2022年9月15日木曜日

週刊少年ジャンプ2022年41号感想 1/2



ギンカとリューナ(新連載)


童話のように優しいけれど、どこか寂しさも感じる世界観に惹き込まれました。絵も可愛らしく、画力が高いですね。特に終盤のリューナがギンカを巨大化させるシーンが好きです。

ギンカの身体を取り戻すため、師弟関係でもある2人の魔術師が冒険に出る、というストーリーも良い意味で分かりやすいですね。展開がスピーディーなのも好印象でした。特に序盤にグダグダしているとつまらなく思えてしまいますからね。達観しているけれど実は優しいギンカ、目的に向かって突き進む努力家のリューナ、と、主役2人も魅力的でした。「魔術師に不可能はねぇ」という台詞も良かったです。

ところでひとつ気になったのですが、リューナの性別は明確に描写されていませんよね。外見も可愛いですし一人称が「私」なので高確率で少女だとは思うのですが、もしかして少年の可能性もあるのでは、と1話の時点は考えております。実際、そう思いながら読むと愛らしい少年にも見えるんですよね。ちなみに、個人的にはどちらでも楽しめる自信がありますw


好感の持てる主役達が早速冒険に出た、ということで、文句なしに期待出来る1話でした。ギンカは身体を取り戻せるのか、2人はどんな街を訪ねるのか。色々予想しながら2話を楽しみに待たせていただきます。



大東京鬼嫁伝


まつりの前職と年齢が気になりましたwそれはともかく、進太と生みの親の関係や今の家で暮らすようになるまでの経緯なども興味深いですね。辛い話もあるのでしょうが、いつか読めたら良いなと思います。

喫茶店でちょこちょこ働く愛火は可愛いですね。個人的には出汁巻き卵っぽいホットケーキもちょっと食べてみたいですw

そして、店主の吉橋のエピソードも印象的でした。笑顔で喋っていることが多いものの、夫が亡くなっていること、車椅子で生活していることなどから、苦労もあったのだろうなと惹き込まれました。

窃盗犯を迷いなく追いかける進太はかっこ良いですね。愛火が悪人をどうこらしめてくれるのか期待しています。


ただ、少し気になる部分もありました。細かいようですが、まず冒頭部分に引っかかったんですよね。コマを上から下へと読んで行くとシーンが繋がらず、正直混乱しました。大ゴマは2ページ目だけに描いたほうが分かりやすかったはずです。

また、全体的に絵がのっぺりしている印象になっていたのも気になりました。1話がとても綺麗だったのでギャップを感じてしまったんですよね。特に進太の体型がコマごとに変わっているように思えて引っかかりました。

そして、あまり詳しくはないのですが家の値段や借金についても気になりました。都内に豪邸を持っているなら、売却すれば借金についての心配は要りませんよね。この辺りは正直説明不足に感じました。

また、窃盗犯との決着を持ち越してしまったのも個人的には悪手だと思います。凶悪犯などなら長い尺で追跡劇を描写するのも分かりますが、ただの小悪党は2話目でこらしめてしまったほうが話的にもまとまったのではないでしょうか。

引っかかる部分はありましたが、キャラ達の好感度が高いのは魅力的でした。吉橋のためにも、進太と愛火が窃盗犯を捕まえてくれることを願っています。



あかね噺


何故か顔芸が多めの回でしたねw特にガラスの仮面パロディのあかねの白目が好きですw可楽杯編は緊張感のある展開が多かったので、こういうホッと出来る話が描かれるのは嬉しいですね。

また、ずっと気になっていたまいける兄さんの掘り下げも良かったです。とりあえず飲みたかったんですねwこぐま兄さんのあだ名も個人的には可愛いと思いますし、先生を口説きたくなる気持ちもよく分かりましたw

ただ、ノリが軽いだけではなく実力も確かなのだろうなと伝わって来ました。あかねへのアドバイスが印象的ですね。

つきあいで同席している様子のこぐま、真面目だけれど酒乱の享二、ちょっと粗忽なぐりこなど、それぞれの宴での一面を見られたのも楽しかったです。終盤まで笑える場面が続いていた分、あかねと志ぐまがふたりきりになるラストシーンの静かさとシリアスさが際立っている気がしました。一生や志ん太について何を語るのか、期待も高まりますね。


熱い大会だけではなく、キャラの個性を活かしたギャグも描写出来るのは今後も武器になりそうですね。次回のあかねと志ぐまの会話も楽しみにしています。



大いなる散歩(読み切り)


シリアスで悲惨な状況と絵のギャップに笑えるという、不思議な感覚を味わえる作品でしたwゾンビが生前好きだったものしか喋れなくなる、という設定も斬新ですね。洋画を思わせる絵も世界観に合っていて良かったです。

ディックとブルース、ゾンビ化した親を始末されたソフィアと彼女を守る男性、と、2組のペアが対照的に描かれているのも印象的でした。ブルースが暴走する中、ディック、ソフィア、男性が真剣な会話を繰り広げるというシーンがとてもカオスですねwけれど「いくら考えても~」や「ディック君みたいに命をかけれないなら」という台詞にはグッと来ました。


つぶやきの内容は下品なのに、いつのまにかディックに感情移入してブルースを殺されたくない、と思えてしまいました。ただ、ブルースのキャラがかなり人を選びそうですし、正直連載などは少し難しい気がします。

絵柄やギャグセンスはとても好きなので、もう少しマイルドにした漫画を描ければ人気に繋がるのではと思います。鈴木先生の作品を是非また読んでみたいです。




りは「批判も多そうですが、個人的にはブルースのキャラは好きですw
読み切りのギャグでインパクトを残せるのは素晴らしい才能だと思います」



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