2024年2月24日土曜日

週刊少年ジャンプ2024年12号感想 2/2



キルアオ


獅堂と律子の捜査方法には驚きましたが、よくよく考えれば一番有効な手段ですね。家庭科部にやって来た獅堂の満面の笑みが印象的でしたw獅堂だけではなく律子の観察眼も鋭い、という描写に惹き込まれました。

先週から気になっていた獅堂とシノの関係が描かれていたのも良かったです。一言で表せば旧友、という仲なんですね。

また、獅堂が警察と同じ権力を与えられているという設定は正直リアリティがなさすぎるのではと思っていたのですが、その点が説明されていたのも好印象でした。彼の過去についても気になりますね。

十三と獅堂が対峙するラストシーンにも惹き込まれました。「自分基準での悪は絶対に許さない」という獅堂にどう立ち向かうのか、とても興味深かったです


少し気になったのは、競技場の監視カメラの映像が消えていなかったという描写です。カズマに催眠を依頼するなど十三は証拠を残さないよう立ち回っていましたし、獅堂が当日のカメラ映像を入手しているのは少しおかしいのでは、と思ってしまったんですよね。ただ、この点については次週以降に説明されるのではとも感じます。

全体的には、家庭科部の捜査、獅堂の秘密、シノとの関係など、見たかったシーンがたくさん描かれており一気に読めました。十三と獅堂がどう戦うのか、しっかり見守らせていただきます。



グリーングリーングリーンズ


珀とオリバーの練習風景が印象的でした。珀の「しっくり来ないまま上手く行ってしまうことが何となく気持ち悪い」というモノローグもリアルで良かったです。成功回数が増えたからこそ分かって来た感覚なのでしょうね。

また、撫子とオリバーの関係も良かったです。オリバーは空気を読まずに求愛するようなキャラなのかと考えていたのですが、撫子への思いはあくまでも親愛だったんですね。

そして、終盤で明かされた珀の秘密にはとても驚きました! 言われてみれば食事のシーンなどは描かれていませんでしたよね。特性を活かす方法を見付けた珀がどう戦って行くのか、とても気になるラストでした。


ただ、珀の設定自体は好きなのですが、練習中にそれが明かされるという流れにはちょっと引っかかりました。コースに出てから描写したほうが盛り上がったのではと思うんですよね。

全体的には、ゴルフについて派手な展開はなかったものの、地道にトレーニングに励む珀の姿や初めて判明した設定が印象的で、面白かったです。コンペでのそれぞれの活躍にも期待させていただきます。



魔々勇々


突然ボードゲームが始まるという展開に良い意味で驚きました。ちなみにエリシアとモニカはどう見てもワクワクしていますよねwエリシアの「遊びながらでも話は出来る」という台詞に説得力があるのも面白かったです。

ひと通りゲームを遊んだ後、コルレオ達とサディコが対話するという展開も印象的でした。心を抉るようなサディコの台詞と、コルレオの苦しげな表情からは目が離せませんでした。

サディコは非道にも思えますが「ただ楽なほうに流れただけ」という台詞には共感出来ました。最後のコルレオへの提案も熱いですね。


ただ、正直サディコとぶつかり合うシーンは全体的に無駄に見えてしまいました。ルールを破っても特にデメリットがなく、結論も「コルレオが腕を切り落とすか死ぬか、誰よりも強くなる」という分かり切っていたもので、はっきり言って拍子抜けだったんですよね。サディコと戦う展開自体が不要だったのではと思ってしまいました。

また、コルレオ本人がはっきりとサディコに答えていないこともマイナスではと感じました。結局エリシアとモニカのフォローに助けられており、正直かっこ悪く見えてしまったんですよね。


全体的には、特にキャラクターの表情などが印象的で、一気に読めました。コルレオが修行する流れになりそうなので、そちらの展開にも期待させていただきます。



累々戦記


前回に引き続き、マヨイガを使いこなしてピンチを救う弥宵がかっこ良かったです。興奮して弥宵を褒める戸神も可愛かったですwちなみに今回、蒼葉と弥宵は別行動で戦うことになりそうですね。

館の主竜胆の思惑にも惹き込まれました。歪んだ考えですが同情も出来る、という描き方が印象的でした。特に燃える館を見つめるシーンが切なかったです。

彼の妻、皐月の姿をした人形の秘密も気になりますね。蒼葉が弥宵を「友達」と呼ぶシーンも良かったです。主人公ふたりがどう立ち向かうのか、惹き込まれるラストでした。


想い出の中に生きる竜胆が恐ろしくも印象的で、一気に読めました。掲載順は少し不安ですが、事件解決までしっかりと見守らせていただきます。



ツーオンアイス


天雪の演技に非常に惹き込まれました。ヨーロッパ中の女性を熱狂させたリストと重ね合わせる描写が良かったです。美しすぎるものはある意味でおぞましい、という表現も印象的でした。

解任された美沙緒について触れられていたことにも良い意味で驚きました。彼女をコーチから外した天雪の真意は読めませんが、醜い感情を芸術へと昇華するきっかけをくれたことは認めているのでしょうね。天雪のトラウマについても気になります。

演技終了後の女性達の声は断末魔の悲鳴のようだった、と描かれていたことも印象的でした。周囲を圧倒するパフォーマンスを見せた天雪が「準備完了」と考えるラストシーンも興味深かったです。


ゾクッとするほどの実力と美しさを振りまく天雪がとにかく印象的で、面白かったです。掲載順は不安ですが、天雪の今後と、隼馬や綺更がどう立ち向かって行くのかしっかり見守らせていただきます。




りは「女性にトラウマがあるのにペアに挑戦する、というのも不思議ですよねー。
とにかく隼馬達には負けないで欲しいです!」


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週刊少年ジャンプ2024年12号感想 1/2



Dear Anemone(新連載)


おどろおどろしい進化を遂げた生き物達の姿が恐ろしく、惹き込まれました。画力も高いですしダークな世界観ともマッチしていますね。

様々な事情のある者達がガラパゴス諸島に赴き、詳細不明の事件を調査する、という冒頭部分も印象的でした。気弱だけれど友人(古太郎)のために動く主人公の萼はもちろん、他のメンバーも興味深いですね。退場してしまったキャラもいますが、今後の掘り下げを見てみたくなるキャラが多かったです。

萼と古太郎の過去も良かったです。化け物に襲われた蓼が「生き残ることが出来るのは最も変わることが出来る者」というダーウィンの言葉を思い出す、という流れにもグッと来ました。

アネモネの姿をした異種族が現れるラストにも惹き込まれました。どことなく萼に外見が似ている気がしますし、彼の血に何か秘密があるのかなと感じました。


ただ、細かい部分に少し引っかかってしまいました。「島の調査に来た15人が全員失踪」と説明されているのに、モニターに映っている写真は明らかに20枚なんですよね。

また、進化という言葉の使い方も気になりました。調べたところ進化は「長い時間を経て種族が変化すること」のようなので、本作の場合変態、もしくは突然変異が意味としては正しいのではと思ったんですよね。

また「島の名はガラパゴス諸島」という描写もおかしいのでは、と考えてしまいました。第一話ですし、ガラパゴス諸島のどの島なのかしっかり描写して欲しかったんですよね。

本作はかなりシリアスで専門知識も扱っている漫画なので、矛盾は出来るだけなくしたほうがストーリーに入り込みやすくなると思います。ちなみにストーリーとは関係ないですが、男女のデザインの差がほとんどないことも気になりました。

全体的には、良い意味でジャンプらしくないダークな作品で、面白かったです。まずはアネモネの異種族の描写に期待させていただきます。



超巡!超常先輩


新キャラのリリが可愛かったです。外見は派手で気も強いけれど実は優しく猫が好き、という設定がベタですが良いですね。彼女が何度も交番に来るようになった、というラストも微笑ましかったです。

リリの飼い猫、クロスケを探す方法にも笑ってしまいましたw読み切りでも描かれていたフンのネタも面白かったですし、催眠術を使うという展開にも良い意味で驚きました。直もスマホのおじさんも思い込みが激しいタイプなんですねw

全体的に笑えるシーンの多いストーリーでしたが、直とリリの会話にはグッと来ました。直が巡の理解者になってくれていることにホッとしました。


笑えるシーンも多く展開もスピーディーで、一気に読めました。次回以降も面白いトラブルに期待させていただきます。



鵺の陰陽師


学郎と幻妖のぶつかり合いの結果に惹き込まれました。大怪我を負った学郎の姿が切なかったです。「そんな顔するなよ」というモノローグもグッと来ました。

幼少期の学郎と四衲のエピソードも印象的でした。お互いの主張が完全に食い違ってしまったことが離別のきっかけだったんですね。

戦えなくなるほどの重傷なのに何とか持ちこたえる学郎もかっこ良かったです。彼の力の秘密が気になりますね。ラストの鵺の登場シーンもとても良かったです。


ただ、学郎と四衲の喧嘩については正直ちょっと引っかかりました。妙に大人びていて冷静だった四衲がいきなり感情的になるのも唐突な気がしましたし、子ども同士の喧嘩なのに大出血するほどの怪我を負っているのも不自然に感じたんですよね。

また「一緒に幻妖を倒そう」と言っていた四衲が結局「弱いから」と学郎を置いて行く展開にも引っかかりました。学郎を死なせたくないなら部隊に入らず一緒に暮らすという選択をするべきだったのではとも思いますし、最終的にひとりで入隊するなら喧嘩の意味はなかったのではとも考えてしまったんですよね。

全体的には、回想シーンは気になったものの久しぶりに鵺と学郎の対話も描かれ、面白かったです。まずは三つの選択肢に期待させていただきます。



カグラバチ


緋雪だけではなく多福の掘り下げも印象的でした。メインでは描かれていないものの、チヒロの性格の良さを認める、戦況を分かりやすく説明する、重傷の緋雪を支えるなど魅力の光るキャラですね。本当に力士の格好をしていたことには良い意味で笑ってしまいましたw

もちろん緋雪の活躍も良かったです。血の気の多そうな表情にグッと来ました。チヒロの刃を頭で受けるシーンが特に印象的でした。

性別については公式Xなどから女性で確定しましたね。好戦的で強い女子キャラは好きです。

チヒロにエールを送る伯理の姿も良かったです。彼が弱すぎたことがバトル終了の鍵になる、という展開にも惹き込まれましたwいよいよ楽座が開幕しそうなのでそちらも気になりますね。


多福が思っていた以上に良いキャラで、バトルも把握しやすく一気に読めました。次の楽座についてのエピソードにも期待させていただきます。




りは「サポート役のキャラまで魅力的、というのは嬉しいですねー。
緋雪や多福が楽座にどう絡んで来るのかも楽しみです」



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2024年2月17日土曜日

週刊少年ジャンプ2024年11号感想 2/2



鵺の陰陽師


幻妖と学郎のバトルが印象的でした。鴉天狗との連携が板について来ているのも良いですね。

四衲を人質にするなど、幻妖の手強さもしっかり描かれておりハラハラしました。特に鴉天狗が四衲の気配を消せなかった、というシーンは辛いですが惹き込まれました。

それでも幻妖の隙をつこうとする学郎がかっこ良かったです。最後まで劣勢でしたが、学郎が「ここで決める」と誓うラストが印象的でした。


少し気になったのは、前回から引き続きバトルの場面がちょっと見づらいかなと感じたことです。特に四衲が石つぶてを食らうシーンはコマも小さめで、何が起こったのか分かりにくかったです。

全体的には、学郎と鴉天狗が頭を使いながら立ち回る、というストーリーが熱く、面白かったです。次週センターカラーということで、バトルもしっかり進むように願いたいと思います。



グリーングリーングリーンズ


オリバーの弟、ジョアンのキャラに惹き込まれました。ぽっちゃりした体形にも良い意味で驚きました。

彼との会話が珀の掘り下げに繋がる構成も上手いですね。辛い経験をして勝負が嫌になった、という珀の台詞が切なかったです。ジョアンの本心を聞き出すためにあえてオリバーに勝つ、と宣言するシーンも印象的でした。

珀達のやりとりを聞いたオリバーの反応にも惹き込まれました。ベンチで語り合う珀とオリバーのツーショットがとても良かったです。


ゴルフの描写はほぼありませんでしたが、珀、オリバー、ジョアンそれぞれの掘り下げが上手く描かれており一気に読めました。ゴルフコンペの展開にも期待させていただきます。



累々戦記


マヨイガを使いこなす弥宵がかっこ良かったです。守るために戦う、というのが彼の戦闘スタイルになりそうですね。

予想はしていましたが、柊、戸神ペアとの遭遇シーンも印象的でした。真面目に名前を覚える弥宵が特に良かったです。

一行が地下に辿り着くラストも面白かったです。戸神におんぶされている弥宵がちょっと羨ましかったですw


少し気になったのは、バトルシーンが読みづらいように見えたことです。特に戸神の能力がちょっと分かりにくくて残念でした。

全体的には、四人で行動することになる流れも自然でしたし、面白かったです。掲載順は少し不安ですが、四人の連携などにも期待させていただきます。



ツーオンアイス


ロランの演技の描写がとても印象的でした。ミスが重なって自分を見失いそうになったとき、観客の拍手で我に返る、というシーンに惹き込まれました。応援してくれる人のために滑る、というのが彼の原動力なんですね。

泣いているロランに対する天雪の行動も印象的でした。まさに「同じ重圧を知る者」だからこそ出来たことなのでしょうね。

いよいよ天雪が滑走することになる、という終盤の展開にも惹き込まれました。「独りを極める」天雪がペアも含めた全てを呑み込むかもしれない、というシーンにハラハラしました。ラストの天雪のアップもゾッとするくらい美しかったです。


タイプの違う選手についての描写が印象的で、一気に読めました。掲載順は不安ですが、隼馬と同じくしっかり天雪を直視したいと思います。



アスミカケル(最終回)


終わってしまいましたね。詳しく描かれなかったキャラクターなども多いですし、話数から見て打ち切りと判断して良いでしょう。

ただ、最終回で一狼の経歴が分かる、という構成は個人的には好きでした。冒頭の山での一幕も、獏の強さや恐ろしさが伝わって来て印象的でした。

一狼が獏に抱く愛情や憧れも今回の話で伝わって来ました。だからこそ、認知症の進む彼を見ていられなかった、という描写が切なかったです。

兄弟がぶつかり合う終盤の展開も熱かったです。「結局好きなんだろうな」という一狼の台詞もとても良かったです。


敗因としては、やはりキャラクターの地味さや全体的なストーリーの暗さが挙げられるのではと思います。主人公の二兎も含めてデザインに華のないキャラクターばかりでしたし、重い事情を背負ったキャラクターも多く、試合の流れを純粋に楽しめない設定になっていたんですよね。獏の介護についてなど、妙な部分でリアリティが出てしまい暗い印象になっていたことも引っかかりました。

また、二兎の最終目標である一狼が早々に掘り下げられてしまった点もマイナスだったのではと感じます。実は悪人ではなかった、という展開は中盤以降に描いたほうが盛り上がったと思うんですよね。序盤は家族と絶縁状態、というキャラクターで良かったのではと考えてしまいます。

ただ、最終的に兄弟の試合は実現しましたし、ストーリーとしては綺麗にまとまっていたかなと思います。そのため今回は個別記事の作成は予定しておりません。

川田先生、お疲れ様でした。反省を活かした次回作に期待させていただきます。




りは「丁寧な試合描写や第一話の流れなど、光る部分も多かったので終了は寂しいです。
キャラクター設定を見直すだけで名作になったのではと思います。
川田先生には今後も漫画を作り続けて欲しいです」




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週刊少年ジャンプ2024年11号感想 1/2



超巡!超常先輩(新連載)


沼先生、お帰りなさい! 左門くんはサモナー(性悪な主人公と天使のようなヒロインが中心のギャグ漫画。様々な悪魔を呼び出す召喚士が題材)の頃から好きだったのでとても嬉しいです。やっと先生の連載を本誌で読めてホッとしました。

絵柄やネタの雰囲気も良い意味で変わっていなくて安心しました。特に巡が懐かしのホビーを流行らせるシーンが好きですwウィキペディアの描写などは終盤への伏線にもなっており上手いですね。

手柄を全て直のものにする、という台詞の意味も笑えましたw直が巡を思い切り投げ飛ばすラストも何となく微笑ましくて好きですw


読み切りのときとキャラや設定が同じでストーリーにも入り込みやすく、最後まで笑いどころが多く面白かったです。前途多難な主人公コンビの珍道中を、今後も見守って行ければ嬉しいです。



キルアオ


意外な切り口のユニコーンが登場しましたねー。ONE PIECEの海軍感が好きですw初めは十三や家庭科部員達と同じくいまいち分かりにくい特技だと思ってしまったのですが、その後の描写で「正義」の詳細が分かり納得出来ました。

新たなユニコーン、獅堂と山岡(シノ)の関係も気になりますね。今回の対決はシノの掘り下げにも繋がるのかな、と期待しております。ラストの十三とコタツの表情も良いですねw

ユニコーンが次々と家庭科室に入って来る、という冒頭も笑えました。「牧場じゃねんだぞ」というシノの台詞が好きですw


十三の天敵になりそうなユニコーン、獅堂のキャラクターがとにかく印象的で、一気に読めました。勝負の内容はもちろん、十三がしっかり逃げ切れるのかどうかも見守らせていただきます。



人と龍(読み切り)


主人公と龍の会話に惹き込まれました。威厳のある龍がいきなり「どんな気持ち?」と煽り始めるシーンが特に印象的でしたw龍の鱗などの描き方も綺麗で惹き込まれました。

村人のために試練に挑む主人公も熱くて良いですね。ボロボロになっても諦めない姿にグッと来ました。

龍が主人公の心意気を見ていた、という展開は予想通りでしたが、爽やかで良かったです。ふたりは今後どんな生活を送って行くのかな、と想像させられるラストも印象的でした。


ただ、龍の正体はハッキリ言ってベタすぎるかなと感じました。伏線のようなものもほぼない状態でしたし、唐突にも思えてしまったんですよね。見た目を変化させるにしても龍は龍のままで良かったのではと感じました。

いわゆる代原のようですが、全体的には熱い主人公と人間味のある龍のやりとりが印象的で、面白かったです。本作は読み切りで完結しているかと思いますが、また 波風先生の作品を読んでみたいです。



カグラバチ


伯理の漣家での立ち位置に良い意味で驚きました。楽座市を「クズのための祭典」とはっきり切り捨てている点に好感が持てて良かったです。

そして、待望の緋雪が遂に登場しましたね! 好戦的な性格と、チヒロを追い詰める強さに惹き込まれました。何がなんでも妖刀は回収する、という信念も感じられましたし、性別が分からないところもミステリアスですね。

迷いを抉られてチヒロの動きが鈍る、という展開にはハラハラしました。倒れていた伯理が自分の思いを伝える、という流れが熱かったです。「俺はお前に~」という台詞がとても良かったです。


ただ、ここ何週か絵が荒れているように見えて気になるんですよね。特に伯理は表情が崩れるシーンが多かった印象です。

また、伯理のキャラ自体は好きなのですが、うるさく思えてしまう場面が目立っておりもったいないなと感じました。チヒロが冷静に調査している横で騒いでいる場面などはちょっと鬱陶しく思えてしまったんですよね。

全体的には、緋雪はもちろん伯理のキャラもしっかり立っており、面白かったです。まずはチヒロと緋雪の戦いの行方を見守らせていただきます。



魔々勇々


予想はしていましたが、お化け屋敷にビビりまくるエリシアに笑ってしまいましたw途中で不気味な人形が語る怪談を聞かされる、という展開も本格的で惹き込まれました。ちなみにコルレオは結構ホラー耐性がありそうですね。

モニカの世界についての話も興味深かったです。ミネルヴァやラルフレッドとは違いますが、彼女も過酷な環境の中で育って来たんですね。

コルレオの紋章術の秘密にも惹き込まれました。彼の中に眠る魂はやはりエヴァンのものなのでしょうか。

ラストに現れたサディコの正体も意外で面白かったです。サディコを味方に付けるのは大変そうですが、どんな展開になるのか気になります。


ただ、エリシアがバニーガールのコスプレをさせられる、という流れはちょっと強引ではと思ってしまいました。和風のお化け屋敷の背景とも合っていませんし、サディコが「脱がそうかな」と言っていたのに着替えさせられている、という描写にも違和感があったんですよね。

全体的には、ゾクッとするシーンやコルレオの紋章術の設定などが印象的で、面白かったです。まずはサディコとの今後を見守らせていただきます。




りは「サディコは正直ちょっと不気味なキャラですが、デザインは好きです。
味方になるか敵になるかは読めませんが、今後も登場して欲しいです」




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2024年2月10日土曜日

週刊少年ジャンプ2024年10号感想 2/2



累々戦記


怪しい噂のある屋敷に潜入する、という展開に良い意味でゾクッとしました。黒幕と思しき人物が一般人達に累を憑依させている、というシーンにも惹き込まれました。

そして、新キャラの戸神がデザインも含めてとても魅力的でした。クール系の外見なのに腹話術でしか会話しない、という設定が面白かったです。どこか子どもっぽい彼女が柊とコンビを組んでいるのも興味深いですね。

侵入ルートは違うようですが、蒼葉達と柊達がそれぞれ屋敷を調査している、という流れも印象的でした。どこかで二組が出くわすことになりそうなので楽しみです。


ただ、前回の話で柊だけを出す意味はあったのかなと思ってしまいました。このブログにも書きましたが柊の名前すら作中では明かされませんでしたし、植物園でのエピソードがはっきり言って無駄になってしまっているんですよね。今回の洋館で柊、戸神ペアと初めて遭遇して名乗り合う、といった展開のほうが自然だった気がします。

今回の話に特に大きな問題はなかったと思うのですが、前回の展開の違和感が足を引っ張ってしまっているなと正直感じました。怪異の解決はもちろん、二組の出会いは気になるので、それぞれの足取りを見守って行きたいと思います。



今日の魔女たちは(読み切り)


クラスメート達のために魔法を使う明るいギャルの魔女、真夜と、周囲の視線を気にしている様子の控えめな魔女、灰音のコンビが良かったです。絵柄も可愛らしく、タイプの違う女子の魅力がしっかり伝わって来ました。

魔女に興味津々なクラスメートに灰音が驚くシーンも印象的でした。もしかして前の学校では辛い目に遭って来たのかなとも考えてしまいました。

俯いていることの多かった灰音が、真夜達の様子を見て少しずつ変わって行くという終盤の展開も良かったです。特技を披露した後、真夜と一緒に下校するラストが微笑ましかったです。


ただ「魔女の存在が一般人にも知られている現代社会」という設定は、WITCH WATCHと完全に被っており少し気になりました。この世界観自体はわりと定番だと思うのですが、やはり現行の連載作品が浮かんでしまうような設定は避けたほうが良い気がします。

また、あくまでも個人的な意見ですが、真夜と灰音というのはおとぎ話(かぐや姫とシンデレラ)を連想させるようなネーミングなのに、特に魔法には活かされていない点ももったいなく感じました。特に灰音については「物を灰に変えたり腐らせたりする」という魔法が天気を操る魔法に繋がりにくい気がしてここにも引っかかりました。「物や空気の状態を変化させる」などなら自然だったのでは、と思います。

全体的には、画力も高いですしほのぼのとした気持ちになれる良い作品でした。本作は読み切りで完結しているかと思いますが、また朝日先生の漫画を読んでみたいです。



アスミカケル


祥太郎との決着シーンが感動的でした。特に彼の「今日の俺は~」という台詞にグッと来ました。

試合前の二兎と獏のやりとりも良かったです。二兎自身のことを認識出来ていないのに「強い」と言う獏が泣けますね。プロとして一狼を超える、と決意する二兎がとても良かったです。

ラストシーンにもワクワクしました。どんな選手が来ているのか次週が待ち遠しいですね。


戦いの結末も納得出来るものでしたし、最後の展開も良かったのですが、掲載順と終盤の流れ的に終わりが近いのではと思えてそこは気になりました。やはり二兎の設定も含めて地味で暗い印象が拭えなかったことがマイナスだったように感じます。

必殺技も関節技が中心なので派手さに欠けますし、対戦相手も重い事情を背負ったキャラがほとんどでしたよね。介護の問題なども現実的すぎて読んでいて暗い気分になりました。

ただ、二兎の試合に区切りが付きストーリーは綺麗にまとめられそうなので、今後の展開を見守らせていただきます。一狼との再会も楽しみです。



ツーオンアイス


冴ペアの激励会に集まったキャラ達が全員個性的で、面白かったです。ペア先駆者の冴、無邪気なことり、そしてまだ詳細不明の無何有が特に印象的でした。ペアごとに特色があるのも面白いですね。

「みんな隼馬に救われている」という冴の台詞も良かったです。「ちょっぴり暗い理由で~」という説明も興味深かったので、それぞれの選手がペアを始めたきっかけなども見てみたいなと感じました。

隼馬と綺更の「冴が切り開いた道を自分達が繋いで行く」という決意にもグッと来ました。その裏で天雪が動いていた、というラストもとても印象的でした。綺更が復帰しやすくなった、とも言えそうですね。


キャラクターの個性を活かしたパーティー、改めてペアの道を進んで行くと誓った隼馬と綺更、悪魔のような天雪など、見所が満載で惹き込まれました。掲載順は心配ですが、天雪の行動でペア界がどう動くのか見守って行きたいと思います。



りは「良い方向にも悪い方向にも転がりそうな展開でしたが、
隼馬と綺更は絶対に負けないで欲しいです!」




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週刊少年ジャンプ2024年10号感想 1/2



キルアオ


前回から引き続き、ノレンの行動にハラハラしながら読みました。とりあえず本心からの攻撃ではなかったようで安心しましたが、余計に彼女の秘密が気になりますね。十三とノレンのいやらしさのない密着シーンにも惹き込まれました。

決着の後の舞とのやりとりも良かったです。特に十三の「ギャル姫さんを~」という台詞が印象的でした。

ラストの十三とコタツの会話にも惹き込まれました。十三の嫌な予感はやはり当たってしまうのかもしれませんが、興味深いですね。


ノレンが抱える秘密、彼女と十三の接近、勝負の決着など、見たかった場面がしっかり描かれており面白かったです。先を読むのは少し怖いですが、新たな展開に期待させていただきます。



鵺の陰陽師


狂骨の登場シーンに惹き込まれました。幻妖の姿もちょっと怖いですがかっこ良いですね。

学郎、四衲の戦闘にもハラハラしました。格上のレベル3とも渡り合う四衲の強さが伝わって来ましたが、その代償が明らかになる場面は辛かったです。「左腕は?」という学郎の台詞にゾクッとしました。

傷付いた彼女を見て学郎が覚悟を決めるシーンもとても良かったです。「俺が~」というモノローグが印象的でした。狂骨が言っていた通り、ふたりなら大丈夫だと信じたいです。


ただ、戦闘についてはちょっと画面がごちゃごちゃしていて読みづらい気がしました。特に四衲の腕の状態が分かる場面はもう少し前振りがあっても良かったのではと思います。

また、学郎が決意するシーンが何度も描かれており正直ちょっと食傷気味なんですよね。今回活躍させてしまったほうが爽快感があったのでは、と思います。

全体的には、冒頭の狂骨、四衲の活躍、ラストの学郎など、惹き込まれるシーンが多く一気に読めました。次週以降の学郎の活躍に期待させていただきます。



魔々勇々


遊園地を回るコルレオ、エリシア、モニカの姿が印象的でした。特にエリシアやモニカはとても厳しい環境を生き抜いて来たようでちょっと切なくなりました。

モニカが紋章術を活かして子どもを救う、という展開も良かったです。周囲の客に感謝を述べられて照れる姿も可愛かったです。

勇者サディコのものと思われる台詞も気になりますね。ラストのお化け屋敷のシーンにも惹き込まれました。


ただ、観覧車事故のシーンは違和感が強かったです。停止しただけで子どもが落ちそうになる、という状況がほぼありえませんし、きちんと施錠されていなかったドアが強風で開いてしまった、などの流れのほうが自然だったのではと思います。

また、さらわれたミネルヴァはもちろん、負傷したラルフレッドも放っておいて遊園地に行く、という展開もやはり違和感がありました。三人のシーンを描くため強引に退場させられたように見えてしまうんですよね。

三人の会話などは良かったのですが、今週も違和感の目立つ場面が多かったなというのが正直な感想です。次週センターカラーということでしばらく連載は続きそうなので、改善されて行くことを願いたいと思います。



カグラバチ


アホな新キャラが描かれる、という良い意味で予想出来なかった展開で冒頭から笑ってしまいましたwキャラの内面はもちろん、第三者から見たチヒロと双城の戦いが描写されているのも良かったです。

双城が首謀者ではなかった、という場面にも驚きました。あくまでも名前が使われているだけ、という展開は意外でしたが、納得は出来ました。

新キャラ(伯理)の正体が明らかになるラストも良かったです。チヒロは困惑しているでしょうが、思いがけずコネをゲット出来たのはラッキーですよねw


少し気になったのは、伯理のデザインにオリジナリティがないかなと感じたことです。神奈備のメンバーとも似た系統の顔立ちですし、正直個性が伝わって来ないんですよね。

線が雑になっている箇所も多かったため、余計に魅力が分かりにくい気がしました。また、緋雪が未登場なのも残念でした。

全体的には、チヒロへの憧れを吐露する伯理が面白く一気に読めました。伯理と出会ったことで物語がどう展開するのか、じっくり見守らせていただきます。



グリーングリーングリーンズ


オリバーの返事は何となく予想出来ていましたが、彼のプライドが伝わって来て良かったです。「参加しませんけど?」という無慈悲な返事には笑ってしまいましたw

彼が弟を大切にしている、という描写も意外ですが良かったです。珀が弟を呼んで親睦を深めようとする、という展開も、驚きましたが興味深かったです。

終盤に描かれた撫子の姿にも惹き込まれました。祖母に迎えられるシーンはもちろん、ラストのベッドに横たわるシーンも印象的でした。


まだまだ近付かない珀とオリバーとの距離や最後の撫子など、印象的な場面が多く一気に読めました。珀はもちろん、撫子の今後もしっかり見守らせていただきます。




りは「オリバーが撫子よりも家族を優先する、という点にも良い意味で驚きました。
ゴルフや家族に対して真剣、というのは好感度の持てる要素ですねー」


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2024年2月3日土曜日

週刊少年ジャンプ2024年9号感想 2/2



魔々勇々


本編とはあまり関係ないのですが、黒髪眼鏡の男性が政府側だったことにちょっと驚きましたw台詞からしてパンネロ達の補佐や魔王達の保護を担当しているようですね。

雨の中でのエリシアとモニカのやりとりも良かったです。本音を話すエリシアにドキドキしました。モニカの耳の能力も応用が利きそうで良いですね。

彼女が明かしてくれたグリシャの目的にも惹き込まれました。降霊のためのまだ足りない条件というのも興味深いですね。勇者サディコの存在も気になりました。


ひとつ引っかかったのは、コルレオが傘を届けに来るシーンが分かりにくかったことです。「自分が濡れることを気にせず傘を差し出してくれた」という部分が見どころなのだとは思いますが、土砂降りなのに傘を差さず外に出るという行動が不自然で気になってしまったんですよね。「エリシア達を探し回って息を切らしていた」くらいシンプルな描写でも良かったのでは、と思います。

また「ミネルヴァの紋章術に攻撃性がないから拘束しやすい」という台詞も引っかかりました。脱走のしやすさとは関係ないですよね。

全体的には、エリシアとモニカの関係やグリシャの計画が印象的で面白かったです。掲載順は心配ですが、新たな展開になりそうなので巻き返しに期待させていただきます。



カグラバチ


チヒロと双城の決着後がとても良かったです。最後までもがく双城は憎らしいですが、やはり魅力的だなとも感じました。チヒロの「ただ俺が~」という台詞にもグッと来ました。

神奈備の会議の風景にも惹き込まれました。メンバー達の状況を改めて整理すると辛いですね。刻雲やチヒロへの言及も印象的でした。

最後に描かれた緋雪についても気になりますね! 既にSNSなどで話題沸騰なのも面白いですw


双城の顛末、神奈備達の動向、そして興味深いキャラクターの登場など、惹き込まれるシーンが多く一気に読めました。まずは緋雪がどんなキャラなのか見極めたいです。



ツーオンアイス


夏日と夏夜の過去に惹き込まれました。夏夜が自分にも他人にも厳しいのにはやはり理由があったんですね。危険性を十分に説いた上で彼が隼馬に答えるシーンも印象的でした。

隼馬がペア女子だけが知る景色を見る、という展開も良かったです。これがきっかけでペア技成功のコツを掴む、という流れにも説得力がありました。ペア練習の前に「何それ」と笑う綺更の表情も印象的でした。

そして、やはり隼馬と綺更のトリプルアクセルがとても良かったです。冴の登場も意外でしたが印象的でした。隼馬と綺更が喜び合うラストシーンにも惹き込まれました。


才能に恵まれていると自覚した隼馬が一気に成長を遂げる、という展開も熱く、面白かったです。掲載順は気になりますが、これからも笑顔の隼馬と綺更を見守り続けたいなと思えるストーリーでした。冴との関わりにも期待させていただきます。



アスミカケル


冒頭の祥太郎の姿と、盛り上がる観客達の描写が印象的でした。二兎や義時への批判は身勝手にも感じましたが、一般人からの正直な意見なのかなとも思います。

インターバルを終えた後の二兎の戦略も良かったです。やはり一狼と祥太郎の動画がキーになりましたね。一狼への感謝の言葉がとても印象的でした。

負傷した祥太郎とぶつかりあう終盤の展開も熱かったです。「強いよ」という奈央の台詞にも惹き込まれました。


ただ、やはり掲載順の低さが心配ですね。個人的に試合の流れや大きな見せ場は好きなのですが、対戦相手の地味さや暗さがマイナスだったかなと感じます。祥太郎も「負けたら引退のスキンヘッドのベテラン選手」という設定で勝ったとしても爽快感がないですし、デザインも相まって華がないので、主人公のデビュー戦の相手としては扱いづらかったのでは、と思ってしまうんですよね。

全体的には、ベテラン選手である祥太郎の恐ろしさ、明日見流を活かして彼を超えて行く二兎など、印象的なシーンが多く面白かったです。それぞれの武器を活かしたふたりの戦いがどうなるのか、しっかり見届けさせていただきます。

また、金未来杯の結果が発表されましたね。カンヴァステラの優勝、個人的にはとても納得です。

主人公カイガの能力や旅の動機、一見天真爛漫なヒロインテオの秘密など、バトルファンタジーという定番ジャンルの中で個性的な設定が描かれていることに惹き込まれました。旅頃先生、おめでとうございます! 連載にもしやすそうな題材なので期待させていただきます。 


  りは「画力も高いですし絵に個性があるのも良いですね。

     カイガとテアの今後も是非読みたいです!」





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週刊少年ジャンプ2024年9号感想 1/2



キルアオ


冒頭の大技を決める舞に惹き込まれました。十三やノレンに宣戦布告する際の不敵な表情も良かったです。

その後、危険な荒波に挑むノレンの姿も印象的でした。舞に対するモノローグも良かったです。

終盤の展開はあまりにも予想外でハラハラしました。勝負の行方と、ノレンの行動の意味がとても気になります。


本領発揮する舞と、ノレンの心理描写が印象的で面白かったです。水中での十三とノレンのやりとりを見守らせていただきます。



鵺の陰陽師


勝率の低すぎる戦いに挑み続ける四衲が切なかったです。前回から引き続き、表情の描き方が特に印象的でした。

結界からの脱出を試みる七咲と代葉達にも惹き込まれました。ひとりだけアホっぽい子、という表現も好きですwだからこそ、彼女が豹変するシーンはとても印象的でした。

終盤で学郎が出した結論も良かったです。「もう四衲をひとりぼっちにしたくない」という思いに惹き込まれました。狂骨とのやりとりにもグッと来ました。


学郎や四衲はもちろん七咲や代葉の様子も印象的でしたし、狂骨の登場シーンにはワクワクしました。学郎がメンバー全員を救ってくれることを願いたいと思います。



グリーングリーングリーンズ


招待を受けた撫子の反応が印象的でした。表情や仕草を直接描かずに小さな動揺と興奮を表しているのが上手いですね。

オリバーの珀への対応もやや冷たいですが納得は出来ました。珀が「自分のゴルフはあくまでも趣味だから相手にして貰えないのは当たり前」としっかり受け止めているところも良かったです。

その後の珀の行動には良い意味で驚きました。ジャンプ主人公なら熱意で説得する展開が多い印象ですが、かなり現実的な方法で自分の真剣さを分かって貰う、という展開が面白かったです。


プロに近付ける招待状を受け取った撫子、ゴルフに対しては冷酷なほど真面目なオリバー、どゴルフにのめり込んでいる珀など、それぞれのキャラの内面がしっかり描かれており惹き込まれました。オリバーの答えと、ゴルフコンペの内容にも期待させていただきます。



累々戦記


新たな剥離師、柊の過去に惹き込まれました。累を憎む気持ちが伝わって来るのが辛かったです。

「独りになりたくない」という蒼葉の台詞も良かったです。ふたりの武器がクロスするシーンもかっこ良かったです。

ひとまず柊が去って行くラストも印象的でした。再登場したとき 蒼葉達とどんな関係になるのか興味深いですね。


ただ、凪斗柊という名前が本編中で全く出て来ないことは気になりました。後で名前が出て来る展開なのかと思っていたのですが、サブタイトルには彼の名前が書かれているんですよね。

作中で名前を明かさずサブタイトルにだけ記載するというのは、正直分かりにくいだけであまり意味のない構成では、と感じました。自然な形で名前を描写して欲しかったです。

また、柊については銃のデザインにも引っかかりました。彼自身の外見は結構好きなのですが、銃ははっきり言っておもちゃのような質感になっており迫力がないんですよね。そのせいでバトルシーンも気の抜けた印象を受けてしまいます。

剥離師とのバトルという展開は良かったのですが、粗が目立っていると感じたのも事実です。新たな展開での盛り返しに期待させていただきます。




りは「特にデザインについては気になりました。
画力が高いだけにマイナス部分があると引っかかってしまうんですよねー」


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