グリーングリーングリーンズ
撫子と同組のふたりの描写が印象的でした。実力はもちろん、天真爛漫な灯歌、高飛車な牡丹と内面に特徴があって良いですね。
レベルの高い試合を観て自分まで緊張してしまう、という珀のモノローグもリアルでした。そんな中でも「自分の最高を~」と考えられる珀の成長が伝わって来ました。
「負ける気がしない」という撫子のモノローグも印象的でした。ですが、普段とは動きが違うこと、あまりにも前のめりなプレイを続けていることはちょっと気になりますね。故障などに繋がりそうで心配になりました。
キャラも立っていましたし試合の流れもスムーズで面白かったのですが、掲載順が少し不安ですね。オリバー登場以降はストーリーも盛り上がっていると思うのですが、序盤の力との対決が間延びしていたことがひとつの原因かなと考えております。
ただ、最近は惹き込まれる展開が多いので今後もしっかり応援したいです。まずは撫子と珀の戦いを最後まで見守らせていただきます。
Dear Anemone
冒頭の萼とアネモネの描写に惹き込まれました。ふたりの適合率はかなり高いようですね。
ロベリアがふたりの攻撃を防ぐシーンも印象的でした。「君達とはまた会える」という台詞にも惹き込まれました。データは見たところで意味が分からない、というモノローグも意味深ですね。
萼と愛墨、灰狼が久しぶりに会話する場面も良かったです。全員が力を合わせてデータを探し出す、という流れにも惹き込まれました。アナログな方法で残されていたことや日本語で書かれていた理由、突如現れた人物の詳細など、ラストも印象的でした。
ただ、いきなりページ数が減っていたことはやはり気になりました。少し前までは展開的にも引っかかる部分が多かったので、今ストーリーを十分に描写出来ないと正直読者が離れてしまう気がします。
週刊連載がスケジュール的に大変なのかもしれませんが、何とか持ち直して欲しいです。今はロベリア戦の後の展開を見守りたいと思います。
累々戦記(最終回)
終わってしまいましたね。内容と話数から見て打ち切りと判断して良いでしょう。
ただ、最終回は主人公ふたりの成長がしっかり伝わって来て良かったです。弥宵はすっかりかっこ良くたくましくなりましたね。「心の影があるから~」という台詞が特に印象的でした。
戸神と褐色女子(氷雨)の様子がしっかり描かれているのも良かったです。柊を見て怖がる氷雨が可愛かったですw
成長した蒼葉と、禅のその後についての描写も印象的でした。蒼葉の「俺は禅を~」という台詞にグッと来ました。ラストの蒼葉、弥宵の笑顔もとても良かったです。
敗因としては、やはり序盤の展開やキャラクターの関係性の違和感がまず挙げられるかと思います。このブログでも書きましたが、正直第一話の時点で結構引っかかってしまったんですよね。
学校で起こる怪異に目新しさがない、初対面の男子バディなのにふたりの距離が妙に近いなど、問題点が目立っていた印象です。また、専門用語が多く話や状況を把握しづらいことも気になりました。
先ほどの項目でも少し触れましたが、ストーリーや設定が他の作品と被ってしまっていたこともマイナスだったのではと思います。特に基本的な世界観などが鵺の陰陽師とかなり似てしまっているのは問題ではと感じました。
そして、画力は非常に高いと思うのですがデザインなどにも斬新さが足りなかった印象です。中でももうひとりの主人公のはずの弥宵には正直カリスマ性がないなと感じました。
ですが、終盤は蒼葉と禅の関係、バトルシーンの決めゴマ、魅力的な女子キャラの活躍など光る部分も見えて来たかなと思います。物足りない部分は残りますがストーリーも綺麗にまとまっている印象です。そのため今回は個別記事の作成は予定しておりません。
雨宮先生、お疲れ様でした。高い画力と女子のデザインを生かした次回作に期待させていただきます。
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