Dear Anemone(新連載)
おどろおどろしい進化を遂げた生き物達の姿が恐ろしく、惹き込まれました。画力も高いですしダークな世界観ともマッチしていますね。
様々な事情のある者達がガラパゴス諸島に赴き、詳細不明の事件を調査する、という冒頭部分も印象的でした。気弱だけれど友人(古太郎)のために動く主人公の萼はもちろん、他のメンバーも興味深いですね。退場してしまったキャラもいますが、今後の掘り下げを見てみたくなるキャラが多かったです。
萼と古太郎の過去も良かったです。化け物に襲われた蓼が「生き残ることが出来るのは最も変わることが出来る者」というダーウィンの言葉を思い出す、という流れにもグッと来ました。
アネモネの姿をした異種族が現れるラストにも惹き込まれました。どことなく萼に外見が似ている気がしますし、彼の血に何か秘密があるのかなと感じました。
ただ、細かい部分に少し引っかかってしまいました。「島の調査に来た15人が全員失踪」と説明されているのに、モニターに映っている写真は明らかに20枚なんですよね。
また、進化という言葉の使い方も気になりました。調べたところ進化は「長い時間を経て種族が変化すること」のようなので、本作の場合変態、もしくは突然変異が意味としては正しいのではと思ったんですよね。
また「島の名はガラパゴス諸島」という描写もおかしいのでは、と考えてしまいました。第一話ですし、ガラパゴス諸島のどの島なのかしっかり描写して欲しかったんですよね。
本作はかなりシリアスで専門知識も扱っている漫画なので、矛盾は出来るだけなくしたほうがストーリーに入り込みやすくなると思います。ちなみにストーリーとは関係ないですが、男女のデザインの差がほとんどないことも気になりました。
全体的には、良い意味でジャンプらしくないダークな作品で、面白かったです。まずはアネモネの異種族の描写に期待させていただきます。
超巡!超常先輩
新キャラのリリが可愛かったです。外見は派手で気も強いけれど実は優しく猫が好き、という設定がベタですが良いですね。彼女が何度も交番に来るようになった、というラストも微笑ましかったです。
リリの飼い猫、クロスケを探す方法にも笑ってしまいましたw読み切りでも描かれていたフンのネタも面白かったですし、催眠術を使うという展開にも良い意味で驚きました。直もスマホのおじさんも思い込みが激しいタイプなんですねw
全体的に笑えるシーンの多いストーリーでしたが、直とリリの会話にはグッと来ました。直が巡の理解者になってくれていることにホッとしました。
笑えるシーンも多く展開もスピーディーで、一気に読めました。次回以降も面白いトラブルに期待させていただきます。
鵺の陰陽師
学郎と幻妖のぶつかり合いの結果に惹き込まれました。大怪我を負った学郎の姿が切なかったです。「そんな顔するなよ」というモノローグもグッと来ました。
幼少期の学郎と四衲のエピソードも印象的でした。お互いの主張が完全に食い違ってしまったことが離別のきっかけだったんですね。
戦えなくなるほどの重傷なのに何とか持ちこたえる学郎もかっこ良かったです。彼の力の秘密が気になりますね。ラストの鵺の登場シーンもとても良かったです。
ただ、学郎と四衲の喧嘩については正直ちょっと引っかかりました。妙に大人びていて冷静だった四衲がいきなり感情的になるのも唐突な気がしましたし、子ども同士の喧嘩なのに大出血するほどの怪我を負っているのも不自然に感じたんですよね。
また「一緒に幻妖を倒そう」と言っていた四衲が結局「弱いから」と学郎を置いて行く展開にも引っかかりました。学郎を死なせたくないなら部隊に入らず一緒に暮らすという選択をするべきだったのではとも思いますし、最終的にひとりで入隊するなら喧嘩の意味はなかったのではとも考えてしまったんですよね。
全体的には、回想シーンは気になったものの久しぶりに鵺と学郎の対話も描かれ、面白かったです。まずは三つの選択肢に期待させていただきます。
カグラバチ
緋雪だけではなく多福の掘り下げも印象的でした。メインでは描かれていないものの、チヒロの性格の良さを認める、戦況を分かりやすく説明する、重傷の緋雪を支えるなど魅力の光るキャラですね。本当に力士の格好をしていたことには良い意味で笑ってしまいましたw
もちろん緋雪の活躍も良かったです。血の気の多そうな表情にグッと来ました。チヒロの刃を頭で受けるシーンが特に印象的でした。
性別については公式Xなどから女性で確定しましたね。好戦的で強い女子キャラは好きです。
チヒロにエールを送る伯理の姿も良かったです。彼が弱すぎたことがバトル終了の鍵になる、という展開にも惹き込まれましたwいよいよ楽座が開幕しそうなのでそちらも気になりますね。
多福が思っていた以上に良いキャラで、バトルも把握しやすく一気に読めました。次の楽座についてのエピソードにも期待させていただきます。
レビューランキング
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿