2022年7月22日金曜日

週刊少年ジャンプ2022年33号感想 2/2



サダオがいる部屋(読み切り)


幽霊である主人公サダオと、彼の憑りつく部屋で暮らし始めたカナコの妙にほのぼのしたやりとりが微笑ましいですねw絵も特に女子が可愛くて好みでした。性別を逆転させた「ゆらぎ荘の幽奈さん」っぽさもちょっと感じましたが、ラブコメというよりは家族のような関係が主体なので上手く差別化が出来ているのかなと思います。


ページ数が少ない中、主人公とヒロインだけに絞って楽しい会話劇を描けていたと思います。

ギャグとしてもほのぼのとしたコメディとしても面白くなりそうなので、連載でも読んでみたいです。



地球の子


遂に佐和田家の家族写真が撮れた、というシーンが感動的でした。衛が喋ったことに驚くあまり、変顔気味になってしまった令助とかれりも良いですねw

その後、佐和田家三人で一丸となって地球の子の任務に取り組んで行くという展開は少し意外でしたが、とても説得力がありました。令助がいたほうが逆に三人の危険性が減るということですね。

また、衛が六歳になった時点では三人とも平和に暮らしているようですね。ちょっと驚きましたが、以前描かれた衛と真路美の会話シーンは「使命の日」以降のものなのかもしれませんね。ラストページの成長後の衛もかっこ良いです。

そして「使命の日はもう決めている」という描写もとても気になりました。地球少女はやはり今後も絡んで来るようですね。


ただ、地球を完全な黒幕のように扱っている点は引っかかりました。

もちろん「地球の子」を生み出す行為は人間からすれば非道なのですが、少なくともこれまでは地球の存続のために必要なことだったわけですよね。その事情に触れず、また「地球の子」を終わらせる見当もついていない段階で完全に敵だと明言してしまうのは正直気になりました。

また、全体的に絵が荒れていたように思います。特に衛を見送るシーンは、はっきり言って目が怖かったです。


上記の通り引っかかる部分はいくつかあるのですが、展開的にもう少し続きが読めそうな可能性も出て来たように思えて正直驚きましたwいずれにせよ、佐和田家の使命の結末をしっかり見届けたいです。



TEN(読み切り)


時間を長く感じられる能力は結構便利そうですねw女王の頭上に壷があったという真相も面白いですし、彼女が盗んでこっそり隠していたわけではなく単なる不注意で気付いておらず、しっかりと主人公(レイジ)に謝罪する姿も好印象でした。オチで結局拷問されそうになるレイジは可愛そうですが、これは仕方ないのかなとも感じます。


画力は正直そこまで高くない気がするのですが、その中でレイジ、天使(天おじ)、女王の描き分けが出来ている点は強みだと思います。

今回の読み切りはいわゆる一発ネタですが、天おじが様々な人物に微妙な能力を授けて行くオムニバスなども描けそうですね。ツボなギャグが多かったので、また読んでみたいです。



ドロンドロロン


内通者の正体が明かされましたね! ある程度予想していた人物でしたが、ドラ、クサナギとのバトルシーンは熱かったです。諸岡に任せておけば命の危険もなさそうですね。

ただ、アヤカシに操られていたという結論なのは正直拍子抜けでした。同情出来る理由があっても良いので、本人の意思でアヤカシ側についていた、という展開のほうが盛り上がった気がします。また、憑りついていたアヤカシを倒して正気に戻す、という展開は王道ですし好きなのですが、ここもあっさり終わりすぎだと感じました。他の隊のバトルを削ってでもここをしっかり描いたほうが良かったと思います。

最後に登場した伍怪将との戦いは楽しみです。特に水玉のワンピースを着たアヤカシが気になって仕方ありませんwどちらかというと人間に近い容姿ですし、はっきり言って全く戦闘力があるように見えないのに強キャラの軍団に入っている、というのは興味深い設定です。デザインが良いとは正直思えないのですが、逆に内面やバトルシーンが魅力的だったらとても面白いキャラになりそうです。

ただ、伍怪将の見た目にオーソドックスなかっこ良さが正直ほとんど感じられなかったのは残念です。絵が荒れていて見づらいこともあり、正直雑なデザインに見えてしまいました。


最後の伍怪将との対面シーンなど光る部分も見られましたが、それ以上に引っかかる部分が多かったというのが正直なところです。戦いの行方と、伍怪将達のキャラクターでの巻き返しに期待したいです。




りは「正直掲載順的にも厳しそうですが、

   熱い総力戦を描いて盛り上げて欲しいです!




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