2023年7月8日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年31号感想 1/2



アイスヘッドギル


きこりの青年ルド、彼の義妹ハイジとの出会いを通じてギルが成長する展開に惹き込まれました。婚約者のアリスンがリッチになってしまったというルドの境遇が切なかったです。

リッチとは容赦せずに戦い、なおかつアリスンの記憶は尊重するというギルの行動も良かったです。アリスンの「ハイジがひとりになっちゃう」という台詞も切ないですがグッと来ました。

終盤、ルドがギルに礼を言うシーンも良かったです。心配するルドに対して「知ることが大事」と言うギルが印象的でした。


ただ、リッチについての設定には引っかかりました。まだ設定を飲み込めていない内に「リッチ」と連呼されても話に入り込めないんですよね。

また、ルドがリッチという言葉を大して疑わずに受け入れているシーンも気になりました。前回の描写では「おとぎ話のようなもの」とされていたのに、知り合ったばかりの相手の言うことを簡単に信じられるものでしょうか?

個人的には、リッチとなったアリスンと「旦那」と呼ばれていたリッチの関係が掘り下げられなかったのもマイナスでした。元々夫婦なのでしょうが、詳細が分からないまま終わってしまったなと感じます。男女タッグの敵という面白い設定なのに、活かせていなかったのはもったいない気がします。

序盤で勝手に家に入り込んだギルがルド達といつの間にか打ち解けているという流れも少し唐突ではと思ってしまいました。ルドが単なる空腹ではなく高熱で倒れておりそれを看病した、などのシーンを入れたほうが自然だった気がします。

ギルの台詞やラストには惹き込まれたのですが、引っかかる部分も多かったというのが正直なところです。ですがまだ序盤ですし、今後設定を整理した上でストーリーを進めてくれることを願いたいと思います。



キルアオ


ユニコーンがようやく登場しましたね。天馬は正直失礼でイラっとするキャラでしたが、インパクトを与えるという意味では良かったのではと思います。ラストの十三の「家庭科ナメんな」という台詞にもグッと来ました。

冒頭の家庭科部の風景も印象的でした。部員達がマイペースに好きなことをやっている、という雰囲気が良かったです。

何気にシンも家庭科部に馴染んでいる様子でしたよね。十三との針についてのトークに笑いましたw


少し引っかかったのは「中身も外見もハイスペック」とされていた天馬が正直かなり不快な性格だったことです。悪気はないのだとしても言動が失礼すぎますし、事前の評価と違うかなとは思ってしまったんですよね。

全体的には、インパクトの強いキャラが登場し、十三のかっこ良さもしっかり描かれ、面白かったです。個人的に家庭科はかなり大切な教養だと思っているので、十三の活躍に期待させていただきます。



鵺の陰陽師


学郎を背負いながら指導、戦闘する鵺がとても印象的でした。「君は逃げていい時も~」という台詞も良かったです。

技や武器の設定にも惹かれました。特に代葉の眇の鴉合が好きです。鵺の技名には笑いましたw

ラストの鵺の提案も気になりますね。代葉との関係が今後どうなって行くのかにも注目したいです。


鵺の描写と戦闘シーンがかっこ良く、一気に読めました。鵺の提案が学郎達にどんな影響を与えるのかも楽しみにしています。



アスミカケル


早々に兄が登場して良い意味で驚きました。第一話で奈央も名字に反応していましたし、明日見家の武術の詳細が気になるところですね。

二兎と義時のバトルも引き続き面白かったです。二兎への礼儀としてしっかり戦う義時が好印象でした。奈央と一緒に二兎の実力に興奮しているシーンも良かったです。

奈央の教えで二兎が不利な状況を打ち破る展開も熱かったです。優也の「二兎は~」という台詞にとても共感出来ました。


スピーディーかつ熱い展開が続き、面白かったです。武術についてはもちろん、兄の描写にも期待させていただきます。




りは「あらゆる展開が早くて飽きずに読めますねー。
ちょっと不穏な空気も漂っていますが次回の展開が気になります」



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