暗号学園のいろは
享楽の過去や目標がとても印象的で、終始惹き込まれました。「百万人の子供達に~」という台詞も彼女らしくて良かったです。
裁判フロアでの展開も面白かったです。他のプレイヤーが弁護人になるという点にまず惹き込まれました。アンヴァリッドに話を振る多夕とちょっと戸惑うアンヴァリッドが好きですw
犬猿の仲だった慕の問いかけで享楽が徐々に有利になって行く、という流れにも惹き込まれました。暗号の潜んだ質問は最初意味が分かりませんでしたが、享楽の答えにはとても納得出来ました。
フロアを後にした享楽達がいろはについて話しているラストも良かったです。確かにいろはにとっては辛い展開になりそうですよね。
いろはメインではありませんでしたが、享楽がとても魅力的で、面白かったです。見開きの絵も美しく素晴らしかったです。また、無事に一周年を迎えたということで、今回で感想記事でのピックアップは一旦休止させていただきます。
まだまだデジタル迷宮についても描かれそうですし、いろはに待ち受ける試練も興味深いので、今後もしっかり読んで応援させていただきます。いろははもちろん、他のクラスメート達の戦略も興味深いです。まずはひとりでも多くの生徒が迷宮をクリア出来るよう見守りたいと思います。
フレイム・ブルー(読み切り)
悪魔が原因で恋愛出来なくなった学園で恋する生徒の背中を押す、という設定が面白かったです。主役となるバディの灯と火恋のキャラもそれぞれ印象的でした。中でも運命の相手探しに命をかけている灯は生き生きしていました。
暴走気味の灯が悪魔(サタン)を止める、という展開にも惹き込まれました。自分が恋愛を禁じているせいか意外と初心なサタンも可愛かったですw
告白を受けた小川が相談に来るシーンも希望があって良かったです。灯を煙たがっているのかなと思っていた火恋が実は彼に運命を感じていた、と明かされるラストも上手いですね。
ただ、細かい部分に少し引っかかりました。まず、火恋がサタンへの切り札になる着火剤を取り出す場面が分かりにくかったんですよね。動きとしては確かに平凡ですが、結構大事なシーンなのでもっと大ゴマで描いても良かったのではと思います。
そして、火恋と灯のインパクトのある出会いが最後に明かされるのに、付き合っているのか聞かれたとき火恋が妙に冷静だった点もちょっと気になりました。男女でも運命の出会い=恋愛ではない、ということなのかもしれませんが、素直に考えれば恋愛に繋がりますよね。付き合いを否定する際は火恋の表情を伏せるなどの工夫が欲しかったところです。
全体的には、オリジナリティのある設定と惹き込まれる展開が印象的な良い作品でした。前作のフォローミー・ゴーストも好きでしたし、今作も連載に繋げやすそうなので、是非また続きを読んでみたいです。
鵺の陰陽師
本音をぶつけまくる七咲がとても可愛かったです。特に「私も一緒に~」という台詞はとんでもないですねw明確な恋愛感情はないけれど嫉妬はする、という関係性も好みでした。
前回に引き続き、周りの男子達の反応も良かったです。鵺にゲームの話と言われて納得する展開は一見無理矢理ですが「どうぶつの森みたいなスローライフ系を想像してる?」と考えたら納得出来ましたw何気に膳野の服がまた破れているのも心配ですw
学郎が様々な条件を呑んだ上で七咲と勝負する、という展開も面白かったです。「頼ってくれる?」という質問に対する学郎の返事も彼らしかったです。即答するのではなく「十日で成長します」というのが良いですね。
幻妖がいなくなった後の「かわいいやつだな」という七咲の台詞にもキュンとしました。ラストに登場した陰陽師の正体も気になりますね。
七咲も学郎も周りの男子もそれぞれの個性が光っており、一気に読めました。次回新たな陰陽師についての詳細も描かれそうなので期待させていただきます。
キルアオ
舞の才能に説得力があり、面白かったです。決闘の説明文を読み込んでから家庭科室に来ているなど、意外と冷静な部分も良いですね。
十三にアプローチする展開は何となく分かっていましたが、積極的な姿が可愛かったです。十三の才能や活躍を見た上で惹かれた、という点も好印象でした。
彼女に対して堂々と勝負を持ちかけるノレンも良いですね。ただ読者としては楽しみですが、十三からすれば面倒な事態になりそうな予感がしますw
無理筋な対決に挑むことになった十三とノレンを家庭科部のメンバーが応援するシーンも良かったです。海に行きたいだけだろ、とツッコんでしまいましたw
新たなユニコーンの登場で十三やノレンもより掘り下げられており、面白かったです。決闘の行方や、家庭科部が海でどう過ごすのかに注目させていただきます。
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