テンマクキネマ
母と姫希のやりとりに辛いですが惹き込まれました。母は理想を押し付けているけれど、自分の成長にプラスになっていることも確かだからはっきり反論出来ないという姫希の気持ちもよく分かりました。
一度は母に従いつつ、やはり渚のことを忘れずにいる姫希の描写も印象的でした。「私やっぱり~」という台詞や表情がとても良かったです。
元達と共に撮影を再開するシーンも印象的でした。「さよなら」の台詞はとても感情がこもっていたんでしょうね。雪尾のところへ行くラストもグッと来ました。
ですが、昼間の都会の歩道橋で都合良く撮影が出来るの?という部分にははっきり言って引っかかってしまいました。細かい部分だとは思うのですが、撮影のノウハウや注意点がずっと描かれていたので今回は引っかかってしまったんですよね。
また、あくまでも学生作品というくくりなのに、プロの女優を起用して有名な監督にも作品を観せるという流れもやはり気になりました。姫希は女優志望くらいの設定で良かったのではと思います。
姫希の描写は印象的だったのですが、引っかかる部分も多かったというのが正直なところです。ただ次回以降新たな展開を迎えそうなので、そちらに期待させていただきます。
妹尾の頭部(読み切り)
主人公(妹尾)の頭部がなくなったという衝撃的な展開で、冒頭から惹き込まれました。絵的にも非常にインパクトがありますね。たとえツッコミにも笑いましたw
派手で容赦がないように見えて年齢相応の悩みを抱えるヒロイン、姫宮とのやりとりも面白かったです。特に「序盤の敵か」という妹尾のツッコミが好きですw
事件の真相が分かった後のふたりも会話も良かったです。最後まで妹尾の素顔が分からない構成だったことにも惹き込まれました。
インパクトのある設定をしっかり描いており、とても楽しい作品でした。本作は読み切りで完結しているかと思いますが、同じ路線の短編を集めたオムニバスなどを作っても面白そうですね。また伊原先生の漫画を読んでみたいです。
人造人間100
博士の手記の内容に良い意味で驚きました。自分の愚かさはしっかり反省していますし、本気で島民達に憧れていたのは間違いないでしょうね。
サヤを初めとする島民達の描写も印象的でした。貧しくとも支え合い、素性の分からない博士も受け入れるという人柄の良さがしっかり伝わって来ました。それだけに、空爆のシーンはとても胸が痛みました。
これを受けて博士が起こした行動は間違っていたのかもしれませんが、気持ちは分かってしまいます。自分だけが残されたことも辛すぎたんでしょうね。
今まで詳細の分からなかった博士がしっかり掘り下げられており、印象的なシーンが多く惹き込まれました。ストーリー的に終わりは近そうですが、100やNo.1がどんな結論に辿り着くのか見届けたいと思います。
ドリトライ
夕日と優華の過去が印象的でした。特に優華の眼帯の理由が切なく、惹き込まれました。「私が支えるから」という台詞も良かったです。
現在の夕日と優華の会話にも惹き込まれました。「心を折るなら~」という台詞から覚悟が伝わって来ました。
青空が夕日とぶつかりあう終盤の展開もベタですが良かったです。夕日の拳の重さが恐ろしいですね。
ただ、夕日の攻撃があまりにも浮世離れしており、完全に方向性が変わってしまったなと正直残念に感じました。第一話がどちらかというとリアル路線だったので、あまりにも超人的な必殺技を繰り出すキャラを連発されるとはっきり言って入りこめないんですよね。
十分に人気が出てからならインパクトを優先するという選択にも頷けるのですが、現状ではただ引っかかってしまいます。ちなみに細かいことですが、優華の目の傷の位置が逆になっている点なども気になりました。
掲載順も回復していませんし、ストーリー的にも最終回が近いのかなと思います。ただ、青空と夕日の決着は見届けさせていただきます。
アイスヘッドギル
王国の酷い現状に惹き込まれました。全てをドレキに押し付けようとしている王の愚かさがよく分かりますね。書記官の「嘘を突き通せた歴史はない」というモノローグも印象的でした。
グレイティストがギルとサナを部下にしようとする展開にも良い意味で驚きました。余計なことを考えていない分、王の間違いをはっきりと指摘出来る、という描写にも惹き込まれました。
ギルの「おれはまだ~」という台詞も良かったです。ドレキを正式に止めるために動く姿に惹き込まれました。ラストの王の表情も良いですね。
ただ、背景が妙に白く読みにくい点には引っかかってしまいました。雪と氷の国が舞台なので仕方ないのかもしれませんが、今回は城内が舞台なので余計顕著に感じたんですよね。また、前回まで「王命は空気」と言っていたギルがいきなり王にかしずく展開も気になりました。
大ゴマで描かれたグレイティストなどは良かったのですが、引っかかる部分のほうが目立ってしまっていたというのが正直なところです。王国に辿り着いたことでストーリーが大きく動くよう願いたいと思います。
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