2023年4月1日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年17号感想 1/2



一ノ瀬家の大罪


冒頭の翼のいる世界についての描写にとても惹き込まれました。こうなるとやはり真相を知っている颯太の正体が気になります。家族か病院の関係者ではと予想していたのですが、今週号の時点ではまだ分かりませんね。

また、美奈子の一日も切ないですが印象的でした。特に病院で翼に謝り続けるシーンは胸が痛みました。

ラストの美奈子と翔のやりとりも、辛いですがとても惹き込まれました。翼以外の家族のモノローグが描かれていた点なども納得出来ますし、同じ夢というのは今後も鍵になるのでは、と考えております。


ただ前々回辺りから気になっていたのですが、真実が終始颯太から語られる形になってしまっていることには正直引っかかりました。耕三という優秀な存在もいるのですから、彼の力を借りつつ翼達が少しずつ謎を解明して行ったほうが盛り上がったのではと思います。

全体的には色々な設定が明かされましたし、特にラストの美奈子と翔の会話は重要になりそうで、とても続きが気になります。世界の仕組みや颯太の正体が分かるまで、しっかり見守らせていただきます。



影ノ罪忍(読み切り)


辻田先生の再登場が早く驚きました。内容も様々な要素がプラスされているものの、前回の「影と主」がベースになっていますね。

内容についても、追われる身の主人公がヒロインや少年に一飯の恩を返す、というベタな展開ですが面白かったです。特に初対面の際にヒロインの緋花が心助の正体に気付いている描写が良かったです。

悪党の屋敷に乗り込んで行く心助もかっこ良かったです。特に「屈する事のねぇ~」という台詞が印象的でした。ラストの村人達に囲まれている心助の描写も微笑ましかったです。


ひとつだけ引っかかったのは「チャンス」や「プロ」などの外来語が特に説明もなく登場していたことです。ギャグシーンや銀魂のような世界観の作品なら気にならないのですが、時代物だとギャグでもない場面で外来語を使用されると引っかかってしまうんですよね。

全体的には、熱さも印象的で面白かったです。ラストのナレーションでも心助の今後が語られていましたし、是非連載でも読んでみたいです。



イチゴーキ!操縦中


冒頭から色んな意味で怒涛の展開で笑ってしまいましたw「サクサク進む」という一剛木のモノローグも好きですw

その後、一剛木のためにこっそり動くミサオにはちょっとグッと来ました。「人間は生きている限り~」という台詞も何気に熱いですよね。

終盤の囚人達が間違った方向に更生し始めるシーンも面白かったです。一剛木からミサオへの「やっぱりすげぇなぁ」という言葉も良かったです。PJとサラの対面シーンも笑いましたw


順調に材料集めは進んでいますが、この流れなら物語はしっかり締めくくられるのかなと思います。今後も笑える展開を楽しみにしています。



人造人間100


人造人間(33)の回想シーンが切なかったです。先週も触れられていましたが、美しい手の少女が最期に発した「ありがとう」の言葉がとても印象的でした。

正直33に同情の余地はないと思いますが「明日もこの屋敷に~」というモノローグにはグッと来ました。育てて来た子ども達と幸せな食卓を囲む幻が切ないですね。「使い方さえ間違えなければ」というあしびの言葉にもグッと来ました。

今後の厳しい戦いを予感させる終盤の展開にも惹き込まれました。モートセーフのメンバーについても期待が高まりますね。


ちょっと引っかかったのは、美しい手の少女がかなり中性的で最後まで少年のように見えてしまっていたことです。ずっと「彼女」と呼ばれていて正直気になってしまったんですよね。33に保護されて以降は女性らしい成長も遂げた、などの描写のほうが納得出来たのではと思います。

また、33の過去自体はとても良かったのですが、登場して間もないためちょっと感動が薄れてしまったんですよね。展開が早いのは良いのですが、回想を描くならもっとキャラをじっくり描写したほうが盛り上がったのではとも感じます。

切なさと盛り上がりが上手く同居していて面白かったのですが、それだけに引っかかる部分があったのが残念でした。ラストのヒキが良かったので、次回以降明かされる能力の秘密も楽しみにしています。




りは「展開の緩急のバランスは難しいと思いますが、
33のエピソードはもう少し長めでも良かった気がします」





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