2024年4月13日土曜日

週刊少年ジャンプ2024年19号感想 2/2



Dear Anemone


竜一についてしっかり触れられており惹き込まれました。何が起きたのかは気になりますし全体的にシリアスなストーリーでしたが、彼が萼を「良い子」と言っていることにはちょっと和みましたw

また、灰狼の生い立ちも印象的でした。彼女の実の両親についても気になりますね。

狼の能力を活かしてカマキリと戦う、という展開にも惹き込まれました。ラストの「死体に~」という台詞には良い意味でゾクッとしました。


少し残念だったのは、肝心の灰狼のバトルが分かりにくかったことです。画面も暗いですしアクションも見づらく、流れが把握出来なかったんですよね。また、狼としての姿ももっとはっきり描いたほうが良かった気がします。

全体的には、戦いまでの決着が分かりやすくスピーディーに描かれており、惹き込まれました。掲載順はちょっと不安ですが、萼やアネモネが竜一達とどう関わって行くのかにも期待させていただきます。



ツーオンアイス


プロトコルを見て話し合う隼馬と綺更の描写が印象的でした。減点は残念でしょうが、ふたりが前向きな様子で読者としても嬉しくなりました。

隼馬と天雪、綺更と操のやりとりにも惹き込まれました。完全には天雪のことを否定しない隼馬のスタンスが良かったです。自分の行動は決して許されない、と理解している天雪も印象的でした。

「いつかぶっ倒す」という操の台詞も良かったです。彼女の掘り下げにも期待させていただきたいと思います。

そして、今回も優雨子について描写されており惹き込まれました。詳細を聞いた後の天雪の反応が気になります。

世間ではそこまで騒がれなかったものの、隼馬と綺更の小さな偉業がペア界を動かして行く、というシーンもとても良かったです。初登場したリカのキャラも好きです。ラストのテレビ局の様子も印象的でした。


演技終了後の反省やそれぞれのキャラの掘り下げがしっかり描かれており、面白かったです。掲載順と展開的に終わりが近い気もするのですが、隼馬達も含めたペア界の盛り上がりに期待させていただきます。



累々戦記


剥離師達と累のバトルが印象的でした。ボス的な存在のデザインも恐ろしいですが惹き込まれました。折り鶴のような乗り物やバイクを操って戦う、という描写も良かったです。

凪斗や戸神の戦いも印象的でした。妹に対する凪斗のコメントがリアルで笑ってしまいましたwちなみに戸神の服の下は結局どうだったんでしょうかw

アイカのピンチに蒼葉や弥生が駆け付ける、という展開も良かったです。弥生の能力についてはもちろん蒼葉が覚醒した様子なのも印象的で、惹き込まれるラストでした。


ストーリーがしっかり進み、最後に主役ふたりが登場するという流れも熱く、面白かったです。決着が描かれたバトルも多いですし掲載順的に終わりが近いのかなとも思うのですが、蒼葉と禅の行方を最後まで見守らせていただきます。



魔々勇々(最終回)


終わってしまいましたね。内容と話数から見て打ち切りと判断して良いでしょう。

ただ、最終回は印象的なシーンも多かったなと感じます。特にコルレオとエンドのやりとりには全体的にグッと来ました。

彼女の苦しみに寄り添い、目隠しを取る場面に惹き込まれました。「俺を生かしてくれた」というコルレオの台詞も良かったです。誰も話し合ってくれなかった、という言葉も切なかったです。

その後の展開にも良い意味で驚きました。ラストの勇者と魔王達の絵も壮観ですね。



敗因としては、主人公のコルレオを応援出来なかったことがまず挙げられるかと思います。強くてかっこ良い、というキャラでもないですし順調に成長して行くわけでもなく、はっきり言って主人公としての魅力が足りなかった気がします。この状態なのに周囲のキャラからはやたらと褒められており、引っかかってしまったんですよね。

また、物語の本筋がなかなか進まなかったこともマイナスだった気がします。特に終盤の「ミネルヴァが囚われた直後に遊園地に行く」という展開は正直非常識だったと思います。

そして、設定自体は面白かったのですが描写が不足していたことも残念でした。紋章術の詳細や異世界の環境についてなど、話に入り込むために必要な情報がよく分からなかったんですよね。設定が理解しづらいためストーリーまでよく分からなくなる、という悪循環が起きてしまっていた気がします。

ちなみに最終回は好きでしたが、はっきり言ってエンドについては引っかかる部分が多かったです。死こそが愛、と考えているならすぐにエヴァンを追うほうが自然だった気がしますし、真っ当な倫理観があるなら逆にエヴァンを生き返らせるべきだったのではと思うんですよね。結局コルレオがエンドの命を奪うことを選んでいるのも勇者らしくなくてマイナスでした。

はっきり言ってかなり打ち切りという印象の強いラストでしたが、単行本に続くと明言されていること、エンドとの対話は描かれていたこと、黒幕の復活に惹き込まれたことなどを考慮すると、問題点はそこまで多くないのかなとも思います。そのため今回は個別記事の作成は予定しておりません。

林先生、お疲れ様でした。光る部分は感じましたし、反省を活かした次回作に期待させていただきます。




りは「成長の可能性はある先生だと思います。
キャラクターのデザインなどは全体的に好きだったので、
キャラがたくさん出て来るコメディ寄りの漫画に挑戦するのも手かもしれませんねー」




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