累々戦記
怪しい噂のある屋敷に潜入する、という展開に良い意味でゾクッとしました。黒幕と思しき人物が一般人達に累を憑依させている、というシーンにも惹き込まれました。
そして、新キャラの戸神がデザインも含めてとても魅力的でした。クール系の外見なのに腹話術でしか会話しない、という設定が面白かったです。どこか子どもっぽい彼女が柊とコンビを組んでいるのも興味深いですね。
侵入ルートは違うようですが、蒼葉達と柊達がそれぞれ屋敷を調査している、という流れも印象的でした。どこかで二組が出くわすことになりそうなので楽しみです。
ただ、前回の話で柊だけを出す意味はあったのかなと思ってしまいました。このブログにも書きましたが柊の名前すら作中では明かされませんでしたし、植物園でのエピソードがはっきり言って無駄になってしまっているんですよね。今回の洋館で柊、戸神ペアと初めて遭遇して名乗り合う、といった展開のほうが自然だった気がします。
今回の話に特に大きな問題はなかったと思うのですが、前回の展開の違和感が足を引っ張ってしまっているなと正直感じました。怪異の解決はもちろん、二組の出会いは気になるので、それぞれの足取りを見守って行きたいと思います。
今日の魔女たちは(読み切り)
クラスメート達のために魔法を使う明るいギャルの魔女、真夜と、周囲の視線を気にしている様子の控えめな魔女、灰音のコンビが良かったです。絵柄も可愛らしく、タイプの違う女子の魅力がしっかり伝わって来ました。
魔女に興味津々なクラスメートに灰音が驚くシーンも印象的でした。もしかして前の学校では辛い目に遭って来たのかなとも考えてしまいました。
俯いていることの多かった灰音が、真夜達の様子を見て少しずつ変わって行くという終盤の展開も良かったです。特技を披露した後、真夜と一緒に下校するラストが微笑ましかったです。
ただ「魔女の存在が一般人にも知られている現代社会」という設定は、WITCH WATCHと完全に被っており少し気になりました。この世界観自体はわりと定番だと思うのですが、やはり現行の連載作品が浮かんでしまうような設定は避けたほうが良い気がします。
また、あくまでも個人的な意見ですが、真夜と灰音というのはおとぎ話(かぐや姫とシンデレラ)を連想させるようなネーミングなのに、特に魔法には活かされていない点ももったいなく感じました。特に灰音については「物を灰に変えたり腐らせたりする」という魔法が天気を操る魔法に繋がりにくい気がしてここにも引っかかりました。「物や空気の状態を変化させる」などなら自然だったのでは、と思います。
全体的には、画力も高いですしほのぼのとした気持ちになれる良い作品でした。本作は読み切りで完結しているかと思いますが、また朝日先生の漫画を読んでみたいです。
アスミカケル
祥太郎との決着シーンが感動的でした。特に彼の「今日の俺は~」という台詞にグッと来ました。
試合前の二兎と獏のやりとりも良かったです。二兎自身のことを認識出来ていないのに「強い」と言う獏が泣けますね。プロとして一狼を超える、と決意する二兎がとても良かったです。
ラストシーンにもワクワクしました。どんな選手が来ているのか次週が待ち遠しいですね。
戦いの結末も納得出来るものでしたし、最後の展開も良かったのですが、掲載順と終盤の流れ的に終わりが近いのではと思えてそこは気になりました。やはり二兎の設定も含めて地味で暗い印象が拭えなかったことがマイナスだったように感じます。
必殺技も関節技が中心なので派手さに欠けますし、対戦相手も重い事情を背負ったキャラがほとんどでしたよね。介護の問題なども現実的すぎて読んでいて暗い気分になりました。
ただ、二兎の試合に区切りが付きストーリーは綺麗にまとめられそうなので、今後の展開を見守らせていただきます。一狼との再会も楽しみです。
ツーオンアイス
冴ペアの激励会に集まったキャラ達が全員個性的で、面白かったです。ペア先駆者の冴、無邪気なことり、そしてまだ詳細不明の無何有が特に印象的でした。ペアごとに特色があるのも面白いですね。
「みんな隼馬に救われている」という冴の台詞も良かったです。「ちょっぴり暗い理由で~」という説明も興味深かったので、それぞれの選手がペアを始めたきっかけなども見てみたいなと感じました。
隼馬と綺更の「冴が切り開いた道を自分達が繋いで行く」という決意にもグッと来ました。その裏で天雪が動いていた、というラストもとても印象的でした。綺更が復帰しやすくなった、とも言えそうですね。
キャラクターの個性を活かしたパーティー、改めてペアの道を進んで行くと誓った隼馬と綺更、悪魔のような天雪など、見所が満載で惹き込まれました。掲載順は心配ですが、天雪の行動でペア界がどう動くのか見守って行きたいと思います。
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