2023年7月29日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年34号感想 1/2



アスミカケル


二兎達の壮大な兄弟喧嘩から目が離せませんでした。モノローグで二兎が語っていた「ここが分水嶺だった」という言葉の意味も気になります。

わざと二兎を煽る一狼も印象的でした。かなり態度が悪いように見えますが、これは意図的なのかなとも思います。

ピンチになった二兎が激昂せず、泣きながら気持ちを訴えるシーンにもグッと来ました。一狼にやり返すラストも印象的でした。


特に二兎が泣き出すシーンには良い意味で驚かされました。とても気になる引きだったので、ふたりの勝負を最後まで見守らせていただきます。



キルアオ


天馬の人物像がはっきりして来ましたね。傲慢という印象は変わりませんが、天馬なりに競技を楽しもうとしているという描写に説得力があり良かったです。

その天馬を十三が本気にさせた、という展開にも惹き込まれました。天馬との一対一での楽しそうな様子が印象的でした。実年齢相応の語りに突っ込まれるシーンも良かったですw

ラストのふたりのアップも印象的でした。勝負の行方がますます気になります。


内面は全く異なる十三と天馬だけれど、それぞれ対決を全力で楽しんでいるという描写が印象的で面白かったです。試合の結果にも期待させていただきます。



アイスヘッドギル


父から受け継いだ技で仇を追い詰める、という展開に惹き込まれました。音と匂いでギルの存在を把握するガルドも良い意味で恐ろしかったです。

斧を使った技が次々と繰り出されるのも熱かったです。個人的には斧追いが好きです。宿屋の主人がギルにドレキの面影を見出すシーンにもグッと来ました。

ガルドを追い詰めた後、更なるピンチが襲うという終盤の展開にも惹き込まれました。敵のデザインもおどろおどろしくて好きです。


ただ、せっかく新たな街に着いて父の仇を倒したのに、そのことが話に大きな影響を与えていないというのは問題かなと感じました。ドレキの素晴らしさを認めているのは今のところ宿屋の主人だけで、誤解していた住民達がドレキを信じるようになる、などの展開がないんですよね。

前回に比べて引っかかる描写は少なく、ギルの技もかっこ良いものが多かったのですが、ギルの大きな目標である「父の汚名を晴らす」という部分に進展がないことは残念でした。しかし新たなリッチにどう立ち向かうのかは気になるので、次週以降に期待させていただきます。



殺陣ロール(読み切り)


大量の執事を抱えていた理由、タイトルと異名の意味などが終盤で明かされる構成が見事でした。主人公、花音も高飛車なようで誰よりも周りの人達を大切にしている、というキャラで好感が持てました。

絵柄やコマ割りに独特のセンスを感じられる点も良かったです。特に銃弾の軌道を枠線に見立てているページが好きです。

時事いとのやりとりで締めるラストも綺麗ですね。これからも花音は町のために戦い続けるのだろうな、とワクワクしました。


前作の「ウパ野ルパ子は一般人」も個性的で好きな作品でしたが、今作もとても良かったです。元々地力のある先生だったと思いますが、画力などがますます磨かれた気がします。

花音の両親についてなどまだ詳細が描かれていない情報も多いですし、連載でまた読んでみたいなとも感じました。小園江先生の自己ベスト更新に期待させていただきます。



暗号学園のいろは


匿名希望の非道さと強さがとても良かったです。何気にうさぎの帽子を被っているシーンも好きですw

冒頭の覆面を使ったトリックにも惹き込まれました。シンプルですが見事に騙されてしまいました。

B組の三人が出題した暗号もそれぞれ個性的で良かったです。ちなみにQ96は比較的すぐに解けました。

ラストの家雪と接吻のやりとりも印象的ですね。接吻の返事や、家雪の活躍も気になるところです。


キャラの個性がしっかり描かれており、展開もスピーディーで、一気に読めました。鬼ごっこの顛末はもちろん、他クラスとの会話にも期待させていただきます。



鵺の陰陽師


横柄な態度だった辻田が学郎を見直す、という展開がベタですが良かったです。馬鹿にされていたにも関わらず躊躇いなく辻田達を助ける学郎にもグッと来ました。

代葉の過去などが少し明かされたのも良いですね。由緒正しい家系で何不自由なく育ったのかと思いきやかなり苦労していた、という設定に惹き込まれました。

上記の積み重ねがあっただけに、ラストのバーベキューのシーンはグッと来ました。安物の肉に対して「今までで一番おいしかった」と言う代葉がとても良かったです。


キャラ同士の関係の変化や代葉の更なる掘り下げなどが印象的で、面白かったです。今後の学郎の修行にも期待させていただきます。




りは「新キャラやベタな展開の描き方が上手くて安心して読めます。
辻田達の再登場も楽しみです!」



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