2024年6月29日土曜日

週刊少年ジャンプ2024年30号感想 2/2



超巡!超常先輩


非有児の新たな職場に良い意味で驚きました。陰湿な監査を続ける巡には笑ってしまいましたwちなみにあまり詳しくないのですが「こんなことが許されていいのか」は「TOUGH」が元ネタのようですねw

自分を呼び戻そうとする後輩に流されない非有児の姿も印象的でした。「役目を終えた」という台詞が潔いですね。

巡と直が経験を活かして非有児のピンチを救う、という展開も良かったです。結局巡と非有児の関係は何も変わらないんだな、と感じられるラストにも笑いましたw


一般社会で真っ当に生きることを選んだ非有児の描写が印象的で、面白かったです。巡とは何かと顔を合わせることも多そうですし、今後の登場にも期待させていただきます。



花の君(読み切り)


主人公の冬史が祖母の家の梅の木、紅白と交流するというストーリーが面白かったです。綺麗に剪定されて姿を変える紅白のデザインも良かったです。冬史への態度がキツいようにも見えますが、先祖が植えた木だから管理するのは当然という言い分には説得力がありますねw

祖母の持っていたノートが解決の鍵になる、という展開も印象的でした。何だかんだで祖母や紅白を大切にする冬史の人柄の良さも伝わって来ました。

一週間後の紅白の様子にも惹き込まれました。無事に問題は解決したのかなと思いきやまだまだ受難の日々が続く、というラストも良かったです。


絵柄も可愛く、物語も良い意味で分かりやすく、面白かったです。本作は読み切りで解決しているかと思いますが実力のある漫画家さんだと感じたので、是非また本誌で三品先生の作品を読んでみたいです。



さいくるびより


ハウスの住人達が歓迎会を全力で楽しんでおり、微笑ましかったです。肉を焼くときに覚醒するかずも良かったですw

賞品を賭けて本気でババ抜きをするという展開も面白かったです。特にババを移動させることねの能力は強すぎますね。

きょこ達とことねがお礼を言い合う終盤のシーンもグッと来ました。ちなみにラストの映画鑑賞のコマで、ねむるが大きなポップコーンを抱えており笑いましたw


ただ、プリンの描写については正直気になりました。ねむるのサイクで大きくすれば問題は簡単に解決しますよね。

また、本当に歓迎会をしただけで話に起伏がなさすぎる気がしました。映画鑑賞が意外なオチに繋がるなど、もうひと工夫あれば面白くなったかなと思います。

ほのぼのとした雰囲気は好きなのですが、今回のエピソードは笑える描写も少なくはっきり言って退屈に感じました。キャラクターの性格やサイクをもっとうまく話に組み込んで欲しいです。個性的な住人達の設定は面白いので、今後の巻き返しに期待させていただきます。



極東ネクロマンス


敵の強襲にハラハラしました。前回圧倒的な強さを見せた翠が非常に苦戦しており、相手の強さや凶悪さがしっかりと伝わって来ました。

傷付いた翠のために薫が動き出すシーンにも惹き込まれました。霊石の描写で薫の成長がよく分かりますね。

ラストの覚醒した薫もとてもかっこ良かったです。「それだけ」という台詞もグッと来ました。


展開もスピーディーで一気に読めたのですが、掲載順が不安ですね。個人的にはまだまだ伸びしろのある作品だと思っているのですが、第一話で薫の影がやや薄かったことが原因なのかなとも考えております。やはり主人公が派手に活躍する漫画のほうが支持されやすいですよね。

ただ、翠のキャラクターも印象的ですし新たな展開も描かれそうなので今後もしっかり見守らせていただきます。まずは薫の能力の詳細について知りたいです。




りは「早期で終わってしまうのは惜しい作品だと思います。
薫の戦いでたくさんの読者を獲得して欲しいです!」





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週刊少年ジャンプ2024年30号感想 1/2



悪祓士のキヨシくん(新連載)


読み切り版が掲載されたのは二年ほど前なんですね。画力などがパワーアップした清に会えてワクワクしました。

「覚悟を決めれば最強なのに悪魔が怖いエクソシスト」という読み切りのときから好きだった設定が引き続き採用されており、嬉しくなりました。背中の刺青などの小ネタも笑えましたw

家庭を大事にする悪魔、病魔田も良いキャラですね。優しい台詞が印象的でしたし、彼と清の関係にもグッと来ました。

病魔田を救い、魔王(冥藤)と戦う清もかっこ良かったです。あまりの無双ぶりにビビる冥藤にも笑いましたw

かっこ良い必殺技を繰り出して無事にバトル終了、という展開も爽快感がありました。終盤の描写も興味深いですね。清の今後を温かく見守りたくなりました。


見せ場がかっこ良く、笑えるシーンも多く、面白かったです。読者として清の戦いをしっかり応援させていただきます。



妖怪バスター村上


退魔師のシステムが印象的でした。今は弱いけれどいつか上級の退魔師になりたいという紅院の夢も、村上と同じく応援したくなりました。しっかりした目標が序盤で示されるのは好印象ですね。

ちなみに天狗の正体や成り立ちについては以前調べたことがあるのですが、個人的にも「よく分からないな」という印象だったので紅院と村上のやりとりに笑ってしまいましたw当事者の天狗も説明出来ない、という描写も良かったですw

天狗が意外な道に目覚める終盤の展開も良かったです。ゆるキャラ化した妖怪についてツッコまれるラストにも笑いましたw


ただ、村上のツッコミにはいくつか気になる部分がありました。中でもマスクについての言及は、実際に天狗が装着しているわけでもないので不自然ではと感じました。

また、天狗礫の描き方も問題ではと思います。そもそも紅院と村上が何故回避出来たのか、という点について説明がなかったんですよね。とっさに物陰などに隠れた、などの描写があっても良かったのではと感じました。

気になる部分は正直結構浮かぶのですが、前回とは違いある意味天狗が救われるという流れになっている点は良かったのではと思います。今後も新たな妖怪の登場に期待させていただきます。



カグラバチ


チヒロと伯理の連携が印象的でした。伯理の能力は非常に汎用性もありますし、今後も窮地を切り開く一手となりそうですね。

蔵の中でのチヒロと京羅のバトルにも惹き込まれました。「楽座市は~」という京羅の台詞が印象的でした。敵ではありますが、何が何でも使命を果たそうとする彼の姿には惹かれてしまいますね

一度危機は乗り越えたものの攻防は続く、というラストも印象的でした。ボロボロになりながら戦い続けるチヒロと伯理の表情が熱かったです。


能力を自覚した伯理の活躍が印象的で、一気に読めました。チヒロとの連携と、バトルの行方をしっかり見守らせていただきます。



願いのアストロ


銀次のアストロが印象的でした。攻撃向きではないもののとても利便性の高い能力ですよね。その分リスクも大きい、という設定も説得力があり良かったです。

疲れた銀次のために唐突に料理対決が始まる、という展開も面白かったです。巻き込まれてしまう金羽のリアクションに笑いましたw

組のナンバー3、寅三のキャラも印象的でした。彼の言葉で獅鷹の現状が明かされる、という構成が上手いですね。獅鷹に会う覚悟を決めたヒバルの表情も熱かったです。


ただ、料理の描写が正直適当に思えてしまい気になりました。アクアパッツァと描かれているのに魚介のパスタが登場したり、オムライスが非難されているように見えたりと問題点が多かった気がします。

また、復興していない状態で本格的に調理する、という流れにも引っかかりました。銀次を励ます展開自体は好きなのですが、アウトドアで作れる料理にするなどの工夫が必要だったと思います。

印象的なシーンは多かったのですが、不自然な描写も目立っておりはっきり言って残念に感じました。獅鷹ともぶつかり合うことになりそうですし、今後の展開での巻き返しに期待させていただきます。




りは「面白い設定なのに違和感が目立ってしまっているのは残念ですねー。
まだ序盤だと思いますし、早めに改善して欲しいです」





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2024年6月22日土曜日

週刊少年ジャンプ2024年29号感想 2/2



カグラバチ


冒頭のチヒロ、伯理、柴の会話が印象的でした。特に伯理を認めるチヒロの台詞が良かったです。

また、扉の真相についてはチヒロと同じく驚いてしまいました。チヒロが天理について怒りを露にするシーンも印象的でした。

伯理が京羅の前に現れる展開にも惹き込まれました。チヒロと伯理の連携も良いですね。ラストのふたりのやりとりと、チヒロの大ゴマも印象的でした。


衝撃の事実や伯理の本心などがしっかり描かれており、一気に読めました。次回はセンターカラーということで楽しみです。京羅との戦いの行方をしっかり見守らせていただきます。



極東ネクロマンス


翠の戦闘方法に惹き込まれました。バトル終了までほぼずっと笑顔なのも、実力に自信を持っているからなのでしょうね。

死霊達の描写も印象的でした。特にどことなくキツツキを思わせるデザインの千ヱが好きです。

騒動が解決したと思わせた後の急展開にもゾクッとしました。燿司の反応と、今後の龍の動きが気になりますね。


翠の活躍や新たな問題も描かれており、終始ストーリーに惹き込まれました。掲載順は少し不安ですが、新キャラの翠も印象的なので更なる盛り上がりに期待させていただきます。死霊や龍のことはもちろん、薫の修行についてもしっかり見守らせていただきます。



Dear Anemone(最終回)


終わってしまいましたね。内容と話数から見て打ち切りと判断して良いでしょう。

ただ、最終回はグッと来るシーンも多かった印象です。やはり萼と善生のやりとりが見所ですね。萼の言葉を聞いた後の善生の表情も良かったです。

ロベリアの攻撃や、灰狼が語る研究内容も興味深かったです。「御伽噺すら~」という台詞も印象的でした。

アネモネが一瞬表情を和らげる終盤のシーンも良かったです。萼と善生の会話で締めくくられるという流れも綺麗でした。


敗因としては、キャラクターに愛着を持てなかったことがまず挙げられるかと思います。正直メインキャラのデザインに個性がなく、誰が誰だか分からないという事態が頻発していたんですよね。特にアップの際は混乱してしまいました。

画力は高いと思うのでこの点はとても残念に感じました。ある程度極端になっても良いのでデザインはもっと工夫するべきだったかと思います。

また、細かい部分になりますが小さなミスが多いことも個人的には気になりました。調査隊の人数が間違っている、生き物の説明にも不自然な箇所があるなど、ストーリーに集中出来なくなる要素が目立ってしまっていたんですよね。

そして、松井先生が週刊連載に耐えられていなかったことも短命に終わった理由かと思います。突然ページ数が減ったときは戸惑いましたし、正直物語が進まなくて物足りなさを感じたんですよね。元々ストーリーのテンポは遅めだったので、はっきり言って見ていてストレスがたまってしまいました。

ただ、特に竜一が再登場してからはストーリーも盛り上がっていたかと思います。また、序盤から描かれていた善生の所在がはっきりしたこともあり、作品としてのまとまりは感じました。そのため今回は個別記事の作成は予定しておりません。

松井先生、お疲れ様でした。絵柄も好きですし、今回で経験を積まれて成長したかと思います。高い画力を活かした次回作に期待させていただきます。



鬼十郎と姫の龍探し(読み切り)


明るく自由奔放なさくら姫と、姫には忠誠を誓っているけれどツッコミ役の従者、鬼十郎のやりとりに惹き込まれました。龍探しの珍道中も面白かったです。特に姫ときのこの描写が好きですw

姫の思い付きによる探索が思わぬ結末を迎えたことにも驚きました。決着の後の鬼十郎の笑顔も良かったです。

ラストも爽やかですね。贈り物に籠められた姫の願いにグッと来ました。


ATSUX先生は以前本誌に掲載された「モスキート飛行部隊(蚊と人間のバトルを無駄に壮大に描いた作品)」もよく覚えているのですが、設定や世界観がガラッと変わった本作も面白かったです。キャラクターが活き活きしていること、ふたりの様子が微笑ましいことが特に好印象でした。本作は読み切りで完結しているかと思いますが絵柄なども好きなので、是非また本誌でATSUX先生の作品を読んでみたいです。




りは「ページ数は短いものの、終始惹き込まれるストーリーでした。
別の作品でもキャラクター同士のやりとりに期待させていただきます」





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週刊少年ジャンプ2024年29号感想 1/2



妖怪バスター村上(新連載)


伊原先生は連載経験もあり何度か読み切りも載せているので、新作をずっと待っていました。ジャンプでも定番のいわゆる退魔ものであることには驚きましたが、冷静なツッコミで妖怪と戦って行くという設定が面白かったです。

河童についての知識も増えました。特に女性を操るという伝承は知らなかったので興味深かったです。

霊気を失った河童の意外すぎる姿には笑ってしまいましたw退魔師は紅院だけれどメインは村上、という構成も個性的で良いですね。ふたりがどんな活躍をして行くのか見守りたくなりました。


ただ、河童についての説明にいくつか間違いがあり気になってしまいました。あくまでも無毛部分で皿そのものではない、と描かれることもあるため、個人的には頭の皿についての描写に引っかかってしまいました。

もちろん、ギャグ漫画で大事なのは笑いや勢いなので理屈はそこまで重要ではないとも思います。ですが本作は「妖怪と論破」がテーマになっているので、この部分のミスには注意が必要では、とも感じました。

また、村上がひたすら暴言を吐くだけというストーリーも正直気になりました。読者からすると今回登場した河童が悪者かどうか判断出来ないので、勝手にツッコミ続ける村上がちょっと不快だったんですよね。結果的に当たっていたとはいえ、いきなりエロいと決めつけるシーンなどに引っかかってしまいました。

はっきり言って気になる部分も多かったのですが、設定などは斬新で面白かったです。色々な妖怪とのバトルに期待させていただきます。



願いのアストロ


洋館の秘密と、敵のアストロが印象的でした。パニックになっていたのに突然冷静に推理し始めるテラスも面白かったですw

力を合わせて相手の作戦を打ち破る、という流れにも惹き込まれました。キンパの活躍も光りますね。

しっかりと勝負を決めるヒバルの姿も印象的でした。銀次と再会するラストも良かったです。


少し気になったのは、敵のデザインについてです。ひとりはマツコ・デラックスに似せているとすぐ分かるのですが、もうひとりがイマイチピンと来ないんですよね。

有吉弘行がモデルなのでしょうが、はっきり言ってあまり似ていない印象を持ってしまいました。強引に有名人を描かなくても良かったのではと思ったんですよね。

また、コネクターという用語が久しぶりかつ唐突に登場していて混乱してしまいました。キャラクターの間で共通認識になっているという描写もありませんでしたし、読んでいて引っかかってしまったんですよね。ちょっとした説明を足すだけで不自然さはなくなったはずなので残念でした。

そして、キンパの描き方にもちょっと引っかかりました。デザインは好きなのですが、デッサンが狂っているように見えるシーンがいくつかあり気になってしまいました。

全体的には、事件解決までが一気に描かれており面白かったです。次週以降は更なるキンパの掘り下げにも期待させていただきます。



さいくるびより


ねむる達による歓迎会の話し合いの風景が印象的でした。キャラクター同士のやりとりが多めなのも良いですね。個人的にはねむるときょこのじゃれ合いが好きです。

サイクハウスのメンバーをさりげなくフォローするかずの姿も良かったです。穏やかな笑顔の描写が印象的でした。

ことねへのサプライズは成功したけれど逆にお返しを貰ってしまう、というラストにもほのぼのしました。特にもちっこの筆箱が可愛くて好きです。


ストーリーが大きく動いたわけではありませんが、住人同士の関係性やかずの掘り下げなどが描かれており、面白かったです。次週のバーベキューにも期待させていただきます。



超巡!超常先輩


巡とよく似ているけれど正反対な新キャラ、非有児のキャラが印象的でした。趣味は同じなのに言動や好感度が全く違うというのが面白いですね。

非有児の実力や人柄を認めながらも巡をフォローしようとする直も印象的でした。その後の巡の「相棒が~」というツッコミも好きですw

ラストシーンも意味深ですね。非有児の答えと、今後珍宿とどう関わって行くのかが気になります。


ある意味で巡のライバルと言えそうな非有児の登場にインパクトがあり、面白かったです。個人的には暴力団関係の人物というのは扱いが難しいと思っているのですが、元々治安の悪い地域だと強調されていたこともあり引っかからずに読むことが出来ました。何話か続くエピソードになりそうなので、まずは非有児の掘り下げに期待させていただきます。




りは「既存キャラの掘り下げも初登場のキャラの描写も面白いのが本作の強みですねー。
非有児も一筋縄では行かない様子のキャラで良い意味で気になります!」




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2024年6月15日土曜日

週刊少年ジャンプ2024年28号感想 2/2



極東ネクロマンス


翠の描写に良い意味で驚きました。華やかで気の強そうな外見に反して親しみやすい性格なんですね。霊石を可愛いと言うなどの独特のセンスも好きですw

薫と彼女の特訓シーンも印象的でした。「無自覚のスパルタ」という薫の表現が良かったですwシシが意外と協力的なのも興味深かったです。

少しでも早く強くなろうと努力を重ねる薫の姿にもグッと来ました。「無理しなくていいって言ったのに」と呟きつつ、努力をちゃんと認めてくれる翠も好印象でした。

翠の死霊が明らかになるラストシーンにも惹き込まれました。「守ってあげる」という台詞が何とも頼もしいですね。


薫の成長も見られましたし翠のインパクトが強く、面白かったです。翠の死霊の詳細や、戦いの行方にも期待させていただきます。



カグラバチ


早くも伯理の能力の秘密が明かされ惹き込まれました。仮面の描写がとてもかっこ良かったです。

氷の肌の女を回想するシーンも切なかったです。彼女への謝罪が覚醒のきっかけになったという描写にも惹き込まれました。

チヒロと天理のバトルも良かったです。対立する立場にはなりましたが、父への確かな愛情がある、という意味でふたりは似ていたのかもしれませんね。ボロボロになったチヒロと伯理が会話するラストシーンも印象的でした。


初登場のときからインパクトは強かったですが、伯理は本当に良いキャラになりましたね。楽座市もまだ終わらないと思うので、今後の展開をしっかり見守らせていただきます。



Dear Anemone


竜一が変化して行くシーンが恐ろしいけれど印象的でした。喜々として近付いて行くロベリアにもゾクッとしました。カメレオンについての解説も分かりやすかったです。

善生とリエヴルのやりとりにも惹き込まれました。自分を利用した相手にも思いやりを忘れない善生の姿にグッと来ました。

ラストのふたりの表情もとても印象的でした。善生がどんなことを語るのか、今からとても気になります。


竜一の適正についてや、物語の鍵となりそうな再会なども描かれ、一気に読めました。ただ、掲載順が回復していないことは心配です。

展開の遅さやキャラクターの薄さなどが引っかかり、序盤で離れてしまった読者が多いのかもしれませんね。減ページや画面の見づらさなども印象が良くないのかな、と思います。今週も竜一、海月とロベリアの攻防が正直分かりにくかったです。

ただ、最近はキャラクターも立っていますし物語の本筋も進んでおり、個人的には惹き込まれることも多いなと感じます。待望の再会についても描写されたので、物語は綺麗に締めくくれそうですよね。とにかく、ふたりの会話に期待させていただきます。



グリーングリーングリーンズ(最終回)


終わってしまいましたね。内容と話数から見て打ち切りと判断して良いでしょう。

ただ、最後まで爽やかな雰囲気は失われておらず好印象でした。珀と撫子のやりとりも全体的に良かったです。特に買い物が終わった後の「半分こ」のやりとりにはキュンとしてしまいました。

撫子がクラブを選んだ理由にも説得力があり良かったです。一打目を決めたときの珀の笑顔も印象的でした。「いいじゃないか」というラストのモノローグもとても良かったです。


敗因としては、やはり序盤の展開の遅さがまず挙げられるかと思います。このブログでも何度か書いていますが、力との飛距離勝負は間延びしていたこともあり正直少し退屈に感じたんですよね。珀の作戦が卑怯に見えてしまったこともマイナスでした。

また、中盤まで珀の性格がイマイチ読めないのも残念でした。個人的には「本格的に取り組んでいるわけでもないのに現金を渡してゴルフを教わろうとする」などの展開には違和感があり、引っかかったんですよね。

そして、細かい点になりますが、たまに作画の乱れが見られたこともちょっと気になりました。中でも撫子の描写については何度か引っかかってしまいまいた。デザイン的にもとても好きなキャラなのですが、アップの際の表情を雑に感じることがあり少し残念だったんですよね。

ただ、特にオリバーが登場してからは盛り上がる展開も多かった印象です。彼と撫子の関係も良かったですし、彼女達の影響で珀がゴルフにのめり込んで行く、という流れにも惹き込まれたんですよね。

買い物をするエピソードでゴルフ漫画を締めくくる、という点はちょっと気になりましたが、未回収の伏線などもほぼないですし、ラストも爽やかで個人的には好きな最終回でした。そのため今回は個別記事の作成は予定しておりません。

寺坂先生、お疲れ様でした。キャラクター同士の関係性などは魅力的でしたし、ストーリーのスピード感さえ改善すれば本作も多くの支持を得られたと思います。次回作に期待させていただきます。




りは「寺坂先生、お疲れ様でした。
爽やかな読み味の作品は少年誌に必要だと思うので、
また会える日を楽しみにしています」





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週刊少年ジャンプ2024年28号感想 1/2



願いのアストロ


亡霊が出ると噂される洋館を訪れる、という展開が良い意味で意外でした。ちなみにヒバルもテラスもホラー系は苦手なようですねw

そして、第一話の扉絵に描かれていたヒロインの登場に惹き込まれました。見た目が華やかで肝が据わった様子の金羽、良いキャラですね。ヒバルとの親しげなやりとりも可愛いですし、アストロについての描写も印象的でした。

テラスや久蘭の行方、そして洋館の秘密も気になりますね。ラストの不穏な雰囲気に惹き込まれました。


ただ、ヒバルがあっさりと亡霊から逃げ出してしまうシーンは正直引っかかりました。仲間を大切にするといつも言っているのに怖いから自分だけ助かろうとする、というのは印象が良くないんですよね。

震えながら立ち向かう→金羽と再会。彼女のおかげで亡霊には何かからくりがあるのかもと考える、などの流れなら納得出来たと思います。

全体的には、金羽のキャラが好印象で面白かったです。彼女の掘り下げはもちろん、洋館の事件の解決にも期待させていただきます。



さいくるびより


ねむるの毎日の服装が印象的でした。夜休むときも慣れれば平気、というあっけらかんとした台詞が彼らしいですね。

服屋での描写も良かったです。個人的にはねむるはやはり着ぐるみ、ことねはライダーススーツが似合っていたと思います。

バケツ柄の服を見て目を輝かせるねむるも可愛いですね。彼のサイクの応用にも関心してしまいました。買ったパジャマの着心地が良すぎる、というオチも良かったです。


少し気になったのはことねの試着シーンです。正直全体的にバストの位置が低すぎる気がしたんですよね。華やかな外見ですしスタイルも良いので、もう少しリアルな体型にしたほうがより魅力が伝わりやすくなるのではと思います。

全体的には、ほのぼのとした展開が微笑ましく面白かったです。他のハウスの住人との交流にも期待させていただきます。



失せモノ探し(読み切り)


人々の失せ物を見つけ出す探し屋という職業の設定が面白かったです。画力も高いですし、繊細なタッチに惹き込まれました。主人公のヤカン、依頼人となるオトワ、彼の妹の松、それぞれのデザインも個性があって良かったです。

依頼人のオトワの正体が判明するシーンには良い意味で驚きました。対立しながらも彼の境遇に寄り添うヤカンの姿が印象的でした。「貴方には~」という台詞が特に良かったです。

ラストに登場した松も印象的でした。オトワのためにあの姿になったのでしょうね。ヤカンの「帰る場所が~」という台詞も良かったです。


少し気になったのは、キャラクターの顔のデフォルメが目立っていたことです。口を省略してキャラクターをデフォルメする、という描写が頻出しているのですが、正直ちょっとしつこい気がしたんですよね。

アイコンとして描かれている、小さなコマで使用するなどなら分かるのですが、キャラの顔がアップになる場面でも口がないことが多く引っかかってしまいました。綺麗な絵なので、もっとキャラクターの顔をしっかり描き込んだほうが良かったと思います。

全体的には、ヤカンの設定が斬新でしたし、画力も高く面白かったです。連載にもしやすそうな題材なので、是非また本誌で無次先生の作品を読んでみたいです。



超巡!超常先輩


リリの意外な一面に惹き込まれました。腕前を披露した後少し照れるシーンが可愛かったです。巡も言っていましたが、振り返ってみれば伏線らしき描写は多かったんですね。

安定のゲスっぷりを見せる巡にも笑ってしまいましたw前回まではちょっと同情出来る部分もあったのですが、すっかり調子を取り戻してしまったようですねw

コテンパンにされて目を覚ます、という展開も良い意味で分かりやすく、面白かったです。リリが子ども達に慕われている様子も微笑ましいですね。

バランスを崩すレベルで高性能だったキャラが弱体化され結局巡も威張れなくなる、というオチもリアルで笑ってしまいましたw知識がないなりにツッコむ直も良かったですw


リリの掘り下げにも繋がるエピソードで、あるあるネタなども多く面白かったです。ギャグだけではなく、周囲のキャラの詳しい描写にも期待させていただきます。




りは「趣味や内面を詳しく描いてそれをギャグにする、という構成が上手いですねー。
キャラクターの新たな魅力も分かって楽しかったです」




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2024年6月8日土曜日

週刊少年ジャンプ2024年27号感想 2/2



極東ネクロマンス


燿司やチタリと薫のやりとりが良かったです。燿司に褒められるとちょっと嬉しい、という薫のモノローグに共感しました。彼を労うチタリも可愛かったです。

また、薫と園長の会話にも惹き込まれました。超常現象については正直疑っていたけれど、園児が助けられたことは間違いない、という園長の台詞が良かったです。子どもを大切にする性格がしっかり伝わって来ました。

そして、早くも夕子が掘り下げられたことには良い意味で驚きました。燿司だけではなく、薫の父である樹とも繋がりがあったんですね。物語の鍵となりそうな龍と、シシの関係も興味深かったです。

ラストに登場した新キャラ、翠も印象的でした。夕子に似たデザインも魅力的ですし、彼女が薫とどう関わって行くのか良い意味で気になります。


物語に深く関わるキャラクターや興味深い設定がいくつも描かれており、印象的なエピソードでした。任務が無事に終わり新たな展開になるようなので、それに合わせて翠も掘り下げられるのかなと考えております。とにかく次週以降にも期待させていただきます。



カグラバチ


伯理と氷の肌の女の交流に惹き込まれました。氷の肌の女のデザインも、クールでどこか儚げで魅力的でした。以前宗也が語っていたのも彼女のことでしょうね。

商品だったはずの彼女との親交を深める内に、伯理が外の世界を求めるようになって行くという流れに惹き込まれました。だからこそ、脱出の際の彼女の行動は衝撃的でした。「檻の外にも~」という台詞が切なかったです。

号泣する伯理に胸が痛くなりました。辛い状況の中抵抗することをやめない彼の「それでも俺は~」というモノローグも良かったです。

ラストのペンチの描写もとても興味深かったです。宗也の小物がしょっちゅうなくなっていたというのも伯理の能力と関係していそうですよね。


少し引っかかったのは、氷の肌の女と出会う前の伯理が楽座市にわりと協力的だった点です。もちろんほぼ洗脳状態だったのでしょうが、元々楽座市のことは疑問視していたという設定のほうが好感が持てた気がするんですよね。

全体的には、ラストシーンのインパクトもあり、新キャラのデザインや掘り下げにも惹き込まれました。まずは伯理の秘められた能力や才能の詳細に期待させていただきます。



グリーングリーングリーンズ


珀とオリバーの会話が実に爽やかでしたね。特に鍵を渡した後の「また逢う日まで」というオリバーの台詞が良かったです。

出勤した珀と撫子のやりとりも印象的でした。彼女が珀を買い物に誘う流れが自然で、ふたりの距離が随分縮まったなと嬉しくなりました。

その後の珀のスイングをチェックする展開も良かったです。「王賀を見て~」という珀の台詞には思わず共感してしまいました。

撫子の冗談というのも貴重な気がしますね。ラストの少し悔しそうな笑顔も好きです。


オリバーと撫子、ふたりとも珀にとってかけがえのない存在なんだなと改めて実感出来る爽やかなエピソードでした。掲載順とストーリー的に終わりが近い気もするのですが、今の流れなら物語は綺麗に締めくくれると思います。

最近はキャラクターも立っていて好感の持てる展開が多いので、珀がゴルフに目覚めるまでの流れや力との勝負が間延びしていたことがやはり惜しいですね。とにかく、それぞれのゴルフを最後まで見守らせていただきます。



Dear Anemone


リエヴルの変化にゾクッとしました。特に虫のようなものが溢れて来るシーンの絵は恐ろしいですが迫力がありますね。

ロベリアと竜一、海月の会話にも惹き込まれました。ハリガネムシの描写は正直気持ち悪いですが、説明が分かりやすく見入ってしまいました。やはりロベリアはいろいろと企んでいそうですね。

ラストの竜一の絵にも惹き込まれました。彼の今後や、能力の秘密が良い意味でとても気になります。


少し引っかかったのは、豹変したリエヴルに対する萼のリアクションがちょっとくどいかなと思えてしまった点です。「目から何かが出て来ている」といった状況は絵で分かりますし、改めてモノローグで描かれると鬱陶しく思えてしまうんですよね。心情については詳しく描写しすぎないほうが効果的な気がします。

全体的には、リエヴルのデザインやラストの竜一に惹き込まれて面白かったです。ただ、やはり掲載順が不安ですね。最近はストーリーも動いていて印象的なのですが、やはり序盤の進みの遅さが尾を引いているのではと思います。

善生についても描かれましたし、今の流れなら中途半端に終わることはないのかなと考えております。とにかく今後の展開をしっかり見守らせていただきます。




りは「複数のキャラの心情や企みが描かれると盛り上がりますねー。
とにかく萼達には無事でいて欲しいです!」




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週刊少年ジャンプ2024年27号感想 1/2



超巡!超常先輩


冒頭のチンレッドの図解に笑ってしまいましたw直のツッコミも良いですねwその直後に角のピンチが描かれる構図にも惹き込まれました。

採石場を見て興奮する巡にも笑ってしまいましたwあまり詳しくはないのですが、確かに戦隊物の撮影でよく利用されているイメージです。

ピンクの意外な正体や、スローモーションすぎるレッドの必殺技なども面白かったです。角を助け出したときのチンレッドはとても紳士的で、普段とのギャップが酷いですねw

結局活動を制限されてしまう、というオチは何となく読めていたのですが、それでも面白かったです。いろいろ騒動はありましたが、角が改めて仕事に打ち込めるようになったことはプラスですよね。

読者としても、素顔の巡が見られて少しホッとしました。ラストの直のモノローグも面白かったですw


事件の解決やチンレッドの行く末がしっかり描かれており、普段とは違った笑いを味わえるエピソードでした。次回からまた交番での日常に戻りそうですが、そちらにも期待させていただきます。



願いのアストロ


ぶっ壊したい、という釦の願いにグッと来ました。闘いの後で髪形の変わった釦の姿も印象的でした。「久蘭を頼む」という台詞も良いですね。

別れの際の久蘭の回想にも惹き込まれました。中一の姿での泣き顔が特に印象的でした。

ヒバル達がバイクに乗るラストシーンも良かったです。派閥の名前にはちょっと笑ってしまいましたw


少し気になったのは、釦と久蘭の別れの場面がONE PIECEのバラティエ編にかなり似てしまっていたことです。送り出す側が相手を気遣ってぽつりと言葉をかける、旅立つキャラが号泣する、残される側が手を挙げて見送る、といった構図は非常に既視感が強いんですよね。ONE PIECEの中でもかなりの名シーンなので、ここはもっと工夫するべきだったかと思います。

また、本格的に旅立っていつ戻れるか分からないサンジとは違い、久蘭は基本的には都内にいるんですよね。そもそも大げさに送り出す必要がないのではと引っかかってしまいました。

釦と久蘭の絆は良かったのですが、それ以外は有名作品との被りが気になってしまい話に集中出来なかったというのが正直なところです。次号以降新展開とのことなので、そちらでの巻き返しに期待させていただきます。



でんでんナイト(読み切り)


武鴨先生は前回の読み切り「ハコイリお嬢とグータラ執事」も面白かったですが、本作はガラッと作風が変わっていて驚きました。グリムと呼ばれる恐ろしい変異種と、それを捌く狩人がいるというダークファンタジーの世界観に惹き込まれました。元々画力が高いため、背景なども細かく描かれており魅力的でした。

主人公のギリアとヒロインのでんでんのデザインも好きです。可愛らしくて天真爛漫なでんでんはもちろん、どちらかというと寡黙でイケメンなギリアも印象的でした。ジャンプの主人公としてはちょっと珍しいタイプですよね。

ダークな世界の中でふたりの可愛らしい関係性が光りますね。でんでんを褒めるとき思いっ切り片言になるギリアが好きですw

ふたりともお互いの存在に救われている、という描写も良かったです。ギリアはでんでんのおかげで明るい世界を見ることが出来て、でんでんはギリアに命を助けられたんですね。途中で語っていたつむじの向きがキーになる展開も良かったです。

特にでんでんの行く末が心配だったのですが、救いのあるラストで読後感が良いところも魅力的でした。ラストのふたりのやりとりにとても和みました。


少し気になったのは、武器などのデザインが他の作品と被ってしまっていたところです。あまり詳しくないのですが、Bloodborneというゲームに本作とほぼ同じ見た目の武器、ノコギリ鉈が登場するようですね。既視感が強くなってしまいますし、ここはオリジナリティを大切にしたほうが良かったと思います。

全体的には、キャラクターや絵柄が魅力的で一気に読めました。連載にもしやすそうな題材なので、是非また本誌で武鴨先生の作品を読んでみたいです。



さいくるびより


名前だけは何度か描かれていて気になっていたキャラ、もあの掘り下げが面白かったです。巻末コメントでも触れられていましたが、初登場で分裂というのは非常にインパクトがありますねw人見知りだけれど誰かと遊ぶのは好き、という性格も可愛かったです。

超能力を駆使した鬼ごっこの描写も良かったです。もあ自身が開発したアイテムが勝負の鍵になる、という流れにも説得力がありました。

ことねともあが女子同士仲良くなれた、というシーンもとても微笑ましかったです。かずが笑顔で怒るラストも良かったですw


少し気になったのはもあの描き方についてです。デフォルメされていることがほとんどで、全身像や顔立ちが正直よく分からなかったんですよね。デザインは好きなので、絵を崩さずしっかり描く場面をもう少し増やして欲しかったです。

全体的には、初登場のもあのキャラが面白く、一気に読めました。ハウスの住人について大体分かったので、次週以降の新たな展開にも期待させていただきます。




りは「ハウス住人が勢ぞろいするエピソードなども見てみたいですねー。
騒がしいけれど楽しい時間になりそうです」




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2024年6月1日土曜日

週刊少年ジャンプ2024年26号感想 2/2



カグラバチ


冒頭の回想シーンに惹き込まれました。京羅の仮面にも意味があったんですね。彼の「愛している」という言葉は少なくともあの時点では真実だったと信じたいです。

今まで執拗に伯理を追いかけていた宗也が間違った解釈の末に殺意を向けて来る、という展開にもゾクッとしました。それに対して恐怖しながらも「ケジメを付けなきゃ」と宣言する伯理がかっこ良かったです。

チヒロと天理が対峙する場面にも惹き込まれました。天理の覚悟と行く末を感じ取ったチヒロの弔うという台詞が印象的でした。

ラストに再び伯理VS宗也が描かれる、という構成も良かったです。威葬の結果がどうなるのかとても気になります。


場面の切り替えは多かったものの、コマ割りや構成が上手く混乱せず読むことが出来ました。掲載順が少し下がりましたが、展開やセンターカラーの頻度を見るとそれほど心配はいらないのかなと思います。まずはそれぞれの戦いの行方をしっかり見守らせていただきます。



受験抗争(読み切り)


成績が上がらないことに悩む女子中学生、花鈴が実は殺し屋だったという冒頭の展開に惹き込まれました。ボスの主張も正しいのが悩みどころですねw学校では劣等生だけれど殺し屋としては超一流というギャップも面白かったです。

命乞いをする敵組織のメンバーに勉強を教わるシーンにも思わず笑ってしまいましたw相手はかなり複雑な気持ちだったでしょうねw

覚えた知識を活かして裏切ったメンバーを追い詰める、という展開にも惹き込まれました。努力の甲斐あって次のテストで結果を出せた、というラストも良かったです。花鈴の物騒な台詞がまた笑えますねw


いわゆる代原のようですし殺し屋ものはかなり定番のジャンルではありますが、ベタながら分かりやすい設定や花鈴のキャラが魅力的で、面白かったです。本作は読み切りでほぼ完結しているかと思いますが、是非また本誌で柴田先生の作品を読んでみたいです。



グリーングリーングリーンズ


珀とオリバーがコースに出るという展開に惹き込まれました。「ゴルフは特別なものじゃない」というオリバーの台詞も良いですね。彼に促されて珀が目標を決めるシーンも印象的でした。

成長しているはずなのに納得出来ない、という珀の心情もリアルで惹き込まれました。オリバーからアドバイスを受けて気持ち良いショットを打てた、という展開にもグッと来ました。

その後の珀とオリバーのやりとりもとても爽やかですね。特に珀の笑顔が良かったです。


とにかくオリバーのキャラが光っており、読後感がとても良いエピソードでした。掲載順は不安ですが、特に最近はキャラの魅力がしっかり描かれており個人的には楽しんで読んでいます。珀とオリバーだけではなく、撫子の描写にも期待させていただきます。



Dear Anemone


何となくリエヴルには真の狙いがある気がしていましたが、それについて明かされましたね。「あの方」という言葉も興味深いです。進化したが故に凶暴化した個体もいる、という設定もリアルですね。

萼とリエヴルのやりとりの合間に他のウサギ達や竜一、海月の描写が挟まれる、という構成も上手いですね。特に何かを察知した様子の竜一が印象的でした。

そして、ラストには良い意味で驚きました! ちょっとハラハラしますが、この再登場がストーリーに影響を与えることは間違いないでしょうね。


ただ、恐ろしい能力を持つ相手とのバトル、人間を敵視する個体について、印象的なキャラの再登場など、展開を詰め込みすぎていてちょっと読みにくいなと思ってしまいました。掲載順が回復していないこともあり、終わりが近いからいろんな設定を描いているのかなとも感じたんですよね。最近は面白い展開も増えていたので、読みづらい印象になってしまったのは正直残念でした。

様々なシーンを描写するのは悪いことではないのですが、バランスは考えて欲しいなと思ってしまいます。連載終了が近いのかもしれませんが、今は萼と善生の再会を祈らせていただきます。




りは「萼達には更なる試練が待ち受けている気がしますが、負けないで欲しいです。
アネモネの協力に期待ですね!」





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週刊少年ジャンプ2024年26号感想 1/2



さいくるびより


気になっていた住人、きょこの掘り下げが良かったです。整った容姿と飄々とした性格のギャップが魅力的ですね。ブラック企業のエピソードが妙にリアルなところにも惹き込まれました。

自分のサイクを披露した後でことねにかけた言葉も印象的でした。本心を見抜かれたことねの笑顔も良かったです。

ねむるとことねが登校するラストシーンも印象的でした。ひとりで頑張り続けていたことねが少しずつ人に頼ることを覚えて行く、という構成が爽やかで良かったです。


ストーリーが少し平坦かなとは思いましたが、初登場のキャラの魅力が一話でしっかり描かれており、面白かったです。他の住人の掘り下げにも期待させていただきます。



飛んで火に入る夏と蛍(読み切り)


主人公の蛍輝が幼馴染の花火とバスケを通じて再会することを夢見る、というストーリーに惹き込まれました。花火のデザインも可愛らしくて好印象でした。蛍輝の隠れた才能が序盤で描かれているのも上手いですね。

何故か弱小校に入学した元MVP選手、茜のキャラも面白かったです。蛍輝が学校選びのきっかけになっていたというシーンも印象的でした。

「自分はバスケに愛されていない」と思い込んでいた蛍輝が覚悟を決める場面も良かったです。「大嘘吐き」という異名もかっこ良いですね。花火が蛍輝のひたむきさだけではなく、才能やプレイにも魅せられていたという描写にも説得力があって良かったです。


少し気になったのは、キーパーソンとなる花火の印象がやや弱いかなと感じたことです。回想シーンでの掘り下げが多く現在の彼女の様子がよく分からないため、正直キャラを掴みにくいんですよね。蛍輝とリモートで通話するシーンなどがあれば印象も違ったと思います。

全体的には、蛍輝と茜のキャラがそれぞれ面白く、最後まで一気に読むことが出来ました。連載にもしやすそうな題材なので、是非また本誌で続きを読んでみたいです。



超巡!超常先輩


署長のキツい言葉をポジティブに受け止めすぎる巡に笑ってしまいましたw彼の理想を叶えるローボの優秀さも光りますね。

治安が悪すぎるがゆえにヒーローが大人気になる、という展開も自然で良かったです。考察ガチ勢の丸も好きですwヒーローに入り込みすぎて巡の性格が大幅に改善される、という描写にも笑ってしまいましたw

終盤までギャグを楽しんでいたのですが、最後は急展開でしたね。角がどうなってしまうのか、巡はもちろん直達がどう活躍するのか、良い意味で気になるラストでした。


豹変する巡や周囲のファンの描写が面白く、一気に読めました。まずは角の無事を祈らせていただきます。



願いのアストロ


冒頭のヒバルと釦の戦闘シーンに惹き込まれました。三面六臂のメンバー達の言葉も印象的でした。釦が心の中で助けを求めるシーンも切ないですが良かったです。

久蘭のアストロも印象的でした。釦を守りたい、昔みたいに馬鹿なことをやって笑いたいという台詞にグッと来ました。釦に感謝を伝えるシーンも良かったですし、実は釦も久蘭のために行動していたという描写にも良い意味で驚きました。

反則負け、という結末も説得力があり惹き込まれました。闘いは終わりましたが、釦や久蘭の今後が気になるラストでした。


しかし、正直ヒバルより久蘭のほうが主人公らしいなと思ってしまいました。はっきり言ってヒバルは言動の矛盾も目立ちますし、釦を馬鹿にしているのも不快なんですよね。今週もほとんど抵抗出来ない釦を殴り続けており、正直怖いなと感じました。

友人の遺言を守り、本来は明るくよく笑う性格なのに無理をしてまで釦を守る、という久蘭のほうがかっこ良く見えてしまいました。兄弟のキャラが魅力的なのはもちろん良いことなのですが、主人公より目立たせるのは本末転倒ではと感じました。とにかく三面六臂と決着したので、今後のストーリーでの巻き返しに期待させていただきます。



極東ネクロマンス


薫とシシが対話するシーンが印象的でした。シシと薫の父、樹の関係も気になりますね。

思わず逃げ出した死霊のモノローグにも惹き込まれました。耀司も話していましたが、思った以上に知能の高い個体のようですね。

また、チタリが非常に強い死霊のようで良い意味で気になりました。策略を巡らせたけれど耀司やチタリには全く敵わなかった、というラストにも惹き込まれました。


少し気になったのは、今までの相手より強敵とされていた死霊のすごさがあまり伝わって来なかったことです。特別な能力も持っていない上すぐに逃げてしまったので、正直かっこ悪いなと思ってしまったんですよね。敵キャラの魅力もある程度は描いて欲しかったです。

全体的には、興味深い描写が多く面白かったです。事件もひとまず終結しましたし、今後は気になるキャラ達の掘り下げにも期待させていただきます。




りは「チタリ以外も興味深いキャラが多いですよねー。
夕子の再登場が今から待ち遠しいです」





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