2022年10月5日水曜日

週刊少年ジャンプ2022年44号感想 2/2



根暗闇蔵(金未来杯エントリー作品)


闇蔵の名前とネガティヴさが笑えました。そのおかしさに反して技の名前がかっこ良いところも魅力ですね。回想シーンに出て来る同級生の女子が何故かたらこ唇なのも印象的でしたw

闇蔵以外のメインキャラも良かったです。日外は飄々としていて闇蔵への対応にも慣れた様子が面白いですね。また、誰かとのツーショット写真がタクシーに飾られていたことも気になりました。病院で撮影されたようですし、台詞と合わせて考えると、闇蔵に大切な存在を救われたのかも、と想像しています。

亡き夫と同じ夢を追う正義感の強いライザも魅力的でした。多くの人々に慕われている彼女がネガティヴすぎる闇蔵に助けられる、という構成が良いですね。「想像することは起こるし成せます」という闇蔵の台詞もとても印象的でした。ラストシーンも綺麗で、読後感も良かったです。


ただ、闇蔵が地味に辛い過去を思い出してピンチを乗り越える、という展開が続いており、少しワンパターンに感じる部分もありました。また、アクションシーンの迫力は良かったのですが他のページはあまり描き込まれておらず、全体的に背景が白っぽいように思いました。画力も正直まだそこまで高くない気がするんですよね。

キャラが面白く内面に惹き込まれたのですが、金未来杯で勝ち抜くのは少し難しいかもしれません。ただ、題材自体は連載にも向いていると思うので、また山本先生の作品を読んでみたいです。



すごいスマホ


物語が大きく動きましたね。一般人、他のすマホ持ち、Q達、全一郎と伊村、瀬尾水、ニヒゥとクィン、など、それぞれの視点が描かれ面白かったです。特に瀬尾水が全一郎を疑い始めた場面に惹き込まれました。

描写としては短いですが、結歌がQのすマホについてほぼ確信している様子なのも印象的でした。今後は本筋に関わって来るのかもしれませんね。

また、全一郎のインパクトは今週も健在でしたねwQの情報を聞いた際に激昂するシーンは最初思わず笑ってしまいましたwですが、意味深な反応だと言える気もします。

その後、遂にQ達が全一郎と修誘拐事件の繋がりに辿り着く展開はとても緊張感がありました。意外なキャラが全一郎や事件に関わっているという情報にも驚きました。今後のキーパーソンになりそうですね。

ニヒゥとクィンのやりとりも面白かったです。とりあえず「普通の地球人」ではないことは明らかになりましたね。

ラスト、全一郎の策略でQがピンチに陥るシーンにも惹き込まれました。ですが、Qは何かしらの手を打っているのではとも感じます。


ただ急展開だった影響か、正直引っかかる部分もありました。特に気になったのはQ達が署内で事件について調べていた場面です。捜査資料を見るためには瀬尾水との交渉が必要だったと思うのですが、完全に描写が省かれているんですよね。何故Q達が署内に入り込めているのかという疑問が浮かんでしまいました。

核心に迫るような設定も明かされ終了が近いのでは、という不安もありますが、掲載順は少し回復して来ましたよね。今のペースなら修誘拐の真相とすマホ誕生の秘密などは分かるのかなと思います。いずれにしても気になる引きだったので、次週を楽しみにしています。



忍野さんは耐え忍ぶ(読み切り)


ほのぼのとした作風で、クスッと笑えるシーンも多かったです。ひたすら真っ直ぐな武田と、妄想の激しすぎる忍野の組み合わせが楽しいですwメンキャラふたりに好感が持てるのは良いですね。また、忍野は過剰反応ではあるのですが、アイドルとしてファンを思っている証拠なのかなとも感じました。

絵柄も派手さは少ないですが個人的には好きです。特に保健室で忍野が横になっているシーンはドキッとしました。


少し気になったのは、絶世の美少女とされている忍野に華がないように見えてしまった点です。アイドルとして前線に立ってもてはやされるようなタイプとは正直違う気がしたんですよね。どちらかというと地味可愛い、というような表現がしっくり来ます。また、真っ直ぐな男子と深読みし過ぎる女子という設定だけで戦うのはやや難しいかも、とも感じます。

絵柄を変えてもう少し個性を出せば大きく変わるかと思います。ふたりのやりとりは微笑ましいですし、是非また読んでみたいです。



ALIENS AREA


外5が団結して任務にあたる描写が熱かったです。それぞれの班長の強さが分かったのも良いですね。特に泉の兵装や能力が印象的でした。鳥やネズミも可愛いですw

室生とのやりとりの後、写楽と辰巳が地下に潜入する展開にも惹き込まれました。兵装が使えなくなるというピンチも緊迫感がありますね。

得体のしれない敵キャラも印象的でした。ラストで写楽が用意していた「対策」にも、良い意味で予想を裏切られました。


ただ、地下への潜入作戦自体は良かったのですが、特に前半絵が荒れているように見えたことが気になりました。夢子の目などは以前とほぼ別人レベルに違いますよね。先週まで丁寧に描かれていたので正直残念でした。

そして、写楽の「秘密兵器」も意外ではあったものの、厳しいようですが読者として期待していた内容とは違ったんですよね。次週以降盛り上げられるのかという不安も感じてしまいます。

掲載順も回復していませんし大きな組織との対決という展開になっているので、やはり終わりが近いのかなと思ってしまいます。今の展開自体は面白いので、手を抜かずに締めくくって欲しいです。



りは「短命でも絵やキャラの扱いが丁寧だと好感が持てます。
終わりが近いのだとしても、外5の活躍をしっかり描いて欲しいです!」



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