2024年2月17日土曜日

週刊少年ジャンプ2024年11号感想 2/2



鵺の陰陽師


幻妖と学郎のバトルが印象的でした。鴉天狗との連携が板について来ているのも良いですね。

四衲を人質にするなど、幻妖の手強さもしっかり描かれておりハラハラしました。特に鴉天狗が四衲の気配を消せなかった、というシーンは辛いですが惹き込まれました。

それでも幻妖の隙をつこうとする学郎がかっこ良かったです。最後まで劣勢でしたが、学郎が「ここで決める」と誓うラストが印象的でした。


少し気になったのは、前回から引き続きバトルの場面がちょっと見づらいかなと感じたことです。特に四衲が石つぶてを食らうシーンはコマも小さめで、何が起こったのか分かりにくかったです。

全体的には、学郎と鴉天狗が頭を使いながら立ち回る、というストーリーが熱く、面白かったです。次週センターカラーということで、バトルもしっかり進むように願いたいと思います。



グリーングリーングリーンズ


オリバーの弟、ジョアンのキャラに惹き込まれました。ぽっちゃりした体形にも良い意味で驚きました。

彼との会話が珀の掘り下げに繋がる構成も上手いですね。辛い経験をして勝負が嫌になった、という珀の台詞が切なかったです。ジョアンの本心を聞き出すためにあえてオリバーに勝つ、と宣言するシーンも印象的でした。

珀達のやりとりを聞いたオリバーの反応にも惹き込まれました。ベンチで語り合う珀とオリバーのツーショットがとても良かったです。


ゴルフの描写はほぼありませんでしたが、珀、オリバー、ジョアンそれぞれの掘り下げが上手く描かれており一気に読めました。ゴルフコンペの展開にも期待させていただきます。



累々戦記


マヨイガを使いこなす弥宵がかっこ良かったです。守るために戦う、というのが彼の戦闘スタイルになりそうですね。

予想はしていましたが、柊、戸神ペアとの遭遇シーンも印象的でした。真面目に名前を覚える弥宵が特に良かったです。

一行が地下に辿り着くラストも面白かったです。戸神におんぶされている弥宵がちょっと羨ましかったですw


少し気になったのは、バトルシーンが読みづらいように見えたことです。特に戸神の能力がちょっと分かりにくくて残念でした。

全体的には、四人で行動することになる流れも自然でしたし、面白かったです。掲載順は少し不安ですが、四人の連携などにも期待させていただきます。



ツーオンアイス


ロランの演技の描写がとても印象的でした。ミスが重なって自分を見失いそうになったとき、観客の拍手で我に返る、というシーンに惹き込まれました。応援してくれる人のために滑る、というのが彼の原動力なんですね。

泣いているロランに対する天雪の行動も印象的でした。まさに「同じ重圧を知る者」だからこそ出来たことなのでしょうね。

いよいよ天雪が滑走することになる、という終盤の展開にも惹き込まれました。「独りを極める」天雪がペアも含めた全てを呑み込むかもしれない、というシーンにハラハラしました。ラストの天雪のアップもゾッとするくらい美しかったです。


タイプの違う選手についての描写が印象的で、一気に読めました。掲載順は不安ですが、隼馬と同じくしっかり天雪を直視したいと思います。



アスミカケル(最終回)


終わってしまいましたね。詳しく描かれなかったキャラクターなども多いですし、話数から見て打ち切りと判断して良いでしょう。

ただ、最終回で一狼の経歴が分かる、という構成は個人的には好きでした。冒頭の山での一幕も、獏の強さや恐ろしさが伝わって来て印象的でした。

一狼が獏に抱く愛情や憧れも今回の話で伝わって来ました。だからこそ、認知症の進む彼を見ていられなかった、という描写が切なかったです。

兄弟がぶつかり合う終盤の展開も熱かったです。「結局好きなんだろうな」という一狼の台詞もとても良かったです。


敗因としては、やはりキャラクターの地味さや全体的なストーリーの暗さが挙げられるのではと思います。主人公の二兎も含めてデザインに華のないキャラクターばかりでしたし、重い事情を背負ったキャラクターも多く、試合の流れを純粋に楽しめない設定になっていたんですよね。獏の介護についてなど、妙な部分でリアリティが出てしまい暗い印象になっていたことも引っかかりました。

また、二兎の最終目標である一狼が早々に掘り下げられてしまった点もマイナスだったのではと感じます。実は悪人ではなかった、という展開は中盤以降に描いたほうが盛り上がったと思うんですよね。序盤は家族と絶縁状態、というキャラクターで良かったのではと考えてしまいます。

ただ、最終的に兄弟の試合は実現しましたし、ストーリーとしては綺麗にまとまっていたかなと思います。そのため今回は個別記事の作成は予定しておりません。

川田先生、お疲れ様でした。反省を活かした次回作に期待させていただきます。




りは「丁寧な試合描写や第一話の流れなど、光る部分も多かったので終了は寂しいです。
キャラクター設定を見直すだけで名作になったのではと思います。
川田先生には今後も漫画を作り続けて欲しいです」




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