました。次回センターカラーということで、更なる盛り上がりに期待させていただきます。



鵺の陰陽師


前回から引き続き、キャラのリアクションが笑えて良かったです。特に学郎の「10日後の俺~」と七咲の「誰一人として~」が好きですw

七咲と代葉の絡みが描かれたのも良いですね。オカルト部の美女三人の絵も華やかで惹き込まれました。

表情は乏しいものの意外と人間味のある代葉の描写も印象的でした。きっちり計算してパンケーキとクリームソーダを頼むシーンと、食事券を使うため学郎に接触する場面がとても可愛かったです。


キャラクターがしっかり立っており、それぞれのリアクションも良く、面白かったです。次回は海に赴くことになりそうなので、更なるキャラの掘り下げに期待させていただきます。



りは「七咲、代葉と鵺とはまたタイプの違う美女が登場し、画面も華やかで楽しいです。
学郎の内面のかっこ良さがだんだん目立って来ているところも良いですね」




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