2022年7月28日木曜日

週刊少年ジャンプ2022年34号感想 2/2



すごいスマホ


Qと藻浦の協力し合っての逃走劇が面白かったです。スポーツ経験ほぼなしだけれど頭の切れるQと、頭を使うのは苦手だけれど空手の達人の藻浦というのは王道の組み合わせですね。Qとすマホを守りながら闘う藻浦のシーンも良かったです。

ただ、初対面の相手の指示を聞いて命がけで闘えるという藻浦の人柄の良さを、事前に描写しておいたほうが良かったと思います。そして、やはり万引きと空き巣の設定は不要だったのではないでしょうか。すマホの力に目が眩んでパチンコで荒稼ぎしたけれど間抜けなだけで善人である、というように描いたほうが藻浦は好感の持てるキャラになったはずです。

また、やはりQのすマホの使い方が上手いですね。突然648件の緊急速報が鳴ったら相手はひとたまりもないでしょう。そして、ラストで伊村の協力者達がすマホについて察し始めているのも気になるところです。今後すマホの持ち主になるか、あるいはその力に気付いてQ達からすマホを奪おうとするかもしれませんね。そして、すマホの存在を悟られたことで藻浦に何かペナルティがありそうなのもハラハラしますね。


全体的には楽しく読めましたが、急に善人だということが強調された藻浦には正直戸惑いました。また、逃亡劇自体はQ達の勝ちで良いでしょうが、少し不穏な空気も漂うラストでしたね。藻浦の行く末を含めて今後の展開に注目したいです。



PPPPPP


運の言う通り、音上家はやはりフリーダムですね。ソファーの上がほぼカオスと化していますw

中でも、ラッキーに「本当に久しぶり」と声をかけるソラチカが印象的でした。ラッキーが生まれ変わったことを悟っているんでしょうね。また、ソラチカについてはレイジロウの「音で何でも分かる」というモノローグもとても気になりました。

ファンタと古須の接触も印象的でした。今後、本編やファンタの演奏シーンに絡んで来ることになりそうです。

そして、今週は何と言ってもレイジロウの演奏ですね! 彩刃について「手を抜いてるわけじゃないのに負けたがってる」と察している場面や、謝罪と友情を込めた本気の演奏で応える展開に静かな熱さを感じました。大剣で彩刃の音の余韻を断ち切って行く表現も上手いですね。これこそが彩刃の望みなんだと思います。


動き始めたファンタとソラチカ、そして本気で演奏するレイジロウを見られて満足感のある回でした。次週の決着と、以降の対戦にも期待しています。



鳩原先輩は遺影が欲しい(読み切り)


鳩原はもちろんですが、主人公もとても魅力的でした。特に「ささやかな願いを無下にする理由も無かった」という台詞が良いですね。

また、マイペースに遺影を求めているだけに見えた鳩原が、実は悲劇的な最期を迎えていた、と徐々に明かされていく構成も上手かったです。実際に撮れた遺影もとても綺麗ですね。77年も若い子達の話を聞いていたら未練が増えまくった、というオチも笑えましたw


絵柄も可愛くキャラ達に好感も持てる、クオリティの高い読み切りでした。連載にもしやすそうですし、是非また読んでみたいです。



地球の子


三人で仲良く日常を送る佐和田家に和みました。令助とかれりの仲の良さは変わりませんが、成長した衛がツッコミ役なのが新鮮で面白いですw

そして、家族全員で任務に取り組むシーンは熱いですね。衛のスーツ姿も似合っています。また、ようやくハリケーンを消せたのに更なるピンチに襲われ、地球少女が再登場するというラストにも惹きこまれました。


ただ、地球少女がハリケーンを引き起こしている、というような表現は正直引っかかりました。

恐らく令助と戦うためなのだとは思います。ですが、少なくともこれまでは自分の危機を救うために地球の子を生み出していたのですから、自身の存続を第一に考えていたはずですよね。なのに、地球を破壊しかねない前代未聞のハリケーンを自ら生み出す、という行動には正直矛盾を感じます。ただ、これは次週以降で説明があるかもしれないのでそれを読んで判断したいと思います。

そして、地球少女を見た運転手がすぐに「神様?」と反応していた点も気になりました。描かれているままの格好に見えているなら、彼女を神だと判断するのは正直無理があると思います。「誰だ? 何でこんな場所に……?」くらいの台詞でちょうど良かったのではないでしょうか。


ラストはとても印象的でしたが、やはり気になる部分もあったというのが正直なところです。そして少し猶予はありそうですが、終わりが近付いている気もしますね。今週の衛がとても良いキャラだったので、もっと早くに成長が見たかったと改めて感じました。とにかく、地球少女との対決も含めて今後を見守らせていただきます。



ドロンドロロン


上士侍達のバトルが盛りだくさんでしたね。冒頭のナオトラとルイのタッグも良かったです。会話内容からして二人は元々友人関係だったようですね。濡れた髪のナオトラをまた見られたのも嬉しかったですw

そして、久しぶりのギンチヨ登場にとても惹きこまれました! ユウジンとの関係も明らかになりましたね。「平和主義の彼のために必ず出世する」という理由は、少し意外でしたがとても説得力がありました。

水玉ワンピースのモノノケも動き出しましたね。運を操る能力を持っている、といったところでしょうか。攻略も難しそうなのでなかなかの強敵になりそうです。彼女や骸骨と対峙するサコンタとハジメも印象的でした。ナミシロウの遺志を継ぎ、しっかりハジメを止めるサコンタが特に良かったです。


ただ、どのバトルも王道かつ盛り上がるシーンが用意されており読み応えがありましたが、駆け足感は正直否めませんね。この任務を描いたら連載は終了するのかなと思ってしまう部分もありました。

ですが、最後まで上士侍、そしてドラ達を応援したいと思います。ルイの能力なども見られれば嬉しいです。




りは「連載終了が近いのだとしても、

   キャラ達の魅力をちゃんと描写しているのが好印象で

   気持ち良く読める作品です」


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