2022年7月1日金曜日

週刊少年ジャンプ2022年30号感想 2/3



すごいスマホ


通話終了後すぐに負けを認めるQは良い意味で意外でした。確かに読者へのインパクトも含めてw三者会談は全一郎の勝利でしょうね。ただ、君の言う通りQの戦略も悪くはなかったと思います。

また瀬尾水も言及していましたが、全一郎がタワマンを狙った動機も気になるところですね。今明かされている情報だけだと彼にメリットはないように思いますし、何か特殊な意図がある気がします。

そして、Qの「タワマン犯だって確信もしてるけど、それとは別に全一郎はすマホを持たせちゃいけない人間だ」という台詞は非常に説得力がありました。三者会談編は楽しく読めたもののQの推理には正直疑問も多かったので、事件とは関係なく全一郎からすマホを奪わなければいけない、という信念が描かれたことで話が分かりやすくなったと感じました。敗北を引きずらずに次の一手を見付けるQは非常に主人公らしいですね。全一郎が強敵である以上、他のすマホ持ちを突き止めて瀬尾水の信頼を得るのは良い作戦だと思います。

また、全一郎の仲間であるふたりも少しだけ描かれましたね。有能そうな伊村はイメージ通りでしたが、明らかに頭脳派とは言えない藻浦には驚きました。全一郎は捨て駒のつもりで引き入れたのかもしれませんね。そしてラストでQが突き止めたすマホ持ちは藻浦のほうでしょうが、これが伊村でも盛り上がりそうだと感じました。


Qの人間味や全一郎の仲間達が描かれ、飽きずに読める回でした。次週のQとすマホ持ちの接触が気になるところです。



愚人礼賛(読み切り)


良い意味で変わった作風で、全体に独特の雰囲気が流れていました。どちらかというと、少年漫画よりも単館上映の短編映画などにありそうな感じですね。


推定年齢アラサーのメイドのツッコミが冴えているのも面白かったですw特に「私調べでは主語の大きいヤツの八割は~」は妙に説得力がある台詞ですね。恐らく神にも近い存在に対して容赦なく突っ込める彼女が良い味を出してました。余韻を残すラストシーンも印象的ですね。


ただ、話の流れが非常に淡々としており盛り上がりがあまり見られなかったことは少し気になりました。また、読み切り作品としては好きなのですが、これを連載にするのは物語と雰囲気的に難しいかなとも感じます。メインキャラ二人の描写がとても抽象的で、正直漫画だと伝わりにくいと思うんですよね。今の作風を崩さずに、山場のある漫画を読んでみたいです。



シキガミ(読み切り)


画力に圧倒されました。山場の盛り上げ方や途中で出て来る絵巻など、とにかく絵が魅力的ですね。

ストーリーも王道の和風バトルもので面白かったです。憐太郎とヒロイン、夏未の関係も可愛らしいですね。シキガミと憐太郎が合体し敵を倒すのも熱いです。また、シキガミという表記から陰陽師が用いる式神は関係ないのかと思いきや、ラスト付近で清明が登場する構成も上手いですね。

個人的にはキャラデザも好きでした。特に先述した清明が微妙にチャラそうなのが魅力的ですw


正直王道すぎるかな、という部分は少し気になったのですが、それを補ってしまえるくらいに絵に力のある方だと感じました。連載にも向いていそうな題材ですし、是非また読んでみたいです。



PPPPPP


今回は特に台詞が光りますね。ラッキーの「ファンタの願いを叶えたいなら母に会いたくないという意思を尊重しなくちゃいけないはずなのに、嫌だと思ってしまう」という言葉や、運の「どっちも正しくてどっちも間違ってる」という台詞がとても印象的で、またキャラを表現していて上手いと思います。

そして、エゴを自覚して受け入れた様子のラッキーがかっこ良いですねー。最近は他のキャラ達に注目することが多かったのですが、今回は演奏シーンがないにも関わらずラッキーの成長や主人公らしさがきっちり描かれておりさすがだと感じました。まさにハッピーバースデーです。


また、最後に登場した倫も非常に気になりますね! ネット上でも予想が多いですし個人的にも真っ先に彩刃を思い出しました。瞳と目元の描き方が同じですよね。

ただ、倫の正体が本当に彩刃なのかと考えて行くと少し疑問が残ります。音楽業界を追放されたはずの人物が動画サイトで人気を博しているとなると楽音の権力の印象が薄くなってしまう気がしますし、投稿された動画の日付が一年前となっているため、もし投稿者が彩刃なら、この動画を元にココレが居場所を突き止められそうなんですよねー。現時点ではミスリードで、彩刃の血縁者などの可能性もあるかもしれませんね。

何にせよ最後まで飽きずに読めましたし、ラストで更にワクワクしました。次週以降が楽しみです。




りは「特に倫の正体については考察のしがいがありますねー。

普通に彩刃だったら笑ってくださいw」



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