2023年2月18日土曜日

週刊少年ジャンプ2023年11号感想 1/2



あかね噺


あかねの噺の後半に惹き込まれました。あかねが演じていることが一目で分かる花魁の描き方も上手いですね。

また「りゑんとの一件を糧にした」という八正のモノローグも印象的でした。この演目を選んだうららはもちろん、しっかり昇華させたあかねの実力や才能が光りますね。うららに対する「詰みから逆算する」という表現も良かったです。

ラストのあかねとうららのツーショットも迫力がありますね。お茶汲み編の締めくくりに相応しい、良い意味での恐ろしさが伝わって来ました。


ただ、噺のサゲ(オチ)の部分の説得力が少し弱かったかなとも正直感じました。あまり詳しいわけではないのですが、お茶汲みはどちらかがやり込められるのではなく、お互いに騙されつつ楽しむというのが本来の流れみたいなんですよね。アレンジすること自体は構いませんが、今回は新たな面白さには繋がっていなかった気がします。

全体的には、うららの真意やあかねの強かさの描写が上手く惹き込まれました。また、無事に一周年を迎えたということで、今回で感想記事でのピックアップは一旦休止させていただきます。新たな章もとても楽しみですし、大きな動きなどがあればまた感想を書く予定です。あかねの更なる活躍をこれからも見守らせていただきます。



ウパ野ルパ子は一般人(読み切り)


独特の絵柄と設定に惹き込まれました。いわゆる退魔物はジャンプでも定番ですが「人間に取り憑いた生き物の霊を祓うことに特化した邪祓師」という職業が斬新で良かったです。迫力のあるアクションシーンも見どころですね。

また、メインキャラも好印象でした。るぱ子を救うために任務をこなし続ける主人公の由紀治、一途でマイペースなヒロインのるぱ子、ふたりとも生き生きしていました。特にラストのやりとりはとても可愛かったです。

ふたりの出会いもベタですが良かったです。るぱ子が由紀治を慕う理由に納得出来る回想シーンでした。


少しだけ引っかかったのは、由紀治がるぱ子の正体に全く気付いていないように思えたところです。由紀治としても印象深い出来事だったはずなのに、完全に忘れてしまっている様子だったんですよね。両親と離れることになったのが同時期だったようなので、ショックで当時の記憶が曖昧、などの説明があっても良かったのではと感じました。

全体的には、絵柄も設定も個性的で非常に楽しい読み切りでした。連載にもしやすそうな題材なので、また由紀治とるぱ子に会えれば嬉しいです。



一ノ瀬家の大罪


翔と新キャラの動向が引き続き気になりました。特に新キャラが写真を見るシーンが印象的でした。

「そのためにここがあるのに」という台詞が鍵になるのでは、と思います。やはり本来の父親は翔で、新キャラは一ノ瀬家や世界を管理する立場なのでしょうか。

また、翔がアパートの一室に入る場面にも惹き込まれました。ただ、新たな家族を作っているわけではなさそうですね。

美奈子の描写にもゾクッとしました。彼女も夫の違和感には気付いていたんですね。タイトルの由来が七つの大罪だとすると、美奈子は暴食ということになるのではとも感じました。


良い意味でゾッとする描写が多く、とても惹き込まれました。新キャラの正体や、一ノ瀬家の秘密に今後も注目させていただきます。



暗号学園のいろは


リポグラムのバトルと、多夕の掘り下げが印象的でした。特に見開きでの質疑応答の絵は迫力がありますね。

やりとりの最中、ほとんど表情を変えない多夕は恐ろしいですが魅力的でした。合法的な拷問という表現にもゾクッとしました。その分決着の後の笑顔が光りますね。

また、いろはの回答も印象的でした。特に親友と虐待についての答えがとても気になります。また、最後の失言は解説で凍が語っていたように、考え続けなければいけない質問ですよね。

終盤の享楽と多夕の会話も興味深いですね。クロスワードの回答からするとふたりは幼馴染のようですが、他にも関係性がある気がします。

ラスト、悔し涙を流すいろはも印象的でした。近くで見ていた享楽の心情も興味深いですね。


ただ、肝心のリポグラムが正直かなり無理矢理に見えてしまった点は引っかかりました。やはり23音でのバトルは難しかったのではとどうしても思ってしまいます。

全体的には、印象的なシーンが多く面白かったです。バトルの結果を受けていろはがどう成長していくのかにも期待させていただきます。




りは「引っかかる部分はあったものの、
キャラの掘り下げやラストに惹き込まれました。
次は誰がクローズアップされるのか楽しみにしています」




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