カグラバチ
普段通りに動けず悔しさを募らせつつ、冷静なチヒロにグッと来ました。ちなみに全体的にはかなりシリアスでしたが、柴の十代の頃の回想シーンには少し笑いましたw
双城の恐ろしさにもまた惹き込まれました。非道で冷酷なのに六平を崇拝している点、銭湯の店主には意外と礼儀正しい点など、ギャップも印象的ですね。
チヒロが遂に本拠地へと乗り込む終盤の展開も良かったです。見張り達を圧倒した後、残ったひとりに確かな殺意を向けるラストシーンに惹き込まれました。
ストーリーもしっかり進みましたし、キャラクターも活き活きしており、面白かったです。不安もありますが、チヒロの本格的な立ち回りにも期待させていただきます。
ツーオンアイス
遂にたっくん(天雪)の詳細が明かされましたね。全体的に美しさの描写が印象的で見入ってしまいました。「他にも素晴らしい選手や競技はあるのに自分だけが注目を浴びている」というモノローグにも惹き込まれました。
容姿、実力、性格いずれも申し分ないのに女性に対して異様にひねくれている、というシーンもとても印象的でした。恐らく過去に何かあったのでしょうね。
天雪と綺更のお互いに対する印象も興味深かったです。特に「格別に嫌いだった女」と表現している天雪が印象的でした。ラストシーンでチラッと描かれた彼の真意も気になりますね。
ただ、天雪に対する「根はとっても良い子」という注釈には少し引っかかってしまいました。そもそもロランのモノローグで分かっていたことですし、わざわざ文字で説明するのは正直しつこいなと思ってしまったんですよね。
そして、注釈の件も含めて少年漫画らしさが薄い気もしました。くどいくらいの説明や注釈を交えて美形キャラを掘り下げるという構成は、はっきり言って少女漫画寄りなんですよね。天雪の詳しい描写自体は必要だったと思うのですが、もう少しシンプルにまとめても良かったのではと感じます。
隼馬や綺更の大きな壁にもなりそうな天雪の存在が印象的でしたが、細かい部分に引っかかってしまったというのが正直なところです。掲載順も不安ですが、新章スタートということで今後の巻き返しに期待させていただきます。
魔々勇々
ラルフレッドとウルビダの過去に惹き込まれました。ラルフレッドだけではなくウルビダの生い立ちも過酷でしたね。
コルレオにとってエリシアだけではなくミネルヴァも大切な存在、という描写にも惹き込まれました。ボロボロになりながらコルレオを見つめるミネルヴァの表情も良かったです。
そして、コルレオがあえてラルフレッドの攻撃を受けて彼を説得するシーンがとても良かったです。「ミネルヴァを~」という台詞が特に印象的でした。
決着の後のラルフレッドのモノローグも良かったです。これからコルレオ達とどんなやりとりをするのか興味深いですね。
ただラルフレッドの回想に惹き込まれた分、余計に無銭飲食を繰り返していたことに引っかかってしまったんですよね。異世界に来ていることは認識している様子だったので「自分の世界とルールが違う可能性に気付かなかったの?」と思ってしまいましたし、幼少期囚われの身だったのに「死刑」という言葉を気軽に使うのも不自然では、と感じました。
掘り下げが良かっただけに、以前の描写を思い出すと違和感を覚えてしまうのは残念でした。ですが今週は戦いの結末も含めて上手くまとまっていたとも思うので、今後の新たな展開にも期待させていただきます。
アスミカケル
序盤の二兎と奈央のやりとりにキュンとしました。個人的には完全に脈ナシというわけでもないと思うのですがどうでしょうかw
介護施設での獏の姿にも良い意味で驚きました。「そっちも教えて」という二兎の切実な心の叫びが笑えますねw
新たに登場した介護士兼格闘家の祥太郎も印象的でした。年齢や引退を意識しつつ格闘技にも本気で取り組んでいる、という設定に惹き込まれました。家では良い夫、良い父という描写にもグッと来ました。
ラストの展開は大体予想出来ていたのですが、見せ方が上手いですね。試合の行方がとても気になります。
ただ、かなり年上で人格者というキャラは正直対戦相手としては相応しくないのでは、と思ってしまったんですよね。二兎は勝って良いのかと悩むでしょうし、そうなると爽快感が薄れてしまう気がします。
相手にも事情がある、という展開自体は好きなのですが、太賀のときと同じような流れになりそうなんですよね。読んでいて飽きるのでは、と思ってしまいます。
二兎と奈央の関係や祥太郎についての掘り下げは良かったのですが、二兎の試合が決まったのにワクワク出来なかったのは残念でした。掲載順も低いままですし、見ていて楽しくなるような練習や試合を描かないと巻き返しは難しい気がします。祥太郎のキャラは好きなので、良い意味で予想を裏切ってくれることに期待させていただきます。
レビューランキング
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿