カグラバチ
左腕が使えず思うように戦えないチヒロの姿が辛いですが印象的でした。片腕だけで懸命に戦い続けるシーンもかっこ良かったです。
父、六平との回想シーンにもグッと来ました。「固執しちゃだめだ」という台詞が何とも彼らしいですね。その言葉に救われた直後に時間軸が現代に戻る演出にも惹き込まれました。
シャルを救うために本格的に動くラストシーンも良かったです。シャルの表情が少し大人っぽいのも印象的でした。「ごめんシャル」というモノローグの直後の涅にとても惹き込まれました。
ただ、負傷しているので仕方ないのですが、チヒロの倒す相手がほとんど下っ端ばかりで正直読んでいて少し飽きて来たんですよね。そろそろ名前のある強敵に勝っても良いのではと思ってしまいました。
また、やはりシャルの扱いの悪さも気になってしまいました。特に敵の見張り役達がいたぶられるシャルを見たがるシーンは不快な気持ちになりました。
チヒロの回想や覚醒が印象的だったのですが、もうひと工夫欲しかったなとも思います。チヒロの戦いでの巻き返しに期待させていただきます。
アスミカケル
亜弥子と尊徳の過去に惹き込まれました。特に亜弥子の人生観を一変させた男性が意外過ぎて良かったです。
執事として生きるため武道の道を諦めようとしていた尊徳を「共に強くなろう」と言って引き戻す場面にもグッと来ました。「だってあなたも~」というモノローグもとても良かったです。
奈央と亜弥子の意地のぶつかりあいにも惹き込まれました。特にリードパンチのシーンが印象的でした。まだ序盤なので試合の行方は読めませんね。
「尊徳のためでもあるけれどあくまでも自分が強さを追い求めるため」という亜弥子の動機が熱く、最後まで気持ち良く読めました。女子ふたりの戦いがどう展開して行くのかしっかり見守らせていただきます。
魔々勇々
エリシアの対の魔王、クプトゥラが恐ろしいですが印象的でした。コルレオとは正反対に氷を操る紋章術にも惹き込まれました。デザイン的には何となく女性っぽく見えますね。
クプトゥラから逃れるために旅を続けるエリシアと母の生活も印象的でした。「雨の音が嫌い」というモノローグも辛いですが良かったです。
コルレオの協力でエリシアが覚悟を決めるラストシーンにもグッと来ました。ふたりが勝利出来るのか、エリシアがトラウマを断ち切れるのか、注目して行きたいです。
ただ、コルレオとエリシアの距離が一気に縮まっており正直違和感があったんですよね。まだ出会ったばかりですし、エリシアのほうが一方的に「生き甲斐になって欲しい」と言っただけなのにそこまでお互いに信頼し合えるの?と思ってしまいました。
母の残した言葉が良かっただけに、生き甲斐になって欲しい相手はもっと慎重に見極めるべきなのでは、と考えてしまいました。コルレオがエリシアを身を挺して守り抜くシーンなどがあったほうが説得力も増したのでは、と感じます。
また、前回に引き続きグリシャの描写にも引っかかりました。まだ内面などがよく分かっていないのにギャグ要素ばかり描かれても魅力には繋がらないんですよね。
バトルやエリシアの回想は印象的だったのですが、キャラ同士の関係や黒幕のシーンが気になってしまったのも事実です。バトルやその後の新たな展開での巻き返しに期待させていただきます。
ツーオンアイス
気まずすぎる状態のはずのカップル、結仁と虎太郎(ゆにこた)の演技に惹き込まれました。「ドキドキしちゃった」という綺更のモノローグにとても共感しました。
その後の男女に別れてのトークもそれぞれ印象的でした。「隼馬くんなら大丈夫」と励ます結仁の笑顔や、虎太郎の「ドキドキするのは大事」というアドバイスがとても良かったです。
綺更が隼馬を家に誘う終盤の展開にも惹き込まれました。ラストのナレーションも不穏ですが興味深かったです。
ゆにこたのアドバイスや少しだけ上達した隼馬と綺更、ラストの描写など、印象的な場面が多く一気に読めました。まずはどんなクリスマスイブになるのか見守らせていただきます。
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