2022年6月9日木曜日

週刊少年ジャンプ2022年27号感想 1/2

 


ALIENS AREA(新連載)


家族を支えるため忙しい生活を送る主人公が異能に目覚め、特殊な組織に所属することになるという王道のスタートでしたね。

キャラクターデザインも個性があり魅力的です。特にエイリアン達の良い意味での不気味さが印象的でした。

今回は引っかかる箇所もほぼなく一気に読めたのですが、あまりにも王道すぎて大きな武器になりそうな設定や展開がなかったことは少し気になりました。序盤の内に読者を惹きつける強味を示せないと人気の獲得が難しくなってくるかと思います。

那波先生は金未来杯の「APOLLO(ゴーストバスターが題材の読み切り)」から知っているのですが、こちらも演出やデザインなどは素晴らしかったものの、正直ストーリーや設定には引っかかる点が結構多かったんですよねー。ALIENS AREAとは別作品なので長々とは書きませんが、読者目線担当であろうサブヒーローがはっきり言って足手まといであること、本筋に関係ないキャラクターが何人も登場することなどが特に気になりました。

序盤で魅力を示して他の漫画との差別化を計れるか、キャラクターの数を増やしすぎずに面白いストーリーを作れるかが今後の鍵になるかと思います。第一話の時点では好きなタイプの熱い作品だったので、期待しつつ読ませていただきます。



あかね噺


同世代のライバル達が登場しましたね。学生落語のチャンピオンは予想出来ましたが、現役のプロ声優は良い意味で意外でした。

この2人がどういった噺を披露するのか、またあかねは定番中の定番である寿限無でどう戦うのか、本番前ではありますがとても期待が高まりました。

また、魁生は画面も華やかにしてくれる良いキャラですね。まだそこまで掘り下げられていないのにも関わらず、登場しただけでワクワクさせる描き方が秀逸だと感じました。人気落語家がまだ無名のあかねを推している、という展開も王道ですね。

掲載順も好調ですし、このペースなら長期連載も可能かなと思います。まずは可楽杯編を楽しみに見守らせていただきます。



すごいスマホ


まだ分からない部分が多いためセキュリティについての詳しい感想は控えますが、全一郎の恐ろしさの片鱗は上手く描写されていると感じました。笑顔なのに不穏な空気が漂っているなど、表情も秀逸です。


ただ、面接に来た男性(相高)が入社を決めるまでの経緯が分かりにくかったとも正直思います。途中まで前時代的でおかしな会社だと考えていたのに、何故いきなり全一郎と共に働くと言い始めたのでしょうか。彼のカリスマ性に魅了されて、ということなのでしょうが、そう納得出来るほどの描写はなかったと思います。相高を通じて全一郎の恐ろしさを強調するのならば、もっと過剰なほどの演出があっても良かったのではないでしょうか。


また、黒幕が本当に全一郎なのかも気になるところですね。すごいスマホを犯罪にも利用していることは確かですが今のところ誘拐などについて考えている描写はありませんし、何度か登場している自宅のシーンでも修を監禁している様子は見られません。現時点ではミスリードの可能性もそれなりに高いかと思います。

正直今週も引っかかる部分はありましたが、ラストのQと全一郎が接触するかも、という引きは次回以降への期待が高まりました。説得力のある展開を作って行って欲しいです。



PPPPPP


ファンタが少しずつ掘り下げられていますね。母の見舞いに行かず、イベントでのバトルも仕事だと言い切る姿は一見冷たく見えますが、プロ根性の表れとも解釈出来ます。


そして、能力(ファンタジー)についても描写が入りましたね。聴衆に合わせた遊園地を生み出すとんでもない演奏なんですね。ダダ先生までドレスを着てしまいましたwただ能力が優れているだけではなく、観客のことを考えられるからこそ遊園地を作り出せるという描写も非常に説得力がありました。また、ここまで相手に寄り添えるのだから、やはり母に対して無関心を装っているのには何か理由がありそうだと改めて感じました。

ファンタは今までで一番の強敵になりそうですね。苦戦は避けられないでしょうが、ラッキーがピアニストを続けるためにも必要な試練なんでしょう。今後について色々と予想しつつ楽しみに読ませていただきます。



りは「ラッキーだけではなく、

            ファンタも応援したくなる描き方が上手いですねー。

       ふたりのファンタジーに浸りたいです!」


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