2023年6月3日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年26号感想 1/2



ドリトライ


試合を望む青空と、対戦相手の生野の描写が印象的でした。優華の「拳闘はリングに~」という台詞も良かったです。

生野の妹と青空のやりとりも印象的でした。特に落とした弁当を青空が食べるシーンにグッと来ました。

ラストの生野にもインパクトがありました。青空がどう立ち向かうのかも興味深いです。


ただ、個人的に王道の熱血スポーツを期待していたので、デザインが強烈すぎるキャラが初戦の相手というのは正直残念でした。前回までは多少気になる部分はあってもあくまでリアル路線だったんですよね。正式なボクシングではないと言っても最低限のリアリティは大切にしたほうが良いと思います。

また、生野の見た目が魔人探偵脳噛ネウロの至郎田にかなり似てしまっていることも引っかかりました。有名作品と被るデザインは避けるべきだと思います。

初戦が決まったことにはワクワクしたのですが、はっきり言ってそれ以上に問題点が目立ってしまっていた印象です。試合本番での巻き返しに期待させていただきます。



キルアオ


コタツの言葉の意味がはっきり描写されていて良かったです。十三も言っていましたが、ミツオカ製薬の真意も気になるところですね。

ラーメン屋を出た際の十三とノレンのやりとりも良かったです。特にノレンの「こんなんでいいんだけどなあ」という台詞にグッと来ました。

そして、前回同様ラストが衝撃的でした! 周りの反応や、十三がどう対処するのかもとても興味深いです。


ただ、少し前から思っていたのですが、正直十三が元の姿に戻る必要性をあまり感じられないんですよね。中学生なら卒業の頃にはかなり成長しますし、むしろ若返ったならプラスなのではと思ってしまいます。理不尽すぎる条件を満たしてまで身体を戻す意味があるのかな、と思えて、引っかかってしまいました。

ミツオカ製薬についてやノレンの行動など、惹き込まれるシーンは多かったのですが、肝心な部分が気になってしまったことは残念でした。ノレンの言葉でどうストーリーが展開して行くのか、次回以降に期待させていただきます。



君と餃子とエイリアン(読み切り)


感情を理解出来ない殺し屋のキヨコと、食欲第一の宇宙人、ネトのバディが良かったです。キヨコがターゲットに友情の意味を尋ねる冒頭にも惹き込まれました。

その後、キヨコとネトが敵のアジトに乗り込む展開も熱かったです。鮮やかに敵の背後に回るキヨコが特にかっこ良かったです。

ラストのアメリカンドッグを食べるツーショットにもグッと来ました。「違っても~」というキヨコのモノローグも印象的でした。


少しだけ引っかかったのは、キャラや絵柄にチェンソーマンの影響を強く感じてしまった点です。絵柄はもちろん、キヨコはアサ、ネトはパワーにかなり似てしまっているんですよね。特にネトは内面もパワーにかなり近いものを感じました。

全体的は、クオリティの高さが十分に伝わって来て面白かったです。モノローグの描き方なども好きなので、岡田先生の更なる成長に期待させていただきます。



必要十分の私たち(読み切り)


コンプレックスを抱える女子高生ふたりが自分を好きになるために一歩ずつ進んで行く、という展開がベタですが良かったです。王子様と呼ばれるイケメン女子の理久と、男子からモテモテの美少女真奈というペアなので、画面が華やかなのも好印象でした。

真奈が理久のために起こした行動も良かったです。着替えた理久もとても可愛かったですし、真奈の「私もね~」という台詞も印象的でした。

ふたりが出会った際の回想シーンも切ないですが惹き込まれました。理久の「着たい服なんて~」という台詞と、真奈の「それだけのことが~」という台詞にグッと来ました。


逸茂先生はレイルウェイ/ゲイトウェイ(真面目な男子と派手めで明るい女子の交流が中心の青春作品。中盤から一気に伏線が回収されて行く)の頃から知っているのですが、代原の今回もとても面白かったです。本作は読み切りで完結していると思いますが、いつか連載作品も読んでみたいです。



りは「先生のストーリーはもちろん、
絵柄や世界観も好きなんですよねー。
新作も楽しみにしています」




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