2024年6月22日土曜日

週刊少年ジャンプ2024年29号感想 2/2



カグラバチ


冒頭のチヒロ、伯理、柴の会話が印象的でした。特に伯理を認めるチヒロの台詞が良かったです。

また、扉の真相についてはチヒロと同じく驚いてしまいました。チヒロが天理について怒りを露にするシーンも印象的でした。

伯理が京羅の前に現れる展開にも惹き込まれました。チヒロと伯理の連携も良いですね。ラストのふたりのやりとりと、チヒロの大ゴマも印象的でした。


衝撃の事実や伯理の本心などがしっかり描かれており、一気に読めました。次回はセンターカラーということで楽しみです。京羅との戦いの行方をしっかり見守らせていただきます。



極東ネクロマンス


翠の戦闘方法に惹き込まれました。バトル終了までほぼずっと笑顔なのも、実力に自信を持っているからなのでしょうね。

死霊達の描写も印象的でした。特にどことなくキツツキを思わせるデザインの千ヱが好きです。

騒動が解決したと思わせた後の急展開にもゾクッとしました。燿司の反応と、今後の龍の動きが気になりますね。


翠の活躍や新たな問題も描かれており、終始ストーリーに惹き込まれました。掲載順は少し不安ですが、新キャラの翠も印象的なので更なる盛り上がりに期待させていただきます。死霊や龍のことはもちろん、薫の修行についてもしっかり見守らせていただきます。



Dear Anemone(最終回)


終わってしまいましたね。内容と話数から見て打ち切りと判断して良いでしょう。

ただ、最終回はグッと来るシーンも多かった印象です。やはり萼と善生のやりとりが見所ですね。萼の言葉を聞いた後の善生の表情も良かったです。

ロベリアの攻撃や、灰狼が語る研究内容も興味深かったです。「御伽噺すら~」という台詞も印象的でした。

アネモネが一瞬表情を和らげる終盤のシーンも良かったです。萼と善生の会話で締めくくられるという流れも綺麗でした。


敗因としては、キャラクターに愛着を持てなかったことがまず挙げられるかと思います。正直メインキャラのデザインに個性がなく、誰が誰だか分からないという事態が頻発していたんですよね。特にアップの際は混乱してしまいました。

画力は高いと思うのでこの点はとても残念に感じました。ある程度極端になっても良いのでデザインはもっと工夫するべきだったかと思います。

また、細かい部分になりますが小さなミスが多いことも個人的には気になりました。調査隊の人数が間違っている、生き物の説明にも不自然な箇所があるなど、ストーリーに集中出来なくなる要素が目立ってしまっていたんですよね。

そして、松井先生が週刊連載に耐えられていなかったことも短命に終わった理由かと思います。突然ページ数が減ったときは戸惑いましたし、正直物語が進まなくて物足りなさを感じたんですよね。元々ストーリーのテンポは遅めだったので、はっきり言って見ていてストレスがたまってしまいました。

ただ、特に竜一が再登場してからはストーリーも盛り上がっていたかと思います。また、序盤から描かれていた善生の所在がはっきりしたこともあり、作品としてのまとまりは感じました。そのため今回は個別記事の作成は予定しておりません。

松井先生、お疲れ様でした。絵柄も好きですし、今回で経験を積まれて成長したかと思います。高い画力を活かした次回作に期待させていただきます。



鬼十郎と姫の龍探し(読み切り)


明るく自由奔放なさくら姫と、姫には忠誠を誓っているけれどツッコミ役の従者、鬼十郎のやりとりに惹き込まれました。龍探しの珍道中も面白かったです。特に姫ときのこの描写が好きですw

姫の思い付きによる探索が思わぬ結末を迎えたことにも驚きました。決着の後の鬼十郎の笑顔も良かったです。

ラストも爽やかですね。贈り物に籠められた姫の願いにグッと来ました。


ATSUX先生は以前本誌に掲載された「モスキート飛行部隊(蚊と人間のバトルを無駄に壮大に描いた作品)」もよく覚えているのですが、設定や世界観がガラッと変わった本作も面白かったです。キャラクターが活き活きしていること、ふたりの様子が微笑ましいことが特に好印象でした。本作は読み切りで完結しているかと思いますが絵柄なども好きなので、是非また本誌でATSUX先生の作品を読んでみたいです。




りは「ページ数は短いものの、終始惹き込まれるストーリーでした。
別の作品でもキャラクター同士のやりとりに期待させていただきます」





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