2023年7月22日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年33号感想 2/2



一ノ瀬家の大罪


ラストが非常に意味深でしたね。「新しい家族」の真偽はもちろん、個人的には子どもと母の正体が気になりました。子どもの外見はけんたそっくりですが、母は明らかに別人ですよね。颯太との関係も含めてとても興味深いですね。

翼の颯太へのモノローグにも惹き込まれました。「本当は分かってたのかな」という言葉が切なかったです。家族が壊れて行く過程にも説得力がありました。

また、事故の際の颯太の行動も印象的でした。現時点では、心中を引き起こそうとしていた美奈子達をギリギリで颯太が止めた、という説を考えております。


ただ、さんざん引っ張っていた颯太の部屋には特別変わったところはなく、はっきり言ってかなり拍子抜けでした。本人が隠されている、もしくは居場所に関する重要な手がかりが残されているなどの展開を期待していたんですよね。カメラや写真が置かれている、というだけならさっさと描いてしまって良かったと思います。

また、やはりどこが夢でどこが現実なのか分かりにくく、話の把握が難しいと感じます。颯太が車に飛び込む場面などは良いシーンだとは思うのですが、結局これも夢なのかもと考えると、真剣に読む気が失せてしまうんですよね。

全体的には惹き込まれたのですが、引っかかる描写も多く正直残念でした。ただ、家族については気になるので、次週以降に期待させていただきます。



人造人間100


冒頭の大暴れする100に惹き込まれました。「私の痛みは~」という考え方も彼女らしくて良いですね。

また、人造人間達の戦略が描かれた点も良かったです。卑劣な手段だとは思うのですが「あいつら~」というモノローグには共感してしまいましたw

ラスト、強力なタッグに勝つため牢縛眼を使う絢子も印象的でした。「明日私よりも~」という言葉がとても良かったです。


あしびの活躍は控えめだったものの、100、敵の人造人間達、絢子と鵠など、それぞれのキャラ性がしっかり表れていて面白かったです。絢子の行く末は気になりますが、最後まで見守らせていただきます。



ドリトライ


虹村のいるリングにやって来た青空の表情がかっこ良かったです。「父親に似た~」という虹村の台詞もゾクッとしましたが印象的でした。

青空が自力で虹村の技を見破っている、という描写も良かったです。しっかりと対応する姿に成長を感じました。

父が残した奥義を食らわせ、虹村を驚かせる終盤の展開も熱かったです。ラストの青空の表情にもグッと来ました。


ただ、肝心の修行方法がダイジェストで終わってしまった上、分かりにくかったのは正直問題だったと思います。そして、拳の跡が付いた鉄板が地面に散らばっているという冒頭の描写は、違和感のほうが勝ってしまいはっきり言って入り込めませんでした。ちなみに細かいかもしれませんが、技名が記載された際のフォントが地味すぎる点も気になりました。

大きな作画の乱れがなかった点は良かったのですが、主人公の奥義に関する描写に引っかかってしまい、正直楽しめない部分が多かったです。掲載順も回復していませんし終了が近いのかなとも思いますが、虹村との戦いは見届けさせていただきます。



テンマクキネマ


秋津の家の詳細や、家での撮影風景が面白かったです。特に「問題ないように思える部屋のシーンなのに引きで確認すると殺風景」という描写が印象的でした。

元達を友達と言われて照れる姫希も可愛かったです。部屋のセットを手伝っている最中やラストの笑顔がとても魅力的でした。

メンバーの努力の結果完成したなぎさの部屋も良かったです。個人的には尾藤が持って来た漫画がテーブルに積まれているところがリアルで好きです。


ただ、今回も撮影自体は家での場面しか撮れておらず、やはり進みが遅いと感じました。どの程度まで撮影が終わっているのかも分からないため、余計に間延びした印象になってしまうんですよね。また、文化祭のようなドタバタした雰囲気は確かに楽しいのですが、ここが一番の見せ場というのは正直引きが弱すぎると思います。

姫希の表情や全員で部屋を作り上げる展開など光る部分は感じましたが、肝心の問題点は解消されていないなとも思ってしまいました。掲載順も回復していませんし終わりが近いのかなとも考えてしまいますが、渚の完成は見届けたいです。




りは「正直、大きな盛り上がりがないまま話が進んでしまっている印象ですー。
もっと短い動画を最初に仕上げる、渚の全体のあらすじをしっかり示すなどの
工夫が必要だったと思います」


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