ゴッドハンド藪(読み切り)
良い意味でベタな展開が多く面白かったです。冒頭部分の、CAと役に立たない大量の医者達の場面が既に笑えますね。「医者量おびただしっ」というツッコミが特に好きですwちなみに今感想を書くため「いしゃりょう」で変換したら当然慰謝料、となって更に面白かったですw
主人公の登場シーンも良いですね。名前がギャグになっているのが上手いと思いますw整形手術でもないのに外見を魅力的に改造してしまうのはどういう仕組みなんでしょうかw
ですが、病院の医師の実力を試すためわざと大怪我をした、という流れは何気に王道な気もします。そして、絆装甲は絵はともかく技の名前としてはかっこ良いと感じましたw丑ノ刻病院のカオスさも笑えますねw
ただ、全体的にギャグは面白かったのですが、絵柄の個性が薄れているように思えて少し気になりました。ジモトがジャパンの頃は画力は高くなくとも、林先生の絵だということはすぐ分かったんですよね。今回はちょっと印象に残りにくかったと感じます。
ギャグは好きなので、絵柄の個性を大切にした作品をまた読んでみたいです。
ALIENS AREA
班長会議が興味深く、辰巳の両親の詳細にも惹き込まれました。また、辰巳に物質を埋め込んだ宇宙人についても気になりました。手術のおかげで今の辰巳があるんですね。
また、証人が語ったA3の目的にゾクッとしました。全員で一丸となって止めなければならない組織なんですね。
会議自体は今回で無事に終わりましたが、ソツなく立ち回る鏑矢、良くも悪くも若者らしい加東、正義感の強い泉と室生、と、短い中でも班長達のキャラが立っていて上手いと感じました。写楽が物質持ちになった経緯なども気になりますね。
ただ、辰巳の過去の描き方が唐突に感じられたこと、今週の会議内容は面白かったのですが前回とまとめて一話で良かったのでは、と思えたことは少し引っかかりました。先週は正直かなり違和感のある構成になっていましたしね。また、掲載順と展開から、A3との対決で連載が終了するのかなとも思ってしまいました。写楽の過去については本人も覚えていないようなので、謎のままの気もするんですよね。
このブログでも何度か書いていますが、やはり少し前まで物語の方向性が分かりにくかったこと、キャラの使い捨てが多かったことが痛かったかなと思います。今週は凶悪なA3に勝つという道が示されましたし、複数の班長達も印象的でしっかり覚えられたので、もっと序盤に戦いや会議の描写があれば結果は違った気がします。
終わりは近いのかもしれませんが今回は面白く読めたので、写楽の過去やA3との決着を見守りたいと思います。
すごいスマホ
伊村の本格的な登場は久しぶりの気がします。以前と変わらず全一郎を崇めて暗躍していましたね。全一郎の部屋の詳細や、出勤前の様子を見られたのも良かったです。彼のモチベーションは何なのか、という描写に惹き込まれました。
ようやく顔などが明らかになった全一郎の父、全得もとても興味深いキャラでした。すマホについての全一郎との駆け引きも面白かったです。指の動きだけで要求を読み取る秘書など、周囲の人々も何気に印象的でしたw
終盤で全一郎の大切な目的が明かされたのも良かったです。双子の妹のことは心底愛しているんですね。また、彼女の葬儀の際の全得の反応にはゾクっとしました。
その後、全得やQに対する感情を爆発させるシーンには色んな意味で惹き込まれました。序盤を彷彿とさせるオーバーリアクションですねw部屋の中に羽根が飛び散るシーンが派手で印象的でしたw
また、全一郎のプライベートが色々と判明したこと、全得の人物像が少し掴めたことで、やはり修誘拐の犯人は全一郎ではない気がしました。全得のほうが怪しいですし、もし本当に犯人だったら跡取りの確保を考えていたのかもしれない、と予想しています。ラストの伊村がQ達に辿り着くシーンも、次週が待ち遠しくなる引きで良かったです。
ただ、掲載順と話の展開からして終わりが近いのかなとは正直感じました。だとするとやはり藻浦編の評判が良くなかったのかなと思います。先に登場していた全一郎と比べ見劣りする部分が大きかった気がするんですよね。彼は非道な手段も使うものの言動にブレがなく惹き込まれるのですが、藻浦は矛盾ばかりで興味も好感も持てませんでした。もし藻浦が原因でアンケート結果が落ち他のすマホ持ちの詳細なども明かされないまま短命に終わるのなら、とてももったいないと思います。
けれど、今週は全一郎や全得のキャラの濃さがとても印象的で一気に読めました。すマホの詳細、修誘拐事件の真犯人など、物語の鍵となる情報がどう明かされるのか今から楽しみです。
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