暗号学園のいろは
嚇音のキャラが光りますねー。特に「生きてお家に帰れたら勝ち」という信条とラストの「礼には及ばないよ」という台詞が良かったです。生存能力の秘密も気になりますね。
麻雀の設定も面白かったです。数字を文字に変えただけですが斬新なルールですよね。嚇音が設定したキツいペナルティにも惹き込まれました。
ちなみに本編とあまり関係ないですが、謬の描写も印象的でした。「助けて?」という台詞が可愛くて好きですw
ただ、麻雀をメインにするという展開はちょっと難しそうかなとも感じました。個人的にもあまり詳しくないので正直入り込めない部分が大きかったですし、ルールをしっかり把握している読者もそこまで多くないと思うんですよね。長引くと盛り上がらなくなるのでは、という懸念も生まれました。
今まで鳴りを潜めていた嚇音の掘り下げ、麻雀のルールなど、印象的な描写が多く面白かったのですが、今後のストーリーを考えると不安になってしまいました。いろはの逆転などで盛り上がることに期待させていただきます。
アスミカケル
次々と見たことのない技を繰り出す二兎と、その秘密に惹き込まれました。一狼の狙いや、彼が実は義時と話していたという描写も印象的でした。
二兎達と獏の過去の稽古シーンも良かったです。特に二兎と一狼の勧めで技名を決める場面が印象的でした。
最後に描かれた二兎の表情には良い意味でゾクッとしました。また次の技を見せるのか、大賀が逆転するのか、次週が気になるラストでした。
興味深い設定が上手く描かれており、面白かったです。試合の行方だけではなく、他の技の詳細にも期待させていただきます。
アイスヘッドギル
冒頭のグレイティストと弟オーネストの描写に惹き込まれました。弟の姿形に惑わされず「弟の身体を~」と告げるグレイティストが切ないですが良かったです。
また、ヴァ―サが生き残っていたことには驚きましたが嬉しかったです。「王は絶対」という台詞に信念を感じられるところも良いですね。
卑怯で臆病だったオンド王にも今週は惹き込まれました。自分の無力さを嘆きながらも必死に抵抗するシーンと、そんな彼を全力で守るギルがとてもかっこ良かったです。「王命だ」という台詞にもグッと来ました。
ただ、ギルの必殺技が最後まで回転数を上げるだけで正直引っかかりました。強さがイマイチ伝わって来ませんし、見せ場の絵も分かりにくかったんですよね。
そして、グレイティストやオルデンの戦いがほぼ描かれていなかった点も気になりました。最終回が近いのならば仕方ないかもしれませんが、スリズが戦闘不能になっているのにそこに至るまでの描写がない、というのはさすがに問題だったと思います。構成を見直して欲しかったです。
印象的な場面は多かったのですが、細かい部分の粗が気になってしまったのも事実です。優秀ではないものの人間味のあるオンドは魅力的だったので、彼をもっと早くに掘り下げれば人気に繋がったかもしれませんね。掲載順と展開から見て終わりが近いのかなとは思いますが、戦いの行方はしっかり見守らせていただきます。
一ノ瀬家の大罪(最終回)
終わってしまいましたね。話数的には微妙ですが、展開から考えて打ち切りと判断して良いでしょう。
ただ、今回のストーリーは個人的には好きでした。病院で目覚めた後の展開はほぼ予想通りでしたが「何も変わらない」日常を歩んで行く翼達の姿が印象的でした。耕三が残した手紙も良かったです。
上手く行かないことばかりで関係が改善されたわけでもないけれど家族として歩んで行く、というラストにも惹き込まれました。翼の「いつも通りだよ」という台詞も良かったです。
ですが、正直問題点もかなり多かったなと感じます。前回の時点で懸念していましたが、気になっていた設定がやはりほぼ明かされなかった点にはかなりがっかりしました。
また、長い間一緒にいれば関係が悪くなるのが当たり前、という結論にもはっきり言って頷けませんでした。ずっと仲の良い家族や友人はいくらでもいますよね。「衝突するのは当然」という主張なら納得出来たと思います。
そもそも一ノ瀬家の関係が悪くなった本質的な理由は、お互いが近くにいたからではないですよね。病気や解雇などのどうしようもない原因を除けば「颯太の話を聞かずカメラを壊す」などの事件が起きたからでしょう。
設定や第一話は本当に面白かったのですが、特に終盤は引っかかる部分が目立ってしまっていたというのが正直なところです。単行本は六巻までの発売が決定していますし変則的ではありますが、連載期間が一年に満たないこと、未回収の伏線があまりにも多いことなどから、一ノ瀬家の大罪につきましては後日新たに個別記事を作成する予定です。
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