地球の子
冒頭から緊張感のある展開が続きますね。物理的にも精神的にも衛達を攻撃する地球少女が恐ろしいです。「自分より弱い父親に育てられても~」という台詞も印象に残りました。
また、地球少女との話し合いが始まるラストシーンも惹き込まれました。彼女が言っていた通り、現状のままだと佐和田家が力づくで勝利すれば世界の滅亡に繋がるわけですから、何としてもそれは避けなければいけませんよね。
ただ、引っかかる部分も正直いくつかありました。
まず、令助達が世話になった人達を訪ねる場面ですが、今頃?という思いが拭えませんでした。かれり救出の際に協力して貰ったのですから、お礼はもっと早くに済ませておくべきでしょう。改めて、という意味なら「毎年恒例の~」などの説明を挟んだほうが自然だったと思います。
そして、真路美に頭を下げる令助を過剰に称賛するような描写も気になりました。力を貸して貰ったから苦手な相手にも感謝を示す、というのは確かに良いシーンですが、人間として当然のことでは、とも思ってしまうんですよね。
また、地球少女を会議に招くシーンは好きなのですが、かれりが「お母様」とも呼ぼうとしていた地球少女がセーラー服姿なのは引っかかりました。今の格好だと彼女は令助とかれりの子どものように見えますし、お説教のような形で問題を解決してしまうのでは、と勘ぐってしまいます。
ですが、もちろん話し合いの結果は気になります。掲載順と話の流れからして終了は近そうですが、納得出来る形で地球の子の運命を変えて欲しいです。地球少女の反応や解答にも期待ですね。
ドロンドロロン
遂にノブナガの封印が解かれましたね。理性を失っておりカンベエのことも認識していない、という展開も、ベタですが惹き込まれました。そして、カンベエを一撃で倒すようなノブナガが宮本に取り込まれるシーンも恐ろしさを感じました。
ドラとクサナギが力を合わせてのバトルを久しぶりに見られたのも嬉しかったです。特に「テメーに勝てりゃんなことどうでもいい!」というドラの台詞が熱いですね。
また、宮本の弱点については予想の範囲内だったのですが、ドラとクサナギの例外的な妖力なら攻撃が届くかもしれない、という描写にはとても納得出来ました。宮本の隙を作るため、自らを顧みず戦う塚原にも惹き込まれました。
ただ、話の流れ自体は好きなのですが、全体的に絵が荒れているように感じられたことが残念でした。大事なバトルシーンも正直分かりにくいですし、合体後の宮本は目の周りにヒビのようなものが描かれており、表情なども汚く見えてしまいました。
そして、期待していたノブナガが猿のようなデザインだったのは悪い意味で意外でした。また、カンベエを簡単に吹き飛ばすシーンにはインパクトがありましたが結局すぐに退場してしまい、厳しいようですが裏切られた気分でした。その他にもあまりにも急ぎ足の展開が続きますよね。掲載順から考えても終了が近いのだろうなと感じてしまいました。
ただ、宮本との決着と同時に連載も終了しそうですが、このバトルがしっかり描かれれば、連載期間は短くても物語の締めくくりとしては綺麗なのかなと思います。とにかく、ドラとクサナギの戦いを最後まで見守らせていただきます。
ALIENS AREA
夢子の可愛さと強さが描かれた回でしたね。私服も仕事の際の服と少しイメージが変わって似合っています。先輩として辰巳にてきぱきと指示を出しているところも良いですね。
辰巳がレンズを選んだことを受け入れる室生にも好感が持てました。真面目でお堅いだけのキャラではないのは魅力的ですね。
そして、辰巳と夢子が追っていた事件が一話で解決したのも良いですね。相手がそれほどの凶悪犯ではなかったこともあり展開がスピーディで、ストレスなく読むことが出来ました。レンズの機能も面白かったです。
ただ、前回のラストで今回から試験編なのかなと期待していましたし、ここで仕事の話を挟むのは正直テンポが悪い気がします。事件を追ってはいましたが、緊迫感やバトルシーンがなかったことも残念でした。
また、絵も全体的に荒れたままですよね。掲載順も下がっていますが、正直あまり見せ場のない展開が続いたので納得してしまいました。
厳しいようですが、色々と盛り上がりそうな設定はあるのに、現時点では活かせていないと思います。試験の内容などは気になるので、今後改善されることを願います。
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