2023年9月9日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年40号感想 1/2



キルアオ


十三の正体が完全に見抜かれる、という今までにないピンチに惹き込まれました。ちなみに十三も言っていたように、コタツも地味に優秀ですよね。そして「だから入学の時~」という台詞にも同意しました。

追い詰められた十三が誤魔化すために語った自分のエピソードも良かったです。正直、この設定の主人公も見てみたかった気がしますwそして「わかるぞ」と言って泣き出すカズマにも笑いましたw

また、カズマとエイジに何があったのかも気になりますね。現在の戦闘に区切りが付く頃に明らかになるのか、今後もふたりが物語に登場してストーリーが進むにつれて描かれて行くのか、どちらにせよしっかりと語って欲しいなと感じました。

ラストの天馬とエイジの対面も良かったです。「ツギハギ大男」という台詞が天馬らしいですね。


意外と設定作りの上手い十三、兄弟の過去など、惹き込まれるシーンが多く面白かったです。戦いの行方をしっかりと見守らせていただきます。



鵺の陰陽師


代葉のモノローグや叫びが印象的でした。特に「貴方は何でも持ってるじゃない」という台詞が切なかったです。

ボロボロになっても彼女を救うために立ち上がり続ける学郎もかっこ良かったです。中でも代葉を友達だと呼ぶシーンにグッと来ました。

決着のとき、素直な心情を吐露する代葉も良かったです。彼女に対して手を差し伸べた学郎が「一緒に探すよ」と言う場面にも惹き込まれました。


学郎や代葉の台詞が印象的で、バトルの決着もしっかりと描かれており、面白かったです。学郎が本当に代葉を救えるのかにも期待させていただきます。



アスミカケル


ヒロキの早めの再登場、地下格闘場の見学など、良い意味で予想出来なかった展開が続き面白かったです。格闘場で出会った学生服の少年も気になりますね。

また、車内での一狼との会話も印象的でした。個人的にも感じていたので、一狼がはっきりと「プロ資格を取得しても専業でやって行こうと重く考える必要はない」と言及したことも良かったです。

自分の落ち度を認め合う展開も少し切ないですが良かったです。サインについてきちんとお礼を言う二兎も好印象でした。ラストの「前言撤回」には正直同意してしまいましたw


一狼やヒロキなど、二兎以外のキャラもしっかり掘り下げられており読みごたえがありました。一狼の唐突な提案に二兎がどう対応するのか、楽しみにしています。



暗号学園のいろは


いろはのリクエストのバウムクーヘンパーティーが開催される、という展開に惹き込まれました。ちなみにストーリーとはあまり関係ないですが、冒頭の食穂の「来なきゃ此方人等が~」という台詞に笑いましたw

三すくみで活躍した他クラスの生徒が次々とやって来る展開も良かったです。特にE組といろはのやりとりが印象的でした。

千変万化は相当危ない状況だったようですねwテーブルに興味を持つ謬も好きですw

各クラスにいろはが送った招待状も良かったです。半分以上集まるまで解読出来ませんでしたが、バウムクーヘンがヒントになっているという構造が上手いですね。ラストの凍も意味深で好きです。


バウムクーヘンパーティー自体は予想の範囲内でしたが、いろはの宣言も印象的で、各キャラもしっかり掘り下げられており、面白かったです。次週以降の新展開にも期待させていただきます。



一ノ瀬家の大罪


冒頭の颯太の今までに惹き込まれました。大体予想通りでしたが、かなり厳しい環境を生き抜いて来たのだろうなということが伝わって来ました。

けんたの心情の吐露も印象的でした。「かわいそうなやつは~」という台詞は考えさせられますね。文乃の家庭についても気になります。

戸惑う翼達を見て愕然とする颯太にも惹き込まれました。結局、相手の色々な面を無視していては仲の良い家族にはなれない、ということでしょうね。


ただ、ずっと思っていますが正直けんたに全然感情移入出来ないんですよね。衝動的な行動を抑えられない子ども、というテーマ自体はとても興味深いのですが、生い立ちの詳細などが分からないため、はっきり言って扱いきれていないなという印象を受けてしまいます。難しいキャラクターだからこそ、描くのであれば覚悟を決めてしっかり掘り下げて欲しかったです。

また、非常に優秀という設定の颯太が現状を想像出来なかったのかという部分も疑問に思ってしまいました。上辺だけの繋がりが長く続かないのは当然でしょう。正直キャラクターが崩壊してしまっているなと感じます。

はっきり言って、疑似家族編になってからおかしな展開が以前よりも増えてしまっていると思います。翔達も未登場ですし、しっかり本筋を進めないと巻き返しは難しい気がします。



アイスヘッドギル


現国王オンドとドレキの関係が意外でしたが良かったです。無理矢理動いている亡骸の目というサナのモノローグも印象的でした。

また、ギルがずっと気にかけていたトロルの乳母が恐らくピンチに陥っている、という展開にも惹き込まれました。覇気のないオンドに対する「おれは王様が~」という台詞も彼らしいですね。祭司のミョイネも良い意味で不気味でした。

ギルの料理の腕が全く上達していないことにも笑いましたwサナやグレイティスト達とトロルの森へと向かうラストも良かったです。


ただ、今回の展開単体で見れば悪くなかったと思うのですが、今までのストーリーの進みが遅かったため掲載順の低下には正直納得してしまいました。もっと序盤にオンドに会う場面を描いたほうが良かったと思います。

また、少し前から感じていましたが、オリジナル用語の解説があまりなく読んでいて混乱するんですよね。そもそもリッチについても描写不足ですし、トロルについてもよく分からないまま次の展開に移ってしまうなという印象を受けます。世界観の演出のためにも、本作ならではの設定については上手く描写して欲しいところです。

光る部分はありましたが、分かりにくい箇所も多かったなというのが正直なところです。ただ、ギルの乳母は気になるので登場に期待させていただきます。




りは「特にファンタジーでは用語について丁寧に描写して欲しいです。
分からない言葉を多用されると展開に入り込めないんですよねー」




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