魔々勇々
今週もミネルヴァのキャラが光りますね。コルレオやエリシアの無事も彼女の力による部分が大きいですし、登場するだけで華やかになる良いキャラだと思います。ちなみに彼女の世界のアイドルはかなりたくましいようですねw
コルレオとエリシアの関係にもキュンとしました。特にコルレオがエリシアとの約束を思い出したシーンが良かったです。
今後の展開が示される終盤の流れも良かったです。ラストに描かれた勇者は熱血バカといった印象で面白そうですね。
ただ、コルレオ達が飛ばされた場所を北だと判断するシーンには正直ちょっと引っかかりました。寒いという情報だけで場所を特定することは基本的に不可能ですよね。もし大陸全体が温暖で寒くなることがない、などの設定ならそれをしっかり描写しないと駄目だったと思います。
また、こちらは細かいですがエリシアに対する「重体」という表現も気になりました。体が動き会話も出来るのなら命に関わるような怪我ではないですよね。「一番大ケガなんだから」などの台詞で十分だったと思います。
そして、コルレオの決意がまた描かれており、はっきり言ってしつこい気がしました。特に今回はパンネロとの会話中だったので「魔王と勇者を集めて紋章を強くする」という目標は彼とのやりとりの中で描写出来たのではと思ってしまったんですよね。
ストーリーの方向性が改めて描かれたことは良かったのですが、正直引っかかる部分も多かったです。新しい勇者の登場での盛り返しに期待させていただきます。
暗号学園のいろは
嚇音のモノローグが多く、印象的でした。いろはと同じで能力も万能というわけではない、という描写も説得力があり良かったです。
彼女の能力について暴くため試行錯誤を重ねるいろはもかっこ良かったです。「そーゆーのは~」という台詞も辛いですがグッと来ました。
新たに判明したいろはの能力もとても興味深いですね。ポーカーで使われなかったことにも納得出来ましたし惹き込まれました。いろはが踊り子の暗号を嚇音に託す展開も良かったです。
ラストシーンも気になりますね。享楽はもちろんですが、分身している溺愛も印象的でした。
逆転劇や嚇音とのやりとりなど、惹き込まれる展開が多く面白かったです。次週一周年でセンターカラーとのことで、新展開と更なる盛り上がりに期待させていただきます。
アスミカケル
二兎が正気に戻る展開は何となく予想していましたが、惹き込まれました。それでも手に明日見流の教えが残っているという描写も良かったです。
ついに描かれた父の姿も印象的でした。厳しい獏とあくまでも健康や楽しみのために競技を続ける父、ふたりがいたからこそ今の二兎があるのでしょうね。
太賀に勝つと決意した上で、二兎が彼に選択を委ねるという流れもとても良かったです。太賀の「明日強くなる為に」というモノローグも印象的でした。
少し気になったのは、獏の教えが二兎に大きな影響を与えているだけに、認知症を患っているという設定はいらなかったのではと思えてしまったところです。試合についての解説も的確ですし、回想シーンでは指導中のキリっとした姿が描かれることが多いので病気の設定は不要だった気がするんですよね。介護問題などは暗くなりがちなテーマなので少年誌には合わないと思います。
全体的には、戦いも決着しましたし、ずっと気になっていたキャラも描写されており、面白かったです。展開と掲載順的は少し不安ですが、盛り返して来たように思うので新たな展開に期待させていただきます。
アイスヘッドギル(最終回)
終わってしまいましたね。最後がかなり駆け足でしたし、話数から見て打ち切りと判断して良いでしょう。
ただ、最終回は惹き込まれる展開が多く面白かったです。特に精神を蘇らせたドレキがギルのために行動するシーンと、ギルが「ありがとう」を伝える場面にグッと来ました。
ラストに描かれた未来も希望が持てる内容で良かったです。オンドのその後が描かれたこと、メラの再登場も個人的には嬉しいポイントでした。
敗因としては、そもそも物語のメインが伝わりにくかったことがまず挙げられるかと思います。「ドレキの汚名を晴らす」というのがギルの一番の目標だったはずなのに、正直あまり関係のないバトルが長引いたりということが多く混乱してしまったんですよね。
また、設定やバトルの描写も問題だったのではと考えております。いきなり専門用語を連発されて話に入り込めないことや、肝心のギルの必殺技が何をやっているのか分からないという展開が目立っていたんですよね。
キャラクターのバランスも良くなかった印象です。個人的にメラも含めて女性キャラのデザインが好きだったので、ギルと協力し合うヒロインがいればまた印象は違ったのではとも思います。
ただ、何度か書いていますがオンドのキャラは魅力的でしたし、ラストのドレキとギルのやりとりなど特に終盤は光る部分も感じました。また、ラストは駆け足だったもののストーリーはしっかりまとまっていたため、今回は個別記事の作成は予定しておりません。蜂矢先生、お疲れ様でした。反省を活かした次回作に期待させていただきます。
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