ALIENS AREA
久しぶりに辰巳と写楽のコンビを見られて嬉しかったです。人間のふりをした異星人が何人も街中を歩いているという非日常感も良いですね。今のところ活用出来る予定はないのですが、尾行についての知識も勉強になりましたw
新たに登場した明菜も気になるキャラですねー。「理屈を探してる」という台詞がとても印象的でした。外5の問題点や他組織が明かされたのも興味深いですね。正直、異星人達が色々と世話をしてくれる明菜を頼ってしまう気持ちも理解出来ました。多くの秘密を握っている様子の彼女との駆け引きがどうなるのかも気になるラストでした。
ただ、今週もまだ試験が始まっておらず、兵装の練習は前回だけで良かったのではと感じてしまったのも事実です。また、厳しいようですが、キャラをしっかり描写出来ていないのに新たなキャラを登場させるのは問題だと思うんですよね。室生と鈴についてもまだ分からないことが多いですし、パイウンや執事と出会った任務に協力していた職員達も名前以外の情報がほとんど明かされないまま退場状態ですよね。今後は構成を整理したほうが良い気がします。
謎めいた明菜や組織の問題点など、面白い情報が色々と出て来たのでひとつのエピソードとしては好きでした。作画も綺麗でしたし、次回も彼女とのやりとりに期待です。
地球の子
令助が会議の場として死の待合室を選んだのは意外でしたが納得出来ました。着席してもなお佐和田家への攻撃を続ける地球少女は恐ろしいですね。ただ、言動が一貫している点はむしろ好感が持てました。
死が近付き、かれりに止められても地球少女も救おうとする令助がかっこ良かったです。最後まで諦めない姿がとても主人公らしいですね。
結論についても、地球少女を強引に改心させるのでなく、あくまでも願いの力でようやく少し歩み寄れた、という流れなのが良いですね。地球少女が優位のまま終わったのも個人的には好きです。「ずっと見守ってる」という台詞が迫力もあり印象的でした。
ただ、もう少し早くこの方向に持って行けなかったのかなとは正直思いました。地球少女は基本的に万能な存在なのですから「大きなデメリットが出て来るまでは手を組んだほうが早い」という答えにはすぐに辿り着ける気がするんですよね。
そして、念動力で身体を分解させるという展開にも疑問が残りました。何故令助達は無事に生きていられるのでしょうか。実際はほぼリスクがないのかもしれませんが、だとすると初めに地球と対峙した際などにこの方法を使わなかった理由が分からないんですよね。また、分子となった佐和田家の絵にわざわざ名前の頭文字を書いていましたが、この説明は不要だろうと感じてしまいました。
しっかりと地球少女との話し合いを描写してくれたのは良かったです。いよいよ終盤だと思いますが、物語は綺麗に締めくくれそうですよね。話し合いを終えた令助達の未来を見届けさせていただきます。
ドロンドロロン(最終回)
終わってしまいましたね。塚原が決死の攻撃で作り出した隙をドラとクサナギが突く、という展開が王道で熱かったです。「負けだ――もしひとりで戦ってたら!」というモノローグも良いですね。宮本の格が最後まで落ちなかったのも上手いですね。
「もう強さに囚われなくていいんじゃ」という塚原のモノローグも切なかったです。最後まで宮本への敬意や仲間意識はあったんでしょうね。
そして別れの際、声を揃えてありがとう、と伝えるドラとクサナギにグッと来ました。時間があまりなく会話は短かったですが、お互いの気持ちは十分に分かっているんだろうなと感じられました。
戦いの後の日々を描くシーンで上士侍達が登場したのも嬉しかったです。ドラとクサナギのツーショットが見られないのは寂しいですが、違う世界に暮らしていても目標は同じ、と綺麗に締めくくられていましたね。
正直前回までと同様絵は荒れていましたし展開も早すぎましたが、ラスボスとの戦いも読めましたし、主人公ふたりが新たな道を歩き始める、という流れも良かったと思います。終盤の構成から判断して打ち切りだったのだろうなとは感じるのですが、必要な場面は描かれていたという印象です。
敗因としては、ドラとクサナギが友情を確かめ合う場面が多すぎた上にワンパターンだったことがひとつ挙げられると思います。厳しいようですが、連載が始まって間もない頃に食傷気味になってしまったんですよね。また、終盤の絵が雑でバトルシーンが見辛かったこと、特に敵キャラのデザインが期待外れだったこと、鬼滅の刃の影響を強く感じたことなども正直良くなかったと感じます。
ただ、基本設定はベタですが王道の展開も多かったですし、主要キャラ達も応援出来るように描写されていたと思います。大須賀先生の前作「ゴーレムハーツ(ゴーレムが主人公のファンタジー作品)」は正直キャラ達の好感度が低く疑問に思う流れが続いていたので、かなり成長は感じられたんですよね。
ドロンドロロンは読後感も良かったですし、少なくともバトルが中途半端に終わったわけではないので、個別記事の作成は予定しておりません。大須賀先生、お疲れ様でした。また更に成長された漫画を読めれば嬉しいです。
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