アイスヘッドギル
聖遺物についての説明が興味深く、惹き込まれました。強大な力を秘めているけれどリスクがある、という設定はベタですが良いですね。
新キャラ、グレイティストも印象的でした。剣の名手だけれどナルシストで、重要なこともすぐに頭から抜け落ちる、というキャラが面白かったです。
グレイティストの部下、スリズがサナを襲撃する終盤の展開にも惹き込まれました。グレイティストがギルのことを思い出すラストシーンも印象的でした。
ただ、グレイティストは女性設定のほうが盛り上がったのではとも正直感じました。メインキャラに女性がいない状況が長く続いており、はっきり言ってキャラのバランスが良くない気がするんですよね。デザインが個人的に好みだっただけに余計残念でした。
そして、細かいことですが「ラスト・ラグナロク」という言葉にも引っかかりました。これだと最後と最終が被っており完全に間違いですよね。
面白い描写もありましたが、気になる部分も多かったというのが正直なところです。ただ、グレイテストの最後の台詞で物語がどう動くのかには期待させていただきます。
人造人間100
No.99の技を封じるために立ち回るあしびに惹き込まれました。優れた能力だけれど基本的には直接当てなければダメージを与えられない、という設定もベタですが良かったです。自分やNo.99について分析して、効果的な一撃を繰り出すシーンも印象的でした。
その後、身体を癒すためにフラつきながら歩くあしびにも惹き込まれました。水を探し求めた結果凍り付いた100の元に辿り着く、という展開も印象的でした。
八百家の寿命の理由がボスによって明かされるシーンも良かったです。あしびの秘密を悟った100の表情にもゾクッとしました。どんな選択をするのか分からないからこそ、次週以降が待ち遠しいですね。
ただ、100の反応は個人的には好きでしたが「バディの一方が相手を素材としか見ていない」という設定は、やはり難しい題材だったかなとも感じました。100の冷酷さが際立ってしまいますし、はっきり言って少年漫画としては扱いにくい気がするんですよね。今週の展開も若い読者には辛かったのではと思います。
全体的には、あしびの活躍や100の表情が印象的で、飽きずに読めました。展開的に終わりが近い気はしますが、あしびと100の関係は見届けたいと思います。
ドリトライ
夕日が森の奥にいた理由、虹村が語っていた戦時中の事件の真相に惹き込まれました。犯人が別にいた、というわけでもなさそうなのが辛いですね。
もう立ち上がる気のない夕日に語りかける優華も印象的でした。「その可能性を~」という台詞にグッと来ました。
闇雲に夕日を責めず、心の強さは無駄ではなかったと叫ぶ青空も良かったです。「俺は安易に~」という台詞が彼らしいですね。「絶対に連れ戻す」というラストも良かったです。
ただ、戦時中の事件について夕日を悪者にしてしまう展開は正直かなり引っかかりました。ベタでも「虹村が目撃したのはごく一部で、真相は別にあった」という展開のほうが盛り上がったと思います。はっきり言って、今週のストーリーを見ると夕日が魅力的に思えないんですよね。
作画はかなり回復しましたし、ラストの展開には惹き込まれたのですが、ずっと気になっていた事件の真相に引っかかってしまったというのが正直なところです。ストーリー的に終わりが近い気もするのですが、親子の対決の行方はしっかり見届けたいと思います。
一ノ瀬家の大罪
現状の問題を悟りつつも疑似家族から抜け出せない翼の心情がリアルでした。けんたのことは気がかりでも、颯太や文乃は自分を思いやってくれるので余計に居心地の良さを感じてしまうんでしょうね。
また、翼と中嶋の久しぶりの会話シーンも印象的でした。実は中嶋も翼と似た悩みを抱えており、だからこそ以前よりも歩み寄れたという描写に惹き込まれました。特にラストのバス停でのやりとりが良かったです。
翼が昔の家族の仲の良さについて語っているのも切なかったです。ラストと翔と美奈子の会話も次週に続きそうで気になりますね。
ただ、けんたの問題について特に触れられなかった点には引っかかりました。正直疑似家族編自体にあまり惹き込まれないのですが、だからといって前回描いたシーンをスルーして良いものでもないと思います。
また、翼が事故について話すシーンはあっさりしすぎではと感じました。重要そうな描写を「実はいつの間にか思い出していた」で片付けるのは問題な気がします。また、前回に引き続き、テレビで観ただけで颯太達の居場所が分かるの?という疑問も残ってしまいました。
ですが今回はラストで現実の家族達が描写されたので、大きく話が動くのではと期待しております。次週は本筋が進むことを祈りたいです。
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