2023年10月7日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年44号感想 1/2



ツーオンアイス


隼馬がペアの楽しさに気付くという展開が面白かったです。まだ描写はそれほど多くないものの、夏夜と夏日の兄弟もキャラが濃くて楽しいですね。

ずっと綺更に憧れていたからこそ隼馬にペアの素質がある、という設定にも納得出来ました。ふたりが揃ってジャンプするシーンの構図も良かったです。

隼馬だからこそ発表会にも何とか間に合うかも、という展開にもワクワクしました。ラストの綺更の「ストーカーさん」という笑顔も可愛かったです。


ただ、絵が少し荒れているように見えて正直不安になりました。フィギュアスケートはスポーツの中でも特に画力が必要なジャンルだと思うので、今後の向上に期待したいところです。

全体的には、ストーリーもきちんと進み、新たな目標も示されており、面白かったです。練習はもちろん、ふたりがどんな演技をするのかも楽しみにしています。



魔々勇々


派手なバトルなどはなくコルレオとパンネロの会話や修行シーンがメインでしたが、面白かったです。特に途中で一瞬沈黙した際のパンネロの強キャラ感に惹き込まれました。

本格的な特訓や戦闘の経験がなく押されてしまうコルレオですが、紋章術の可能性を示すシーンはとても印象的でした。今後はこの力が鍵になりそうですね。

ラストに登場した新たな勇者にも良い意味で驚きました。絵に描いた餅を描いた餅の小南を思い出して懐かしかったです。コルレオのリアクションにも笑いましたw


ただ、コルレオが学校に通っておらず軍部の教育を受けていたという設定には正直引っかかってしまいました。恵まれた環境だったはずなのに戦闘能力がはっきり言って低すぎますし、学校に行かせていなかったのにいきなり大学へ行けと言うマママの言葉もおかしいのではと思ってしまったんですよね。

また、冒頭に登場したパーシモット大陸も正直気になりました。形も単純すぎますし、大陸内の地名に「大陸」を付けて呼ぶのはおかしいですよね。

印象的なシーンは多かったのですが、細かい部分が気になってしまったこともまた事実です。新たな勇者の登場での巻き返しに期待させていただきます。



ほうきの狩人(金未来杯エントリー作品)


不思議なほうき、羽丸を乗りこなして悪い魔法使いを捕まえる賞金稼ぎ、という主人公フクロウの設定が面白かったです。主人公の相棒がホウキというのも斬新ですね。小林先生の個性的で可愛らしい絵柄がそのままなのも良かったです。

エルフの少女ハンナとの出会いはもちろん、両親とフクロウの関係もしっかり描かれており惹き込まれました。中盤以降の展開で、やっぱりフクロウは両親の教えを受け継いでいるんだなと分かるところが良かったです。

ラストの煙突に腰かけるフクロウの絵も印象的でした。「今日も悪い魔法使いを~」というナレーションが冒頭とリンクしているところにもグッと来ました。


少し引っかかったのは、展開などがあまりにもベタだったことです。もちろん少年誌として真っ直ぐさは大事だと思うのですが、良い意味で予想を裏切られるようなページが正直ほとんどなかったんですよね。人間とホウキのバディという部分は面白かったのですが、結局は「スピード自慢の主人公」というありふれた設定になってしまっていたなと感じました。

個人的には、主人公の能力を明かす際の絵なども印象的だった、前作の「明日あきらの掌」のほうが惹き込まれました。幽霊とのバトルにゾクッとする点なども良かったんですよね。

全体的には、展開もスピーディーで独特の世界観が上手く描写されており、面白かったです。連載にもしやすそうな題材なので、是非物語の続きを読んでみたいです。



カグラバチ


何やら訳アリらしい少女、シャルの登場で物語が進展して面白かったです。情報屋のヒナオのキャラも好きです。第三話で女子キャラが追加されるというのは、展開的にもスピーディーですし良かったと思います。

シャルの事情についても興味深いですね。特に妖術師に狙われている理由は今後の鍵になる気がします。

微笑ましい食事シーンから一転してシャルが捕まってしまう展開にも惹き込まれました。ラストのチヒロの「引き受けた」という表情もとてもかっこ良かったです。


少し気になったのは、何か所かコピペのシーンが見られたことです。チヒロはどちらかというと無表情なキャラなのでそれを表現するためだったのかもしれませんが、細かな違いなどをしっかり描いて欲しかったんですよね。

全体的には、物語が大きく動き新キャラ達も印象的で、面白かったです。今回の情報は毘灼に繋がるのか、バトルはどうなって行くのか、しっかり見届けたいと思います。



キルアオ


ノレンの様子と十三のツッコミに笑ってしまいましたw特に十三の「それ用の地獄があるよ」という台詞が良かったですw

エイジを心底大切にしているカズマにもグッと来ました。そして天馬のリアクションに良い意味でとても驚きました。中学生にしてこのメンタルは恐ろしすぎますね。

真相を知った後の天馬の「殺し屋が学校に~」という台詞もとても良かったです。「教えられることばっかりだ」という十三のモノローグにもとても共感出来ました。

カズマとエイジが引き続き登場しそうなのも嬉しいですね。十三にとっては受難の日々が続くでしょうが、今後がより楽しみになりました。


ただ、催眠術にかかったノレンがとても面白く可愛かっただけに、十三の設定が少し残念にも感じてしまいました。二十代の独身男性くらいのほうがノレンの成長後の進展も期待出来ますし、ドキドキ出来た気がするんですよね。

全体的には、それぞれのキャラクターがしっかり立っており、殺し屋兄弟編の締めくくりとしてもとても綺麗だったと思います。新たな展開にも期待させていただきます。




りは「敵キャラにも魅力があるのは良いですねー。
カズマとエイジの再登場も楽しみです」



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