2022年12月7日水曜日

週刊少年ジャンプ2023年1号感想 1/2



人造人間100(新連載)


「理想の人間に囚われた博士に生み出された人造人間と、優秀な血を持つ少年」という斬新な設定が、読み切りに引き続き面白かったです。絵も個性がありますし画力も高いですね。

ストーリーも主人公コンビが凄惨な事件を解決するという熱い流れが良かったです。特にNo.100の縫い目が明らかになってからのバトルは迫力がありました。

また、あしびの「自分が受けた痛みを~」や回想シーンの姉の「だってあしびが~」など、グッと来る台詞が多いのも魅力的でした。あしびの血を「極上の香餌」と表現していたのも印象的ですし、言葉のセンスが光りますね。あしびとNo.100が町の中に向かって行くラストも良かったです。


ひとつ気になったのは、正直No.100のデザインは読み切りのほうが魅力的だったなと感じたことです。表情が隠れているのがミステリアスで、得体の知れなさに惹き込まれたんですよね。

ただ今の外見が悪いわけではないですし、一話は展開もスピーディーで楽しかったです。あしびとNo.100の約束の行方を見守っていければと思います。



イチゴーキ!操縦中


冒頭の酷すぎる顔のスペアを作る操に笑いましたwこの行動が終盤で活かされる構成も上手いですね。

授業風景も面白かったですが、強盗が乱入して来るという急展開に惹き込まれました。強盗の勢いと、対抗しようとしていたのにあっさり腰を抜かす操が面白かったですw

その後、屍フェイス群に笑いましたがw一剛木がクラスメートに声をかけられるラストも良かったです。ただ秘密を守れるのは助かるでしょうが、確かにチョロすぎて少し心配にもなりますねw


操のボケと一剛木のツッコミが面白く、絵的なインパクトも強く安心して笑えました。クラスメートや先生の掘り下げにも期待したいです。



一ノ瀬家の大罪


翼と中嶋の回想と現状が交互に描写される演出に惹き込まれました。現状と過去にギャップがありすぎるのが辛いですね。

特に小学生時代の翼が印象的でした。この頃はむしろ明るい少年だったようですし、家庭にも問題はなさそうですよね。中学入学の際に家の事情でサッカーをやめたらしいので、同時期に家庭で何かが起きたのかなと考えております。

ラストシーンも良かったです。いよいよ翼が何かを思い出したのかもしれませんね。


ただ、数話に渡り翼の周囲の凄惨なシーンが続くのは重苦しいなとも正直感じます。辛くて離れてしまう読者も少なくないでしょうし、そもそもストーリーのメインは一ノ瀬家の秘密で翼の学校生活ではないと思うんですよね。他の家族もしっかり描いて欲しいところです。

また前回から引っかかっていましたが、翼や中嶋の泣き顔が多すぎるのも問題な気がします。男子の涙は肝心なときに描写されるからこそグッと来ると思うんですよね。

現状では厳しいようですが、ふたりとも泣いてばかりだなとしか感じられません。また、キャラの顔の差が分かりにくい部分も気になりました。

興味深い設定なので、今後翼以外のキャラの掘り下げなどに期待したいです。次週辺りで翼の話に区切りが付けばストーリーも盛り上がるのではと思います。



あかね噺


前回に引き続き、うららの噺の世界に惹き込まれました。女性の色気を芸に昇華しているという描写がとても印象的ですね。観客に感情移入して落語を楽しめました。

うららの師匠しゃ楽について触れられたのも良かったです。紅一点の弟子ではなく、うららがたったひとりの弟子だったんですね。

彼女の語る自分の芸を見たくなった、という理由も非常に納得出来ました。まだ詳細は分からないものの、元々うららは夜の世界で働いていたようですね。


あかねのリアクションや八正の解説も印象的で、うららの噺への理解が少し深まった気がします。うららの姿を見てあかねがどう成長するのかも楽しみにしています。



りは「うららの異名もかっこ良くて好きです。
ドクロが並ぶイメージ図も壮観ですねー」



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