カグラバチ
冒頭の回想シーンに惹き込まれました。京羅の仮面にも意味があったんですね。彼の「愛している」という言葉は少なくともあの時点では真実だったと信じたいです。
今まで執拗に伯理を追いかけていた宗也が間違った解釈の末に殺意を向けて来る、という展開にもゾクッとしました。それに対して恐怖しながらも「ケジメを付けなきゃ」と宣言する伯理がかっこ良かったです。
チヒロと天理が対峙する場面にも惹き込まれました。天理の覚悟と行く末を感じ取ったチヒロの弔うという台詞が印象的でした。
ラストに再び伯理VS宗也が描かれる、という構成も良かったです。威葬の結果がどうなるのかとても気になります。
場面の切り替えは多かったものの、コマ割りや構成が上手く混乱せず読むことが出来ました。掲載順が少し下がりましたが、展開やセンターカラーの頻度を見るとそれほど心配はいらないのかなと思います。まずはそれぞれの戦いの行方をしっかり見守らせていただきます。
受験抗争(読み切り)
成績が上がらないことに悩む女子中学生、花鈴が実は殺し屋だったという冒頭の展開に惹き込まれました。ボスの主張も正しいのが悩みどころですねw学校では劣等生だけれど殺し屋としては超一流というギャップも面白かったです。
命乞いをする敵組織のメンバーに勉強を教わるシーンにも思わず笑ってしまいましたw相手はかなり複雑な気持ちだったでしょうねw
覚えた知識を活かして裏切ったメンバーを追い詰める、という展開にも惹き込まれました。努力の甲斐あって次のテストで結果を出せた、というラストも良かったです。花鈴の物騒な台詞がまた笑えますねw
いわゆる代原のようですし殺し屋ものはかなり定番のジャンルではありますが、ベタながら分かりやすい設定や花鈴のキャラが魅力的で、面白かったです。本作は読み切りでほぼ完結しているかと思いますが、是非また本誌で柴田先生の作品を読んでみたいです。
グリーングリーングリーンズ
珀とオリバーがコースに出るという展開に惹き込まれました。「ゴルフは特別なものじゃない」というオリバーの台詞も良いですね。彼に促されて珀が目標を決めるシーンも印象的でした。
成長しているはずなのに納得出来ない、という珀の心情もリアルで惹き込まれました。オリバーからアドバイスを受けて気持ち良いショットを打てた、という展開にもグッと来ました。
その後の珀とオリバーのやりとりもとても爽やかですね。特に珀の笑顔が良かったです。
とにかくオリバーのキャラが光っており、読後感がとても良いエピソードでした。掲載順は不安ですが、特に最近はキャラの魅力がしっかり描かれており個人的には楽しんで読んでいます。珀とオリバーだけではなく、撫子の描写にも期待させていただきます。
Dear Anemone
何となくリエヴルには真の狙いがある気がしていましたが、それについて明かされましたね。「あの方」という言葉も興味深いです。進化したが故に凶暴化した個体もいる、という設定もリアルですね。
萼とリエヴルのやりとりの合間に他のウサギ達や竜一、海月の描写が挟まれる、という構成も上手いですね。特に何かを察知した様子の竜一が印象的でした。
そして、ラストには良い意味で驚きました! ちょっとハラハラしますが、この再登場がストーリーに影響を与えることは間違いないでしょうね。
ただ、恐ろしい能力を持つ相手とのバトル、人間を敵視する個体について、印象的なキャラの再登場など、展開を詰め込みすぎていてちょっと読みにくいなと思ってしまいました。掲載順が回復していないこともあり、終わりが近いからいろんな設定を描いているのかなとも感じたんですよね。最近は面白い展開も増えていたので、読みづらい印象になってしまったのは正直残念でした。
様々なシーンを描写するのは悪いことではないのですが、バランスは考えて欲しいなと思ってしまいます。連載終了が近いのかもしれませんが、今は萼と善生の再会を祈らせていただきます。
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