鵺の陰陽師
学郎と四衲、それぞれの主張が印象的でした。どちらも間違っていないと思うので切ないですね。過去の四衲がどれだけ厳しい環境にいたのかも気になりました。
隊長としては失格だ、と自分の行動を反省する学郎ですが、怪我人に手を差し伸べるという彼の決断が鴉天狗を味方にしたという展開にも惹き込まれました。ちなみに鴉天狗は男子とも女子ともとれる外見でちょっと気になりますね。四衲への反応も好きですw
兵一達の会話シーンが描かれるラストも印象的でした。どれだけ恐ろしい幻妖がいるのかハラハラしますね。
目の前の人を放っておけない学郎と可能な限り多くの人を救おうとする四衲、対照的なふたりの考えがしっかり描かれており、惹き込まれました。幻妖との戦いはもちろん、鴉天狗の掘り下げにも期待させていただきます。
キルアオ
冒頭の十三の作戦が酷すぎて笑ってしまいましたwコタツのコメントや天馬とノレンのやりとりで無事に中止となって良かったですw
自分の感情を理解するため天馬と話すノレンの姿も印象的でした。正直すぎる天馬や途中で急にアホになるノレンなど笑えるシーンが多いのも良いですねw
会話を聞いた十三がふたりに話しかけるシーンも印象的でした。お互いに「大事な友達」だと伝え合う十三とノレンにグッと来ました。
天馬の肉体や舞の実力などが描かれる終盤の展開も良かったです。天馬も言っていた通りいくら不利な状況でも勝負の行方は最後まで分からないと思うので、読者としてもとても続きが気になりました。
少し気になったのは、ノレンの恋愛感情の決着があっさりしすぎかなと思えたところです。「家族や親戚への愛情」という読者としても簡単に予想出来てしまう結論だったので、ちょっと拍子抜けだったんですよね。「大事な友達」という台詞は良かっただけに少し残念でした。
全体的には、天馬とノレンの会話やラストの展開が印象的で、一気に読めました。サーフィン勝負の結果にも期待させていただきます。
累々戦記
夏未と奈々の友情が印象的でした。奈々はどちらかといえば控えめな印象でしたが、派手な見た目の夏未に勇気を出して話しかけるなど芯の強さも秘めているんですね。
蒼葉のバトルシーンにも惹き込まれました。活躍する彼はもちろん、弥宵と夏未の会話も印象的でした。特に弥宵の「怖くない」という台詞が良いですね。
傍観するだけではなく、夏未が奈々や囚われた人々を導くという展開なのも良かったです。彼女が蒼葉と弥宵に話しかけるラストも爽やかですね。
ただ、冒頭の夏未の回想に正直引っかかったんですよね。酷い噂を言いふらした女子生徒が許されているのが唐突すぎますし、コマ割りなどに工夫がないためそもそも過去の出来事だと分かりにくかった印象です。重要な場面なので分かりやすく描いて欲しかったです。
また、奈々が囚われて存在自体が記憶や記録から消えてしまった理由など、物語に関わる設定が明かされなかったことも気になりました。特に夏未以外では弥宵だけが奈々のことを覚えていた、というシーンが印象的だったのに、全く活かされていなくてはっきり言って拍子抜けでした。
バトルが長引くこともなく夏未の活躍も描写されていた点などは良かったのですが、肝心な部分で引っかかってしまった印象です。夏未という新キャラが加入したので、巻き返しに期待させていただきます。
グリーングリーングリーンズ
珀が撫子のアドバイスを断る、という展開に驚きました。「自分でゴルフの楽しさを見付けたい」という理由にも説得力がありますね。
意外な返事に少し不機嫌になる撫子の描写も良かったです。その後「死ぬなら勝手に死になさい」と思いながらお手本となるスイングを打つシーンも印象的でした。
ラスト、珀が起死回生の一打を見せるシーンにも惹き込まれました。自分自身が一番飛距離に驚いている、という反応も良かったです。
ただ、今週単体で見れば爽やかで良かったのですが、この展開にするなら先週までの卑怯な手段を使う描写はいらなかったのではと思ってしまいました。真っ向勝負がしたいからこそアドバイスは頼まない、という展開のほうが自然だった気がします。
また、単純な飛距離の勝負に三話以上かけるのも正直悪手ではと感じました。珀はまだ本格的にゴルフを始めたわけではないですし、きちんとゴルフ場に行くストーリーなどを早めに描いたほうが面白いと思うんですよね。
撫子のスイングやラストの珀などは印象的だったのですが、引っかかる部分も目立ってしまっていた気がします。展開が冗長だとも感じるので、はっきり言って先週の話は削っても良かったのではと思ってしまいました。勝負の結果は気になるので期待させていただきます。
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