2023年5月27日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年25号感想



鵺の陰陽師


序盤の制服姿の鵺にグッと来ました。少しだけ語られた陰陽師の存在も気になるところですね。

また、学郎と鵺がカードゲームを楽しむ様子も良かったです。娯楽に関しては意外と負けず嫌いな学郎の描写が印象的でした。

その後、学郎と鵺が幻妖にとり憑かれた教師を助けるという展開は定番ですが、カードでクラスメート達の目を隠すというのは斬新すぎて笑ってしまいましたw周囲から少し認められた学郎が鵺のところで休んでいるラストシーンも良かったです。


ただ、男子達がいきなり教師を壁に追いやろうとするなど、展開に違和感を覚える箇所も正直多かったです。また、前回「真面目で曲がったことが嫌い」というキャラが確立していた膳野が鵺に対して過剰に反応しているところなども気になりました。

鵺が可愛く、学郎が主人公として活躍している点は面白かったのですが、今週も気になる箇所が目立ってしまっていたのは残念でした。陰陽師についてなど興味深い情報も出て来たので、次週以降の改善に期待させていただきます。



テンマクキネマ


姫希の演技にとても惹き込まれました。特に海に横たわっての泣き顔にドキッとしました。

学生映画コンクールの存在が描かれたのも良いですね。天幕の「俺の脚本が~」という台詞にも説得力がありました。

本格的にクランクインとなったラストも良かったです。予算不足などをどう乗り越えて行くのかにも注目したいと思います。


ただ、せっかく撮影開始の描写が入ったのに、部活の仲間達のキャラが正直薄くいまいち盛り上がりに欠けるなとも思ってしまいました。前回も書きましたが、今回でようやくクランクインというのも展開が遅い気がします。構成を見直した上で、仲間達をもっと丁寧に掘り下げたほうが良かったのではと思うんですよね。

元と姫希のカメラテストのシーンには惹き込まれたのですが、他のキャラの薄さに引っかかってしまったのは残念でした。本番の姫希の演技での巻き返しに期待させていただきます。



ドリトライ


青空の初めての実戦が描かれて、惹き込まれました。卑怯者を正攻法で懲らしめるという展開も良い意味で分かりやすくて面白かったです。

観戦している黒岩のモノローグも印象的でした。相手の反則に気付きながらも「正直者じゃ勝てねえ」と冷静に分析している様子が良かったです。

ラストの青空と黒岩のツーショットにもグッと来ました。銀シャリに喜ぶ青空と、バックの銃声のギャップに惹き込まれました。


少し引っかかったのは、頑丈さや精神力の強さを強調するという流れがそろそろワンパターンに見えて来たところです。また、一話でケンカは弱いと言われていた青空が、実戦であそこまで戦えるだろうかという点も気になりました。短くて良いので修行のシーンがあれば印象も変わったかと思います。

全体的には、拳闘への参加条件や青空の実戦がしっかり描かれており、面白かったです。本格的な青空の活躍にも期待させていただきます。



暗号学園のいろは


冒頭のアンヴァリッドと享楽の会話に良い意味で驚きました。ちなみに暗号には見事に引っかかってしまいましたw

また、先週から思っていたのですが享楽と愁嘆の仲も気になりますね。愁嘆の「しゅーたんみたいに~」という台詞にも惹き込まれました。

その後のいろはと凍のやりとりも面白かったです。凍と家雪の関係が描かれたことが特に印象的でした。

ラスト、同盟を結んだいろは、享楽、凍のスリーショットもとても良かったです。ただ、凍の「社風が嫌」という台詞には思わず共感してしまいましたw


アンヴァリッドの意外性やキャラクターの掘り下げが印象的で、面白かったです。次週以降のいろは達の活躍に期待させていただきます。



キルアオ


遼の姉(アネゴ)のキャラが意外で面白かったです。部活で十三の古すぎる価値観を正す、という展開も良かったです。

おにぎりと味噌汁作りに取り組む十三の描写も面白かったです。アネゴの「料理ってのは~」という台詞にも共感出来ました。

そして何より、ラストが衝撃的でした! ノレンがヒロイン枠なら盛り上がりそうだとは思っていたのですが、良い意味で驚かされました。十三の反応はとても妥当ですねw


少し引っかかったのは、十三の実年齢を踏まえると考え方が古すぎるように見えたところです。特殊な環境で育ったことが理由の価値観なら、過去のシーンを挟んだりコタツに突っ込ませたりするほうが説得力が出たと思うんですよね。

全体的には、家庭科部やアネゴの描き方が印象的で、一気に読めました。コタツの言葉の真意が気になりますし、次号以降も楽しみです。



一ノ瀬家の大罪


翼と中嶋の会話が印象的でした。「翼が目覚めてくれて~」という台詞と、夢について話すシーンが特に良かったです。繰り返し見る夢について素早く調べるシーンは、以前秀太の素性をすぐに突き止めていたことを思い出しますね。

また、目覚めた後も変わらない夢を見るという描写にも惹き込まれました。確かに現実ではまだ家族の問題が解決していませんからね。

終盤、翼が帰宅するシーンも印象的でした。成長した詩織の台詞も気になりますね。


少し引っかかったのは、翼が夢の中でもそこまで活躍していなかったように思えてしまったことです。失敗して泣いているシーンも多かったですし家族をしっかり救えていたわけでもないので、せっかくの夢なのにあの程度だったの?と正直感じたんですよね。夢の中で翼をヒーローとして活躍させてから今週の展開になれば良い意味で衝撃的だったのではと思います。

全体的には惹き込まれたのですが、肝心の夢という部分が気になってしまったのは残念でした。次号耕三や幸恵も登場するようなので、更なる展開に期待させていただきます。



人造人間100


側近の素顔が早速明らかになり、惹き込まれました。かなり強敵ですが、今までの人造人間達とは少し雰囲気が違いデザインとしては好みです。

苦戦する100の描写も斬新で印象的ですね。特に瓦礫に投げ出されるシーンに惹き込まれました。No.1によって改良された人造人間なら100と同等なのでは、ということは予想出来ていたのですが、それでも目が離せませんでした。

ラストの100の過去にも惹き込まれました。「せっかく私が~」というモノローグが特に良かったです。


展開もスピーディーで、ラストに気になる展開が描かれ、面白かったです。次週センターカラーということで少し驚きましたが、100の過去がしっかり描写されるように願っております。



りは「ここで過去編に入るのは良い意味で予想外でした。
100の内面が掘り下げられれば更に面白くなりそうですね」



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