2022年6月17日金曜日

週刊少年ジャンプ2022年28号感想 2/2

 


あかね噺


一話で予選が決着する展開はスピーディーですねー。予選では新たなテクニックを出さず言い立てのみで勝ち抜くという展開も、前回に引き続き良い意味で予想を裏切られました。人気声優ひかるのブレスを減らして~という解説も納得出来ます。あかねはやっぱり同世代の中では別格なんですね。

学校サイドのサブキャラ達も要所要所で魅力的に描かれていますね。特にあかねの噺に興奮する先生はとても可愛かったですwあかねと共にトレーニングに励むジャンボも好印象ですね。嫌味だった子どもが成長して主人公の味方になる、という展開は意外とありそうでなかった気がします。


また、決勝の展開が気になりました。

からしはやや辛辣にも思えますが、彼の主張通り言い立てのみの寿限無で他の参加者達を超えるのは難しいでしょうし、ここで新たな戦略が披露されるのではないかなと考えております。

個人的には、本来のオチである寿限無の死を活かしたりするのかなと予想しています。何にせよ今週も次回が楽しみになる展開でした。あかねの新たな寿限無に期待です!



すごいスマホ


個人的に前から興味のあったキャラである瀬尾水刑事が少し掘り下げられた回でした。生い立ちなどは明らかになっていないものの、好戦的だけれど家族や仲間に情のある部分が描かれており魅力的に感じました。また、もしかして中性的な男性なのかもと思っていたので今回で性別が確定したことにもなりますね。何気なく挟まれるうさぎ好きっぽい部分も可愛いですw

本編についても、Qが瀬尾水を引き入れると決める展開は納得の行くものでした。全一郎が暴徒を率いている分、この作戦は絶対に成功させたいところですね。彼女宛てのメールでQと全一郎が会話する、という流れも面白いです。また、すごいスマホを未所持なのにこれを見抜く瀬尾水の優秀さもよく分かりますね。Qと瀬尾水の会談中に全一郎が割り込むラストもワクワクしました。


Qは「タワマン襲撃事件の主犯は全一郎である」と信じさせることが出来るのか、逆に全一郎が「Qが嘘を吐いている」と瀬尾水を騙してしまうのか、三者会談の行方が気になります。どちらにせよ、Qだけではなく瀬尾水の活躍にも期待したいです。

今週は引っかかる箇所もほぼなく、楽しく読み終えることが出来ました。Qの「んしゃーない」という台詞などは少し気になりましたが些細な問題ですしwこの調子で長期連載を目指して欲しいです。



魔導師ヒバリ(読み切り)


ヘッポコな主人公とモンスターの奇妙な友情、という王道のテーマを扱った作品でした。しっぽのせいでお腹から出られなくなる魔導師喰いが面白いですwファンタジーとして世界観が分かりやすかったですし、連載にも続きそうな物語でした。


ただ、正直「よくある話、設定」から抜け出せていない感じもありました。主人公が特別な血筋なので少し違いますが、ジャンプ本誌でも昨年の金未来杯優勝作品の「人造人間100」が、人間と超常的な力を持った生き物との奇妙な共存関係を描いた話でしたよね。生き物側が「主人公が成長するまで食べるのを待つ」という点も同じです。また、絵柄と真っ黒な魔物との組み合わせから「王様ランキング」を連想してしまう感じもありました。

ギャグは好きなので、オリジナリティのある話を読んでみたいです。



ドロンドロロン


少し戸惑う様子を見せながらも、ドウサンに決別を告げるクサナギにすっきりしました。以前書いたように騙される姿は正直ストレスだったので、余計にかっこ良く思えます。その後、ドウサンが消されたシーンでショックを受けているのもクサナギらしいです。

ラストのドラの笑顔もまた良いですねー。ドラ好き同盟が生まれたことにも頷けますw

ただ、クサナギに対してナオトラのほうから謝罪するのは少しモヤモヤしました。ナオトラは上士侍として当然の判断、行動をしただけですし、ドウサン側がおびき寄せたとはいえ騒動の原因を作ったのはクサナギです。むしろクサナギが全力で土下座するのをナオトラが止めるくらいで良かったと思います。


また、詳細は分かっていないもののカンベエはかなりの強敵になりそうですね。決着が読めることを期待しています。掲載順はまだ不安ですが、新展開が楽しみですね。



地球の子


小学生になった衛が登場しましたねー。また、今週は真路美の台詞やキャラが光っていました。「子どもが死ぬとか言うのはダメで~」というのはとても説得力のある内容です。六年後のロングヘアも似合っていました。


引っかかった点は、ずっと感じていましたが令助自身が考案した作戦や行動が見られなかったところです。

かれりを助けられない、そして流星群も止められないとなれば高確率で彼女の命はないわけですから、動揺自体は理解出来るのですが、ただ「助けたい」と叫ぶばかりの主人公は正直魅力が薄いんですよね。一般人というカテゴリから外れてしまいますが、かれりに近付いたときだけ令助も特殊な力を発揮出来る、などの設定があっても良かったのではないかと思います。現在のところは、結局アルベールとウェイストが全て主導してしまっていますから。


六年後の衛は外見などははっきりと描写されていないものの、良い意味でマイペースで達観しており面白い少年だと感じました。令助達の作戦は衛の状況や真路美の台詞などから、かれりを守りながら自分達も岩になる、などかなと予想しています。

ただ、連載終了が見えて来てしまったように思えてそちらのほうが正直気になりました。成長した衛が改めてかれりを救出すれば、最終回になってもおかしくなさそうなんですよね。

今週の衛が魅力的だっただけに、やはりもっと早くに成長させるべきだったのではと思ってしまいました。掲載順も不安ですが、いずれにせよ最後まで見守ろうと思います。



りは「正直長期連載は難しいかもしれませんが、

成長した衛の活躍に期待しています」



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