2023年11月25日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年51号感想 2/2



カグラバチ


双城の恐ろしいまでの強さと、真の狙いにゾクッとしました。特に本当の目的が明かされるシーンではチヒロと同じく動揺してしまいました。

劣勢のチヒロの元に神奈備達が到着するという展開にも惹き込まれました。柴の飄々とした強キャラ感も光りますね。

終盤のチヒロの決意も良かったです。特に「父さんの刀が~」というモノローグとラストの「俺が殺す」という台詞が辛いですが印象的でした。


ただ、シャルの扱いがあまりにも可哀そうだった点には引っかかってしまいました。相手が悪人なので納得自体は出来るのですが、正直ちょっとグロテスクに見えてしまったんですよね。幼い子どもが酷い目に合うという描写は読んでいて苦しくなりますし、評価もされにくいと思います。

双城の非道さも描かれており惹き込まれる展開は多かったのですが、辛くなるシーンで読後感が悪くなってしまった印象です。とにかく今はシャルの無事を祈りたいです。



アスミカケル


チヒロの掘り下げに熱くなりました! 彼は良い意味で変わっていませんね。

トーナメントの裏で色々な思惑も動いていそうで気になりますね。すっかり大きくなったオコメが二兎に興味を示している様子なのも印象的でした。

勝負の後、大賀が二兎や義時と会話しているのも良かったです。特に義時の「実力は君のほうが上だと思う」という台詞にグッと来ました。太賀が檻野塾をただけなすのではなく、自分を成長させてくれた場所だと認めているのも良かったです。

太賀と再会の約束をした後、二兎が改めて一狼にメッセージを送る展開にも惹き込まれました。また動画が拡散されてしまったという描写にも笑いましたw


オコメの顔立ちがもう少し女性らしくても良かったのではとは思いましたが、トーナメントに区切りが付き、新展開にも期待出来るラストで面白かったです。二兎が他のキャラ達とどう関わって行くのか、期待させていただきます。



ツーオンアイス


隼馬の初めての演技に惹き込まれました。初めての大会でパニックになってアドバイスや戦略を忘れてしまう、というのは何となく分かる気がします。慌てまくる夏日も不憫ですが良かったですw

10点を取るために隼馬が選んだジャンプも良かったです。着氷の瞬間に新たな景色が広がるシーンもとても綺麗でした。

演技を見守っていた綺更がそっと立ち去るラストにも惹き込まれました。「あとは選ぶだけ」というモノローグの通り、隼馬がどちらの道に進むのかとても気になります。


ただ、ラストのジャンプ以外の絵が正直分かりにくい気がしました。技名のフォントが太く、肝心の絵の印象が薄くなってしまっていたんですよね。また、点数の計算方法についての描写は良かったのですが、その後何度も技名や点数が出て来るのはしつこい気がしました。

見せ場のシーンは美しかったのですが、演技の描き方がもう一歩だったかなと感じました。隼馬の選択はもちろん、綺更との今後にも期待させていただきます。



魔々勇々


コルレオ、エリシア、ミネルヴァの三人のやりとりが良かったです。特に発達した文化に驚くエリシアが可愛いですね。

新たな勇者ラルフレッドについて色々と描かれていたところも良かったです。コルレオとの接触はもちろん、姫との悲しい過去にも惹き込まれました。

正義感の強さ故に「魔王は全て滅ぼす」という思考になってしまっている、という描写にも説得力がありました。ミネルヴァとの対決の行方も興味深いですね。


ただ、ラルフレッドは面白いキャラだとは思うのですが、無銭飲食について何の説明もないことには引っかかりました。作品の世界観からしてもルール違反のようですし、平気で犯罪行為に走るキャラというのは正直印象が良くないんですよね。彼の言動からして元の世界では勇者が優遇されていたのでしょうが、具体的には描かれていないので終始気になってしまいました。

また、コルレオ達三人を調査に向かわせる、という展開にも引っかかりました。エスカバやグリシャとの戦いの直後ですし、新たな勇者が危険な人物だという可能性もありましたよね。せめてパンネロ達も同行するべきだったのではと思ってしまいました。

三人とラルフレッドが早速接触するという展開はスピーディーですし良かったのですが、冒頭の流れや肝心のラルフレッドのキャラに引っかかってしまったのも事実です。掲載順も低めですし、ラルフレッドについて早めに説得力のある描写が欲しいところです。



今日の私は毛穴まで可愛い!!(読み切り)


恋したことをきっかけに努力して美しさを手に入れた主人公、晴日が、相手に告白した直後に意外過ぎる言葉を伝えられる、という冒頭に惹き込まれました。晴日のリアクションも不憫ですが面白かったですw

短いページ数ですが、片思い相手の佐藤や友人の沙凪との関係性も上手く描かれており惹き込まれました。冴えない時代の晴日を手伝ってくれた佐藤、晴日の努力や変化を認めて励ます沙凪、どちらも好印象でした。

佐藤が晴日を思い出して正式な返事をしに来るラストも救いがあって良かったです。最後の沙凪とのやりとりも微笑ましいですね。


キャラクターが可愛らしく、過去のエピソードなども印象的で、爽やかで楽しい読み切りでした。槻滋ヨウ先生の作品を本誌でまた読んでみたいです。




りは「特に女子の描き方がとても好みでした。
晴日と佐藤のその後を想像するのも楽しいです」




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