2022年12月28日水曜日

週刊少年ジャンプ2023年4・5合併号感想 2/2



残り火(読み切り)


繊細で温かさのある絵に惹き込まれました。演出や構成も上手いですね。登場キャラクターは非常に少ないですし旅の描写も淡々としているのに、ミラが成長後に母(ラズロ)のことを知るラストまで一気に読めました。

序盤で世界についての悲しい事実が描かれ、単なる異種族同士の育児漫画ではないと判明するシーンもグッと来ました。竜達も好き好んで戦争を始めたわけではないでしょうし切ないですね。

設定上ラストはミラが離れて行ってしまうことになるのかなと思っていたのですが、最後の決断にも惹き込まれました。ミラが生きた証はしっかり残ることになりそうですね。


少し気になったのは、荒廃した世界で子育てをする、というあらすじ自体はそこまで目新しくないかなと感じたことです。保護者側が異種族という設定も正直珍しくないですし、ジャンプの読み切りでも昨年掲載された機械仕掛けのアイオライトがほぼ同じテーマを扱っていましたよね。新人さんの入選作としてはとてもクオリティが高いとは思うのですが、ラスト以外にも新鮮な描写を挟めればもっと面白くなったのではと感じます。

全体的には、切ないけれど優しい読後感の残る良い作品でした。長所を伸ばして、 白先生にはもっと活躍して欲しいです。



大東京鬼嫁伝


けろるとみゃーこの意外な活躍が印象的でした。特にみゃーこは家賃の問題も解消されそうで良かったですねw

神血について更なる情報が明かされたのも興味深かったです。ヤンキーのバットにしか見えない葬薙も好きですw

バトルについては、愛火と進太の描写も良かったです。中でも愛火との約束を思い出す進太が印象的でした。「世界平和~」という台詞もグッと来ました。


ただ、かなりの強敵だと描かれていた四女(こりん)との決着があっさりしすぎでは、とは正直感じました。新展開のために早めにバトルを切り上げるのは悪くないと思うのですが、最強だとされていたこりんの描写はもっと欲しかったんですよね。先週までにしっかり掘り下げておくか、あと一週程度なら戦闘シーンを続けても良かったのではないでしょうか。

また、特に進太が葬薙を振る場面が迫力に欠けることなども気になりました。せっかくかっこ良いシーンなのに、動きが分かりにくいんですよね。

四姉妹とは決着しましたし新たな展開が気になる回ではあったのですが、引っかかる部分が解消されていないのは残念でした。ラストの進太はちょっと心配ですがw次週以降の改善に期待させていただきます。



ギンカとリューナ


ギンカとシェヘラザードの出会いが印象的でした。なかなかシリアスでしたが、作品の雰囲気を壊さない描き方が上手いですね。また、以前のギンカが意外とイケメンっぽいのも良かったですw

バトル中のギンカも良かったです。今まで以上に圧倒的な強さを感じる描写に惹き込まれました。「昨日まで~」という台詞が特に印象的でした。

シェヘラザードの狂気も健在でしたね。ギンカへの憎しみと執着、そして身勝手に世界を変えたがる姿にゾクッとしました。

また、アネモネの姿にも安心しました。戦闘の経過によって、シェヘラザードがアネモネに詫びるような状況になったシーンも良いですね。


回想もバトルも印象的で、一気に読めました。掲載順は不安ですが今のバトルはとても興味深いので、ギンカとシェヘラザードの戦いの決着も楽しみです。




りは「雪だるま姿のギンカまでかっこ良く見えて来るのが上手いですねー。
   今のバトルがとても面白いので、掲載順の回復にも期待です!」




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