2022年7月1日金曜日

週刊少年ジャンプ2022年30号感想 3/3



地球の子


ゆっくり死を待つより一縷の生存の可能性に賭ける、という令助の台詞が熱く、印象的でした。また、ヘルメットを脱いでもかろうじて生存出来たことについても説明がありましたね。そして全員が諦めなかった結果、遂にかれりが岩から解放されました。

ですが予想とは違っていたものの、やはり今回の救出が成功して誰も欠けずに帰還出来たわけではありませんでしたね。かれりはもちろんアルベールが無事だったことは本当に嬉しいですが、令助が死亡してしまったのでは、という引きになるのは予想出来ませんでした。泣きながら楽しい未来の話をするかれりに胸が痛くなります。


ただ、個人的には死亡が確定したわけではないのかなとも考えています。救出作戦の直前に「唯一全員生き残れる可能性がある」と描かれていますし、令助が本当に亡くなっているのなら、六年後の真路美が衛に「お父さんがしたことや結果をどう思う?」と尋ねるのは残酷すぎるでしょう。また衛は「お父さんが後であっちにしとけば良かった、とか言ったら怒るかも」と答えていましたが、死別した父親に対してこの台詞は出て来ないはずです。六年後の衛の傍に令助とかれりがいないことから、かれりが令助を蘇生させるため、共にコールドスリープのような状態になった、などならあり得るのかなと予想しています。


そして、かれりが空気のバリアのようなものを生み出すシーンは良かったのですが、酸素を多めに持って来たというのは少し引っかかりました。過剰な酸素は有害になると思います。

正直最終回が近いのかなとは感じましたが、佐和田家の結末が気になります。令助が共に笑ってくれることを願いつつ、地球の子達の未来を見届けたいと思います。



ドロンドロロン


ハンゾウの人物像や目的が少し描かれましたね。これが最後の任務となってしまうのか、人気を得て新たな展開へと繋げることが出来るのかにも注目したいと思います。そして、ラストのドラとクサナギが語り合うシーンが感動的でした。自分が消滅してしまうと悟りながら「この戦い、絶対勝ちたいよ!」と答えるクサナギに切なくなりました。

また、新たに登場した上士侍達の描写もありましたね。ルイのドラちゃん呼びに感銘を受けるナオトラも良かったですw上士侍はそれぞれ個性的ですが、誰が内通者なのかもやはり気になります。個人的にはドラが直接触れ合って大仏に喩えており、またモノローグも描かれているナミシロウはシロかなと思うのですが、後は予想がつきません。誰がハンゾウ達の協力者でも辛く、しかし盛り上がる展開になりそうです。


ただ、ハンゾウが道を踏み外した過程が説明のみで描写されているのは気になりました。正直もう最終回が近くじっくり見せる余裕がないのかもしれませんが、具体的な内容をもっと読んでみたかったです。また、せっかく上士侍とドラ達が初めて会話するシーンが描かれているのに、顔を合わせては挨拶という正直平坦な流れになってしまっているのはもったいないと思います。一話でまとめるにしても、もう少しパターンがあったほうが良かったでしょう。


いずれにせよ、ハンゾウとの戦いは決着まで描いて欲しいところです。ハラハラする部分もありますが、ドラ達は理想の世界を築けると信じています。




りは「新たに登場した上士侍達が、
ドラやクサナギと
どんな関係になって行くのかにも注目したいですね!


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