2023年3月9日木曜日

週刊少年ジャンプ2023年14号感想



プラリネ・プラネタ(読み切り)


不思議な部活をテーマにした日常物かと思いきやSFに繋がって行く、という構成が上手いですね。受賞作のコンクリートと花(天才的な頭脳を持つ主人公と異形の少女の交流がメインのSF作品)もとても良かったのですが、今回はガラッと作風が変わりましたね。正直三人娘の正体は何となく予想出来ていたのですが、それでも面白かったです。

アクションが多めになった中盤の展開も良いですね。結構緊迫した状態なのに告白を続けるフユが特に面白かったですw

終盤はダークになるかなとも思ったのですが、ほのぼのとしたラストなのも良かったです。これからもSFと隣り合わせの日常は続いて行くのでしょうね。


前作と大きく雰囲気の違う作品でしたが、とても楽しかったです。キャラクターも個性豊かですし連載にもしやすそうな題材なので、是非本誌でもまた読んでみたいです。



一ノ瀬家の大罪


美奈子と翔の過去が切ないですが良かったです。以前の「思い出しちゃダメ」という台詞はプロポーズのことも指していたのかもしれませんね。

また、彼女の日記もとても興味深かったです。内容からすると、翼にも何らかの危害を加えていた、ということでしょうか。

ラストも衝撃的で惹き込まれました。「消された」というのは言葉通りの意味なのか、新キャラはどんな力を持っているのかとても気になります。


ただ、また謎が深まるだけで終わってしまったのは残念でした。少なくともけんたについては結論を出しても良かったのではと思ってしまいます。

引っかかったことは事実ですが、今回の出来事でまた一ノ瀬家は大きく変化しそうですね。次回は翼の協力者が現れるようなので、新たな展開も見守らせていただきます。



暗号学園のいろは


マダミスの冒頭や設定が面白かったです。ちなみに最初に登場した暗号は全く分かりませんでしたw

既に最後の投票まで見据えて兵長選抜に挑むいろはもかっこ良いですね。ただ、教官の「敵を作るのが異様に上手い」というモノローグには思わず笑ってしまいましたw

カードに書かれていた内容も気になりますね。もちろんゲーム用の設定が多いのでしょうが、逆にどの情報が本当なのか興味深いです。


一部部分しか明らかになっていないもののマダミスの設定が面白く、暗号も難しいですが納得の出来る内容で一気に読めました。兵長選抜と、情報の真偽についての描写を楽しみにしています。



人造人間100


目に特化した人造人間との冒頭の攻防に惹き込まれました。全体的にシリアスな流れでしたが、ヒューゴの性格を見抜き情報を引き出すあしびにはちょっと笑いましたw

中盤、屋敷で人造人間と対面するシーンも恐ろしいですが良かったです。信じられない、というあしびの表情も印象的ですね。「あの日君たちが~」という台詞にもハッとしました。

新たな敵は今までとは違う意味でも手強そうですね。「君のご家族が~」という台詞が特に印象的でした。


人造人間の恐ろしさやあしびの強かさが上手く描かれており、面白かったです。あしび達が窮地をどう切り抜けるのか、しっかり見届けたいと思います。



ギンカとリューナ


マガラカの描写に惹き込まれました。「私はまだ~」という台詞が特に印象的ですね。以前から思っていましたが、ギンカとの関係も気になります。

メトセラが語るマガラカの目的も説得力がありました。単純だからこそ執着心が強いのかもしれませんね。ベレッタとアネモネの再登場も嬉しかったです。

ラストのギンカも少し不安ですが惹き込まれました。「俺の弟子だ」という台詞が熱いですね。


ただ、マガラカの描き方は少し唐突にも感じましたし、正直終わりが近いのかなとも思ってしまいました。世界観などはとても好きなのですが、ダブル主人公なのにリューナを活かし切れなかったことなどが痛かったのかもしれませんね。

ですが続きはとても気になりますし、今の戦いが決着すれば中途半端にはならないのではとも考えております。リューナが犠牲にしているものなどが明かされることにも期待しつつ、どんな結末でも見届けさせていただきます。



大東京鬼嫁伝


遂に愛火のおばがはっきり描かれましたね。恐ろしいですが迫力があり、個人的には好みの外見でした。愛火との関係が納得出来るものだったのも印象的でした。

また、愛火の自由奔放さと優しさが伝わって来るカンダタとのエピソードも良かったです。進太達に声をかけて来た理由も分かりますし、特にカンダタの「姫様は俺に~」という台詞が印象的でした。

城に潜入してからの展開も面白かったです。特にけろるの妖術が光りますね。

終盤のピンチにも惹き込まれました。愛火は無事なのか、進太達はどう切り抜けるのか、続きが気になります。


ただ、愛火のおばが誰からも「おばさま」と呼ばれている点は正直引っかかりました。もののけなどからは他の敬称で良いと思うんですよね。

また、みゃーこの活躍が少ないのも残念でした。陽動を担当するにしても妖術を使って欲しかったところです。

敵の本拠地での描写は面白かったのですが、細かい部分に引っかかってしまったのは惜しかったです。おばとの決着は興味深いので、次号以降も進太達の動きに注目させていただきます。



イチゴーキ!操縦中


固い絆を感じるバンド練習から一転して、衝撃的なスクープ記事が学校新聞に載ったと描かれる冒頭に惹き込まれました。ライバルのデスメタルバンドもインパクト抜群ですねw

新聞記事が原因で一剛木とメンバー達が衝突してしまう、という展開も目が離せませんでした。結構シリアスな流れなのに「なんで殴ったほうが~」とツッコむ高橋や「オイやめろって」しか言わない宮本に笑ってしまいましたw一剛木の「せめて音楽性の違いとかで~」というモノローグも良いですねw

文化祭本番のステージはちょっと熱くて感動的でした。予想外の方法でピンチを切り抜けた後のオチも面白かったです。


それぞれのキャラも立っていましたし、熱い場面や笑いどころが散りばめられていて一気に読めました。正直順調に時間が進んでおり終わりが近い気もするのですが、どんな結末にせよ一剛木とミサオの青春はしっかり見届けさせていただきます。



りは「最終回が近いのだとしたら残念ですが、
一剛木達が色んなイベントをこなしてくれることに期待したいと思います」




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