2023年4月22日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年20号感想 1/2



キルアオ(新連載)


凄腕の殺し屋だった中年男性が中学生として学校生活をやり直す、というあらすじが面白かったです。荒んだ世界しか知らなかったからこそ普通の勉強が楽しすぎる、という設定に説得力がある点も良かったです。

主人公の十三のキャラも良いですね。慣れない学校生活に苦戦する姿は何だか可愛らしかったです。また、自分を馬鹿にして来たクラスメートを素早く助けるシーンにグッと来ました。

変質者から救われた彼女達が、終盤で少し十三に歩み寄るのも良かったです。ラストで十三がメッセージのやりとりに困惑しているのも好きですw


読み切り時代から知っている作品ですが、クラスメート達の不快さがなくなった点が特に良かったかなと感じます。授業や行事を通して十三が学校に馴染んで行くんだろうなと予想出来るんですよね。

主人公のキャラや活躍がしっかり描かれ、惹き込まれる一話でした。今後も十三の学校生活に期待させていただきます。



テンマクキネマ


姫希のキャラに良い意味で驚きました。元と楽しそうに映画トークをするシーンが特に印象的ですね。ラストで視聴覚室にやって来た場面にも惹き込まれました。

元の掘り下げも良かったです。的確な演出を次々と提案出来るあたり、監督としての才能があるのでしょうね。渚の脚本を読んで号泣するシーンも好きですw

天幕についての謎も深まりましたねー。世には出ていなかったけれどプライベートで本当に白河監督と組んでいた、などかなと予想しています。


ただ、肝心の「渚」のすごさがいまいち伝わって来ないことには正直引っかかりました。現時点では大まかなストーリーすら分からないので、はっきり言って元や姫希に感情移入出来ないんですよね。

全体的にはキャラの掘り下げも多く一気に話も進み、最後まで飽きずに読めました。まずは渚の完成を楽しみにしています。



一ノ瀬家の大罪


幸恵の掘り下げと最後のシーンが印象的でした。今まで彼女の描写が控えめだったため余計に驚かされました。ラストの行動の理由についても、意図的なのか病気が原因の事故なのかなど興味深いですね。

颯太が過去の翼を思い出す冒頭部分も印象的でした。今は大分年上に見えますが、本来は翼と同年代だったのでしょうか。以前も感じましたが、家族や親戚だったという可能性もありますね。

一ノ瀬家で福井に行く展開にも惹き込まれました。颯太への疑念はあっても基本的には楽しい旅行だったので、余計に最後の幸恵のコマの恐ろしさが増しますね。


ただ、あくまでも「夢」だと明言されているため、衝撃的なシーンにも正直あまり感情移入出来ないんですよね。ラストについても結局はループが始まるだけなので、ちょっと飽きて来たなとも思ってしまいます。また、福井に直通の新幹線はないのでその点も気になってしまいました。

ずっと気になっていた幸恵についてじっくり描かれた点は良かったのですが、引っかかる部分も多かったという印象です。次週以降も彼女が掘り下げられるようなので、新たな展開について期待させていただきます。



りは「今週のラストも衝撃的ではあったのですが、
同じ系統のストーリーが続いているので
正直あまり惹き込まれないんですよねー」




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