2024年6月15日土曜日

週刊少年ジャンプ2024年28号感想 1/2



願いのアストロ


亡霊が出ると噂される洋館を訪れる、という展開が良い意味で意外でした。ちなみにヒバルもテラスもホラー系は苦手なようですねw

そして、第一話の扉絵に描かれていたヒロインの登場に惹き込まれました。見た目が華やかで肝が据わった様子の金羽、良いキャラですね。ヒバルとの親しげなやりとりも可愛いですし、アストロについての描写も印象的でした。

テラスや久蘭の行方、そして洋館の秘密も気になりますね。ラストの不穏な雰囲気に惹き込まれました。


ただ、ヒバルがあっさりと亡霊から逃げ出してしまうシーンは正直引っかかりました。仲間を大切にするといつも言っているのに怖いから自分だけ助かろうとする、というのは印象が良くないんですよね。

震えながら立ち向かう→金羽と再会。彼女のおかげで亡霊には何かからくりがあるのかもと考える、などの流れなら納得出来たと思います。

全体的には、金羽のキャラが好印象で面白かったです。彼女の掘り下げはもちろん、洋館の事件の解決にも期待させていただきます。



さいくるびより


ねむるの毎日の服装が印象的でした。夜休むときも慣れれば平気、というあっけらかんとした台詞が彼らしいですね。

服屋での描写も良かったです。個人的にはねむるはやはり着ぐるみ、ことねはライダーススーツが似合っていたと思います。

バケツ柄の服を見て目を輝かせるねむるも可愛いですね。彼のサイクの応用にも関心してしまいました。買ったパジャマの着心地が良すぎる、というオチも良かったです。


少し気になったのはことねの試着シーンです。正直全体的にバストの位置が低すぎる気がしたんですよね。華やかな外見ですしスタイルも良いので、もう少しリアルな体型にしたほうがより魅力が伝わりやすくなるのではと思います。

全体的には、ほのぼのとした展開が微笑ましく面白かったです。他のハウスの住人との交流にも期待させていただきます。



失せモノ探し(読み切り)


人々の失せ物を見つけ出す探し屋という職業の設定が面白かったです。画力も高いですし、繊細なタッチに惹き込まれました。主人公のヤカン、依頼人となるオトワ、彼の妹の松、それぞれのデザインも個性があって良かったです。

依頼人のオトワの正体が判明するシーンには良い意味で驚きました。対立しながらも彼の境遇に寄り添うヤカンの姿が印象的でした。「貴方には~」という台詞が特に良かったです。

ラストに登場した松も印象的でした。オトワのためにあの姿になったのでしょうね。ヤカンの「帰る場所が~」という台詞も良かったです。


少し気になったのは、キャラクターの顔のデフォルメが目立っていたことです。口を省略してキャラクターをデフォルメする、という描写が頻出しているのですが、正直ちょっとしつこい気がしたんですよね。

アイコンとして描かれている、小さなコマで使用するなどなら分かるのですが、キャラの顔がアップになる場面でも口がないことが多く引っかかってしまいました。綺麗な絵なので、もっとキャラクターの顔をしっかり描き込んだほうが良かったと思います。

全体的には、ヤカンの設定が斬新でしたし、画力も高く面白かったです。連載にもしやすそうな題材なので、是非また本誌で無次先生の作品を読んでみたいです。



超巡!超常先輩


リリの意外な一面に惹き込まれました。腕前を披露した後少し照れるシーンが可愛かったです。巡も言っていましたが、振り返ってみれば伏線らしき描写は多かったんですね。

安定のゲスっぷりを見せる巡にも笑ってしまいましたw前回まではちょっと同情出来る部分もあったのですが、すっかり調子を取り戻してしまったようですねw

コテンパンにされて目を覚ます、という展開も良い意味で分かりやすく、面白かったです。リリが子ども達に慕われている様子も微笑ましいですね。

バランスを崩すレベルで高性能だったキャラが弱体化され結局巡も威張れなくなる、というオチもリアルで笑ってしまいましたw知識がないなりにツッコむ直も良かったですw


リリの掘り下げにも繋がるエピソードで、あるあるネタなども多く面白かったです。ギャグだけではなく、周囲のキャラの詳しい描写にも期待させていただきます。




りは「趣味や内面を詳しく描いてそれをギャグにする、という構成が上手いですねー。
キャラクターの新たな魅力も分かって楽しかったです」




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